「ストーカー(1979)」あるいは〈難解〉との再会について④


この際だから全部観てやろう。
若かった。当時、注目された作家で、あちらこちらで上映されていた、ということもある。作品数も少ないので追いかけやすかったこともある。
「僕の村は戦場だった」1962年
「惑星ソラリス」1972年
「ノスタルジア」1983年
まで行ったところでギブアップ。
社会人となり、仕事が忙しくなったということもあるが、身体よりアタマがついていかなくなった。というのが実際のところだった。

タルコフスキーはモチーフとして「水」を多用する。その作品はすべて、冷たく清冷で美しく、そして静かな「流れ」の中で展開されるといってよい。「僕の村は戦場だった」は地下水溢れるトーチカの中で語られる。「惑星ソラリス」は生命を持った「水」そのものがテーマだった。

当然、「ストーカー」も同様に水が登場するのだが、じつに汚らしく描写される。油膜の張り詰めた水、ゴミやほこりの浮いた水、廃墟や異物の沈んだ水、教授の投げ込んだ爆弾にまとわりつく重油など、他作品とは180度違う扱いなのは何故だろうか。また考えなければならない事が増えてしまった。
「タルコフスキー特集2017」
と銘打たれた企画とのことだ。来月は「鏡」1975年、再来月は「アンドレイ・ルブリョフ」1967年が上映されるという。仕方ない、都合をつけてまた出かけるか。

 


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