上越市「日本一うまいトコロテン」いよッ!日本一!


日本一うまいトコロテン
場所 新潟県上越市大島区下達460-2 [地図はこちら]
電話 025-594-3701
ジャンル ところてん
バリアフリー ◯
駐車場 あり

あまり

自慢になる話ではないのだが、これまで50数年生きてきて、1番になった体験は数えるくらいしかない。幼少期は足が早かったので、運動会などのかけっこであればちょいちょいと一等賞をもらったものだが、幼稚園児以下の中での競争などしれているし、身が育つに従ってスピードなど落ちていくに決まっている。

以降

運動はもちろんのこと、勉強はだめ、仕事もだめ、アタマの中身もだめ、社会適応力もだめだめだめとみっつもよっつも揃った、ろくでなし代表格のような者となってしまった。情けない。いや、お前には腹回りと体重があるではないか。と優しく指摘してくださる方もいるが、そこまでは数に入れたくはないし、あまり嬉しくはない。いやいやいや、私以上のものはまだまたこの世にいるではないか、失礼な。

そもそも

一位を目指すズクがないのだ。
別にそこまでして頑張らずとも、二位でも三位でもいいじゃないか。などと思っているヤツが一位になれるわけがない。二位や三位だって危ないものだ。いつぞや谷亮子が「最高で金、最低でも金」といって金メダルを獲ったが、絶対に金を獲る!といった強烈なモチベーションと強靭なメンタリティを発揮しないことには1番になどなれるわけがない。

上越市大島区

というところは、ナビゲーションシステムに導かれるままきてしまったので場所が把握出来ていないのだが、海からかなり離れた山中のようだ。近くに『ほくほく大島』という面白い名の駅があったが、これは旧JR北越北線を第三セクター化した『北越急行ほくほく線』なる路線のちょうど真ん中あたりに位置している。ネットで調べたら『ほくほく線 路線断面図』なるものもリリースされているようなので、よほど山の中には違いなさそうだ。なにゆえ、このような地にまでやってきたかというと、面白そうな店をみつけたからだ。

「日本一うまいトコロテン」

毎年4月から10月までの、天候のよい時にしか開けない店なのだそうだ。そもそも、ところてんなるものは美味いものなのか?ヤワラちゃんのように『日本一』と言い切るだけあってよほど自信があるのだろう。

店舗は屋根だけの吹きさらし空間となっており、ここ以上に三密を心配せずに済む場所はなかろう。入口の反対側には滝のある池に面しており、錦鯉が優雅に泳いでいた。

「日本一うまいトコロテン」330円

店名と同じだからややこしいが、少し厚みのある平皿にUの字を描くように美しく盛りつけられている。塗りの箸が一本のみ添えられているのは定石通りだ。弘法大師云々なる由来が掲示されているが、史実かまでは確認出来るはずもない。

これが粋な食べ方なのか、と思っていたのだが、傍にあった食べ方指南の通りにやってみるとなかなかよいのだ。

ところてんの中心の折れ曲ったところにそっと箸を差し込むと簡単に持ち上がる。これが二本箸だと繊細なところてんが潰れてしまったり、切れたりしてしまう。かなり考えられた合理的な手法であったのだ。

デフォルト

は醤油のみで、香ばしい香りがよいのだが少々物足りない。そこで卓上の酢や青じそドレッシングを試してみると、ほんの少しで味変、いや世界観が変わるようでとてもよい。さすが日本一を自称するだけある。

天晴れお見事!いよッ!日本一!

上越市「といちや」海辺にて


といちや
場所 新潟県上越市黒井1897-3 [地図はこちら]
電話 025-543-2488
ジャンル 寿司、定食
バリアフリー △ 入口に段差あり
駐車場 あり

海を見ると

心湧き立つ気がしてくるのは、山国住民の性質なのであろうか。凪いだ海面、波の音、潮の香りを体感すると子どものように嬉しい気分が横溢してくるようだ。

しかし

新潟に住む息子が、
「新潟で使う車や自転車は新潟で買え」
と言っていたのを聞き調子のよいことは言えないとつくづく感じさせられた。なんでもかの地出身の友人によると、海岸沿いは塩気が強いので金属ものは耐塩加工を施したものでなければ、あっという間に錆びてしまうとの事だ。海沿いに住んだこともなく海の良い面しか見た経験しかないものが簡単に言ってよいことではないのかもしれない。

直江津にいる。

海産物補給のため、しばらくぶりの訪問だ。県外への移動は好ましくないのかもしれないが、東京や名古屋など大都会へ行くわけでなし、感染者の少ない田舎から田舎への移動であれば迷惑をかける事もなかろう。要はどこへ行くか、ではなくどのように行動するか、なのだから。

この街は

存外に広くてなかなか海に行き当たらない。山の方から赴くわけだから当たり前なのだが、もう少しもうちょっとと車を進め、佐渡汽船ターミナル辺りに到達してようやく潮くさく海っぽい雰囲気となってくる。

やはり海はよい。そしてここからなお10分ほど行ったところに目的の店はある。

「といちや」

海沿いの街道を北上し、黒井という住宅地のほぼど真ん中に位置する地にある寿司屋さんだ。狭い間口から昔ながらの町屋がそのまま保存されている事がわかる。寒気対策であろう二重の引戸を抜け内部へ。5席ほどのカウンターと小上がりがある。開店直後であったため小上がりへ通してもらえる。

ランチメニューはあなご天丼、天丼、ねぎトロ丼や定食ものが用意されているが、私はもちろんデフォルトメニューとする。

「海鮮丼」980円

メニューにまぐろ、大トロ、サーモン他との記載があるだけでどのようなものが登場するかわからなかったが、想像以上に煌びやかな品であった。黒く平らな盃のような丼に酢飯そして数々の刺身類。ハマチ、カツオのたたき、サーモン、甘海老、タコ、ねぎトロ、湯引きハモ、とびこ、明太子、イカおくらなどが所狭しと並べられている。

鮮度が高いのは当たり前だろうが、そのほどのよさがよい。酢飯の酢の効きかたよし。味噌汁もよし。これで980円は長野では絶対に出会えない。

平日

という事もあろうが、それでも夏休み入りしているはずの直江津海岸にひと影はまばらであった。

歩くには具合がよいが、もう少し人出がないと、暑いだけの海岸は寂しすぎる。

長野市「スターバックスコーヒー 長野南高田店」ファッショナブル タイム


スターバックスコーヒー 長野南高田店
場所 長野県長野市南高田1-16-7 [地図はこちら]
電話 026-256-6606
ジャンル カフェ

生まれてこの方

スタイリッシュとは無縁の生き方をしてきた。着るもの、観るもの、読むもの、食べるもの、これはおしゃれだな、カッコいいなというものにはそもそも興味がなかった。せめて着るものくらい少しは気をつかいなよ、と家内からも友人たちからも言われ指摘され、ファッショナブルなスーツなど買い込んだこともあるのだが、面倒くさくて長続きしない。身体の膨張に服がついていかない、という事情もある。

着るものなど

冠婚葬祭の礼服と、たまにあるフォーマルな場用のものが1着ずつあればよいではないか。常は作業服でよろしい、ワークマンなら安いしサイズもあるのだから、ここで十分だ。と居直っている。なにか文句あるか。

ファッショナブル

というのに憧れる、まではいかないがカッコいいなぁ、と思うあり方ならある。スーツをピシッときめたビジネスマンが、新幹線などでパソコン開いてパチパチと仕事をしている姿。あれを私は『ファッショナブルでカッコいい』と思う。
「こちらに来る間にパワーポイントでまとめてきました」
なんていうセリフを言ってみたくてたまらない。

とはいえ

「そんなヤツらはカッコつけてるだけ」
と言い放つものもいる。優秀なものは会社にいる間だけ、それも就業時間内できちんと終える事ができる。
「だいたい、新幹線では資料はないしスペースが限られているから大した作業が出来るわけがない」
との事だ。うんまぁそういう事が。どちらにせよ、私には無縁の世界の話ではあるが。

ある時

行政手続きの最中どうしても書類の再整理が必要となった。少し書き込みをしたい箇所もある。一度戻って作業してもよかったのだが、時間がもったいないのと、くつろいでしまいそうなのでどうしたものかと思案していたらこちらと行き合う事ができた。よしここだ。

「スターバックスコーヒー 長野南高田店」

地方では都市部のように駅前にありさえすればよいわけではない。という事実をよく研究されている。広い道路に沿って広い駐車場にドライブスルー。中は他と変わらず快適な環境となっている。複数人用の大きなテーブル席、二人がけ、ソファと各々の好みで選択できるのもよい。

「カフェ アメリカーノ short」341円

よくはわからないが、いわゆるアメリカンコーヒーであろう。ホット、アイスを選択せよというのでアイスにした。コーヒーは17歳の春からブラックと決めているが、アイスコーヒーだけはガムシロップを入れる事にしている。その方が香りが立つような気がするのだ。そのかわり半分だけ。

