駒ヶ根市「ガスト駒ヶ根店」緑茶と抹茶スイーツと


ガスト駒ヶ根店
場所 長野県駒ヶ根市赤穂1568 [地図はこちら
駐車場 あり
バリアフリー 〇

東京オリンピック

東京オリンピックの延期が決定したそうだ。
コロナ流行が終息の気配すらない、パンデミック、クラスター、オーバーシュートなど聞き慣れない英語が飛び交い始め、正直なところあまりよい気はしていない。腹立つからやめないかな、と思っていたら河野太郎が同じ発言をしていた。みんな同様であろう。
そんな中の決定だから、あまり異論は出てこないようだ。まぁ無理もないよね、というのは日本人特有の忖度意識ばかりではないだろう。もちろん関係されている方々はたまったものではなかろうが、その辺はみなで協力して当たっていく他あるまい。

近年の、いやずいぶん前からオリンピックは政治の道具だの、利権の巣窟だのと言われ続けている。たしかに、あれだけ巨大な大会となり、大きなお金の動くとなれば間違いなく、そういった嫌な側面を持つだろう。しかしそれだけではない、世界中の人々を集めた運動会をやろう。これが平和の式典なのだ、と純粋に信じて活動する方々がたくさんいてこその大会でもあるのだ。だからいろいろあっても単純な批判はしない事としている。

じつはこうみえてもオリンピックを楽しみにしているのだ。といってもサッカーと一部のマイナーなフリークライミングとかホッケーとか一般に顧みられない競技を観るくらいの、あまり真面目な”楽しみ”とは言えないかもしれないが。そんな者が”協力して当たる”もへったくれもない、そもそもそんな力もない。

コロナ対策=予防

予防という事につきる。
決定的な治療法・治療薬がない以上、予防もわからないから、とりあえずインフルエンザ予防法を援用するしかない。手洗い、うがい、マスク着用は必ずしも有効とは言えないだろうが、やらないよりはましだ。免疫力を高めるという手法もある。要するに意識を高めることがもっとも必要なことであろう。

日本は10万人あたりの発症率が低いから大丈夫、というのは油断以外の何者でもない。だからといって怖がりすぎもいけない。正しい情報と正しい知識なくして正しい認識には至らず、正しい判断もできない。出来るだけ感染しないように、かといって出物腫れ物ところ構わずということもある。感染してしまった場合はこれ以上拡大させないように一人ひとりが気をつける。正しく楽観し、正しく怖がるという事となろう。

緑茶

緑茶が効くのだという。カテキンに殺菌効果があるのは以前から知られていた。少なくともインフルエンザには有効とされ、幼稚園や学校などで緑茶うがい、あるいは緑茶飲用が推奨されている。医学的・統計的な立証は未達らしいが、まんざらオカルティックな民間療法とは言えないようだ。どうせ水分補給は必要なのだ。それに外出時などうがいの出来ない事もあるので、出来るだけ緑茶を用いる事にしている。

ガスト「宇治抹茶ソースのソフトクリームあんみつ」548円

京都の老舗茶園でつくられた茶葉を用いてつくられた、季節限定のメニューだ。
・北海道ソフトと八ツ橋の宇治抹茶パフェ
・北海道ソフトの宇治抹茶サンデー
・宇治抹茶ソースのソフトクリームあんみつ
パフェの類いよりも、さらさらといけるものを摂取したかったので3番目を注文する。

寒天につぶあん、ソフトクリームという構成は基本通りのクリームあんみつだ。ただそこに刻んだイチゴ、生のブルーベリーと三色団子が搭載されたところに、濃厚な宇治抹茶ソースをかけ回していただくのだ。各々の個性を抹茶ソースでビシッと統合する、といったイメージのスイーツだ。美味い

だからといって、抹茶スイーツが有効とは言わない、世の中そこまで甘くはない。あくまでも気持ちの問題だ。もちろんドリンクバーで緑茶をいただいてこその予防となる。とはいえすべては気持ちから始まるのだ。越えられない壁などない。コロナなど打ち倒して、来年のオリンピックに挑もうではないか。

長野市「三幸軒」街角のiUnaGi


三幸軒
場所 長野県長野市大字安茂里大門1768-6 [地図はこちら
電話 026-228-6435
駐車場 あり
バリアフリー ◯

下魚

下魚とは、漁獲量が多すぎて市場に出しても価格のつかない、価値の低い魚を指す。かつてはアジ、イワシ、サンマなどは長い間そのように呼ばれていたし、秋田ではハタハタが代表格だったそうだ。いつぞや秋田の親戚が
「ハタハタなんて買ってくるものじゃない。海に行ってバケツですくってくるのだ」
と言っていた。バケツは大げさだろうが、それだけよく獲れたという事でもある。東北の貧乏人(私およびその一族が裕福であるわけがない)が厳しい冬をやり過ごすための、唯一の食料であった。そんな下魚ハタハタが少なくなり、一時禁漁となり現在では高級魚へと発展したとは皮肉以外の何者でもない。

