長野市「モン マルシメ」オプーの食べていたもの


【お店のデータ】
モン マルシメ
場所 長野県上水内郡飯綱町豊野1752 [地図はこちら]
電話 026-217-2009
駐車場 あり

メルカリ

先だって、「メルカリ」が採用した新卒者の9割が外国籍であり、その中の7割以上がインド出身者であるという記事をよんだ。
インドといえば厳しいカースト制、ヒンドウー教の戒律や、チャンドラ・ボース、マハトマ・ガンジーなどイギリスからの独立運動といった政治宗教が取り上げられる事が多いと思う。
だからつい、インダス川の光景が思い出され「うへぇ」としてみたりと、なにやら落ち着かない国である。というイメージがある。

豊穣の地

しかし、この辺りはマスコミよって相当な部分を作られたものらしい。「らしい」というのは行ったことがないからだが、数千年もの歴史を紡いできた国が、悪いだけのものであるわけがない。
「あんな汚い国はない、あんな人を騙す嫌な国はない」
という人もいるようだが反対に流水りんこのように
「インドほど豊穣なところはない」
と熱く語る者もいる。
何にせよ、未訪の地ゆえよいとも悪いとも語れないのが腹立たしい。いつか行ってやるぞと心に秘めてから、ずいぶん長い時間が経ってしまった。

インドと私

昔住んでいたアパートの隣に、インド人の若い男性が住んでいた。
…などというエピソードでもあれば話は早いのだが、生憎と在庫がない。だからインドと私を結ぶ線はカレーと映画くらいしかない。カレーはさておき、映画は数本しか観ていないという、ごくか細い線でしかないが、その圧倒的な存在感は忘れる事ができない。

インド映画とサタジット・レイ

Satyajit Ray with Ravi Sankar recording for Pather Panchali

ヒットした「バーフバリ」も凄かったが、私としては「大地のうた」(1955)をフェイバリットとする。
この映画は後にインド映画界最大の巨匠となるサタジット・レイの監督デビュー作である。まだサラリーマンであった彼が、仲間と共に数年の時をかけて、ゆっくり丁寧に作り上げた作品である。

大地のうた

この映画はインド北東部ベンガル地方の、貧村に住む少年オプーとその一家の日常が描かれる。ストーリーといえるような筋はなく、淡々と散文的で美しい映像が紡がれる。
草原を走る、大きな黒々とした機関車を追いかける姉とオプー。祖母の老木が朽ち果てたかのような死。流麗・清麗な画面から感じられるのは「色彩」である、モノクロなのに。
隣家の娘の首飾りを盗んだと疑われる姉。オプーの大好きなお姉さんはあっけなく死んでしまう。ニューデリーに引越す一家。荷物を運び出し、がらんとした室内に残された姉の茶碗。オプーが取り上げると、そこには隣家の娘の首飾り。ああ、姉は本当に盗んでいたのだ。誰にも告げず、裏の沼に投げ込むオプー。
すべてがパーフェクトに決まった作品であると思う。このヒットを受け、第二作、三作の製作されたが、やはり「大地のうた」が最もよい。

オプーが食べていたもの

映画鑑賞において、観るべきポイントは人それぞれであると思う。笑えるか、楽しいか、感動するか、スピーディであるか。一点のみではなく様々な要因が挙げられる。私の場合もいろいろあるが、中でも大きいのが「どんなものを食べていたか」である。なんだ、お前らしいな。と言われそうだが淀川長治や池波正太郎といった観巧者どもも、同様な事を語っていたり、著書もあったりするのだから、ごく当たり前でもある。
「大地のうた」にも食事シーンがたくさんあるが、主体的な描写がないので、何を食べているかまではわからない。インドだからカレーなのか?でもあまり褐色にみえないし、生野菜っぽいものも食べているぞ。と、長年疑問を持っていたが、今回、ああこんなものだったのか?と思わされるような料理と出会うことができた。