「いちごづくしのムース」528円

つい甘いものを注文してしまうのも悪いクセだし、『映え』ベースに選択してしまうのもよい習慣とはいえない。とはいえ、いちごのホイップクリーム、いちごムース、中のカシスムースと微妙に色合いを変えるなどなかなかにくい演出をしているのもよい。ほどほどの甘さそして内部のナッツ類もよし。

周囲には

ビジネスマンらがパソコンパチパチやっている、学生らしき若者もやっている。カッコいい悪いもなにも、みんな同じで、ごく普通の風景化してしまっている。やはりパソコン持ち歩かなきゃダメかなァ。と、考えながらちまちま旧式紙書類をいじくり回していた。

長野市「角上魚類 長野店」ジャンボてりたまチキンバーガー


角上魚類 長野店
場所 長野県長野市東和田932-3 [地図はこちら]
電話 026-213-0511
ジャンル 魚屋、肉屋
バリアフリー ◯
注文方法 店舗にて
駐車場 あり

毎度

しつこいようだが、デカいのはガラと腹回りだけときている。これでもう少し、いや30倍くらい肝がデカくて座っていればいう事はないのだが。いや肝力の問題ではないかもしれない。

疲れやすいと感じたり

豊かな想像力があり空想に入りやすかったり、光や音においや味などにとても敏感だったり、まわりの人の心の動きを感じとって気分が左右されたり、仕事のときに時間をせかされたり観察されていると緊張して力が発揮できなかったり、内向的で物事を深く考える傾向があったり、誤字脱字は気にならないがら抜き言葉は絶対に許せなかったりするのできっとハイリー・センシティブ・パーソン:Highly sensitive person, HSP なのかもしれない。繊細なのだから、どうか大切に扱っていただきたいものだ。さぁカイロプラクターに弟子入りでもするか。

というのは

冗談でしかないから気にしないでいただきたいが、肝は小さく細かなことが気になって仕方がないのは事実でしかない。それは今さら直しようがないから、よそさまに迷惑をかけないように気をつけていくより他はない。そんなことよりも、肝が器が小さいのでその分デカいもの、ジャンボなものをとてつもなく好むのだ。この度、街でまたしてもデカいものと出会うことができた。まことにめでたい、これは書かずにいられない。

「角上魚類 長野店」

すっかりお気に入りの魚屋さん。改装後は惣菜、弁当類が充実し、精肉店まで併設されてとてもハッピーである。弁当類は魚類部門だけでなく、精肉部門にまで及ぶ。その片隅にとてつもなく魅力的なメニューを発見した。

「ジャンボてりたまチキンバーガー」486円

ハンバーガー、メンチカツバーガー、そしてこのてりたまチキンバーガーの3種が用意されている。『ジャンボ』と名づけられていても大したサイズではないことがちょいちょいあるが、これは違う。デカい!デカい!デカい!直径にして20cm強、高さ15cm強はあるのではないか。ビッグマウスの私が持て余したのだから恐ろしい。

照り焼きチキン

にせよ目玉焼きにせよ、まずくなるわけがない構成だから安心して食べられる。バンズが少しパサついているが、トマトなど水気のあるものを加えてもらえれば改善されると思うのだが。

大喰らい

の私がこれひとつでお腹いっぱいになれたのだから、スケールのほどをご理解いただけるであろう。ハンバーガー、メンチカツバーガーも楽しみでならないが、食べすぎではないかと気になって気になって気になってならない。あぁ食べてよいものか悩みに悩んで夜も眠れない。

中野市「一力食堂」どこにもない、ここにしかない店


一力食堂
場所 長野県中野市中野1023 [地図はこちら]
電話 0269-26-6911
ジャンル 食堂
バリアフリー ◯
駐車場 あり

時代が

下れば下るほど世の中は便利になり暮らしやすくなっていく。いやそんな事はない、社会に格差はあり戦争はなくならず貧困にあえぐ人たちはたくさんいる!と言われるかもしれない。もちろんそれは間違いではないし、われわれもまだまだ努力していかねばならない。

しかし

100年前と比較して、いや私の生まれた50数年前と比較してすら、ぐんとよくなっている。みなが平等に、暮らしやすくもなり、ないものはなくなり、病はへり、人は簡単に死ななくなった。現代の政治家どもにも悪いヤツはいるが、昔の巨悪、例えば岸信介(ごめん、おじいちゃんだったね)や田中角栄に比べれば可愛いものだ。

ある意味で

理想の社会に近づいている、とも言ってよいのかもしれない。著しく共産化が進んだ社会といえば怒る人がたくさんいるだろうが、本当だから仕方がない。私のような怠惰でいい加減な人間にとっては夢のような時代に突入した。

とはいえ

ややつまらなくもある。だってみな同じではないか。どこへ行っても平等に便利、平等に揃っている。まことにありがたい事なのではあるが変化がない。新宿も渋谷も銀座も、そして長野も風景に大した差がなくなってしまった。格差も差別もいけないが、区別くらいつける事ができないとロクなことにならないと思うのだが。

「一力食堂」

中野市街地のほぼ中心部といってよいのだろうか。昭和から取り残された様そのまんまの食堂である。

この間口は昔の町屋区画のままであろう。駐車場が狭くてこの上ないが、それは仕方がない。ここに来たくて、ここの料理を食べたくて来たのだ。少々使い勝手が悪くても、まったく文句はない。

「肉丼 大盛」1050円

デカい丼に熱々ご飯、その上には豚肉、玉ねぎ、ピーマン、にんじん、しいたけなどの甘辛炒めがドサりと積載されている。なにがよいといってナルトの存在がなんともいえずによい。

よい意味での『田舎の食堂』という風が横溢している。田舎の家庭料理、すなわち自らの母親が作ってくれたようなメニューが最高に美味い。

本当は

カツカレーの予定だったのだが、昨夜自宅でナスのカレーを食べたのでやめたのだ。とはいえこれは美味かった。カツカレーは次回のお楽しみとしよう。

そうだ

これがよいのだ。古く油じみていて、使い勝手も悪く、決して清潔感あふれるとはいえない空間。現代にまったくマッチングしないが、そのかわりこの店はどこにもない、ここにしかないのだ。どこにでもあるものと、ここにしかないもの。どちらが価値のあるものであるかは、誰の目にも明らかであろう。あぁ近くにあれば通い詰めてしまうのだが。

長野市「秋山食堂」密かなふるさと


秋山食堂
場所 長野県長野市小柴見375
電話 026-228-8431
駐車場 あり
バリアフリー ◯
ジャンル 定食屋

そうでなくとも

暑くてたまらないのに、なかなか減っていかない感染者と、不安を煽り立てるだけのマスコミのあり方にイラつかされる日々を送っている。そしてブレっぱなしの上つ方には怒りよりも呆れの気持ちが増えてきて、これがいつしか諦めに変わってしまうのではないかと、ビクビクすらしている。

このところ

思うのだが、安倍首相にしても西村経済再生担当大臣(長いな)にしても、言葉ひとつひとつは決して間違ってはいない。このようにしか出来ないよな、こんな言葉しか言えないなぁ。まして史上災厄と言われる事態なのだ。ある程度のブレは仕方ねぇべ?と、思わなくもないのだが、いかんせん信憑性に欠ける、いくら間違っていなくともお前の言葉だけは信じてやれねーよ。と思ってしまうのは、やはり人望の有無に関わるというものであろう。

それにしても

片や
「盆休みは外に出るな、周りから来るな」
と言い片や
「帰省はしてもらってもよいけど大人しめに、各都道府県知事の言うこと。よく聞いて判断しなががら行くか行かないか決めてね」
と矛盾の引っ張り合いをしているが、いったいどっちなんだい?と理解に苦しむ事態ではあるが困っちゃうよね。

そうなのだ

そんな季節になってしまったのだ。
年に一度あるいは二度、長い休みに生まれ育った地でゆっくり養生する。親兄弟や地元の友人と過ごす。これを楽しみに、張り合いにしているものも多いだろう。岩手の父親から『絶対に帰るな』と言われた若者がいたが、気の毒なことだ。

私のように

故郷あるいは地元のないものには関係のないことだが。帰るところがある、そこには自分を知るものがいる、という事に羨ましさを感ずる時もあるが、あればあったで面倒なこともなくはないだろう。だが、私には密かに故郷と思っている場所がある。ここはすぐ近くだから折にふれて訪れることができる。なんて幸せなことだろう。

「秋山食堂」

15回目のレポートである。ここまでくれば故郷といって何の支障もないだろう。合理性とかけ離れたフォルムであればあるほど懐かしさを感ずる空間。ここだ、ここが私の帰る場所なのだ。

「日替定食 ホルモンみそ焼定食」680円

こちらに来たらまずチェックするべきはカウンター上の黒板であろう。そうでなくともここの大将は変幻自在なのだ。なにが出てくるかわからないことほど心湧き立つものはあるまい。今回はホルモン焼きだ。

