【映画days #2】ラッカは静かに虐殺されている


「MIFUNE」の終了ベルとともに飛び出し、上田へと向かう。今回は電車移動である。自動車での移動は時間もお金もかかるし、そもそも駐車場がない。要は時間通りに映画館へ辿り着ければよいのだ。


上田英劇





という映画館には、今回初めて訪れた。裏通りにひっそりとある「映画小屋」なる表現が妥当な、古い小さな映画館である。ラスト名画座世代としては、懐かしの香りが漂っているようでとても嬉しい。

HPによると大正年間に建てられ、昭和初期〜戦後期にかけて隆盛を極めたが、映画産業の衰退とともに観客も減少、平成23年に定期上映終了と、地方の映画館にありがちな経緯を経てきたが、その後、ミニシアターやライブハウスとして再生されたとのことだ。今回のお目当はまたドキュメンタリーである。

ラッカは静かに虐殺されている(2017)
シリア北東部にある都市、ラッカはかつて「地中海の花嫁」とまで言われた、美しい街であったが、シリアの騒乱により戦場と化す。そしてISに占領される。


公式サイトより

当初は解放軍として歓迎されたが、次第にイスラム原理主義に基づく、過激な行動から、ラッカは暴力と虐殺による圧政下におかれることになる。

外部との連絡を遮断されたため、誰にも報じることの出来ない惨状を、国際社会に報じるために立ち上がった人々が
「RBSS:Raqqa is Being Slaughtered Silently ラッカは静かに虐殺されている」
である。大学生だったり、高校の教師だったりと、どこにでもいる、ごく普通の彼らが武器としたのはスマートフォンとSNSだった。各地で起きる破壊や虐殺、子どもたちを使ったプロパガンダなどをTwitterやFacebookにアップロードし続ける。

全世界から反響と賞賛を受ける彼らだが、 ISの追い詰められ、ある者は国外へ拠点を移すが、ISはどこまでも追いかけてくる。
全編に漲る緊迫感、故郷のために、同胞のためにISに立ち向かうが、父を兄を殺され、海外の拠点を突き止められ「次はお前だ」と脅迫される。

いや、ものすごい作品と出会ってしまった。
故郷を追われるほどの災禍に見舞われた事はない、おそらく、今後そのようなこともないわれわれには、想像もつかない事態だが、地球の反対側ではそれが現実なのだ。人の争いである以上、宗教戦争である以上、どちらが正義とは必ずしも言い切ることは出来ない。当事者でない以上、どちらかに加担することも出来ない。
しかし、多くの人が傷つき、殺されているという現実がある事を、知る義務がある。冷静に見つめ、どうしたらこの争いをやめさせる事ができるか、今後、どのようにしたら戦争が起こさずに出来るのか。一人ひとりが考えていく必要があると思う。

感想はここまで
これ以上は脳が動いていかない。なんとも情けないことだが。

上田英劇は桟敷席のある、クラシックな様式で安心感がある。格天井は、もともと帝国劇場のもので、オープン祝いに帝劇の支配人から頂戴したものだとか。また、来てみよう。





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