長野市「秋山食堂」チキンライス ケチャップ多め、大盛りで


店名 秋山食堂
場所 長野県長野市小柴見375 [地図はこちら]
電話 026-228-8431
ジャンル 食堂
バリアフリー ◯
駐車場 あり

私は

麻雀はやらないしルールもわからないが、麻雀を描いた作品は好きだ。かわぐちかいじ「プロ」なんて作品は身が震えるほど面白い。他に五味康祐や梶山季之などという作家たち(われながらよく知っている)がいるが、やはり阿佐田哲也の作品は群を抜いている。多作家であった分、短編長編様々な作品をものしたが「麻雀放浪記」シリーズは最高だと思う。第一部のラスト、敵であり友であり、師弟であり兄弟であり親子であるという複雑な関係の4人が死力を尽くし闘いあう様は忘れられない。

同じ

麻雀放浪記の何作目だったか、坊や哲が唐辛子依存性となる場面がある。ギャンブルにのめり込み最強の男と化すが、かわりに人としての感情や感覚をなくしていく。そして最後は唐辛子の辛味しか感じなくなった彼が、立ち食いそばに唐辛子をひと瓶まるまるかけて喰らう場面は、恐ろしくも哀しく凄まじい迫力に満ちている。

巷間では

依存性という言葉を簡単に使ってしまうが、じつのところその領域は精神疾患ともいえるものなのだとか。酒やタバコ、薬物、ギャンブル、買い物、SEX、恋愛、DV、ストーカーなど様々な依存性が報告されているが、ひとつひとつほどほどであれば何らの問題はない。違法薬物に手を出したり、よそ様に暴力を振るったりしてはならないが。SEXにだけはハマりっぱなし状態になってみたいと切に願うのだが。

冗談はさておき

じつは私も依存性を持つものの一人だ。もちろん、酒でもタバコでも違法薬物でもSEXでもない。ここだけの話、私はケチャップ依存性なのだ。

トマトを煮詰め

様々な調味料を加え、さらに煮詰めきった、紅いどろどろのアレが大好きなのだ。洋食といえば欠かせない存在だ。目玉焼き、トースト、スパゲティ、アメリカドッグなどにすっぱくなるほどかけまわし、喰らいつくのを好むのだが、いかんせん家内はくどい味わいを好まぬのだ。したがってわが家でケチャップ料理が当時するのは極めて稀なことといえる。

となれば

外で注入するしかないではないか。ケチャップが欲しい、ケチャップをくれ。こんなやぶれかぶれな気持ちにすら到達した時に向かうのは、あの店でしかない。

「秋山食堂」



小柴見の名店、長野市民の心のふるさと。すでに伝説の領域に達した”聖地”ともいえる地である。私は何が好きといって、こちらの柔軟性、FIFAなみの融通無碍な姿勢が好きなのだ。わかりやすくいえば”リアル深夜食堂”である。メニューにないものでも材料さえあれば対応してくれる、このプロフェッショナルなあり方が素晴らしいではないか。無論、忙しいときは避けるのがマナーなので、昼を少し回った落ち着いた時間帯にお邪魔した。オーダーはもちろん

「チキンライス ケチャップ多め、大盛りで」780円



メニューになければ、このような名前となるのは必定であろう。いつもの千切りキャベツとニンジンのたっぷりサラダに味噌汁が到着。水菜の美しさに見惚れているうちに紅い山が登場する。ご飯の量からすれば1.5合ほどであろうか。



ピーマン、パプリカ、玉ねぎに細かに刻まれた鶏肉がそこかしこに顔を覗かせている。”ケチャップ多め”だけあって、全体的にもったりかつ、強い酸味を感じるが、これがよいのだ。これを食べたかったのだ。

「足りなきゃ使って」

と、別にケチャップのボトルを渡してくれる。この気持ちが嬉しいではないか。あぁ、おれはケチャップが好きだ、

ケチャップがなければ生きてはいけない
ケチャップなしの人生など考えられない
ケチャップ、ケチャップ、ケチャップ、ケチャップ、ケチャップ、ケチャップ、ケチャップ

依存性?そうだおれはケチャップ依存性だ。間違いなく確信してケチャップ依存性と言おう。生活に支障が出るほどケチャップが好きだ。ケチャップ好きの何が悪い。ああケチャップ風呂で溺れたい。



すべて食べ尽くし

辞する際にオヤジさんにご挨拶する。このところチキンライスを見かけないから、どうしても食べたくてやってきたんだよ。

「んなら、知ってるところで注文するしかねぇからな!また来てよ!」

という、気風のよさに感動しつつ午後の仕事へと舞い戻る。さぁ次回は何を注文しようかな♪(2019年10月記)

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