豚もつと玉ねぎにみそをたっぷり加え、ぎゅーっと炒めあげた料理はとてもボリューミィで午後からの活力を与えてくれる。ああ、ここはまさしくオレの実家だ。

中には

「おれは実家などに帰らない」
と言い張るものもいる。世の中いろいろあって当たり前だ
「ふるさとは遠きにありて想うもの、近くばよって目にものみよ」
と大 筒井康隆も言っている。故郷があるのとないのと、どちらがよいのであろうか。

長野市「角上魚類 長野店」久しぶりのTAKE OUT-LUNCH


角上魚類 長野店
場所 長野県長野市東和田932-3 [地図はこちら]
電話 026-213-0511
ジャンル 魚屋、肉屋
バリアフリー ◯
注文方法 店舗にて
駐車場 あり

一時

大人しくなっていたかにみえたCOPID-19だったが、ここにきて再拡大期に突入したかにみえる。感染者が増えた増えたと騒いだところで、PCR検査数が増えたから、分母が大きくなれば比例するのだから安心せよ。とか、医療現場は逼迫している、いやいない。などと様々な議論が飛び交い、なにをどう信じていけばよいのかと迷いっぱなしの日々を送っている。

データ

というのは、数字の羅列、所詮単なる記号に過ぎず読み方、見え方によって姿かたちの変わるものだ。率直なところ、マスコミのあり方には疑問を抱かざるを得ない。脅かしているのか、注意喚起しているのか。スタンスを明確にしない発言は迷惑でしかない。

どのみち

このままで終わるとは誰もが思っていなかったのだ。第二波が来たと思って確かな行動をする、という事が肝心ではないか。人の話に耳を傾け、誰もが理解できるように説明をして、みながみな感染しないよう、感染させないよう努力をする、誰が悪いのではない。感染してしまったらよそごとではなく、みなで治すのだ。そういう事ではないのか。どうも根本のところでズレてしまっているように感じられてならない。

「角上魚類 長野店」

4月、5月のお弁当月間以来懇意にさせていただいている店だ。久しぶりに当時(というほど前でもないが)を思い出してやってきた。演習というわけではないが、7月あたまに改装工事を行い、感染対策および精肉店まで併設した店舗に生まれ変わり使い勝手も商品も充実したからじつによい。そして、なにが嬉しいといって惣菜・弁当コーナーが充実したことだ。これは嬉しい。天丼、フライ丼、うな丼などが並ぶ中、焼き魚弁当が2種用意されている。

これの数がもっとも多いところを見ると、メイン商品である事がわかる。ひとつは焼き鮭、もうひとつがこちらである。

「銀だら西京焼き弁当」735円

焼き魚にご飯、漬け物、副菜類は海老のチリソース、ひじき煮、ベビーホタテのかき揚げの3点だ。

海老チリは川海老っぽいしひじき煮はほどよい甘さでよい。そして、かき揚げはメインをはれるほどスケールだ。なにより嬉しいのは主役である銀だら西京焼き。

市販の弁当でこれほど大きくて美味い焼き魚と出会ったことがない。脂たっぷりの上甘さ控えめ。品のよさが溢れ出てくるのがみえるようだ。

きな臭くなってきたから

というわけではないが、このままであればまた再宣言などということもありえない話ではない。安倍首相は頑なに否定されているが、地方自治体のあり方とここまでギャップが出来てしまうと、どのように転ぶが知れたものではない。先のことは誰にもわからないが、準備、心構えはしておこうではないか。

飯綱町「味処 ふじよし」やたら祭り!


味処 ふじよし
場所 長野県上水内郡飯綱町牟礼2726-3 [地図はこちら]
電話 026-253-2275
ジャンル 定食・食堂
バリアフリー ◯
駐車場 あり

8月になり

ようやく梅雨が明けた。
通年よりおよそ10日ほど遅く、ここまで長引くのは13年ぶりだという。7月は3日しか晴れなかったと、外仕事の多い知人が嘆いていたが、明けたら明けたで30℃を超す陽気ときたものだ。いったいどうなっているのだ、責任者でてこい!と言ってやる先もないから諦めるしかない。だいたい季節の到来はいきなりやってくるものだ。

このところ

パンダの顔を観る機会が多い。
パンダとは小池百合子東京都知事さまであらされるわけだが決して悪口ではない、可愛らしいと言っているのだ。昔の東映アニメ「白蛇伝」に登場する、まだほとんどの日本人が肉眼で観たことのない、ほぼ想像だけでデザインされたパンダのように可愛いではないか。え?わからない?

パンダおばさん

…ではなく小池都知事は
「今年はいつもと違う夏をお過ごし下さい」
と、おっしゃられた。もちろん都民に向けての発言だが、誰にとっても重く受け止めるべき事であろう。あちらこちらへと出かけて歩いてうつすのもうつされるのも嫌だ。イベントは軒並み中止だし、わが町内会の盆踊りですら同様だ。子どもが巣立ってしまったわが家にはあまり関係のない事だが、なければないで張り合いが出てこない。

あいも変わらず

わがままばかり言っているが、唯一中止されずに開催される祭りがある。それは

「信州・いいづなやたら祭り」

やたらとは北信地区の伝統的な家庭料理だ。なす、きゅうり、ミョウガ、ぼたんこしょうなどの夏野菜と味噌漬けなどを細かく刻んで混ぜ合わせたものだ。何を加えどう刻みいかに混ぜるかはその家々により微妙に違うのは、まさしく家庭料理ど真ん中という存在だ。『やたら』切り刻むから、『やたら』飯がいくからと語源は様々らしいが、とにかく『やたら』美味いのだ。家庭料理、ソウルフードとは大して美味くないものと思っているが、やたらだけは別枠・別格だ。

このイベントは、飯綱地区にある料理店を回って、各店自慢の『やたら料理』の食べ比べよう!という趣旨のものである。やたらは家庭料理だけあってフレキシブルに応用のきくものなのだ。あるものはピザに、パンに加えたり、揚げ物の中に取り入れたりと各々の自信作を食べさせてくれるとの事だ。これで何度目の開催かは知らないが、昨年は気づくの遅かったので、満を持しての参加となる。

「味処 ふじよし」

牟礼駅あるいは飯綱町役場にほど近い場所にある食堂だ。窓が少ない外観からは、小さな店舗というイメージがあるのだが、中央部に座敷、そのほかにテーブル席、カウンター席が設けられておりなかなか規模の大きな店にみえる。2階にも座敷があるようで、近在の方々の宴会にも使われているようだ。

こちらで用意されているやたら料理は2点。今回は以下とした。

「やたら丼と手作りハンバーグセット」1050円

ケチャップとソースで調製した茶色のソースに彩られたハンバーグはとてつもなくフワフワ。箸でほろりと崩れてしまう。このソースは万能で、添え野菜に絡めてもとても美味しく食べられる。

そしてやたら丼

熱いご飯にどっかりと積載されたやたら。なす、きゅうり、ミョウガ、ぼたんこしょう、味噌漬けなどが細かく細かく刻み込まれている。ご飯は大盛り無料である。であればこそ他に選択肢があろうはずもない。超大盛りでお願いいたします。

どこにも出かけるな

といわれた私にはやたらがある。盆踊りも中止になったが、私にはやたら祭りがある。いくら暑い夏が到来しようとも、私とやたらは離れることはない。離れられないのだ。ああああ、

やたら美味いよー!

群馬県中之条町「お休み処 くに 道の駅 六合」群馬ひと走り②磯崎新 山の上霧の中


お休み処 くに 道の駅 六合
場所 群馬県吾妻郡中之条町大字小雨29 [地図はこちら]
電話 090-2226-0467
ジャンル カフェ
バリアフリー ◯
駐車場 あり

次なる施設は

車で20分ほどいった高山村というところにある。土地勘どころか、地名すら知らない場所なのでナビにしたがって延々と走る。けっこうな山道に半分ビビリながら道を行く。天文台だから山中にあるのは当たり前だが。

県立ぐんま天文台

場所 群馬県吾妻郡高山村中山6860-86
電話 0279-70-5300

1993年に

群馬県民が200万人に達したこと、そして日本人女性初宇宙飛行士である向井千秋さんが群馬県出身であることを顕彰して1999年にオープンした施設だ。複雑な敷地と高低差を利用したユニークな形態が楽しみ、…なのではあるが、駐車場から施設まで600mほど歩けという。正直ひるんだのだが
『緩やかな階段状の散策路となっています』
とあったので、せっかくここまで来たのだ、行ってみよう。

群馬県産の

カラマツで舗装された通路は見た目もよく具合がよいのだが、なにしろ霧の中、いやほとんど雨の中。そして往路はひたすら続く登り坂だ。勾配こそ大したことはないが、
『熊が出るかもよ』
などという掲示があれば、ゆっくり行くのがなんとなく恐ろしくてつい早足となってしまう。

10分ほどの

道のりだが、施設に到着した頃には大汗かくは息が上がるはで見学どころではなかった。

まぁ霧の中だから外観はほとんど見えないし、ハラミュージアムアークほど仕掛けはなかったから、まぁいいか

困ったのは

復路である。よせばいいのにこちらはサンダル履き。木製の通路はただでさえ雨水で濡れ切っている上に落ち葉だらけでツルツル滑って危ないことこの上ない。幾度転びそうになったことか。

