坂城駅「フライパン」歴史の街の洋食屋さん


【お店のデータ】
フライパン場所 長野県埴科郡坂城町中之条847-1
電話 0268-82-6193
駐車場 あり

坂城町

坂城はなかなか面白い町だと思う。
主街道を挟み込んだ谷間のような地形という、地政学的な要因もあり、東北信地域を司る重要な地でもあった。戦国時代には村上義清という優秀な武将がいたし、その後は鉄の町、現在精密機器工業での発展と、あれほど小さな町なのに見どころがありすぎる。歴史好きにとって、ここほど面白い場所はない。

坂城の個性的な飲食店

この面白い町に、面白い店がないわけがない。最高にうまいが最高に待たされもする、おしぼりうどんの店「かいぜ」。古くてはっきりと汚いが超個性的なメニュー群に圧倒されてしまう「まちだ食堂」。こちらのナポリタンはケチャップ好きであれば、一度は食すべきであろう。気をつけて食べないと、べちゃべちゃのケチャップによってシャツが紅に染まり切る事になるが。
無論のこと、くまなく回りきったわけではないので、まだまだよい店面白い店はたくさんあるだろう。今回お邪魔したお店はまったくの初訪問である。

「フライパン」

瀟洒な昔ながらの洋食屋、という風情である。
以前から知ってはいたが、あまり人の気配が感じられず、勝手に営業されていないと思っていたのだ。先だってYouTubeでtekitouという方が紹介動画(【フライパン】本当に温かいお母さんのお店 )で知ったのだが、出前が中心の営業なのだそうだ。なるほどそういうことだったか。

初訪問

初訪問というのは、いつになっても面白い。行った事のない店は嫌だ、経験したことのない味わいなどとんでもないという人もいる。人それぞれだから何も言わないが、私のような「基本的物好き人間」にとっては初訪問ほど好きなものはない。初めて入った店で、まったくわけのわからないメニューを注文する。これほど楽しいものはない。どんなものが出てくるか、味はどんなものか。想像するだけでワクワクして仕方がない。

メニュー

ひと渡り睨めまわす。トンカツ、エビフライ、ハンバーグ、焼肉という構成は「典型的洋食屋メニュー」である。ピラフ、ドライカレーなどという若い頃さんざん食したが、現在は縁がなくなってしまったような名前も散見される。これは当たりだろう。しかし、当たってしまったことは喜ばしい限りなのだが、どれにするか、まったく絞りきれない。困った困った。

困った時の…

困った時は両方」というのは井之頭五郎の名言だが、メニューをすべて注文することなど不可能だ。いや、一度でよいからやってみたい行為だが経済上、健康上できるわけもない。そのような場合は、周囲を見渡すことにしている。ちょうど隣席が来たばかりだ。よしこれにしよう。

「お好みセット」

[主食3種]
 ドライカレー
 ピラフ
 オムライス
[惣菜3種]
 ポークジンジャー
 ハンバーグ
 ポークカツ
双方の中から一点ずつ選択する形式のメニューである。隣はドライカレーとハンバーグであった。では私は何とするか。様々な思考・検討と逡巡、優柔不断と思索の果てに決定したのは…

「オムライス」「ポークジンジャー」

という組み合わせとした。
物事はまず基本からとする。この場合の「基本」とは私がデフォルトで好むもの、というほどの意味でしかないのだが。
炒め飯系の主食の中は、カレーよりも塩味よりもケチャップが好きなのだ。惣菜は隣がハンバーグを食べていた、揚げ物は今ひとつ惹かれなかった。そんな程度の些細な理由ではあったが、無事に決定できたことを心より幸せに思う。

「オムライス」

見た目からすると、少々小さく感じたのだが、実際は厚め仕立てられた玉子(決して薄焼きではない)にしっかりと巻かれているので、かなりなボリュームだ。スプーンで「切り分ける」という感じだ。ケチャップも望むべき量である。酸味たっぷりで美味い。

「ポークジンジャー」

というからにはこま肉の「生姜焼き」をイメージしていたのだが、予想は大きく外れた。生姜を用いた「ポークソテー」という風情である。これも分厚く、食べ応えがあって美味い。とくに脂身がなんともいえずに美味い。ああオレは幸せだ。

「味噌汁」「サラダ」

標準装備されている脇役たちが、侮れるわけもない。味噌汁はわかめ、麸。細かに刻まれたネギがなんとも愛らしい。軽く塩気の強さがらしくてよい。レタス、キュウリ、トマトにサウザンアイランドドレッシングをざっとかけまわしただけのものも、いかにもな存在でよろしい。この何の変哲もない味噌汁とサラダが、洋食屋っぽさを一層のこと増してくれる。

あらためて坂城町

やはり、歴史ある地は違う。個性的な、というだけでは表現しきれない「厚み」があるように感ずる。ここももう少しうろちょろしなければ。
もちろん「フライパン」も大満足である。帰宅してから再度メニューを吟味したが、次回は「日替ランチ」であろう。早々にお邪魔せなばならぬ。

追伸

なお、先に登場したtekitou氏。ハンドルは「適当」からなのだろうか?非常に丁寧な製作でいつも感心しながら観せていただいている。よかったらご覧あれ。


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