モン マルシメ

飯綱町豊野、というより福井団地といった方が通りが良いかもしれない。大きな住宅街の片隅にこの店はある。洋風クラシカル、といった風情の外観である。敷地の形状や高低差を使った、かなり複雑な平面だが、デザインと素材とで処理したかなり「上手い設計」である。見習わねば。こちらで食べさせてくれるのは「ミールス」と呼ばれるワンプレートスタイルのランチである。

ミールス

全体を見ていこう。
大きな丸皿の中心には、丸く型どられたインディカ米とパパドと呼ばれる大豆のせんべい。その周りには漬物とペースト、五種のおかず、そしてスープがついてくる。

食べ方

おかず類を列記すると以下となる

しょうがのアチャール

しょうがの漬物。けっこう辛い

ココナッツチャトニ

ココナッツのディップ

ダール

インド全土で食べられる豆の煮込み。優しい味わい

ラッサム

南インドミールスには欠かせない一品。トマトとタマリンドの酸味が効いた汁物。

ブロッコリーのトーレン

ブロッコリーとたくさんの野菜にスパイスをかけ、和えたもの。辛い。

白菜のクートウ

白菜のスパイス煮

パプリカのパチャディ

パパド

大豆のせんべい

サンバル

南インドを代表する豆と野菜のスパイス煮。スパイシーでカレーっぽいスープ。今回はオクラとなすが入っていた。これがもっともお気に入り。

これらをご飯に混ぜ合わせていただくのだ。
一品でもよし、数品でもよし。いや全部でもよし。とにかく混ぜて混ぜて混ぜて。最初はシンプルな味わいだが、次第に複雑化してくる。この変化が面白くてたまらない。
混ぜて食べる、というのは作法からすればあまり良いとはされないが、そんなことはインドでは気にしない。美味い、これは美味い。パサつくインディカ米がこれほどの包容力を持つとは、いささか買いかぶっていたようだ。

マサラチャイ

ひと通り食べ終え、お腹がいっぱいになったところでドリンクが登場する。今回はマサラチャイを選択。ミルクティーに様々なスパイスを加えたものらしい。しょうがが効いていてじつに美味い。北杜夫「白きたおやかな峰」にもこのチャイが登場する。現地人ポーターの入れたチャイには、スパイスやギー(羊のバター)が大量に投入されているので飲めない!という場面があったが、こんな感じだったのだろうか。

オプーの食べていたもの

もっともこれは主に南インドで食されるスタイルだという。「大地のうた」の舞台とは違うので、オプーが食べていたものかどうかは定かではない。見た目も在り方も、非常に似ている。違いはおいおい調べるとしよう。


にほんブログ村

信濃町「小林農園」糖度満点!お菓子なみに甘い焼きもろこし


【お店のデータ】
小林農園
場所 長野県上水内郡信濃町柏原4352-2
電話 026-255-4075
駐車場 あり

早めの夏休みである。
大きくなってしまい、父親と出かけるという習慣が消え失せた子どもと、パートに出た家内を置き去りにして、父は1人旅に出る。

旅、といってもどこにいけるでもなし。わが家から1時間範囲をぐるぐる廻る程度なのだが。ある日は映画、またある日は美術館などを経めぐり、昼食をとってくるだけの旅だが、これが面白い。あれをやりたい、これがダメというプレッシャーがないのがよい。行きたいところを好きなだけ。極めてテキトーであるが、風の向くまま気の向くままに、半日ないし1日のぶらぶら旅がやめられない。

という事で本日の午前は映画鑑賞。権堂で昼食をとり、はてどうするか。無論、このまま帰る選択肢はない。スイーツでも食べに行くか。

「小林農園」

話のみには聞いていた、伝説とまで言われた、信濃町とうもろこしの、そのまた老舗と言われる小林農園である。こちらの焼きとうもろこしは、友人からの土産でもらい、食べたことはあるが現地では初である。