いやはやもう少し天気がよければ絶景なのだろうが、次は…ないかな?あの山道は勘弁してもらいたい。いい運動にはなるが。

問題は帰り道だ。

ナビをみながら山道の運転ほど疲れるものはない。脚や腰が痛いは眼はしょぼしょぼしてくるは、これだから歳はとりたくない。街道なんだからこの道走ってればなんとかなるだろう。そんな迂闊な判断がわが身を誤らせた。

はい、道に迷いました。

というよりも、『迷った』と認識するまでに時間がかかったというか。2時間近くふらふらして道路標識にも集落にも行きあたらなければそりゃ焦りもする。

そもそも

群馬県なる地域はまったくご縁のない場所なのだ。したがって土地勘もない、地名もわからない。そのような場所でカンだけでフラフラ行く事ほど危ないものはない。いい加減あっちゃこっちゃ進んでそろそろナビをセットするかな。と思ったくらいでこちらに行き当たりひと休み。

「お休み処 くに」

道の駅 六方内のカフェである。ちなみに六方と書いて『くに』と読むのだという。地名人名は聞かなきゃわからない。火照った身体を冷やしたいのと、糖分を補給してアタマを休めたいのとでこちらを注文。

「花豆のジェラート」350円

ジェラートは5〜6種ほど用意されていたが、道沿いに掲示された中之条町の名産物の中に花豆があったのを思い出したのでこちらとした。豆だけあって味わいはさほど感じないが、独特の粉っぽさとコクは花豆そのものだ。コーンかもう少し量があったらよかったのだが。

食後、

今度はしっかりナビ設定をして出発。といって道を知っているわけではない、私のナビゲーションシステムは古い割にそこそこ優秀なのだが、いかんせん経路がわかりづらいのだ。いったいどこへ連れていかれるのか。しばらく進むと草津市街地へ。ここから嬬恋あたりに抜けるのか?と思いきやそのまま山中へ、ずーっと進んでいく。

火山活動

による硫化水素ガスが検出されたから駐停車禁止!なる地域を通り抜ける。ああ、そうかこの道は志賀高原に抜ける道路か、というのは『白根山頂』という看板を観た時点だからよほど間が抜けている。そういえば2年ばかり前に噴火したばかりだよなぁ。コンクリートで作られた緊急避難所を脇目に少しビビる。

日本国道最高地点

なるモニュメントのあたりで高所恐怖症かむくむくともたげてくる。50すぎて判明したものだが怖いものは怖い。股間の底の方がきゅーっと痛くなってくる。

こ、こ、こここ怖いよー!

ゆっくりゆっくり下を見ないようにしながら道を進み湯田中の地名を確認したあたりでようやくひと安心。帰宅は19:00少し前だったか。ああ疲れた、でも楽しかった。次回はもう少しリサーチしてから行ってみよう。

群馬県渋川市「永井食堂」群馬ひと走り①磯崎新 もつ煮への旅


永井食堂
場所 群馬県渋川市上白井4477-1 [地図はこちら]
電話 0279-53-2338
ジャンル もつ煮、定食
バリアフリー ◯
駐車場 あり

こう見えても

建築が好きなのだ。
ここではっきり言わせてもらうが、仕事が好きなのではない、建築が好きなのだ。とくに50〜60年代に建築された古いものがよい。現代に比べまだ資材も少ない、工法も未発達の時代に精いっぱい背伸びをしてデザインされたものにたまらなく惹かれてしまう。

磯崎新

磯崎新

という建築家がいる。
詳細は省くが、私は宮脇檀の明快なデザインと文章、そして磯崎新の名前(なにしろ同名だし)と理論優先のデザインに惹かれて建築を目指したのだ。道も立っている場所も方向性もまったく違ってしまったが、精神は忘れていないつもりだ。
その磯崎作品がお隣の群馬県に3点もあることに気づいた。その中の「群馬県立近代美術館」はお邪魔した事がある。ではあとのふたつを観に行こうか。どうせ4連休でヒマなのだ。

「ハラミュージアム アーク」

場所 群馬県渋川市金井 2855-1
電話 0279-24-6585
URL https://www.haramuseum.or.jp/jp/arc/visiting/

こちらは

東京 原美術館の姉妹館としてオープンされた施設だ。雑誌で観る限り芝生の上にポンと置かれた黒の箱、という印象があり小さな施設と思い込んでいたのだが、いやいや立派はものであった。

磯崎は

師匠 丹下健三の「大地に屹立する」方向とは正反対を指向してきただけあって、わざとこのように作っている、あるいは重く作れないという事もあろうが。

地と図の反転

であったり、極小から極大へ、といった建築としてはごく当たり前の手法を積み重ねただが、その展開のさせ方がにくい。美術館というのは美術が主なのだが、磯崎の「アートとしての建築」というチャレンジが小気味よかった。

美術館好きな

割には、アーティストも作品も知らない。森村泰昌も今回初めて知った方だ。『セルフポートレイト』とは自らが古典絵画など扮し作品化する。変な手法だが、大作「レンブラントシリーズ」を見つめていると、こちら側とあちら側の境界が曖昧になってきて、激しい目眩に見舞われてくるようだ。

その他

クリストのドローイング、ウォーホールによる巨大なキャンベルのスープ缶、草間弥生ちゃんのカボチャ、横尾忠則と磯崎新のコラボレーション、狩野派の日本画とイサムノグチの競演など刺激的なひと時であった。

そして

お楽しみランチタイムである。いろいろ調べてみたのだが、某食堂の黒いカツカレーなど大変うまそうだったのだが、ある方から『日本一うまいもつ煮』があるとの情報が入り行ってみることとした。

「永井食堂」

国道17号線沿いに、ポンとある平屋の建物。正面に大きく『うまい安い早い』『もつ煮は日本一』と大書されている。自己申告ほど信用ならないものはないのだが、駐車台数、列の出来ようと店のおばちゃんの客さばきを観てこれは絶対的な美味さを確信した。

「もつ煮 大」770円

大というのは

もつ煮の量の差だとか。ご飯の量は普通、少なめと調整してくれるようだ。ヤマといえばすげーのが出てくるようだがやめておいた。食は細い方なのだ。

カウンター

のみの店内はひとり分が狭いのでお盆を立てて食べろと指定される。こういうローカルな感じがキッチュでよい。

褐色というより、こげ茶の汁に浮かぶ大量の豚もつ。濃い味、を大きく凌駕するほどのきついみそ味はご飯にあいまくる。ああ、これならヤマ盛りにしてもらえばよかった。まぁこれは次回の楽しみという事で。

さぁ腹いっぱいだ。次なる磯崎新作品に参るぞ

長野市「JAグリーン長野 川中島 共選所」【番外編】もつべきは


JAグリーン長野 川中島 共選所
場所 長野市川中島町御厨909-1 [地図はこちら]
電話 026-284-4475
ジャンル 共選所
駐車場 あり

ずいぶん前

から映画と音楽なしに生きてはいけないカラダとなっている。映画は王道文芸ものが好きだったのだが、最近は当たるを幸いなんでもアリとなってしまった。音楽の方はもともとノンジャンルなんでも来いだから、ジャズからビートルズ、ハードロックからプログレ、アバンギャルドまで隅から隅まで手を出してしまっている。クラシックはあまり聴かないが。

だからといって

オーディオに凝るでもなし、自宅は防音されているでもなし。だからもっぱら自家用車内での視聴となる。長い間CDを16GBのSDカードに落としたもので聴いていた。…のだが、新しいのを入れる手間が面倒なのとAppleミュージックを導入したのでなんとか並立できないかと考えていたら、娘が
「iTunesを使ってiPhoneにおとせばいーじゃん」
と教えてくれた。

おおおお!それはよい事を聞いた。以前iPod shuffleを使っていた事があるのだが、iPhoneでも同じ事ができるのか。早速手持ちのCDを用意してタタタっと落として車へGo !

