伊那市「うしお」あるいはご当地グルメ本来の味わいについて


【お店のデータ】
うしお
場所 長野県伊那市荒井3460-1 [地図はこちら]
電話 0265-72-4595
営業時間 11:30~13:00 17:00~21:30(L.O.21:00)
定休日 日曜日(不定休)
駐車場 なし

伊那まで遠征である。

早々に用事を済ませランチの段取りとなる。「みや川」の非常識から揚げと考え、調べてみたら閉店されたようだ。致し方ない。南信らしいランチは何か?やはり『ローメン』であろう。そしてローメンなら「うしお」に行くしかあるまい。
「行くしかあるまい」
などと、上から書いているがじつは初訪問である。有名なお店で、何年も前から知っていたし、じつは昨年二度ほど訪れたのだが、定休日・アイドルタイム突入に行き当たってしまい諦めるしかなかった。今日は時間もある、せっかくのご縁である、いざ参らん

「うしお」

こちらは伊那市の中心地にある。ビルとビル(というほど大きな建物ではないが)の間に挟まれた小さな小さなお店である。昭和の香りが濃厚なフォルムがじつにたまらない。内部も同様、積年の油脂がたっぷりと染みついた、安心感安定感満載のフォルムがたまらない。ああ、オレこういう店が大好きだ。注文はもちろん「ローメン」。せっかくなので

『うしおのすべてが味わえる‼︎食いしん坊のためのよくばりセット』並セット1200円

生来の『食いしん坊』である。無類の『よくばり』でもある。母親から「お前は『全部』と『いっぱい』が大好きだった」とも言われている。文句なし、これでいってみよう。

ローメン
うしお煮
トーフ汁
小鉢
お漬物
ご飯(小)
という、まことに「よくばり」な構成である。楽しみ楽しみ♪

「うしお煮」

こちらでいうところのモツ煮なのだそうだ。モツを時間かけて柔らかく煮込んだもの。モツ煮といえばミソ仕立てをイメージするが、こちらはあっさりしょう油味でちょっと甘め。

「トーフ汁」

こちらも名物らしい。サイの目に切られたトウフのすまし汁である。真ん中に大きな麩がひとつ。かなり甘い、少々クチに合わない気がする。

「小鉢」

さつま揚げ、ちくわ、こんにゃく、鳥つみれの煮物。要するにおでんである。これはサッパリとして美味しかった。日替わりなのであろうか。

「ご飯(小)」

小だけあって、小さなお茶わんに軽く。水気多し。水を間違えたかな?

「ローメン」

以前、他のお店で食べたローメンは異様に甘ったるくて辟易としたものだが、こちらはいかがなものか?
…と、内心ビクビクしていたが、このローメンはきちんとソース味で安心。太い中華麺とシャキシャキのキャベツ、ラム肉炒めがベストなマッチングであった。

「うしお煮」「トーフ汁」で強く感じたことなのだが、全体的に甘いのだ。出汁少な目の砂糖多目という感じといえばよいだろうか。『芯のない味わい』と表現すると叱られるかもしれないが、これまであまり出会ったことのない味わいでもある。

※これから南信の方、あるいはこの味わいの好きな方に大変、失礼なことを書いてしまう。後ほど理由を申し上げるが、まずはあらかじめお詫びを申し上げておく。

『これは本当に美味いものなのか?』

『不味い』
というのではない。食べられないわけではない。強いていうなら『違和感』と表現すべきだろう。
同じ国に住み、同じ言葉を話しているに関わらずどこか共有できない部分がある。やはりこれは『違和感』と表現するべきではなかろうか。
これは文化に起因するものではないか。平たく言えば知らないだけ、ということではないか。
現在住んでいる北信地域と、彼の地である南信地域とは、元は全く違う国だったのだ。明治以後、行政上の必要性から『長野県』として括りあげただけなのだ。『文化』も『風習』も、そして『味わい』も違って当然なのである。

ご当地グルメ

そもそも『ご当地グルメ』なるものは、そのような存在なのではないか。逆を返せば、わが北信だって他所からすれば『あんなクソ不味いものを食べている』と思われているかもしれない。本当に美味いものとは当地で住み暮らし、当地で働き、当地の人びとと親しみ、当地の空気を吸い、当地の水を飲んでこそ楽しむことのできるものなのかもしれない。
無論、今までご当地のものがすべて美味くなかったわけではない。北海道のジンギスカンやザンギは涙が出るほど美味かった。新潟のカニ汁、玉子いっぱいのコウバコガニには絶句した。しかし、本質的な部分で、本当の意味で「美味さ」を感じていないのではないか。オレは理解して食べていたのかァァァァァァァァァァァァァァァ!

まとめ

そんなことを考えていたら、南信に引っ越したくなってきた。オレは心の底から「ローメン」を理解していないのだ!「うしお煮」を美味いと感じたい!おい!お母さん!南信に引越すぞ!などと無論、半ば冗談、半ば本気で考える今日この頃である。

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