平日の14:00すぎ、しかも猛暑の中ではあるが、かなりの人出である。店内(屋根だけの吹きさらし空間だが)は7割程度の混雑度であろうか。1人分の席を確保し、注文である。

「焼きとうもろこし」250円

先に蒸してから焼くと甘みと旨みが逃げず、美味しくなる。と、掲示されている通り、これが美味い。焼きたてすぐは、手に取れないほどの熱々である。ふーふーと息を吹きかけ、冷ましながらかぶりつく。

シャバシャバという音が出ているかに思えるほど、水分が迸る。甘い、美味い。ここまでくると果物、お菓子のレベルである。顔といい、手といい、腕といいベタベタにしながら食べる。ああ幸せだ。

土産用に、二本追加注文したら、小さいのをおまけでつけてくれた。素直に嬉しい。次回は、冷やしトマト、キュウリとともに頂こうと思う。

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

【昼飯days】ねばトロそうめん


休みである。出かける予定もないので、昼食は当然わが家で済ませる事となる。

先だって作った、「ねばトロごはん」であるが、今度はそうめんで試してみよう。

【材料】
納豆
ミョウガ(みじん切り)
キュウリ(みじん切り)
めかぶ
おくら(細切り)
梅漬け(刻み)
玉子
そうめん

ミョウガは庭にあるのだが、今年はまだ出てこないので、おくら、めかぶとともにスーパーで購入する。キュウリは義姉からの到来物、納豆は備蓄品、梅漬けは先だっての余りもの。そうめんは在庫を切らしたことがない。

ミョウガ、キュウリ、おくらを刻む・刻む・刻む。まったくいい加減な刻み方だが、技術の問題だから仕方ない。

調理時間は15分ほどであろうか。

家内、小僧とそれぞれで取り分けていただく。

「夏休みの昼食」然としていて、これはこれでよいのではないか。これ以降、定番メニュー化しそうな勢いである。

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

【昼飯days】ねばトロ納豆


30℃オーバーの猛暑が続いている。
今日は定休日でだが、特に他行の予定もない。ゴロゴロしているだけなのももったいないので、昼食の支度をすることとした。

あまりの暑さに、食欲の減退している家人のために、友人から教わったメニューを選択する。

ねばトロ納豆
[材料]
納豆
おくら(みじん切り)
ミョウガ(みじん切り)
めかぶ
梅漬け(みじん切り)
玉子

上記をどんぶりに入れ、かき混ぜるだけの簡単なメニューである。教わったレシピとは、だいぶ材料が違うが、わが家に「ある物」をベースにしているからこれでよいのだ。

料理の達人である彼とは、技量が違って当然だ。刻みも汚い、色あいも悪いのだが、これはこれで悪くない。

パリパリ、ぽりぽり、するするとさまざまなな食感の交錯する、なかなか複雑な味わいなのが楽しい。

かくして真夏の昼食は、粛々と進んでいく。

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

須坂市「きくの」アジフライそして「海街diary」のこと


【お店のデータ】
きくの
場所 長野県須坂市須坂1453−11ぱるぱるストリート1F

この8月で、吉田秋生「海街diary」の連載が終了するという。正直なところ哀しい気分だ。四姉妹の行く道が見えてきて次のステージに、そのような展開になってきたので、そろそろ終わりかな、とは思っていたが、いざその時を迎えるとなると誠に残念でならない。

鎌倉に住む四姉妹が主人公である。長女 幸、次女 佳乃、三女 千佳そして四女で三人とは腹違いで生まれた すずを軸に物語は展開する。多くの登場人物と練り込まれたキャラクター造形、複雑に張られた伏線、娘たちの行く末がゆったりと、悠々ときめ細かく描かれていく。

様々な物語が紡がれるが、中でも四姉妹が金沢を訪れるエピソードが好きだ。父母が駆け落ちした先で生まれたという出自に後ろめたさを感じているすずが、実は多くの愛情を受けていた事に気づくという、涙なしではいられない挿話だ。

