長野市「秋山食堂」とちをの油揚焼定食


店名 秋山食堂
場所 長野県長野市小柴見375 [地図はこちら]
電話 026-228-8431
ジャンル 食堂
バリアフリー ◯
駐車場 あり

学生時代に

教わったことをすべてとまではいかないが、ある程度わが身のものとしてそれなりに使いこなしている。そういう者はたくさんいるだろう。ご多聞にもれず、私はそのようなズクのある者ではなかったし、なかったからこそのろくでもない人生を歩んでいる。嗚呼

わが身のものとし

とまでは行かずとも、授業の内容を覚えている。という程度のことならいくらかはある。国語などわりと鮮明に記憶している。教科書は本好きにとってはたまらない入門書だったし、そもそも進学校ではなかったから、現代文など先生から項目を選んでよいと言われ、私ともう1人の本好きの友人とで選択したり。安部公房「棒になった男」、夏目漱石「こころ」など狂喜しながら授業を受けたのを覚えている。大らかなものだった。
家の作りやうは、夏をむねとすべし*。冬は、いかなる所にも住まる。暑き比わろき住居は、堪へ難き事なり
というのは徒然草だったか。もちろん古文の時間、教科書ではなくサブテキストか担当が用意したプリントにあった一節だったと思う。家を作るときは、夏の過ごしやすさを基に作れ、というほどの意味か。当時、住んでいた家屋の風通しが悪く、とてもとてもとても暑かったから余計と鮮明に記憶しているのかも知れない。それから数年を経て、本気で家づくりに携わるとは考えもしなかったが。

春と秋は

もともと過ごしやすいからよい。冬の厳しさは閉めればよい、着込めばよい。したがってほどよく陽射しを抑制し、風通しよくして高温多湿の夏を快適に過ごしましょう。というほどの意味だろうか。現代の住宅とは概念そのものが違うが、間違いではない。ほどほどに陽が入り、風が抜ける家こそよい家の条件といえる。

「秋山食堂」

長野の名店

長野のレジェンド、この店こそ定食屋のあるべき姿といえる。そして何よりブレないあり方こそこちらの最大の魅力といえる。コロナ騒動以来、久しぶりに来てみたというわけだ。







店構えはいつもと変わらない、おふたりの姿も変わらない。秋山食堂最大の魅力はアドリブで作られる料理、そして日替わりの定食となる。今回は後者とした。

「とちをの油揚焼定食」580円



栃尾とは新潟長岡にある町で、そこで作られる大きな油揚げのことだ。それを焼いて出してくれるという、じつにご機嫌なメニューではないか。
油抜きしたデカい油揚げをかァっと焼き上げて、様々な薬味・野菜類がどさっと乗せられている。この無造作か加減が秋山らしい。









ネギとミョウガと大葉、おろしショウガそこに刻んだ菜の花のおひたしが加えられているのが秋山センスと言えよう。醤油をかけて、というより薬味類に醤油をまぶし油揚げにのせるようにしていただくのがよい。ショウガとミョウガの味わいが夏の訪れを教えてくれているようだ。











いつもと変わらないとは書いたが、店頭のサッシをすべて開け放たれ、明るい風通しのよい空間となっていた。ほんの少しのことだが、ガラリと印象が変わっていて気持ちがよい。時間が早いためかお客様もいない。三密などまったく問題ない。チキンライスがラインナップ化されたようだ。すぐにでも食べに行かねばならぬ。

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