頭脳警察「絶景かな」

Lana Lane「LIVE in JAPAN」

NIACIN「TIME CRUNCH」

KING CRIMSON「Night Watch」

YES「Keys to Ascension」

などなど。

どうだ!このど変態ヲタクなラインナップを!…と言われる前に言ってしまったが。ひと通り聴くまでの時間はないから、とりあえず集中して聴いたのが

大滝詠一「A LONG VACATION」

高校時代、友人が録音してくれたカセットテープに収まっていたこのアルバムと3年後にリリースされた「EACH TIME」とともにこれほど長いつきあいとなるとは。ましてや、次作を待ち続けながら結局届くことがなかった。哀しすぎる。

ようやく

明けた梅雨の曇り空に代わり、カッと照りつける晴天の下、夏仕様でしかない「A LONG VACATION」を流しっぱなしでひた走る。

♪くちびるツンととがらせて、なにかたくらむ表情は

気分よく

口ずさんでいる間に友人から連絡が入る。頼んでいた、いつものアレが手に入ったとのよし。アレとはこれのことだ。

「川中島 白桃」

毎年、夏のこの時期になると友人が仕入れてきてくれる白桃だ。ひと玉がひと玉が250〜300gほどになる。通常の桃とちがい、固い果肉が特徴だ。

大根のようにシャリシャリと音がするほどの歯ごたえに最初は違和感があったが、食べ慣れるとこれほど美味い桃はない。

やはり

もつべきは良き友だ。いつもありがとう。あ、そうだ。今度彼によい音楽を紹介してあげよう。スウェーデンのプログレッシブロックバンドÄnglagårdなんてどうだろうか。あるいは同じスウェーデンのThe Flower Kingsなんてのもよい。後者のジェネシスばりの煌びやかなサウンドがよいのだ。センスのよい彼のことだ、きっと喜んでくれるはずだ。

長野市「旬菜 茶々や」Go To 長野!


旬菜 茶々や
場所 長野県長野市青木島町大塚976-4 [地図はこちら]
電話 026-214-6717
ジャンル 居酒屋、定食屋
バリアフリー ◯
駐車場 あり

4連休である。

世間様から1週間おいてではあるが、4日続けての休みとなった。まことに喜ばしい、とはならないのは単に歳を取ったためであろう。とはいえ、だらだらばかりしているのはよくない。と、家人を連れて出かける事とした。といっても日帰り、いやごく近所にちょっと出る程度の「お出かけ」ではあるが、Go To 長野!としゃれ込んでみることとした。

長野県立歴史館

場所 長野県千曲市大字屋代260-6(科野の里歴史公園内)
URL https://www.npmh.net/
電話 026-274-2000

こちらの企画展はいつも刺激的なもので面白いのだ。いつぞやの「長野誕生」は長野県発祥をテーマに北信対南信いわゆる『南北問題』にまで踏み込むものであったし、「田中芳男-『虫捕御用』の明治維新」は維新の元勲たちとほぼ同年である飯田出身の生物学者 田中芳男の地味で目立ちはしないが、確実に近代日本を作り上げた男の生涯を取り上げたものだった。そして今回は

「地酒王国 信州」

米を主食とし、米を祀り、米をもって日常を形づくってきた日本人にとって米で作る酒は、単に嗜好を満たすだけのものではなく、ごく神聖なものであった。国内第2位という80もの酒蔵をもつ長野県の酒づくりとその歴史、数多の試練と現在をテーマとした企画展示だ。

信州は

酒づくりが盛んで、室町時代から酒蔵があり、明治10年代には1000を超すほどの規模であったが、時代の波、いやたび重なる「試練」に立ち向かい現代に至る。

といった酒をテーマとした信州のもうひとつの歴史がコンパクトにまとめられていた。酒を好まぬものにも、十分インパクトを与えてくれる企画だった。

これだけ

酒瓶を見れば一杯やりたくなる。というのはごく一部の方でしかない。運転もあるから飲めるわけもないのだが、せめて飲んだ気になろう、という事でお邪魔したのがこちら

「旬菜 茶々や」

青木島の居酒屋さん。魚が美味い店、ブリかはまちを毎日1本仕入れる。といっていたが最近はどうだろうか。一時期あまりに繁盛しすぎて店が回らなくなり、休業せざるを得なかったという奇跡の地でもある。昨年11月にお邪魔して以来だから8ヶ月ぶりか。昼を少しすぎているためか、客はわれわれだけであった。

「あら煮定食」1070円

以前は定番ランチ的なものがあったような気がするのだが、ラインナップを変えて少し値上げしたのか?といってもほんの少しだからあまり気にならないが。

はまちのあらを醤油、酒、みりん、砂糖で甘く甘く。目のまわり、ほほまわり、くちびるまわりのプルプル部が泣きたくなるほど美味い。

次回企画展

は「稲作とクニの誕生」との事だ。内容はあえて確認していないが、絶対に刺激的であろう。秋が楽しみでならない。

須坂市「ニュースコー」昭和のパルム、昭和の喫茶店


ニュースコー
場所 長野県須坂市須坂東横町344 須坂ショッピングセンターパルム2F [地図はこちら]
電話 026-245-5314
ジャンル 喫茶店
バリアフリー △ 入口に段差あり
駐車場 あり

須坂は豊穣なり

といったのは私だからあまりありがたい言葉ではなかろうが事実だ。さして広い範囲でもないのに様々なものが詰まっている、臥龍公園ありストレートタイガーあり、そしてパルムあり。

「パルム」

須坂駅から少しだけ歩いた場所にある、この古典的ともいえる『集合商店街』が好きなのだ。昭和44年日本が1番元気だったころオープンされたというこの施設は、高度経済成長期どこにでも人がたくさんいた時代に、今より明日をよくしていこう。未来はきっとよいものとなる。そんなピュアな気の横溢した「元気な空間」だ。磯崎新風にみえなくもない正面玄関のファサードなどピンピン飛び跳ねているようだ。

ここに

昔ながらの、いや昭和テイスト満載の喫茶店があるという事はずいぶん前から知っていたのだが、ここに来るとつい「ホームラン亭」か「かねき」へと足を向けてしまう。それでは片手も両手も落ちてしまっているだろう。いずれにせよ、このままの状態でいられるわけもない。よし、この際だからお邪魔してみよう。

「ニュースコー」

どうも『スコー』の意味が分からない。ちょっと調べてみたら『須高』と書き、須坂、上高井郡小布施町、上高井郡高山村の3地域をこう呼ぶ。とのことだ。なぁんだ、とも思ったが『純喫茶』なみによい響きでもある。入口のすぐ脇にあるショーケースの食品サンプルはまことに正しく蝋細工だ。

狭いせまい階段を上がった先にようやく現れる喫茶店は、カウンターに数席、あとは合成皮革のイスにデコラ張りのテーブルがいくつか置かれている。隣の気配が分からないように背の高い衝立で囲まれたスペースはもう少し薄暗い方が妖しげでよいのだが、そうなると一般的とはいえなくなってしまう。このままで充分に正しく昭和のかほりが漂ってくる。常連らしきおばちゃんたちが楽しくおしゃべりしているのも懐かしい風景だ。

「ナポリタンスパゲティ」450円

茹で置きと思しき太い太いスパゲティは、恐らくアルデンテなる洒落のめした立場であった事など記憶の片隅にもないであろう。現在の私は単にぶよぶよの、『ほぼほぼうどん』とさえいえる存在で、間違ってもパスタとは呼ばないでください。と語りかけてきているかのようだ。

玉ねぎ、ピーマンそしてソーセージをケチャップで真紅に彩ったThe昭和第一弾!ともいうべきメニューだ。もちろん、タバスコをイヤというほどふりかけ、むせ返りながら頂くのが正しい食し方といえる。

可能であればナポリタンを大盛りか別メニュー、他のスパゲティかピラフを注文しようと考えていたのだが、ショーケースにこれを見つけてしまっては変更せざるを得ない。

「いちごパフェ」350円

『当店のおすすめ品』という黄色いステッカーに素直に惹かれてしまうのは、昭和中期生まれの性、もしくはDNAレベルにまで刷り込まれた「パフェへの憧憬」によるものとしか思えない。内容はといえば、少しのアイスクリームに大量の生クリームだけのものだが、何もかもが揃っていればよいというものではない。

『いちご』と冠されながらただの一滴も果汁が使われていないであろう『いちごソース』がふんだんにかけ回され、白いクリームを紅く彩っている。紅白というだけでどこか嬉しくなってしまう。このピュアな大らかさが大切なのだ。生クリームは少々苦手ではあるがこれは許す、許さざるをえない。

ただ、

大好きなパルムではあるが一部を除いて大半の店舗がシャッターを閉じたままだ。かつての賑わいが伺いしれるだけこの風景が一層寂しく感じる。
「役目を終えた」
というのは身も蓋もない言い方だが、物事には終わりは必ずくる。耐用年数があるのは構造体だけではないのは、建物も人間も同じだ。

しかし

このまま潰えさせてしまうのももったいないではないか。この大らかさこそ豊穣といえる。便利で嘘偽りの少ない(ないとは言わない)社会にはなった。昔はよかった戻りたいとは絶対に言わない、現代がもっとも幸せだとも思ってはいるが、もう少し寛容で大らかなものが必要ではないか。『かつて』を知らない、須坂市民でもない無責任な立場でしかない私が言ってよい言葉ではないが。

須坂市「龍音 新店」つけ麺はうまいのだ


龍音 新店
場所 長野県須坂市大字幸高120-1 [地図はこちら]
電話 不明
ジャンル ラーメン店
バリアフリー ◯

世の中

なにがつまらないといって無為な論争ほどつまらない事はない。
たとえば政治論争。右か左か、自民党か共産党かなんて交わりようのない議論のどこに意味があるのか。政策論争は必要だ、という意見には賛同するが、最後は大概感情的な言い合いになるだけだからつまらない。「三島由紀夫vs東大全共闘〜50年目の真実〜」で描かれたような交わらずともスリリングなものであれば問題はないのだが。

