2020年中越〜上越への(どうということはない)旅


鮨岡
場所 新潟県南魚沼市寺尾243 [地図はこちら
電話 025-776-2485

発端

今となっては誰も信じてくれないのだが、私はじつのところ人見知りなのだ。引きこもりとまではいかないが、初めてお行き会いする人とはロクに話ができない、基本的に引っ込み思案な性質で、コミュニケーション障害といっても支障はないレベルと言い切ってしまおう。
若いころは一人で行くことが出来るのは、本屋と図書館、映画館それとレンタルビデオ屋くらいなもので、ライブハウスになど親しい友人を伴ってでしか行ったことがない。アイツもコイツもよく、あんなマイナーなミュージシャンのLIVEにつきあってくれたものだ、みんないいヤツだった。もちろん、現在でもいいヤツである事には変わりはない。

無論のこと

現在でも変わりはない。
本当は自宅にこもってテレビやDVDで映画を観たり、読書をしたりと静々やっているのを好んでいるものだ。ところが、年齢を重ねるうちに、経験が積まれるうちにだんだんと図々しくなる、周囲もそれなりに扱ってくれるようになるうちに、もともと強くもっていた好奇心、いやもの好きな根性がムクムクともたげ上がり、残りの人生大した長さじゃないのだから、この際世界を広げてしまえと、いろいろ動き回らせていただいている。
しつこいようだが、社交的だね、人懐っこいね。と言われるようになったり、まったく知らない人と普通に会話したり、ご飯食べに行ったり飲みに行ったりできるようになったのはここ数年のことだ。もちろん、内心ドキドキしているのだがみなさんいい人ばかりなので、安心しておつきあいさせてもらっている。どうもありがとうございます。今後ともご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。

旅立ち

上越にお住まいの方から遊びにこい。
と誘われたのは今年に入ってからだ。その方とは何度かお電話でお話しした程度のおつきあいで、実際に会ったのは昨年末に一度だけ。とはいえ、なかなかインパクトのある方だったので、また会ってみたいなと思っていたのだ。直江津まで一般道でいっても2時間弱、佐久へ行くのとさしたる違いはない。ちょうど休みでもある、では行きましょう。という事で出発だ。

予定を調整したら夕方落ち合う事となった。お互い仕事を持つ身だし、子どもではないのだ。それは致し方のない事だし、そもそも私自身は定休なのでなんらの問題もない。とはいえ、昼間は何もすることがない。せっかくの機会だ、寄り道をしていこう。寄り道といっても上越の施設は、うみぼたるを始め、ある程度は行ってしまっている。それにいつでも行けるではないか。という事で別の場所を検討する。

より道

南魚沼市という場所は東京時代にスキーで訪れた事がある。それ以来だから何十年ぶりだろうか。こちらに素敵な海鮮丼を食べさせてくれる寿司屋さんがあると聞いた。寄り道するならこういうところであろうと決定する。
当然、赴くはランチタイムである。自宅を9:30ころ出発、中野、飯山を抜けて十日町市を経由という2時間ほどの行程となる。有数の豪雪地を行くわけだから少し心配だったが、どうという事はなく安心・快適に過ごすことができた。
お邪魔したのは寺尾という、上越線 五日町駅にごく近い地域だ。ほどほどに田舎、ほどほどに街中といった風情の、のんびりしたよい場所だ。

「鮨岡」

カウンターと座敷のある、個人の寿司屋としてはけっこうなサイズの店舗だ。11:30開店のはずだが、すでに5〜6組のお客様がいる、評判のお店のようだ。ランチタイムは一種のみ、訊ねられるのは酢飯の量だけだ。

「本気丼」1200円

本気と書いて”マジ”と読む。と、どこかで書かれていたが店内にはとくに記載はなかった。しかし”マジ丼”の方がどう考えても面白いだろう。デカ盛りで有名なこのメニューは酢飯の量にして
大 2.0合
中 1.5合
並 1.0合
小 0.5合
であるという。価格はどれも変わらない。ビビった私は中を選択する。
5分ほどで本気丼中が登場。惣菜用の皿に盛られた姿は、中ですら南魚沼をイメージさせられるような”山”である。

「雑」と表現しては失礼かもしれないが、「美しい盛りつけ」とは概念からして備わっていない。そんなもの知ったこっちゃないと言わんばかりのフォルムはまさしく”マジ”な気合いがビンビンと伝わってくる。オレはこういうのが食べたかったのだ。

マグロ、サーモン、ベビーホタテ、イカ、いくら、ネギトロ、タコ、玉子焼き、カマボコ、クラゲなどが急な斜面に折り重なるように貼り付けられている。どれもこれも分厚く、高鮮度で脂たっぷり。途方もないスケールでなかなか酢飯に行きつかない。ほとんど発掘調査だ。しばらく掘り下げていくとキュウリ、生ホタテ、ゆで海老に千切りの山芋まで登場するから嬉しくてたまらない。

会計時、女将さんに長野から来たといったらものすごく喜んでくれたので、とても美味しかった、またお邪魔しますとご挨拶して店を出る。

上越へ

さぁ直江津へ向かうぞ。よく調べてみたら、自宅から大町、穂高経由で諏訪に行き、そこから須坂へ。という行き方みたいなものだと気づいたが今さら遅い。再度十日町に戻り、山中を1.5時間ほど行く。降雪時であればさぞや大変であろう。
少し早く到着したので、市内をぐるぐる回ってみる。高田公園にある上越市立歴史博物館に行ったり、直江津港をみたりしてようやく、高田と直江津ふたつの街で構成されているというのがわかる。土地勘のない街だから、なんとなく嬉しい。

約束の時間となり、先方と行き会ったが仕事の都合が出来てしまい、あまり時間が取れなくなったという。それは仕方のないこと、また出向けばよいのだ。それでも1時間ほど話をする事ができ、上越の食情報もいくつか得られた。こういうディテールは地元の方に聞かないとならぬ。今後の楽しみが出来た。

以上、旅というほどでもなし、計画というでもなし。なんでもなくフラフラするだけの事だが、こういうのが好きなんだなぁ

 

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