もう一つ、丁寧に描かれるのが様々な食べ物である。ちくわカレー、しらすトーストなどがエピソードごとに登場し、複雑な人物関係を一本に繋げるアイテムとして扱われる。中でも重要なものとして描かれるのがアジフライである。

海猫食堂の女将の死、長女次女そしてすずの恋を繋ぐ重要なアイテムである。以来、このメニューを見かけると注文してしまうのは、愁いを帯びた登場人物とは違って、単に軽薄なだけであるところが情けなくてならない。

という事で須坂のレジェンド、きくのにて

アジフライ定食」400円

テレビで取り上げられたくさんの人びとが押しかけ、とんでもなく有名になっても、一切ペースを変えないところは「海街diary」と共通するところかもしれない。

こちらの特徴はボリューム満点、品数豊富、一切手を抜かず、そして安いという事だ。メインに小鉢もの3、漬物、てんこ盛りご飯にみそ汁がついて400乃至500円とは、非常識という以外に何ものでもない。

まずは本日の小鉢もの。

キヌサヤの玉子とじ
なすの煮物
豚肉と白菜炒め
フキの煮物
どれも簡単なものだが、それだけに手抜きのできないものばかりだ。

そしてアジフライ。

大きなものがふたつ、そこに目玉焼きと千切りキャベツが装備された、本格的な一品である。

まこと、分厚く立派なアジフライである。ソースか醤油か、毎度悩むのだが、今回は迷いなく醤油を選択する。

「海街diary」は吉田の「ラヴァーズ・キス」とのクロスオーバー作である。この二作と、今後描かれるであろう作品とで「鎌倉三部作」とする構想であるという。それはそれで楽しみでならない。

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

長野市「Mulberry Delicatessen & Cafe」カフェについてひとくさり


【お店のデータ】
Mulberry Delicatessen & Cafe
場所 長野県長野市大字鶴賀上千歳町1138-5 [地図はこちら]
電話 026-223-8270
営業時間 AM11:00~AM3:00
定休日 水曜日

『カフェ』とは本来『コーヒー』を意味する言葉だが、長用されるにつれ『コーヒーを飲む場所』という意味も付加された。そして今さら言う事ではないが、あえてと名乗るのは『コーヒーをのある特別な空間』をも意味する。

オーストリア出身のC・アレクザンダーという都市計画家、建築家がいる。

『パタン・ランゲージ』なる都市計画理論を提唱したことで知られるように、基本的に理論家としての側面が強い作家で、実作はあまりなく、埼玉県入間市に1985年に建設された『東野高等学校』がほとんど唯一の存在と言えるのではないか。
 
しかし、およそ20,000坪ともいわれる広大な敷地に展開された学校施設は、33年が経過した現在でも、新鮮な驚きを持つデザインといえるであろう。学校全体を『村』と定義し、人々が自由に行き交う場を創出せしめたすばらしい村=建築だった。

 
彼は都市計画家らしく、街角の様々なものへと考察を発表している。
なかでもカフェについてはこだわりがあるようで、『人びとが衆目のなかで合法的に腰をおろし、移りゆく世界をのんびり眺められる場所としての機能』と定義している。以上はWikipediaの受け売りであることを最初に白状しておく。クリストファー・アレグザンダーもずカフェで思索に及んだのだろうか。カフェは都市空間に溶け込むという都市生活者の潜在的な願望を叶える場所なのだ。
 
要するに、街角で誰からも斟酌されずボーっとしていられる特別な場所という事だ。和風に言えば『喫茶店』だが、もう少しオープンな場というのが本意であろう。
 
先だって、昔ながらの喫茶店が少なくなった事を書いた。
裏通りにひっそりとある『隠れ場所』というほどの意味だが、それにかわり本来的な『カフェ』が増えてきたのは世代交代で、文化が少しずつ違ってきているのであろう。
 