ウナギ

かつての下魚、現代では高級魚というのでは、やはりウナギが最高峰といえよう。ウナギといえばかつて(といっても江戸・明治のことだが)はドジョウとほぼ同じ扱いだったのだとか。そこいらの川や田んぼにいくらでもいたのだが、脂がキツすぎてあまり喜ばれず、食卓に上がることは少なかったそうだ。ただ、吉原の門前で屋台で食べさせるようになってから大流行。安い蒲焼で精をつけ吉原(なか)へ繰り出す、というのが江戸っ子の気質にうまくハマったのであろう。
そのウナギが、そうでなくとも高級魚であったウナギが、超、いや超超超超超超高級な存在となって久しい。シラスウナギが激減した、原因がわからない、養殖できない。と様々議論されているがよくわからないというのが歯痒くてならない。そもそも貧乏人最高峰の私には、あまり関係のない事柄だが、ないとなれば寂しいではないか。
どれほど少なくなったとはいえ絶滅したわけではない。お金を積みさえすればウナギなどいくらでも食べられるのだ。ただランチタイムで3000〜4000円かかるとなればまったく面白くない。だから街で安いウナギを見つけて食べる、というのを密かな楽しみとしている。吉野家の短冊状に処理されたウナギ、すき家の牛とウナギの相盛りであるうな牛などけっこうイケるのだ。長野市内の某喫茶店(教えないよ)の1200円ウナギは感動的だった。

「三幸軒」

こちらは長野市に2店舗、中野に1店舗あるのだが、支店なのか暖簾わけの関係なのかよくわからない。ただ、どちらも安くてボリューミィで美味しくて、常にたくさんのお客様で賑わっている。この日はカツカレーもしくはかき揚げ丼、と決めて来たのだが、壁に掲げられた別の短冊メニューに心奪われ、注文してしまった。

「うな丼定食 タンメン付 並」1000円

牛丼でもない、カツ丼でも天丼でもない。うな丼に野菜たっぷりのタンメンがついてこの価格である。安いウナギマニアとしては、注文せずにいられない。

「タンメン」

丼もの+ラーメンといえば、そのボリュームを指摘する人が多いのだが、そもそも麺料理はスープ類に相当するものなのだ。

野菜たっぷり、塩スープ、細麺とくればこれ以上の存在はない。このタンメンは立派にその機能を果たしている。何はさておき塩スープに酢をじゃばじゃばと入れて食べるのを好む。美味い美味い。

「うな丼」

紅いプラスチックの丼に白い飯、瑞々しい緑の大葉と紅生姜、そしてぬれぬれとしたこげ茶の蒲焼。堂々たるフォルムといえよう。濃度の高いタレは味わい深く、丼全体を引き締める。ウナギはやや脂が不足気味。やや皮が固く、身はふんわり、ではなくホロリとほぐれていく。三角の形状といい、今まで食べてきたウナギとは少し違う種類なのかもしれない。

詳細が不明なのでとりあえずiUnaGiとしておこう。もちろん私の腹の中だけの事だが、これはこれで十分美味いものだ。次回は上1250円を試してみよう。

iUnaGiの” i “に意味はない。
何にでも” i “さえ加えれば意味などなくとも、シャレオツと化す。iPhoneしかりiPadしかり。両者とも意味などまったくないのだ。だから、気にしてはならぬ何事も。

長野市「秋山食堂」親子丼


秋山食堂
場所 長野県長野市小柴見375 [地図はこちら
電話 026-228-8431
駐車場 あり

名物に美味いものはない。

というのは言い得て妙なことと言える。あれって前評判ほど美味くなかったよね。そんなささやきは、随時聞こえてくるし自ら発することもある。常套句といっても支障はないだろう。

理由はいくつかある。まずは郷土食であった場合。田舎の貧乏食であったから、材料が特殊だから、昆虫食だからまずいという事ではない。郷土食はそのコミュニティにいたから、ある種の共通理解があるから美味い、という事も言えるわけであって必ずしも誰もが心地よく感じられるとはいえないこともある。

次にブランディングされたものである場合。
これらは最初からそれなりに完成度を高められたものが多いはずなので、極端にまずく感じるわけもないはずだが、その分こちらのイメージが増幅されている事がある。これは絶対に美味いものだ、という刷り込みがなされていればいるほど、激しくギャップに見舞われる、ということになる。

どれもこれも、たくさんの方が一所懸命つくってくれたものなのだから、あまり文句を言ってはならないのだが。人間とはかくもわがままな生物なのだ。

「秋山食堂」

親子丼が食べたくなったはよいのだが、いざ探すとなるとなかなか行き会わない。街場の蕎麦屋を廻ればそのうち出会すのだろうが、立ち回り先に蕎麦屋がなく、あっても丼ものを扱うような大衆店ではなかったり。そもそも蕎麦屋は草笛くらいとしかつきあいがないのだ。
であればリアル深夜食堂であるこちらにお願いするしかなかろう。昼どきにメニュー外注文は失礼かもしれないが、カツ丼・玉子丼があるのだからさほどでもないだろう。大将も快く引き受けてくれた。

「親子丼」

近年は半熟とろとろが持て囃されているようだ。無論のこと嫌いではないのだが、トロトロすぎは今ひとつ好まない、あれは丼ではなく雑炊だ。ほどほどに固めの玉子にまとわれた具材は玉ねぎとひとつがひと口半サイズくらいの鶏肉がゴロゴロ、そして少しの三つ葉のみ。鶏の火通りがじつによい。当然生ではなくかといって通しすぎのぱさつきもない、シャキっとぷりっぷりの歯ごたえだ。