そうだ、

なにによらず、とくに論争なんてものはエンターテインメント性を帯びていなければならないし、そうでなければ単に無責任な言いっぱなしでしかない。立花隆のロッキード裁判論争なんて涙が出るほど面白かったではないか。渡部昇一が立花隆から一方的にぶったぎられる様は最高に楽しかった。

邪馬台国論争

もそれはぶっ飛んでいて楽しかった。九州説、畿内説はもとより四国、東京、北海道、台湾、ハワイ。ハワイは豊田有恒のフィクションだけではなかったのか。なにしろほぼ原点である『魏志倭人伝』、正確には『三国志 魏志 東夷伝倭人条』は漢文にして2000字程度、読み下しにしても原稿用紙10枚前後だから、だれでも気楽に参加できて、誰をも傷つける事がない。これぞ論争の極みと言える。ああ楽しい楽しい。

「龍音 新店」

こちらは西尾張部にあった時代はずいぶんと通わせていただいたものだ。台数の少ない駐車場と狭い狭い店舗で供されるラーメンが素晴らしかったのだが、須坂駅下に移転されてしまってからなかなかお邪魔できず、あれ?なくなっちゃった。と思ったら現在の場所に移転されていたという。現在の店舗は初めてではないが、これで2年ぶりくらいか。すっかり忘れてしまったので少々楽しみではある。

「醤油つけ麺」800円

極太麺の上に無造作におかれたトロトロのチャーシュー1枚、極太のメンマそして板海苔。ごく一般的なつけ麺のフォルムである。

豚骨ベースの濃厚スープからは節の香りが。通常はそこにチャーシューやらメンマやらが沈んでいそうだが、それがない潔さも心地よい。

「しらす丼」500円

久しぶりだからサイドメニューも注文してしまえ。他のラーメン屋であればチャーシュー丼なるものが多いのだが、…こちらにもあるが、しらす丼というのは聞いた事がない。熱いご飯をびっしりと覆い尽くす釜揚げしらす。サッと醤油もかけまわされているので少し塩辛くもあるが、これはこれで老舗っぽく感じられてよい。

このところ

ある論争に巻き込まれている。
さして広くもない、ごくローカルな範囲での論争だ。…というか、私と友人の間だけの事だからローカルもへったくれもないが、その内容は

「つけ麺はうまいのか」

スープと麺をべつにしただけのラーメンではないか。スープに浸して食べなければならないのが面倒だ。スープが濃い味になってしまうのが気に入らない。なんだあのスープ割りとは、男ならそのまま飲め。という友人に私が受けてたつという、絶対に世の中のためにはならない、時間の無駄づかいが楽しくてならない。

長野市「ダイナマイト関西」アニキとのひと時


ダイナマイト関西
場所 長野県長野市鶴賀権堂町2283-3 権堂鈴丹ビル 1F [地図はこちら]
ジャンル 080-3120-8893
バリアフリー ◯
ジャンル カフェ、居酒屋、弁当
駐車場 なし

長野と松本は仲が悪いらしい

いわゆる『南北問題』は長野県にきて初めて知った事だ。松本に来たばかりのころうっかり「カミさんは長野なんです」などと言おうものならキッとした顔で「長野?」とすごまれる。などという体験を幾度もしたものだ。もっともそこにいる何人かが悪かっただけで他はごく普通の魅力的な方々ばかりであったが。I藤聖Kお前の事だからな。

面白いことに

長野のものが松本の悪口を言っている場面を見たことがない。ふざけた陰口ならいくらもあるが。もっともこれもメンバーがよかっただけでひどい中傷をするものなどいくらもいるだろうが。

調べてみると

2000年前の遺構からも南北問題はあったとされているし、江戸時代の信州は谷筋に十数の藩に分けられ、その間に天領が配されるといった複雑な状態であったとか。そりゃ仲も悪くなるはなぁ。長野も松本もよいところなのだがなぁ。

松本からアニキが来た。

ど変態ヲタクの大先輩だ。レベルからすれば私の方がほんの少し上だが、膨大な知識と含蓄のある言葉にいつも魅了されてしまう、アニキと呼ぶにふさわしい方である。そのアニキが、長野に数あるレジェンドに行きたい。というので同行させていただいたのがこちらだ。

「ダイナマイト関西」

権堂アーケードに新たな文化を作り上げたとまで言われた伝説の店。お弁当は何度か買わせてもらったが、実際にお邪魔するのは5年ぶりくらいか。店舗は幾度か変わりメニューを整備されたが、マスター小鉄っちゃんの人柄も過剰なタイガース・パルセイロ愛も変わらない。

「とちおの油揚げ(納豆・キムチ)」400円

関西フードの店で新潟食を選択する、これが都会的なあり方といえる。でかい油揚げを半分に割り、納豆・キムチを挟んでトーストする。これはうんまい。関西人は納豆嫌いではないのか?というのは偏見というが、実際はどのようなものだろうか。

「明石焼」500円

これぞ関西フードの雄、東京生まれのものはなんとなくたこ焼きの原型と思い込んでいるが、実際には違うらしい。『にらせんべいとチヂミは似ているが違うもの』と関西生まれの友人が説明してくれたがいいえて妙というものだ。

ふわふわトロトロのを出汁につけて食べる。じつに雅なあり方だが、たしかにたこ焼きというより玉子焼きに近いかもしれない。

「サバ缶ダイナマイト風」300円

サバ水煮缶とも長野に来てからのおつきあいだ。肉好き魚嫌い缶詰嫌いの母親に育てられている関係で、永久に関与することはないと確信していたが、タケノコとの相性や調理法を知ってからはその魅力から離れられなくなってしまった。醤油少しにネギ、マヨネーズかけてひと缶まるごと焼き上げただけのものがなぜ美味いのか。涙が出てきそうだ。

「魚肉ソーセージステーキ」300円

これまたシンプルこの上ない。切って焼いて熱々を食べる。これほど美味くて幸せなものはなかろう。ああ、ケチャップ最高!

「だし巻玉子」400円

失礼を承知で書くのだが、マスター小鉄っちゃんはああ見えて料理が上手い。このほどよいだし巻玉子の美味いこと。ほどよくふわふわ、ほどよく熱々、ほどよい汁気が絶妙である。

松本のアニキ

はやはり面白い。大いに食べ、飲み楽しいひと時はすぎていく。深いなぁ。

業務連絡ひとつ

アニキ、あの発言は後藤健生の文章を引用かつアレンジしたもので単なるシャレでございます。決して暴言などではありませんので悪しからず。松本最高!山雅ばんざい!

長野市「手打そば処横綱」YOKODUNA-SIZE-SOBA


手打そば処横綱
場所 長野県長野市小島田町1384 [地図はこちら]
電話 026-283-4527
ジャンル 蕎麦屋
バリアフリー ◯
駐車場 あり

昔面白かったものが

今はまったく。という事がしょっちゅうある。すんげー面白かったのに、あれほど感動したのに全然響かない。反対もまったく同様だ。もちろん単に忘れているという事はあるのだが、これは当たり前でもある。人間だれでも歳をとるのだ。その時と現在が数年ほどの差であればさほどの違いはないが、数十年ともなれば無視できないほどの差が出なければおかしいのだ。その分体験や知識が蓄積される、物事の捉え方や考え方が熟成される。興味深い人物となるか、面白い存在となれるかはわからないが、人が変わるのは体型だけではない。すべてが微妙かつ確実に変わっていくのだ。

だから

おれは、もともとどこにいたのだ。
という思考も必要であると思う。かつてはどのようなものに親しんでいたのか、なにに面白がり、興味を持っていたのか。

幾度も

書いていることだが、筒井康隆という作家は私の中で絶対的な『基準』といえる存在なのだ。したがって間違っても悪口は言わない。「面白くなくなった」とは言うが、これはご本人が認められている事だからよいのだ。

基準

だから、たまに読み返しては現在の自分との距離を計るなんて事もしている。これはこれでなかなか面白い。先だって「走る取的」を読み返したのだがこれがすごかった。昔も今もけたけた笑ったのは変わらないが、今回は凄みをまともにうけて面白いというより、強い衝撃を受けた。友人が軽くからかった力士にひたすら追いかけられ、追いつめられるだけの話だが、次第に強まる恐怖が笑いに変わり最後は、というプロセスがすごい。のっている作家はなにをやってもうまくいく、という典型だ。

「手打ちそば 横綱」

川中島古戦場公園内にある蕎麦屋さん。そばでお腹を満たしたい時に行くのが草笛かこちらである。本音をいえば、大きな開口部から入りこむ明るい日差しが心地よいこちらを好むのだが、立ち回り先が違うのでなかなか来る事が出来ないのが残念で仕方がない。

