黒澤明vs.ハリウッド 『トラ・トラ・トラ!』その謎のすべて


数年をかけシナリオを完成させ、大規模なキャストオーディションを行ないクランクインしたもの
のわずか 3 週間で降板となった黒澤明。
「謎の降板」
とまで言われたこの事件を、残された資料や関係者からの聞き取りによって、丹念に追ったドキュ
メンタリーである。

山本五十六が真珠湾攻撃を成功させるまでの過程を通して、「美しい日本」の壊れゆく様を「悲劇
(トラジェティ)」として描くはずだった黒澤は結果としてみずからを壊して行くこととなる。
それは黒澤だけでなく、ダリル・F・ザナック、エルモ・ウィリアムスの両プロデューサー、二十世
紀 FOX いや日米映画産業そのものにとどめを刺すという、壮大な「悲劇」にも繋がっていく。

著者はフリージャーナリストで、若き日に黒澤明の「暴走機関車」や「虎虎虎」(「トラ・トラ・ト
ラ!」の原型となったシナリオ)の英訳を勤めた方。道理で詳細まで分かっているはずだ。

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