準つゆだくという程度に高い水分量だが、雑炊とまではいかない。ほどほどにサラサラがすばらしい。適度に甘すぎの味つけがよい。変な表現だが、玉子焼き・親子丼・かつ丼は甘すぎるくらいがデフォルトであると確信する。

上田の名物は親子丼

であると、長い間思い込んでいた。昔、祖母が旅行先の上田市で食べた親子丼が美味かった美味かった美味かった。と言い回っていたのを覚えていたのだ。さぞやすごいものなのだろう、池波正太郎も食べたかな。なんぞと思っていたらさにあらず。乗っていたバスが渋滞で遅れに遅れ、上田の旅館に到着したのが真夜中。当然、夕食など残っておらず、やむを得ず近隣の蕎麦屋で親子丼を食べた、という話を聞いたのは祖母が亡くなってからずいぶん経過してからだった。
「お腹がすききったところの親子丼だったから、余計と感動したんじゃない?」
とは母親の談。名物だから美味なのではない、心動かされるからこその美味と感ずる、という事なのであろう。

長野市「ししとう」大きいことはいいことだ


ししとう
場所 長野県長野市高田426-2 [地図はこちら
電話 026-228-4410
駐車場 あり

経済おんち

毎度のことながら、またしても恥をさらしてしまおう。私ほど金銭を知らぬものはいない。無頓着、というほど持ってもいないし稼いでもいないから、単に「知らない」とだけ申告しておく。ローンの金利が1%だとしたら、総額に0.001をかけてからそれを足して12ヶ月で割ってから。などという有様では本業に支障が出るレベルなのだが、今さらどうにもしようがない。当然、長期プライムレートだの、マクロ経済だのと専門用語を並べられてもアップクチキリキアッパッパァ(©️江戸川乱歩)だ。まぁ経済そのものがわからないという事だ。

消費が少ない

だからよくないのだという。市井の人びとがものを買わない、あるいは買い控えているからお金が回らない、いつまで経っても景気がよくならない。というほどの意味だと解釈しているのだが、バカを言っちゃァいけねぇよ。今どき物が売れないのはカネがない、あるいは欲しいものがないからだろう。稼ぎが少ないから高いものが売れない。欲しいものがないわけがない、物欲は消えない、私は愛人が欲し…いのはともかく、そういった煩悩は別として、日常生活に必要なもの。テレビはある、電子レンジもある、DVDもBlu-rayプレイヤーもある、食べ物も同様に家の中にないものはない。そんな状況下でものが売れると思うか?それだけで景気の動向を計っているわけではないだろうが、適当な理由をつけているだけのようにしかみえない。そんな事では、みながみか萎縮するだけでますます悪い方へと転がっていくとしか思えない。

大きいことはいいことだ

とはいえ、50すぎたロートルはまだよいだろう。良くも悪くもひと通りの事は終わってしまったし、あとは下り坂転げ落ちていくだけだ。ただ、若者たちのために萎縮しっぱなしはよくないだろう。バブル時代のように、とは言わないが、もう少し元気な社会に戻してあげるのがわれわれ大人の仕事だろう。かつての山本直純のように「大きいことはいいことだ」といえるように。

 

「ししとう」

長野市有数の定食屋さん。がっつりデカ盛りといえばここだろう。麺類といい、定食ものといいお腹いっぱい間違いなしの店だ。そして今回はフラッグシップともいえるメニューを注文した。

「チキンカツカレー 」

レギュラーサイズも大盛りも同一価格となれば、後者を選択するのは当然であろう。大盛りとは、チキンカツもデカい、カレーの量もすごい。

チキンカツは両手のひらを広げたほどのサイズだ。厚みこそないが、鶏肉らしくジューシー。カレーは辛さはあまり感じさせないが、けっこうスパイシー。千切りキャベツとカレーを攪拌して食すと、また別の世界が現出する。あぁ素晴らしき世界、大きいことはいいことだ。

景気とは所詮のこと”気”の問題であるという。気分など、下を向けば向くほど下降するものなのだ。空でもよし、元気出していこうではないか。

長野市「Cafe Restaurant Oiseau bleu」アカとほのかなピンク色


Cafe Restaurant Oiseau bleu
場所 長野県長野市青木島町大塚145-1 [地図はこちら
電話 050-5597-2078
駐車場 あり

〇〇主義

“主義”という言葉は誠に便利な用語であると思う。口にするだけでインテリゲンツィアっぽい響きがするし、なんとなく難しい言葉づかいに聞こえるから格好もつく。アタマに◯◯と加えてしまえば意味などなくても通じてしまう。人によっては
「それがオレの主義だから」
と、言い放つものもいる。私の父親など、酔っ払うとしょっちゅう連呼していた。

とはいえ、そのような用法もあながち間違いではない。”主義”はそのまま”考え方”や”ルール”あるいは”システム”と言い換えてしまった方が分かりやすい。たとえば近代主義(モダニズム)とは過去にあった様式やしがらみに囚われない、近代的合理的な”考え方”、”ルール”、”システム”とすれば理解しやすい。難しく言わずともわが父親は
「それがオレの考え方だから」
とでもいっておけばよかったのだ。

