安曇野市「行雲流水」穂高にある変幻自在の花畑


店名 行雲流水
場所 長野県安曇野市穂高8208-2 [地図はこちら]
電話 不明
ジャンル ラーメン、定食
バリアフリー ◯
駐車場 あり

お花畑

と言ってしまうと、近年は明るく楽しく過ごしてはいるがじつは何も考えていないだけのアッパラパァなものだと、なんだがアタマのねじが外れているか、病気の一種に扱われてしまう事がありそうだが、今話してみたいのはそういったメンタルヘルスの領域の事ではなく、本来的な意味でのお花畑のことだ。

私のような

インドア派引きこもりヲタクでも、天気のよい日に、花でいっぱいの野原に出たとすればそれは気持ちよく感ずるものだ。たった今イメージするのは安曇野にある春先のいわさきちひろ美術館。広い芝生広場のそこここに咲きほこる様々色とりどりの花、花そして花。ほんわりとほの暖かく息を吸い込むだけで気持ちがよい。三密など気にすることもない状態ほどよいものはない。というか、嫌いなものがいるのか。そのような場所で生まれ育っていたら、おれはもう少し高級な者になれていたのではないか。と思わなくもない。

安曇野

という地は山が近く圧迫感がある。標高408mが最高という千葉県の山しか知らない身としては、その深い山々にビビり、いやはっきりと恐怖を感じていた。ところが長野へ移り住み20年以上が経過した現在は、むしろその近さが心地よく感じられるから面白いものだ。そして稲田の中をくねくねと続く細い道路。善光寺にもないわけではないが規模が違う。この連なり具合がどういうわけか好きなのだ。

「行雲流水」

安曇野が好きだ、という割に土地勘がないのでこちらがどこそこにあってこの辺だ。なる説明が出来なくてもどかしい。ナビで確認すると穂高駅から2キロちょっとくらいという好立地にある。到着したのは12:00ほんの少し前だった。

面白い名前と思いググってみると

空行く雲や流れる水のように、深く物事に執着しないで自然の成り行きに任せて行動するたとえ。また、一定の形をもたず、自然に移り変わってよどみがないことのたとえ

という意味との事だ。Let it be に近いのか。ちょっと調べてみるか、とも思ったが私は漢籍にも英語にも弱くズクもないから多分調べずに終わるであろう、情けない。

名前の通り

といってよいのかどうかは定かでははないが、板張りのシンプルな店構えは『店舗』というよりも『小屋』と称した方がしっくりきそうだ。Let it be. 中にはカウンター席が10くらいであろうか。入店してすぐは私ひとりだったが、数分するうちに満席となってしまった。とても繁盛されているようだ。

基本ラーメン屋らしくメニューには『とろみにぼし味噌麺』あるいは『肉盛り味噌麺』なる美味そうな名が並んでいるが、今日の私の目当てではない。私は花畑を食べに来たのだ。

「ローストポーク定食 大 プラス」1230円

ブロック肉を長時間低温加熱して得られた、優しく柔らかいピンクに仕上がったローストポーク。厚切りか極薄シルク状かを選択せよというので後者とした。

四角い平皿の上には薄く敷き込まれたレタスの葉と、ひとつひとつが薔薇の形のように巻き込まれた12のローストポーク。

そのままでもよいが、薄味なので卓上にある調味料を好みで用いよという。たしかに調味料なしでも悪くはないが、少し弱めでもあるのでいろいろ試してみよう。

オリーブオイル、醤油、柚子ごしょう、岩塩、胡椒、酢、辣油といった調味料たちが用意されている。

オリーブオイルは独特な香りを与えてくれる、塩を少し加えるとグっと旨味が上がる。醤油は長いつきあいだけあって安定的な美味さがあるがその分新鮮味がない。しかし、そこに柚子ごしょうが加わるとまったく別世界が広がっていく。岩塩、胡椒も同様だが私は酢と辣油が気に入った。すっぱいのはもともと好きだから予想のつく味わいではあるが、薄切り肉との相性が凄まじくよいのだ。しっかり辛い辣油とのコンビネーションもよし。これは自家製であろうか、美味い美味い。

小さく可憐な

12の花ではあるが、ほんの少し手を加えるだけで様々な色、カタチに変わっていく。変幻自在の花畑とでもいうべきか。その様を愛でるのが楽しくてならない。

いくら

花畑が好きといっても春先のこと。そして今はもう秋、9月も半ばとなってしまった。あぁこれから寒くなっていくのか。いやだなぁ、冬を飛ばして春になってしまわないか。

 

 

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