MW 巨匠の異色作とその勇気ある映像化作品について


原作は手塚治虫の異色作。同性愛、猟奇殺人と彼にはあり得ないモチーフを描いたものだ。…であるからかどうかは定かではないが、決して成功作とはいえない、どこか所在なさげな風のある作品でもある。それまでのステロタイプをほぼ捨て去り(おなじみはヒゲオヤジのみ)、間久部緑郎以上のクールで残虐なキャラクターを設定したりと、「新しい人物造形」と「ストーリーデリング」がテーマだったのかもしれないが、主人公が感情移入しづらいのと、前半のもたつきが致命的である。米軍基地に忍び込むあたりからのたたみ込みはさすがだし、ぞっとするラストはさすがだ。じつは、そんなアンバランスなところが、気に入ってもいる。

その「MW」の実写化された。という話は聞いていたが、まったく期待していなかった。ただでさえ成功していない原作を、どのように映像化するというのだ。

そんな扱いの作品を観てみようと思ったのは、「怖いもの見たさ」にDVDが50円でレンタル出来たからに他ならない。そして予想通りに、いや予想以上にダメダメなことが確認されたのが楽しくてならない。

冒頭、あれだけ周到なくせになぜあれほどのピンチに陥るのか。というか、「フレンチ・コネクション」のオマージュとしたい様だが、あれは単なる物真似というのだよ。
そもそも登場人物がおかしい。主人公がバカなら、新聞記者はアホで刑事はマヌケ、在日米軍に至っては低能無能集団。そしてなにより、あれだけやってアイツをなぜ倒さない。いや、バカだから倒せないんだよな?

という事で、楽しくも盛大な脱力状態でこれを書いている。嗚呼、

 

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