共産主義

共産主義ほどよいものはない。
プロレタリアートの息子だから余計とそうなるのだが、これほどよい”考え方”はないだろう。
「財産の一部、あるいは全部を共同所有することで平等な社会を目指す」
というくらいの意味だろうか。
いつも書いているように、私ほどわがままで欲張りな者は他にいないから、”財産の一部、あるいは全部を共同所有”される事には甚だ抵抗はある。そうでなくとも稼ぎが薄くて困っているのだ。

とはいえ、強きものが弱きものを守るのは当たり前、親が子を守り育むのは当然のことであろう。すなわち共産主義とは”究極の福祉”を造り上げるのが目的なのだ。誰しも自分のこと”だけ”を考えているものはいない。家族、友人、知人、職場、下請けさんその他様々な人物と助け合い、支え合ってこそ社会は成立し、よりよい方向へと互いを導く。左右の別なく、これがごく当たり前の姿であろう。

主義者宣言

だから私のことを”共産主義者”と呼んでもらって支障はないし、否定するつもりもない。もっとも”一部、あるいは全部を共同所有”するほどの財産も稼ぎもない。自民党は大嫌いだが、共産党にも入らない、赤旗を配る気もないから誘わないように。”アカ”といってもらってもよいが、実際には”ほのかなピンク”といったところだし、簡単に立ち上がることも出来ないからあまり期待しないようにお願いする次第だ。

「Cafe Restaurant Oiseau bleu」

青木島おいしい広場の一画にあるカフェレストランだ。”オワゾーブルー”と読むそうだが、意味など知るよしもない。以前、幾度かスイーツを食べに来たことがある。白が基調のさっぱりとしたインテリアが心地よい。これで昼間で陽光と風がほどよく入ってきていたら最高の空間なのだが。いざ歌えインターナショナル!飢えたるものよ、晩餐を屠るべし。

「ローストビーフプレート」

木製の盆の上にメイン料理のほか、様々な料理をのせた華やかなプレートメニューだ。ビーフやチキン、ハンバーグなどがあるが今回はローストビーフとする。

レタスやパプリカ、紫キャベツなどのグリーンサラダやポテトサラダ、小さなグラタンにローストビーフ。ここにパンかご飯が搭載される。当初はご飯にしてローストビーフ丼ときめこもうかとも思っていたが、プレートの構成からしてパンの方が望ましいだろう。

軽くトーストされたパンに、ほのかなピンク色のローストビーフをさらりとのせて口にすると、気分はまるでブルジョワジーだ。パンがなければケーキをいただいたら?

「あいつはアカだ」

という罵倒を生で聞いたことがある。以前、勤務していた会社の社長が言い放った言葉だ。彼にしてみれば、イデオロギー云々というよりも単に”狡賢いヤツ”くらいの意味だったのだろうが、私くらいの世代の者が、ほぼ平成になろうかという時代のことだから、極めてレアな体験といってよいだろう。羨ましがってもらえるかどうかは定かではないが。

上田市「LB cafe」パンケーキ・ホットケーキ


LB cafe
場所 長野県上田下之郷乙658-2 [地図はこちら
電話 不明
駐車場 あり

苦手なもの

誰にでも苦手なものはある、私にも当然ある。…いやいや、正確には
「私”のようないい加減なオヤジ”にも”特に苦手なものは”当然ある」
ではあるのだが。とにかくたくさんありすぎて、何が何やらわからん状態ではあるのだが、中でも”特に””特に””特に””特に””特に”と超大盛り”特に”レベルにあるのが英語だ。関係代名詞とやらが登場したあたりからまるっきりついていけなくなってしまった。高校のテストで
I do not understand English.Because English is not Japanese.
と書いたら先生からケツが割れるほど怒られたのは美しい思い出だ。

誤訳

そんな英語音痴の私でも、明らかな誤訳だよな。というものがある。かつてKING CRIMSONの「21st Century Schizoid Man」を「21世紀の精神異常者」としていたがあれは絶対に違うよなぁ。インパクトはすげーが。だからといって現在の「21世紀のスキツォイドマン」はダサすぎる。市川悦史の「21馬鹿」が核心をついているような気もするがよくわからない。

ジョン・ウエイン

「ブラニガン」(1975)という映画がある。
ジョン・ウエイン最晩年の主演作、西部劇ではなく刑事アクションものだ。ニューヨーク市警の刑事が悪人を捕まえにロンドンで大暴れするという作品だが、途中で「両面を焼いた目玉焼きにカリカリのベーコン。それとホットケーキをどっさり」というスーパーは誤訳だろう。ジョン・ウエインがホットケーキなんて和製英語を使うわけがない。と、40年経過した今でも気になってならない。

「LBcafe」

上田 長野大学前にあるおしゃれカフェだ。以前はケーキ屋さんだったというがよくわからない。現在もケーキもある、サンドイッチなども扱われているようだ。道沿いの大きな開口部からは、長野大学の様子がよくわかる。

「パンケーキランチプレート&スープセット」

目玉焼きをのせたパンケーキにソーセージ、サラダのプレートにスープとドリンクまでついてくる豪華版ランチである。

目玉焼きは半熟だからよし。パンケーキはほわほわ、これをリコッタチーズのパンケーキというのか。あまりチーズっぽくないから違うのかな。

ソーセージは粗挽きでぷりぷり。色鮮やかなサラダのドレッシングはイチゴ入りという、じつにおしゃれな一品だ。スープはビーフシチューを選択したが、牛肉ゴロゴロで驚いた。分厚いマグカップにたっぷりのコーヒーうまし。もう少し熱い方がいいなぁ。

