久しぶりの衝撃 「戦前の少年犯罪」について①


このところ老眼がひどくなりめっきり読書量が減ってしまい、まことに面白くない日を送っている。とはいえ、何もしないのはもっと面白くない事なので、無理しない程度にパラパラめくっている。するとたまぁにスゴい書と出くわすことがあるのだ。そんな瞬間が尋常でないほど嬉しく感じ入る今日この頃である。
…いったいナンのこっちゃ?ってな感じではあるのだが、今回、本当にすごいのと出会い、ちょっとした衝撃に見舞われている気がしている。
 

 
菅賀江留郎『戦前の少年犯罪』
タイトルも装幀も誠に素っ気ない本だが、中身はとてつもなく重厚。タイトル通り、戦前(昭和の初めから昭和20年8月15日まで)にどのような少年犯罪が起こったか?ということを新聞記事を基に徹底的に調べ上げた書である。

昭和10年 東京都中野区で15歳女子が幼女を誘拐殺人
昭和14年 大阪府大阪市で18歳無職の少年が親戚の女性2人を殺害して自殺
昭和12年 東京市神田区で16歳少年が勤務先主人の一家全員を皆殺し
昭和2年 香川県で17歳僧侶が近所の9歳になる幼女をレイプした後に殺害
昭和7年 小学校高等科1年(12~13歳)男子が教室で同級生を刺殺
昭和3年 静岡県熱海町で中学三年(17歳)男子が父親の銃を持ち出しで女子小学生を誤射

ほんの少し書き出しただけだが、殺伐とした気分にさらされる。こんな記事がほぼ毎日紙面に載る、「戦前」はとんでもない時代だった、と結論づけられる。
なにゆえ著者はこのようなことを調べ始めたのかというと、近年多発する猟奇的な少年犯罪を憂えるオッサンオバサンどもの意見に違和感を覚えたから、だという。

曰く『昔はこんなことはなかった』
曰く『昔はイジメなんかなかった』
曰く『戦前は清らかな素晴らしい時代だった』

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