「横綱そば」880円

この白いそばは更科というのか。あまりにも知識がなさすぎるので、語りたくはないのだが、その品のよさに惹かれてならない。そしてすごいのがボリュームだ。

そばの山といってよいフォルムはまさしく横綱とさえいえる威容が発揮される。そばはやはり冷たくキリッと締められていないとならない。

「ミニ天丼」330円

『横綱はけっこうな量ですよ』

と制止が入ったに関わらず注文してしまったサイドメニューだ。いつもはかき揚げにするのだが、ついお願いしてしまった。

ミニ

とは冠されているが海老天をはじめとしてカボチャ天、長芋天、ししとう天、エノキ天の5種の天ぷらが搭載されている。小ぶりとはいえ堂々たる陣容は、横綱そばにまったく負けてはいない。

という事でまた横綱なみに食べてしまった。取的より怖い、某女に追いかけられないよう引き締めていかねばならぬ。

長野市「麺屋蕪村 権堂店」秘密の夜


麺屋蕪村 権堂店
場所 長野県長野市鶴賀権堂町2284 ロードスビル権堂 1F [地図はこちら]
電話 050-5597-7900
ジャンル ラーメン店
バリアフリー ◯

誰にでも秘密はある。

あの失敗がバレたらオレは破滅だァァァァァァァ!とか、この金をせしめた事は永久にお前の腹にしまっておけよとかいう秘密は持っていてあまり気持ちのよいものではない。『新宿鮫』の鮫島のように、警視庁を揺るがすほどの大秘密を持っている。なんて秘密は間違っても持ちたくない。あんなものはフィクションで接しているからよいのだ。

あそこで

遊んでいた事はお互いの家族には内緒だからな!わはは!といった、秘密というより仲間同士、あるいは『あの晩の事は2人だけの秘密だよ。さぁキミのひとみに乾杯!』といった仲間同士、恋人同士の情報や体験の共有はまた別のこと。むしろあればあるほど人生が深まるのだ。

そして

密談の時が巡ってきた。
密談というからには、場所、時、そしてその内容などすべてが秘密だ。もちろん、よいことか悪いことかすらも話してはならない、誰にもしられてはならない。謀議、という表現が妥当であると確信する。本当はこんな事すら語ってはならないのだが、そこはおしゃべりゆえ気にしないでいただきたい。

秘密の密談(原文ママ)

謀議がある程度固まったところでお開きとする。これでひとまず持ち帰り、各々ことを済ませまた集まり。という事が幾度が繰り返されまとまっていく。これぞ秘密の醍醐味だ。

秘密の

醍醐味を味わうのはよいが、その緊張感たるや凄まじいものがある。緊張は、時に運動以上の体力消耗を強いられる。となれば栄養補給を施すべき時であろう、さぁメシだメシだ。

「麺屋蕪村 権堂店」

長野の地に『節系ラーメン』をもたらしたといってもよい存在であろう。石堂町の裏手で小さく小さくオープンした店なのに、いまや各所に支店を持つ大物ラーメン店となってしまった。

「つけそば」891円

蕪村スーパーデフォルトメニューと認識する。太い太い太いうどんのような極太麺、大量の白髪ネギそして板海苔一枚。熱いスープの中には角切りチャーシューがゴロゴロ。

あまりにゴロゴロなので麺がなかなかスープに浸からないほどである。魚介の香りが凄まじい。この過剰さを好まぬものがいるが仕方のないことかもしれない。これが美味いのだが。

「餃子」450円

つけ麺あるいはラーメンに餃子はつきものではないか。ましてや次行程がない、打ち合わせもお客様と会う予定もないとなれば、餃子まで食べてしまうしかないではないか。薄い皮に包まれた小さな餃子はひと噛みすると中から肉汁がドバドバと溢れ出てくる。にんにくの効きは軽いが、肉々しく狂おしい、という表現が妥当であろう。

密談が

成就するまであと数ヶ月の期間がかかる。それまで人知れず、深く静かに潜航しながら進めていくのだ。楽しい楽しい

長野市「吉野家 長野中御所店」吉野家のうまいうなぎ


吉野家 長野中御所店
場所 長野県長野市中御所4-8-15 [地図はこちら]
電話 026-267-6605
ジャンル 牛丼チェーン店
バリアフリー ◯
駐車場 あり

このところ

牛丼チェーン店のうなぎにハマりこんでいる。あの安いうなぎが美味くてならない。いや専門店じゃないとだめだ。浜名屋で食べたど迫力の重ねが忘れられないとか、住吉の大串丼が大衆的でよいとか、花ぶきで景色を愛でながら食べる『しらかば重』が最高だ。いやいやいや明科の坂本屋の品のよいうなぎしか認めない。という主張には大きく首肯はする。

坂本屋

花ぶき

住吉

浜名屋

たしかに

専門店のうなぎは美味い、絶対に否定するものではない。だからといって滅多やたらと食べられるものではないのも間違いないのだ。かの場所は1年か2年に一度、大切なひととしっぽりいただくのが正しいあり方だ。江戸時代から明治にかけての鰻屋は、提供までの時間がかかるゆえに半ば連れ込み宿状の機能を果たしていたとか。あるいは人のカネで食べに行くのが本来なのだ。

だから

日常的に食べるうなぎは牛丼チェーンに限る。
いや話の都合でこのように言っているだけで、コンビニでもスーパーのお弁当でもよいのだが今回はこのまま通させていただく。そして松屋、すき家とくれば、いよいよこちら牛丼屋の嚆矢とも言うべき存在に赴くのみだ。

「吉野家 長野中御所店」

こちらではふた月ほど前に肉だく牛丼をいただいた。やはり牛丼の完成度という観点からは、吉野家が一歩上をいっていると思う。もうあと数軒、長野市にあると幸せなのだが。

「鰻重 二枚盛 みそ汁セット豚汁変更」1555円

そもそもちゃんと重箱に入っているのがよい。これぞ吉野家の拘泥、矜持といったところであろう。形状こそ普通の蒲焼だが、短冊状に刻まれているのは輸送の関係からだとか、あまり気にはならないが。今年の吉野家はずいぶんと研究したようで、冷凍もの感がほとんどない。その場で焼いたような味わいと食感だ。これは美味い美味い。

松屋、すき家、吉野家ともそれぞれがそれぞれなりの個性を発揮していてよい。こういう食べ比べが面白いのだ。

それにしても、

『所詮コンビニ』とか『スーパーのうなぎ』という言い方をしてる方々の、どれほどが目隠しをして食べた時に正しく判断できるのであろうか。
専門店には専門店の味があり、庶民に手の届くファストフードやスーパーのものだとて、心を込めて作ったものに値段以上の価値も見出せるものなのだ。どの一口も美味くあれ!

追伸

スタッフのアルバイトと思しき男の子がじつに対応がよかった。あれとこれとナニとそれ、とオヤジ特有のオプションメニューをタタタっと理解して、『それはこうした方がいいですよ』『それだったらこの方が』といろいろアドバイスしてくれてとても嬉しかった。キミは気がきくね、よかったら娘の婿さんにならないか。

…ただね
おじさん注文したのは一枚盛なのだよ。登場したのは二枚盛。うーむ、彼の間違いだからよほど交換してもらおうかと迷ったが、褒めた手前文句を言うのも嫌なのでそのまま食べてしまった。まぁいーや、でもひとり吉野家で1500円も使ったの初めてだぞ。

【私の初書籍ですよかったらご一読を】

長野市「メタフォール」うまいメシ、よきスタッフ


メタフォール
場所 長野県長野市鶴賀高畑752-8 ホテル メルパルク長野 1F [地図はこちら]
電話 026-225-7806
ジャンル レストラン(ホテル内)
バリアフリー ◯
駐車場 あり

相変わらず

面白くない状況が続いているが、ひとつ良い事が出来た。
マスクが無駄な高騰を気にせずに買えるようになった事が安心といえば安心だ。私は1月末に『こりゃ何かあるな』と野生のカンが働いたので安いうちに手に入れられたが、よそ様はいっ時50枚入りで5000円近い価格で購入された方がいるというからまことに腹だたしい。高い在庫を抱えた店舗がいまだにあるようだ。ざまをみろ、とは言わないが少しは溜飲が下がる気もしている。とはいえ、輸入状況にも関連するのでいつまで続くかわからないので、密かに安いマスクを見つけては買い込むという事をしている。

マスク

マスクと書いたがそもそもどこまで感染対策に有効なのか、という事も実証されて久しい。別にマスクしていたところで、感染率が下がることはない。ただ飛沫拡散を防止する効果は確実にあるとの事だから、みながみなしていなければ無意味なある種のマナーと化してしまっている。したがって鬱陶しく暑くるしいのに我慢してつけている。

ただ

車にうっかり忘れるなんて事はあるではないか、人間だものそういう事もある。ちょっとだしすぐに出てくるからいいやとコンビニに入ったりすると、にらみつけてくる者がいる。お前の目の前で咳やクシャミをしたわけではないし、絶対にしないからやめろよその怖い顔。と言ってやりたくなる時がある。同調圧力もいいところだ、いい加減にしてもらいたい。