ホットケーキとパンケーキ

“ホットケーキ”はどうやら和製英語らしい、というのはわかるのだが、パンケーキとの関連性がわからない。パンケーキが日本に入って来た際に変わったものか、はたまたまったく違うものなのか。ご教示いただける方はいないだろうか。

上田市「小さなパン屋 ココノカ」可愛らしい素敵なパン屋さん


小さなパン屋 ココノカ
場所 長野県上田市塩川600-10 [地図はこちら
駐車場 あり

宮脇檀

私の師匠筋に宮脇檀という建築家がいる。…といっても学校の先生が彼の孫弟子にあたる方で、実際にお行き会いした事はなく著書をほぼ読破し、講演会に幾度か行かせていただいた程度という、かなり無理やりな”筋ではあるが。彼の作品と出会って建築を目指したのだから、そういう事にさせておいてもらいたい。

様々な作品を手掛けたが、主に住宅それも都市に建つ小規模な住まいづくりを主戦場とした建築家だった。卓越したアイデアをハイセンスなデザインとユーモアで住宅を造り上げる。住宅のうまい作家はたくさんいるが、「住みたい」と真剣に思わされる作家はこの方以外にいない。

houseとhome

その宮脇が引き渡しの際に、施主に対して必ず言う言葉があったのだそうだ。それは
「われわれが造り上げることが出来るのはhouceでしかありません。homeを造るのはあなた方しか出来ません。」
であったという。houceとは住宅本体そのものを、homeとは家庭を指す。住まいとは建築だけで完結はしない。そこに住み、家庭を育むことで完成するのだ。どのような大建築家であろうと、名棟梁であろうと造る事が出来るのは器でしかなく、そこから先は住まい手の努力するしかないのだ。という事となる。まことに深い言葉であると思う。われわれの力など小さなものなのだ。所詮はお手伝いでしかない。この事を常に胸に日々住まいを造り続けている。

私が建築の仕事を始めてから30年を超えた。
これまで携わった住宅はいったい何軒になるだろう。大きなマンション建設から、ごく小規模な改装まであわせて1,000くらいにはなるのではないか。どの家も大事に大切に使っていただいている。そして何よりの幸せは、私の想定以上の使い方をして下さっているお宅と再会することだ。先の言葉が実現したようで、望外の喜びとしか言いようがない。

「小さなパン屋 ココノカ」

この2月4日にオープンされたばかりのパン屋さんである。旧丸子町の住宅を改装した店舗は、名の通りとても小さな空間しかない。しかし、こちらで扱われる品の多様性がすごい。食パン、ベーグル、マルチシリアル、調理パンなどのパン類はもとより、ケーキやキッシュといったものまである。毎度のだが、凄まじい目移り症状に見舞われてしまう。毎度の事だが、迷いに迷って以下を購入した。

「タマゴサンド」

細身ではあるが、ふかふかで表面がパリッと仕上げられたコッペパンと、とろとろタマゴサラダとの幸せな出会い。こういうパン好きだなぁ。あまりマヨネーズが効いていないのもよい。

「キッシュ」

キッシュといえば、欧風玉子焼きというようなイメージを持っていたのだが、こちらのキッシュはブロッコリーをはじめとした様々な野菜類と、ゴロゴロのベーコンとが大量にはいった豪華版である。美味い美味い美味い。ホールで食べたい。可愛らしいサイズではあるが、けっこうなボリュームだ。家内はこれひとつでお腹いっぱいとなってしまったそうだ。

その他、いくつか購入したのだがまだ食べていないのでレポートはおいおいと行わせていただく。

じつはこちらの店舗は、私が手掛けたさせていただいたものなのだ。”手掛けた”といっても、ご要望を伺って図面にしたところまでだから、貢献度からすれば数パーセントといったところだろう。とはいえ、このようにかたちになっただけではなく様々なパンが、…そして大変美味しいパンが美しく並んだ姿は、私の想像を遥かに上回った、最上の空間となりえていた。素晴らしい。

とても小さくて、月に9日間しか出会えないパン屋さんだが、とてつもない幸福感と美味しさに溢れている。ぜひ皆さんもお試しください。

東御市「ぷくぷく食堂」出会い、そしてまたマンガ盛りとの…


ぷくぷく食堂
場所 長野県東御市加沢1448-18 [地図はこちら
電話 0268-64-0625
駐車場 あり

前段

人間はひとりでは生きていけない。
家族・親戚・友人・知人・仕事など様々な関係のものたち相互に支え合い、もたれあった上でないとそこに立っている事すらできない。長い年月を孤島で過ごしたロビンソン・クルーソーですら、唯一残された聖書と接する事で信仰に目覚め、神と対峙し、間接的に人間との関係を保てていた事で38年もの間ひとり過ごすことができたのだ。ちなみに、途中で登場するフライデーは神を知らぬ未開のもの、すなわち人あつかいされていないのだ。

出会い

したがって、人間にとって最も重要なことは”出会い”であると断言して差し支えなかろう。念のため申し添えておくが、”出会い系”ではない。人との出会い、場との出会いそのものが人を育み大きくするのだ。そして今日も出会いを求め、書を捨て街へ繰り出すのだ。

