小諸市「ステーキレストラン菱屋海賊船」そして合格祝いの思い出


【お店のデータ】
ステーキレストラン菱屋海賊船
場所 長野県小諸市大字御影新田2746-1 [地図はこちら]
電話 0267-22-2793
URL http://kaizoku.asia/
営業時間 11:30~22:00 L.O
定休日 月曜日
駐車場 あり

『ステーキ屋』という響きに郷愁を感ずるものである。
ステーキ、いや牛肉なるものと縁の少なかった幼少時代。『高校に受かったらステーキ喰いに連れてってやる』といった友人Tの父と共に伴われて入った銀座のステーキハウスが忘れられない。名こそ失念したが、とても豪華な店だった。

『好きなだけ食べてよい』
というおじさんの言葉に甘え、盛大に食べた食べた。飯も肉もお代わりし、それでも不足と言ったら前菜の盛り合わせと丼メシが登場したのには驚いた。デザートの生ハムメロン、そして銀の盆のあやしい輝きが、大人の世界を垣間見てしまったような気がして、どことなく居心地悪くも感じた。

銀座といい店構えといい、中学生を同行してよい場所ではない。
そもそもTも私も祝ってもらえるほどの高校に合格した訳ではないのだ。とはいえ、息子とその悪友2人の門出を心底喜んでくれたおじさんの笑顔が、涙が出るほど懐かしくてたまらない。

Tによるとまだお元気だという。わが両親より5歳は下だからまだ70代だ。一度お目にかからなければ、と考えてはいるがこちらは長野、Tは静岡、おじさんは東京と離れ離れの状態ゆえになかなか実現出来ないのが口惜しくてならない。

なぜこんな事を言い出したのかというと、今回お邪魔した場所がおじさんに連れて行ってもらったお店に、どことなく似ていたからだ。木製品をあしらったマホガニーの内装と、うっすら漂う油の香り、少々古びてはいるがお金のかかった豪華な洋食屋という風情が共通している。

「ステーキレストラン菱屋海賊船」


佐久と小諸を結ぶ国道141号線沿いにあるこちらは、『海賊船』というネーミングや、古びた洋食屋ということもあり、気にはなっていた存在である。長野への帰り際に通り掛かったので、では入ってみようとお邪魔した次第である。

内部は『いかにも昔の洋食屋』である。
初めて入ったが懐かしい風がして気に入った。日曜でもランチがあるそうだ。どれも美味そうで、目移りがしてならない。



『グリルチキン ベーコン添え』



ステーキハウスでビフテキ(あえて懐かしい表記とした)食べないのは無粋としか言いようがない。と謗られても仕方ない。現在ダイエット中ゆえその辺はご勘弁頂きたい。
熱せられた鉄板の上で、ばちばちと弾ける肉塊は、塩コショウのみで焼かれているとのことだ。それだけでも十分美味しいが、好みでソースを使ってもよい。と、ウエイトレスのおばちゃんが丁寧に教えてくれる。

ナイフを立てると『ふゃッ』という、ほとんど手ごたえもないほど柔らかく切れる。箸でもよいくらいの柔らかさだ。なかなか出会えない優雅な仕上がりである。しょう油仕立てのソースとの相性も抜群である。


つけあわせはニンジンのグラッセ、茹でたインゲン、ベイクドポテトという、ステーキにはこれ、という組み合わせのもの。「ニンジンのグラッセ」などというしゃれた名を覚えたのはごく最近のことだ。妙な甘さが懐かしい。インゲンも同様だ。ポテトは少し冷め塩梅で食べづらいが、このくらいの温度でないと食べられない。



ランチタイムはソフトドリンクかスープがつくというのでコーンスープを注文。これも熱々で優しい味わいだった。


早いところおじさんに会いにいかねばならぬ。年齢からして、まだまだ長生きしてくれるとは思うが、世の中なにがあるかわからない。Tの結婚式でお目にかかったのが最後だから、もう15年になる。近々、Tに電話してみるか。


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