小布施町「手打百藝おぶせ」高濃度ランチタイム


店名 手打百藝おぶせ
場所 長野県上高井郡小布施町小布施中央627-15
電話 026-247-2847
ジャンル そば店
バリアフリー △ 入口に段差あり
朝食を済ませ支度を整えたのち出発
まずは松代大本営跡へ向かう。昭和19年11月から開始された工事は住人を退去させ、多くの物資と人員を投入し9ヶ月の間でおよそ5Km強を掘削したところで終戦となった。名の通り大本営の設置が目的ではあったが、放送機関、電話局の移設が予定され、最終的には各省庁そして天皇を含む皇室をも移設される計画があったという。一般公開されている『象山地下壕』に生々しく残る削岩やトロッコの枕木の跡をみると、戦争の愚かさというよりも呆れ返られる気分となる。本土決戦の際は皇室を新潟から満州へと移す計画もあったときく。となれば、ますます情なくなってくる。
その後は小布施へ向かう
岩松院で葛飾北斎の「八方睨み鳳凰図」を見学するために赴いたのだ。嘉永元年1848年におよそ一年をかけて製作されたといわれる天井絵は、今にも飛び出してきそうな迫力に満ちている。『八方睨み』と言われるだけあって、私がどこにいても何を考えているかすべてを見透かされているような気にさせられて恐怖さえ感じられる。小林一茶が「やせがえる負けるな一茶ここにあり」を着想したといわれる蛙池や福島正則との関連をじっくりと見せてもらう。ここに来るのは何年ぶりだろうか、そういえばこちらの門は私の師匠が若い頃キザミをしたと威張っていたなぁ。

岩松院だけでも
まだまだ観るものはあるのだろうが、ほどほどに切り上げて昼食とする。私と違ってみなさんご多忙なのだ。昼食はどこにしようと訊ねられたが、私に選択させるとデカ盛りにしかならないのでご辞退差し上げる。そして連れていってもらった先がこちらだ。

「手打ち百藝 おぶせ」


住宅地の中、…というか小布施は一本入るとこんな感じだからある意味典型的な風景ではある。民家を改装したと思しき店内は畳敷の広間と6卓、タイル貼りの土間にテーブルがいくつかという、比較的ゆったりとしたつくりになっている。時間帯を少し外したためか、われわれ以外のお客様はいなかったため、ゆっくり食事と歓談をする事ができた。最初に女将からそばの説明を受けたのだが、じつは聞き逃してしまったのだ。したがって以下は自ら調べたものである。

更科 一番粉:
そばの実を挽くと最初に中心部分が粉化する。でんぷん質が多く白い粉となり、歯切れ・弾力に優れたそばとなる。
挽きぐるみ 二番粉:
次に胚乳部や胚芽部が粉化する。これを二番粉といい、そば特有の香りや風味に優れており、めんにすると食味と食感のバランスが良いそばに仕上がる。
藪 三番粉:
そして最終的により外殻に近い部分から挽き出される事となる。色は濃く、タンパク質が多くなり香りや風味が強くなる



という事となるのか。
2種あるいは3種の食べ比べというセットもあるが、今回は一種で。また来る楽しみがなくなってしまう。
「挽きぐるみ 大盛り」1400円


典型的な、イメージ通りの、そばの写真を持ってこい、と言われればこれが登場するであろう。そんな感じのそばだ。









ああこれは二番粉のそばだったのか。まずはツユをつけずに、と言われたのでその通りにすると香りがすごい、口中にブワっと広がる。ツユは少々塩辛いがこれくらいでないと、そばの香りに負けてしまう。それくらい強い香りだ。これは幸せだ。長野市内 某店のそば(あれはそばではなくうどんだ、という説もあるが)も好きだが、『正統』という事からすれば、こちらのそばこそ正統であろう。素晴らしい。
食後お別れとなる
名残惜しくて仕方がない。なんならもう二晩くらい続けて歌っていただきたいがそうもいかないのは当たり前だ。また来てください、お願いいたします。次回は小柴見の名店へご案内差し上げます。

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