東御市

東御市という地は、地味な街と受け取られる事が多いと思う。かくいう私自身がそのようなイメージを持っていた。ところが、接してみるとこれが見どころのある地なのだ。雄大な湯の丸高原あり、雅な海野宿あり。旧北御牧村の「梅野記念絵画館・ふれあい館」は小さいながら見応えのある施設だ。こちら在住であった梅野満雄氏のコレクションが主な収蔵品となっていて、青木繁の作品が展示されている。名作「海の幸」の実物大レプリカなど、とてつもない迫力に満ちている。

雷電爲右エ門

そして東御市といえば雷電爲右エ門であろう。江戸中期、明和から文政という爛熟の時代を駆け抜けた名力士の生涯は、異国船の来訪やシーボルト事件など、そのまま幕府崩壊への道行へと直結する。その辺りを描いた雷電の評伝はないか。喜んで読んでしまうのだが。先だって、その雷電為右衛門の生家とされている地から2キロほど行った先にある食堂にお邪魔したのだが、とても気持ちよく、美味しい出会いとなった。

「ぷくぷく食堂」

一般の住宅を改装したとおぼしきこちらは、昨年(2019年)10月にオープンしたばかりという。若きご主人のニコニコ顔だけで美味しさが保証されたように感ずる。色紙に手書きのメニューが幾枚も壁に張られている。うどん、カレー、定食もの、スパゲティと様々なメニューが用意されており目移りして敵わない。優柔不断、試行錯誤、そして逡巡の果てにこちらとする。

「肉だんご鍋定食 ご飯大盛り」

日替りメニューとされるコーナーより選択した。冬場(あまり寒くはないが)の鍋というだけで食欲がいや増すようだ。

土鍋に美しく設えられた木綿豆腐、白菜、長ネギ、シメジ、うどんそして大きな肉だんご3点。醤油仕立てのスープはあっさりかつキリッとした味わいだ。生姜の効いた肉だんごが美味い。

マンガ盛り

+100円でご飯を大盛りとしめもらったが、これはまさにマンガ盛りといえる。思わぬ再会に心躍らされたが、いつまで経ってもなくならない。最後はスープをかけてさらさらと流しこんだが、これがまた美味い。

そのほか、隣の方が食べていた「豚生姜焼定食」、同行のものが注文した「麦とろ定食」が美味そうだった。また「ウルトラマン定食」、「大盛山盛りナポリタン」など魅力的なメニューが目白押しだ。これはよい店と出会う事ができた。望外の幸せと言えよう。

山ノ内町「SORA terrace cafe」空の上、雲の中


SORA terrace cafe
場所 長野県下高井郡山ノ内町竜王11700 [地図はこちら]
電話 0269-33-7131
駐車場 あり(ロープウェイ駅前)

行ってみたい場所

誰しも一度は行ってみたい場所があるはずだ。
私の場合は東京 浅草だ。大正年間から昭和6年あたりまで、というしばりはあるが。大正デモクラシーといわれた自由主義的な風が、軍部の台頭・テロの横行から次第にきな臭ささが強くなってくる時代。不安さが増してくればくるほど輝きを増す大衆文化。無声映画の完成、エノケン・ロッパによる浅草オペラ。渡辺篤の舞台なんてどうしても観てみたい!!!

おっとっと
取り乱してしまった。行きたい場所ではあるが、行けるわけもない場所でもある。大変失礼した。ではクフ王のピラミッド、イースター島、ナスカの地上絵巡りもよい。人類史上最大の謎をめぐることによって、エーリッヒ・フォン・デニケンの与太話をリアルに感ずるツアーなんてのもよい。

どうにも、真面目な展開にならないというか、なぜ私はマニアックな方向へと進んでしまうのだろうか。

一度でよいから雲海を見てみたい。もくもくの雲上で優雅に過ごしてみたい。というのが以前からの家内の願いであった。では装備を整えて、山に行こう。富士山なら五合目までは車でいけるし、山小屋で一泊する予定なら割と楽に登頂できるらしい。とはいえ山をなめてはいけない。友人のだれそれをトレッキングコーチにして。などという事にも間違ってもならないので、どうしようかと思案していたら、ちょうどよい場所を見つけた。

「竜王スキーパーク」

北志賀高原最大規模のスキー場である。166人乗りのロープウェイ、13基のリフト、数十のゲレンデを要する巨大スキー場だが、シーズンオフには中腹で雲海をみることが出来るという。ただし、確率は64.3%(2018年実績)だから確実に出会えるとは限らない、行ってみなければわからない。日常的な行いのよい私にはすこし不安があるが、まぁ行ってみよう。

かんかん照りの焦げつくような陽気の中、巨大ロープウェイに乗ること8分。竜王スキーパークの中腹にたどり着く。下界からは想像出来ないほど涼しい。17〜8℃とのことだ。空の上はじつに具合がよい。…よいのだが周囲は霧の中、いや雲の中だ。時折陽が差すことがあり、絶景が垣間見える時もあるが、雲海とは言い難い。しばらく待ってみよう。

「SORA terrace cafe」

ロープウェイと各リフトを中継する施設である。土産ものコーナーやカフェテリアとなっている。ランチ兼時間つぶしとしよう。

「高原野菜のタコライス」1200円

ご飯の上にレタス、刻んだアボカド、トマト、ひき肉の入ったチリソース、ドレッシングが彩りよく配されている。たくさんの野菜類が美味い。チリソースはけっこう辛いが、これくらいの方が他を引き立ててくれると思う。

