長野市「秋山食堂」ケチャップ賛歌〜あるいは秋山食堂ナポリタンについて


店名 秋山食堂
場所 長野県長野市小柴見375 [地図はこちら]
電話 026-228-8431
ジャンル 食堂
バリアフリー ◯
駐車場 あり

ケチャップ

とは本来「魚醤」を意味するものであるという。しかし、歴史を経るうちに、地域を伝播していくうちに、魚や野菜、キノコなどを原料にした調味料を指すようになった、ということらしい。

現代においては

トマトを主原料とした「トマトケチャップ」がケチャップを代表するものとなっている。これは日本だけではなく、海外においても同様とのことだ。

日本には明治時代にアメリカから伝わったのが最初と言われ、同時期に流行した「洋食」に多用されたことから、「洋食=ケチャップ=贅沢品」というイメージが生み出された

以上はWikipediaからの流用だが、なにゆえ長々と書くかというと、わが母がケチャップ大好き人間だからである。

「あたしは『よい処』の出身だから」

というのが母の口ぐせである。
台湾貴族の末席に生まれ、辛亥革命の煽りを喰って没落。ふらふら日本に流れきて、たまたま始めた事業が大当たり。という怪しげな父親の最も羽振りのよい時代に生まれた娘である。「よい処」出身かどうかは別として、生まれてから開戦を少し過ぎたあたりまではかなり「よい身分」ではあったらしい。

物心ついてから低学年くらいの時期、それからしばらく真っ暗な時代を過ごしただけあって、一層至福に思えるのであろう。すなわち、洋食やケチャップは子ども時分の幸せの象徴なのである。

彼女が

どれほどケチャップを好んでいるか。
いつぞや、土曜の昼はチキンライスと書いたが、もちろんそれだけで終わるわけがない。目玉焼きにケチャップ、野菜炒めはケチャップ味、オーブントースターを買ったといってはピザトースト(ピザソースなんていいものはなかった)を焼きまくりケチャップたっぷり酢豚を作る。そしてわが家のスパゲティといえば、ナポリタンにしてからミートソースをかけ回すのが定番であった。

とまぁ、そんな極端な母を持つ私がケチャップ嫌いなわけがない。独身一人暮らし時代は前述のメニューをサンザ作り食べていたものだ。

そして結婚

不覚にも、こってりしたものを好まない嫁を得てしまった。いや、悪い気に入らないということではないのだが、

もう少しケチャップが登場してもよいではないかーーーーーーッ!!!!!!

そして20年

ケチャップ欠乏メニューにも大分慣れてきたが、たまぁにケチャップぎっとりコッテリメニューを欲するのだ。

あーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!
ケチャップ料理喰いてーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!

ということで

やって来たのが長野市小柴見の「秋山食堂」である。
こちらの強烈なキャラクターは今さら語るまでもないであろう。貧弱な(失礼な言い方だが)フォルムに似合わずバイタリティ溢れるメニュー群で有名な店、とだけ言っておこう。

とはいえ

「メニュー群」といってもこちらはパーマネントなメニューはごく少ない。その日の仕入れとマスターの気分でころころ変わる。そこが面白いのだが。さぁケチャップ料理はあるのか……。

……あった。

ナポリタン。以前は女性用メニューとして存在していた筈だが、今回は黒板にしっかりと書かれている。これだ!これぞオレの求めていたものだ!

マスターーーーーッ!ナポリタンお願いしまぁーーーーーーッす!!!!!!

 

大皿にてんこ盛り

という姿は秋山食堂のデフォルトだが、通常よりボリュームがある。恐ろしいまでの「凄み」といってよい。
具材はいたってシンプル。

Simple is Bestの言葉そのままに玉ねぎ、ピーマン、分厚く無造作に切りとられたベーコン。頭頂部にドサっと盛り上げられた水菜が、個性随一の秋山食堂を象徴しているかの様だ。

そしてケチャップ

大量投入とはこのことだ!と言わんばかりの量である。ボトルの半分は入れたのではないか?ジュルジュルのトロトロではない、ぢゅるんぢゅるんのドロンドロンである。この辺りはニュアンスで感じ取ってもらいたいのだが、とにかくすごい、凄まじいのだ。

ひと啜り箸で、というのが秋山食堂っぽくもあるがそこは気にするまでもなかろう。液状のケチャップソースは啜りあげようものなら上着といい、シャツといい紅いシミだらけとなり果てる。だが、これは致し方ない。これはケチャップ好きの宿命なのだ。

咽頭部がいがらっぽくなるほどの酸味

これがケチャップの魅力であり醍醐味である。あっさりシットリ?駄目とは言わないが今は不要だ。こってりギットリ?上等だ。これぞ美味なのだ。あゝうまい、うますぎる。ケチャップ最高!(2018年1月 記)

さァ、ケチャップチャージ完了だ。明日もまた頑張ろう。ケチャップ万歳!また会う日まで。

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