面倒な記述はここまでとしよう。何故こんな事を言い始めたかというと、カフェでランチしてきたからだ。特別な事はなかったが、この『カフェ飯』がなかなか良かったからだ。
 

Mulberry Delicatessen & Cafe

昭和通り沿いの上千歳町にあるこちらがオープンしたのは昨年だったか。開店記念パーティに潜り込んで以来、何度か使わせてもらっている。プレートランチが美味いと聞きお邪魔した次第である。

デリカテッセンとは西洋風総菜屋というほどの意味だろう。こちらは数種類用意されている総菜から3点選択するデリプレートが有名とのことだ。優柔不断人間には少々困ったシステムである。さぁ何を食べようか。何を入れようか

いつもの通り、優柔不断と様々な逡巡の果てに以下の三点に決定
『エビとセロリのマリネ〕
『明太子オムレツ』
『若鶏のグリル』
それぞれうろ覚えで名前がいい加減であることを申し上げておく。

『エビとセロリのマリネ』
には新ジャガと玉ねぎも入っていた。柔らかな酸味で、香辛料が効いていた。

『明太子オムレツ』
これも辛味の少ない優しい味わいで、とろんとした舌ざわりがよい。生野菜のサクサク感とのコンビネーションがじつによろしい。

『若鶏のグリル』
香草焼き、という風であろうか。塩コショウとハーブを軽くきかせた、優しいながらも十分メインを張ることの出来る一品であった。

スープは蕪のポタージュ。濃厚でまったりとした味わいが美味しかった。

主食はご飯パンから選択できるというので、雑穀パンを注文。4種を小さく切り分けてくれる。軽くトーストされているので、それぞれの旨味が際立って美味しかった。


にほんブログ村

和菓子② 水無月


もうひとつの「水無月」はというと

水無月(みなづき)は、和菓子の一つ。白いういろうの上面に甘く煮た小豆をのせ、三角形に切り分けたもので、京都では夏越の祓が行われる6月30日に、1年の残り半分の無病息災を祈念してこれを食べる風習がある。

出典元:Wikipedia

「水無月」とは水の無い乾燥した季節ということではない。「無」は「の」すなわち接続詞であるから「水の月」となる。農業、とくに水田に必要な雨の多い梅雨の時期を表すと言われている。

田植えの完了と、1年の半分が過ぎた祝いに食すもの、ということらしい。これもまた、風情が感じられてよいものだ。

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

和菓子① 石衣


機会があり、ある方から和菓子の詰め合わせを頂いた。まんじゅう二点に石衣、水無月などが入った、小さな箱である。

石衣、水無月と今まで普通に呼んでいたが、なぜこんな名がついているのか。少々気になったので調べてみた。

まずは「石衣」から

石衣(いしごろも)は日本の代表的な半生菓子の一種。小豆のこし餡に水飴を加えて練り、丸めて団子状に固め、白砂糖のすり蜜を掛けて白い衣で包んだ和菓子である。京都や大阪など関西地方では松露(しょうろ)と呼ばれる。餡の品質、餡玉の形の整い方、すり蜜の掛かり方など、原材料や手のかけ方次第で上菓子風にもなれば駄菓子風にもなる。丁寧に仕上げられたものは、すり蜜の白い衣を通して薄っすらと見える餡玉の小豆色が上品な美しさを醸し出す

出典元:Wikipedia

文中にある「松露」とはキノコの一種で、かたちが似ているところから、この名がついたという。
さくりとした白砂糖とふわりのこし餡の、品のよいお菓子とキノコの取り合わせとは、どうにも面白くてならない。

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

赤いダイヤ


梶山季之という作家がいた。

昭和30年代から40年代にかけての流行作家で「黒の試走車」「赤いダイヤ」など産業スパイや経済小説の分野で活躍した方である。1975年に亡くなっているので、さすがのぼくでもリアルタイムの彼を知る由も無い。

 

ある時
何気なしに手に取った「赤いダイヤ」が滅法面白かったのである。昭和30年代初頭の相場師たちの物語。時代背景が違いすぎるので、飲み込めない部分もあるが、小豆相場を巡って虚々実々の駆け引きが面白すぎる。藤田まこと主演で映画化もされている、ということはずいぶん後になって知ったことだ。