食後もなお雲の中だった。諦めきれず、屋外テラスのソファで数時間すごしたが結局雲海は現れず仕舞いであった。しかし、下界の暑熱を忘れひたすらぼーっとしているのも、これはこれで贅沢な時間なのかもしれない。きてよかった。

2020年中越〜上越への(どうということはない)旅


鮨岡
場所 新潟県南魚沼市寺尾243 [地図はこちら
電話 025-776-2485

発端

今となっては誰も信じてくれないのだが、私はじつのところ人見知りなのだ。引きこもりとまではいかないが、初めてお行き会いする人とはロクに話ができない、基本的に引っ込み思案な性質で、コミュニケーション障害といっても支障はないレベルと言い切ってしまおう。
若いころは一人で行くことが出来るのは、本屋と図書館、映画館それとレンタルビデオ屋くらいなもので、ライブハウスになど親しい友人を伴ってでしか行ったことがない。アイツもコイツもよく、あんなマイナーなミュージシャンのLIVEにつきあってくれたものだ、みんないいヤツだった。もちろん、現在でもいいヤツである事には変わりはない。

無論のこと

現在でも変わりはない。
本当は自宅にこもってテレビやDVDで映画を観たり、読書をしたりと静々やっているのを好んでいるものだ。ところが、年齢を重ねるうちに、経験が積まれるうちにだんだんと図々しくなる、周囲もそれなりに扱ってくれるようになるうちに、もともと強くもっていた好奇心、いやもの好きな根性がムクムクともたげ上がり、残りの人生大した長さじゃないのだから、この際世界を広げてしまえと、いろいろ動き回らせていただいている。
しつこいようだが、社交的だね、人懐っこいね。と言われるようになったり、まったく知らない人と普通に会話したり、ご飯食べに行ったり飲みに行ったりできるようになったのはここ数年のことだ。もちろん、内心ドキドキしているのだがみなさんいい人ばかりなので、安心しておつきあいさせてもらっている。どうもありがとうございます。今後ともご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。

旅立ち

上越にお住まいの方から遊びにこい。
と誘われたのは今年に入ってからだ。その方とは何度かお電話でお話しした程度のおつきあいで、実際に会ったのは昨年末に一度だけ。とはいえ、なかなかインパクトのある方だったので、また会ってみたいなと思っていたのだ。直江津まで一般道でいっても2時間弱、佐久へ行くのとさしたる違いはない。ちょうど休みでもある、では行きましょう。という事で出発だ。

予定を調整したら夕方落ち合う事となった。お互い仕事を持つ身だし、子どもではないのだ。それは致し方のない事だし、そもそも私自身は定休なのでなんらの問題もない。とはいえ、昼間は何もすることがない。せっかくの機会だ、寄り道をしていこう。寄り道といっても上越の施設は、うみぼたるを始め、ある程度は行ってしまっている。それにいつでも行けるではないか。という事で別の場所を検討する。

より道

南魚沼市という場所は東京時代にスキーで訪れた事がある。それ以来だから何十年ぶりだろうか。こちらに素敵な海鮮丼を食べさせてくれる寿司屋さんがあると聞いた。寄り道するならこういうところであろうと決定する。
当然、赴くはランチタイムである。自宅を9:30ころ出発、中野、飯山を抜けて十日町市を経由という2時間ほどの行程となる。有数の豪雪地を行くわけだから少し心配だったが、どうという事はなく安心・快適に過ごすことができた。
お邪魔したのは寺尾という、上越線 五日町駅にごく近い地域だ。ほどほどに田舎、ほどほどに街中といった風情の、のんびりしたよい場所だ。

「鮨岡」

カウンターと座敷のある、個人の寿司屋としてはけっこうなサイズの店舗だ。11:30開店のはずだが、すでに5〜6組のお客様がいる、評判のお店のようだ。ランチタイムは一種のみ、訊ねられるのは酢飯の量だけだ。

「本気丼」1200円

本気と書いて”マジ”と読む。と、どこかで書かれていたが店内にはとくに記載はなかった。しかし”マジ丼”の方がどう考えても面白いだろう。デカ盛りで有名なこのメニューは酢飯の量にして
大 2.0合
中 1.5合
並 1.0合
小 0.5合
であるという。価格はどれも変わらない。ビビった私は中を選択する。
5分ほどで本気丼中が登場。惣菜用の皿に盛られた姿は、中ですら南魚沼をイメージさせられるような”山”である。

「雑」と表現しては失礼かもしれないが、「美しい盛りつけ」とは概念からして備わっていない。そんなもの知ったこっちゃないと言わんばかりのフォルムはまさしく”マジ”な気合いがビンビンと伝わってくる。オレはこういうのが食べたかったのだ。

マグロ、サーモン、ベビーホタテ、イカ、いくら、ネギトロ、タコ、玉子焼き、カマボコ、クラゲなどが急な斜面に折り重なるように貼り付けられている。どれもこれも分厚く、高鮮度で脂たっぷり。途方もないスケールでなかなか酢飯に行きつかない。ほとんど発掘調査だ。しばらく掘り下げていくとキュウリ、生ホタテ、ゆで海老に千切りの山芋まで登場するから嬉しくてたまらない。

