【読書days #4】やました ひでこ「捨てる。 引き算する勇気」


じつは「断捨離」が好きなのである。
大掃除や身の回りの片づけをする時など、ここまで捨てていいんかい?というレベルで、ドカドカ捨ててしまう。3ヶ月手に取ることがなければ、この先も用事がない。と言われているのをそのまま受け取って、大量のゴミだしを図るのだ。…実際には、けっこう困ったりすることもあるのだが、それは自己責任、悔やんでも仕方ないこと、という事にして諦める、先に進むことを優先する。

しかし、誠に情けないことながら、デスクの傍らがきれいにならない。いつも書類やら資料の山が、崩壊しそうなほど屹立している。
設計という仕事柄、書類にまみれるのは、ある程度仕方のないことであるとは思いつつ、どうすることもできない。プライベートでは発揮できる「断捨離能力」をなぜ仕事にうまく活かせないのか。甚だ、深い悩みの森を徘徊する日々である。

この
捨てる。 引き算する勇気」[やました ひでこ著 幻冬舎刊]
を手に取ったのも、そのような背景があったからこそなのだ。


モノが増えることは仕事が遅れることを意味する。そんなことは言われなくとも理解している。ではなぜ、モノが増えるのか。というところを分析すると、以下の三点に収斂される。すなわち、

<先送り>
<何かあったら>
<もったいない>

仕事を<先送り>することほど、無駄なことはない。現在、眼前にある仕事を即座に、効率よく片づけることが「仕事」なのだ。

仕事に<何かあったら>はない。紙類や文房具類をむだ使いしない、という事とは一線を画すこと。想定できないことに捉われていては、時間とスペースの無駄にしかならない。

同様に、仕事に<もったいない>はあり得ない。この資材を大事に使い、数十万円のコストダウンに繋がった、という事なら話は別だが、大した事でもないのに、いつまでもこだわるな。

以上は、読んでいた上での感想である。誠に耳が痛い。「人・物・金」を動かすことが仕事ならば、整理整頓の善し悪しは、その三者の推進または停滞を決定づける、といっても過言ではない。

まずは落ち着いて、分析してみよう。
と、著者は言う。自らの仕事と、今、絶対にすべき行動を見つめていけば、おのずと整理整頓は出来て行くはずだ。「すてる勇気」をもとう。

・デスクの上には進行中の仕事の書類だけを置く
・書類は基本的に読み終えた瞬間に捨てる
・財布は最も身近な情報の断捨離
・名刺をとっておく意味はない
・捨てる対象は、「使用頻度・価値・感情」で判断する
・捨てられないモノに目を向けると自分がわかる

ポイントを眺めただけで、この書の全体が理解できる。「断捨離」の精神をもってこそ、仕事ができる、というものなのだ。逆を返せば、何も考えてないからプライベートでは捨てられる。仕事上ではダメ、という事になる。誠に反省しきりの読後である。

著者はクラター・コンサルタントとして活躍されている方である。クラターとは英語で「ガラクタ」を指す言葉で、

住まいに溢れるモノたちを見つめ直し、モノとの関係性を問い直しながら、今の自分に「不要・不適・不快」なモノを取り除くための助言やお手伝いをすること。結果、住まいが片づき、ついでに心の中のガラクタとも、はい、お別れ…。そう、住まいと心のガラクタをコンサルティング…という仕事

HPより

だそうである。「断捨離」という言葉は彼女の商標登録であるとのことだ。しまった、こんなに凄い人だったのか。また、追いかけなければならない著者が増えてしまった。

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