 

その続編で「てやんでぇ」という作品がある。あまり取り沙汰されないので、完成度は高くないのかもしれない。よく覚えていないのだが、一箇所のみ鮮明に記憶する部分があった。

 

この作品で主人公に敵対するキャラクターが親日家のアメリカ人。数奇屋造りの家に住み、五右衛門風呂を好み、食事はカマドで炊いた米のメシ以外は食べないという設定なのだ。

 

「炊きたての飯を大きな丼によそい、アツアツの中に半ポンドほどのバターを埋める。幾分溶けてきたとろに醤油をかけ回して食べる」

 

などという描写が登場する。
率直なところ、当時は

なんじゃそれ?

と思ったものだ。現在でこそ、乳製品をおかずにご飯は普通のことであるが、50年代半ば当時はまだ「ゲテモノ扱い」であったと思う。母親に聞いたら同様の反応をしたし、梶山もそのような描写であったようにおもう。

人間の好み・感覚なんてすぐに変化するものだとつくづく感じる。あゝバター醤油ご飯を食べたくなってきた。

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


【中古】 赤いダイヤ(上) 集英社文庫/梶山季之(著者) 【中古】afb

小諸市「ジェラートちるちる」悠々たる浅間のもとに


【お店のデータ】
ジェラートちるちる
場所 長野県小諸市大字滋野甲415-1 [地図はこちら]
電話 0267-24-2626
営業時間 11:00~18:00、水曜のみ11:00~17:00日曜営業
定休日 月曜日
駐車場 あり

帰途

佐久からの帰途、時間があったので高速道路ではなく、浅間サンラインを使う事にした。風が少し吹いていたのと、雲があったのとで快晴ではなかったが、それでも見晴らしのよい場所に差し掛かると浅間山が大きく見えて気持ちよい。さほど余裕のある仕事や生活をしているわけではないが、あくせくした動きだけはごめんだ。せめて気持ちだけは貴族でいたいものだ。
浅間山麓、湯ノ丸高原の最下部のあたり、広々と爽やかな風景の中にいると、せこせこした日常から解放されて、『悠々たる』、『泰然とした』といった気持ちになれるような気がするのだ。『気がする』ばかりなのが残念だが。せっかくだから一休みしていこう。ちょうどよい場所があるのだ。

「ジェラートちるちる」

小諸ICと東部湯の丸ICの中間地点くらいの場所にあるジェラート屋だ。冬季の休業期間がようやく明けたこのお店で浅間山を愛でながらジェラートを頂く。これほど快適な休憩はない。
こちらも開店してから何年になるだろうか。以前は取扱商品も、調度品も少なく、ぶっきらぼうな風があったが、改装を重ねイートインコーナーも出来、心地よく過ごせるようになった。もっとも、ジェラートの味は当時から現在まで変わらずに最高レベルを保持しているのだが。

ジェラート

本日のジェラートは9種類。メープル、ジャージー牛ミルク、いちごチップ、クリームチーズ、オグラ、チョコラータ、グレープフルーツシャーベット、パイナップルシャーベット、ぶどうカルピスシャーベット、ぶどうシャーベット。いや、もっとたくさんあったのだが、選択しきるわけがない。したがってラベルが掲示されたものだけを検討の対象とした。組み合わせにはいつも悩まされる。ラベル品だけで9種類もあるのだ、悩まずに選択できる者が羨ましい。

『トリプルコーン』450円

結局、ひとつに絞る事が出来ず、3点ならなんとかなるだろう。という事でこうなった。優柔不断の果ての判断である。
ミルク系二点にシャーベット系一点、がこのところの傾向である。チョコは外せないが、だからといって全てバニラ系にしては味わいが近すぎてつまらない。そこにフルーツの酸味を加えると、すべてがより引き立つであろう。なかなかよいスキームであると思うがいかがであろうか。
本日のチョイスは
CIOCCOLATA(チョコラータ)
いちごチップ
パイナップルシャーベット
の三点。われながら見事なコンビネーションといえる。