「メタフォール」

ホテルメルパルクに併設されたレストランだ。ホテル中央部のアトリウムと同じく、高い吹き抜けとそこから入る明るい陽射しが心地よい。こちらの高グレードかつ安価なランチバイキングは長野在住の大喰らいどもにとっての聖地ともいえる。しかし、不幸なコロナ禍のためランチバイキングは数ヶ月の間中止に嗚呼
そしてこの度、装いも新たにバイキング風なランチが始まったという。これは喜ばしい、行くしかなかんべ。という事でお邪魔した次第だ。

「メタフォールランチ」1480円

6種のメイン料理

から一点選択し、オードブルバー(6種)、サラダバー、ドリンクバー、デザートが搭載される。以前にも似たようなパターンがあった。これだとメインが軽いのでその他がたくさん食べられてよいのだ。
6種のメイン料理とは以下を指す。

・豚肉のココットチーズ焼き 野菜添えカレー風味
・海老と旬のお野菜たちのフリット
・パスタアマトリチャーナ バジル風
・牛スジ肉のステーキ 温野菜添え
・お子様プレート

そして様々な逡巡と優柔不断の果てに選んだのは

「豚肉の夏野菜スパイスの効いた黒酢酢豚風」

夏野菜というフレーズにピピピっときた。というのが選択の理由だ。緑、紅、黄のパプリカと夏野菜の王者なすたちをバシっと搭載した酢豚は最高に美味い!

カリッとして、粘度高くほどよい酸味と甘味のタレが絡まる豚肉のは最高の仕上がりといえる。そして

6種のオードブルバー

とは以下となる。

「県産野菜のレモン煮」

大根、きゅうり、セロリなどの野菜にレモンを加えさっと煮つけたもの。ちょっとしたクセのあるさっぱり味でよかった。

「ラタトゥイユ」

トマト、玉ねぎ、パプリカなどをオリーブオイルで煮込んで煮込んで。これまたシンプルな料理だが美味い。冷たいので余計と美味い

「ブロッコリーとかぼちゃのガーリック風味」

名の通りブロッコリーとかぼちゃのガーリック炒めだ。これはまぁ普通であるかと

「アボカドのサラダ」

アボカド入生野菜サラダ。これも普通。

「豚肉のしゃぶしゃぶ」

豚肉バラ肉の薄切りにシメジ類をさっとしゃぶしゃぶして水菜とともにポン酢をかけて。こういうのを出されると脱帽してこうべを垂れるしかないではないか。

「丸茄子の田楽」

いわゆる油味噌である。世の中にこれほど美味い料理はないと確信するが、さすがホテルレストランはやる事が違う。濃厚な味噌味の上に砕いたナッツをふりかけ、香ばしさと歯ごたえそしてナッツの脂が加わることによって、より複雑な味わいとなる。素晴らしい

「デザート」

「いちごのアイスクリーム」

食後といえば甘いものだろう。食事が終わったころを見計らってスタッフさんがこれを運んできてくれる。ほどよい甘さと酸味がよろしい。

「クリームたっぷり!シュークリーム」

デザートパフォーマンスという事でその場でシュークリームを作ってくれる。カスタードクリームをシュー皮の中パンパンに詰めてくれる。これが絶妙に美味いのだ。おかわりするかな、とも思ったがやめておく。

基本的に席以外ではマスク着用となる。
幾度かおかわりのためふらふらしたのだが、何度目かのときゴムが取れてしまった。安物はダメだなぁ、といってマスクってもともと安物だしな。片手でマスク押さえながら歩いていたら、スタッフさんが「よかったらこちらをお使いください」とマスクを1枚くれた。さすがホテルマン。このようなよい対応をされると言いふらしたくなるではないか。みんな!メタフォールに走れ!

信濃町「+コハクテラス」飯綱、野尻湖ふらふら


+コハクテラス
場所 長野県上水内郡信濃町野尻261-2 宮川旅館 [地図はこちら]
電話 026-258-2501
ジャンル カフェ、ピザ
バリアフリー △ 入口に段差あり
駐車場 あり

お出かけ好き

という言葉はないかもしれない。旅行好きとまではいかないが、自宅にこもっているのを可とせず、なにかと外へ出たがるものをなんとなく『お出かけ好き』といっているだけなのだが、じつは若いころの両親がまさにこれで、日曜日ごと弁当を作り自分の子どもはもとより、兄弟家族や近所の子どもまで引き連れては、日帰りであちらこちらへと出かけたものだ。

週休2日

などだれもが知りもしなかった時代のこと、よくやったなぁ若かったなぁうちの両親。そして子どもたち、とくに私はどこに行ったか、何をやったか断片的にしか覚えていない。まことに親不孝な息子だ。

そういう両親

の反対に私はものの見事な出不精なのだ。…だから太っているのか、という声が聞こえてきそうだが、肥満は生まれつきだから関連性があるはずもない。
そもそも出かけるのは嫌いではないのだ。長距離は好まないが、先方へ出かけてあちらこちらを運転して回るのも苦にはならない。ではなにが嫌かといえば計画するのが面倒でならない。お出かけ好きの両親だって、行き当たりばったりのことしか出来ないのだ。私が出来るわけがない。

いいづなアップルミュージアム

そして夏のある日、娘を伴いお出かけだ。
雨のあと、雲はたちこめむし暑い中であった。であれば涼を得たいと思うのは人の道として当然であろう。目指すは飯綱町へ。まずはいいづなアップルミュージアムへと向かう。飯綱町特産のりんごを扱った博物館だ。

りんごに

関する博物館だから、栽培法や品種などか扱われているのは当然だが、りんごと名のついたもののコレクション類が凄まじい。りんご3個分のキティちゃんもビートルズも許そう。りんごをきっかけに展開する「愛していると言ってくれ」もVHSテープだから黙認する。

しかし、

マカロニウエスタン「リンゴ・キッド」とりんごのどこが関係あるというのだ。汚いグレーの箱をよくみたらマッキントッシュの初期モデル。Appleに違いはないがそりゃないだろう。美女を傍に『リンゴすったー』とニコニコしているリチャード・スターキーからはバブルの香りしかしない。

ぶっ飛んでいるのはよいのだが、そのぶっ飛び方がすさまじく、私のおたく気質を色濃く受け継いだ娘にも大受けであった。

野尻湖へ

アップルミュージアムを観終え、施設を出たところでほどほどのランチタイムである。どこで食べようか。飯綱高原へ上がろうとも思ったが、しばらくぶりに野尻湖へ向かう。ナウマン象発掘でも知られる野尻湖は平日ともありとても静かだ。

「+コハクテラス」

野尻湖畔にある宮川旅館という施設の一部を改装して作られたカフェだ。2019年4月オープンというから1年と少し経過した事となる。店内は既設の古い柱や梁をうまく利用したシックなインテリアとなっている。地場作家のものであろうか、陶器やガラス食器の販売もされている。片隅のジュークボックスからは70〜80年代のポップス、いや歌謡曲が流れている。両親の子供時代の音楽を聴いておたく娘が妙に喜んでいた。

「ピザランチ」1540円

サラダ、スープ、ドリンクにピザの食べ放題がついてくるという静かな湖畔に似合わない豪快なランチだ。ピザは8種用意されている。店の方にお願いしてその都度焼いてもらうシステムだ。1枚ずつ用意してもらう事も可能だが、1枚に幾種類かを同時に作ってももらえるという事なので、最初は4種盛りとしてもらう。

1st ピザ

+コハクピザ

こちらの定番ともいえる存在。ソーセージ、ピーマン、コーン、玉ねぎをトマトソースで焼き上げたもの。もっとも『らしい』ひと品だ。

和風きのこネギマヨピザ

エリンギ、マイタケ、ネギそしてマヨネーズを用いたピザ。マヨネーズなのにバッチリ和風というのが小気味よい。

マルゲリータ

トマトソースとモッツァレラチーズという王道ピザ。トマトソースあっさりでよい

季節限定 ズッキーニとヤングコーン

旬真っ盛りのズッキーニに青くささの残る生のヤングコーン、野菜の旨みがしっかり。美味い美味い美味い。

そして2枚目へ。

おかわりは残りの4種を焼いていただいた。

2nd ピザ

レンコンのきんぴら海老マヨピザ

そのままご家庭で登場する甘いレンコンのきんぴらをのせたもの。海老もマヨもあまり感じないが好感のもてる存在。

キーマカレー

カレーのグレードが高くとても美味い。ただ、これはご飯で食べたかった。

お好み焼き

キャベツ、コーンにお好みソース、鰹節というそのまんまピザ。とはいえけっこう品よく納まっている。

くるみメープルピザ

くるみとチーズが素晴らしくマッチングしている。そこに淡くメープルシロップ。このほどよさはスイーツではなく一般のピザといっても充分通ると思う。

生地は

薄めのアメリカンタイプでとてもさくさく、チーズもあっさりめで軽く食べられる。ハーフ&ハーフや大きさの調整も対応してくれる。じつにご機嫌な店だ。

という事でプチお出かけは完了。次はどこへ行こうか。