『CIOCCOLATA』

まずはメインフレームから。『メープル』または『ジャージー牛ミルク』と最後まで争ったのだが、今この場には濃厚なカカオが必要であろう、いやカカオでなければならぬのだ。バニラの香り、ミルクの優しい味わいとカカオの苦味が素晴らしい。

『いちごチップ』

バニラ系第二弾である。フルーツ系とを連携する重要な役割を持つ。チップ状に細かく刻まれた大量のいちごがそこかしこに浮遊した、甘さと酸味が一体となっている。これも美味い。

『パイナップルシャーベット』

そしてトリはこちら。パイナップル味のアイスは子供時分にはよくあったが、近年はあまり見かけない。そんな懐かしさもあっての選択だ。甘さと酸味、そこにシャーベットの舌ざわりが加わりじつに美味い。

かように様々な思索の末決定したが、この過程で『悠々たる』『泰然とした』場面が全くなかったことが、誠に残念でならぬ。

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

ぎょうざのゆうべ③


包み終えたら後は焼くだけである。

熱くした鍋にギョウザを並べ、皮に少し焦げ目がついたかな、というくらいに水を投入。ギョウザが半分、浸るくらいまで入れ蓋をして蒸しあげる。

 

じゅわ〜という音が、カラカラと軽い音に変わったくらいが焼き上がりである。レモン果汁をつけていただきます。

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

ぎょうざのゆうべ①


昨夜のメニューはギョウザであった。
わが家ではギョウザといえば父の仕事となっている。材料調達や、刻みの面倒な作業は家内の仕事だから、大して難しいことはない。時間のかかる箇所だけ、お前がやれと申し渡された、というだけの事だ。

とはいえ、まぜ・包む・焼くという作業は、これはこれで面白く、いつも喜んで作業している。
わが家のギョウザは、合挽き肉に大量のニラ、ゆでた白菜を細かく刻んだだけのシンプル具材である。そこに、しょう油、ごま油、中華あじ、片栗粉などで味つけをしてよく混ぜ練り上げる。焼いた後そのまま、またはレモン果汁だけでさっぱりいただくのがわが家流である。

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

【本日のパンづくり①】


休みの日はパンづくりと決めている。
今日はドイツパン、あのデカくて固い、アンデルセン童話に登場するようなものを作りたい。

レシピはいつも通りクックパッドにて

強力粉 500グラム
塩 10グラム
ドライイースト 5グラム
ぬるま湯 300CC

というごくシンプルな構成である。

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

ケーキな朝 かくも懐かしく乱暴な思い出


とにかく人の出入りが激しい家庭に育った。両親の兄弟姉妹知り合い友人がひっきりなしに訪れていて、毎食つねに家族以外の誰かがテーブルについていた。
都心にいた。ということもある。叔父叔母たちも若く、両親を頼ってきた、ということもある。両親ともに欠格家庭に育ったということもあろう。とにかくみんなまとめて来い。と、呼び寄せていた節もある。

集まる皆がみな、大酒飲みで甘いもの好きだから手土産は酒かケーキである。
ある時、10個入りの生ケーキの箱が7個集まったことがある。みな酒はあまり飲みたくなかったのか、揃いも揃って70個。あれは壮観だった。
これどうしようかねぇ、明後日くらいまでなら持つかねぇなどと言いながら、その晩は冷蔵庫になんとか押し込み就寝。

翌朝、台所方面から何やら不穏な空気が流れてくる。両親とも憮然たる面持ち。恐る恐る聞いたら母が寝坊して、朝食を作る時間がないという。

ケーキ4個+みそ汁

という朝食を取ったのは後にも先にもその時だけである。イヤなら喰うな、とのこと。まったく乱暴な両親である。

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村