会計時、女将さんに長野から来たといったらものすごく喜んでくれたので、とても美味しかった、またお邪魔しますとご挨拶して店を出る。

上越へ

さぁ直江津へ向かうぞ。よく調べてみたら、自宅から大町、穂高経由で諏訪に行き、そこから須坂へ。という行き方みたいなものだと気づいたが今さら遅い。再度十日町に戻り、山中を1.5時間ほど行く。降雪時であればさぞや大変であろう。
少し早く到着したので、市内をぐるぐる回ってみる。高田公園にある上越市立歴史博物館に行ったり、直江津港をみたりしてようやく、高田と直江津ふたつの街で構成されているというのがわかる。土地勘のない街だから、なんとなく嬉しい。

約束の時間となり、先方と行き会ったが仕事の都合が出来てしまい、あまり時間が取れなくなったという。それは仕方のないこと、また出向けばよいのだ。それでも1時間ほど話をする事ができ、上越の食情報もいくつか得られた。こういうディテールは地元の方に聞かないとならぬ。今後の楽しみが出来た。

以上、旅というほどでもなし、計画というでもなし。なんでもなくフラフラするだけの事だが、こういうのが好きなんだなぁ

 

千曲市「キッチン 土野庫」山の中、美味いもの


キッチン 土野庫
場所 長野県千曲市森2008-1 [地図はこちら
電話 026-214-1226
駐車場 あり

はじめに

UターンであれIターンであれ、新しく移り住むということは困難が伴うものであるという。知人にも1年を経ずして東京に舞い戻ってしまった、というものはひとりやふたりではない。言葉・習慣・お土地柄と要因はさまざまだからなんとも言えないが、合う者は合う、合わない者は合わないそれだけの事だ。

毎度の事だが、私の場合はまったく問題なく溶け込むことが出来たと思う。周囲の方はみな優しかったし、長野だってさほど気にするほど東京との違いは感じなかった。なんだコイツらは?と思わなくもない瞬間はあったが、それはお土地柄というより会社の雰囲気であったり、地域間にある微妙な気質の違いであったりする程度のことだったから別に気にしたことはない。長野に肌があった、ということだろう。

東京生まれ東京育ち、といっても地方をまったく知らないわけではない。千葉県いすみ市は父のルーツの地、父母が幼年期を過ごした地域なので、親戚はいる。したがって山や土とふれた事がないわけではないのだが、千葉の山々と比較して長野の山深さはいまだに驚く事がある。

「キッチン 土野庫」

“つちのこ”と読む。”土の子”とUMAツチノコをかけて名づけられたという。地元でとれた食材にこだわったイタリア料理店だ。友人に伴われ初めてお邪魔したが、思った以上の山中で驚いてしまったが、気持ちのよいマスターと美味しい料理のご機嫌な店であった。

「ジャーサラダ」

ジャー、すなわち蓋のできる容器に詰められたビーツ、くるみ、カシューナッツ、サツマイモ、チーズ、アルファルファ、ミニトマト、赤玉ねぎのマリネ、サニーレタス。皿の上にふわっと出すと美味しいサラダに。これが楽しくて美味しくてボリューミーなのだ。

「自家製メガベーコンステーキ ハーフ」

メインディッシュはこちら。豚の肩ロース肉を用いたベーコンは、燻製っぽさのないさっぱりとした味わいだ。ベーコンステーキというより、表面がパリッと仕上げたポークソテーというか。マスタードをたっぷりと練りつけていただくと、絶品だ。

 

美味かった。しみじみ美味かった。これくらいの山中で驚くなと言われるだろうが、街育ちのモヤシモンはそんなものだ。とはいえ、これほど美味いものがあるのなら、どんなところでも行ってしまおう。あぁ長野はよいところ、長野の山は素晴らしい。

吾妻郡嬬恋村「万両寿司」初めてのロケ弁


「万両寿司」
場所 群馬県吾妻郡嬬恋村大笹130-1  [地図はこちら
電話 0279-96-0706

オファー

日頃から懇意にして頂いている方からオファーをうけた。その方は著名なシナリオライター・映画監督なのだが、彼が関わった映画に出演しないかという。
出演といってもエキストラではあるが。ロケ地近在の知人・友人をかき集めエキストラとして使う、などというのは近年の映画撮影ではザラにある風景だと聞いた。まして、今回のような超低予算映画では当然だ。

愛妻の丘

朝8:00に集合。場所は群馬県嬬恋村にある「愛妻の丘」である。”妻を恋う村”、”愛妻家の聖地”嬬恋村で”妻との時間をつくる”というコンセプトで造成された場所だ。こちらで「キャベツ畑の中心で愛を叫ぶ」なるイベントを毎年9月に開催しているそうだ。
ここで撮影するのは婚活パーティーの場面である。愛妻の丘でパートナーを見つける、というのはしゃれていてよいのだが、とにかく寒い。開始時は日が出てきて暖かだったのだが、10:00すぎくらいから雲が出始めると一気に気温が下がり、雪まで舞ってきた。寒い、とにかく寒い。下着類をたっぷりと着込んできたし、カイロも支給されたがそれでも足りずにガタガタと震える始末であった。そんな状況下で「いやだ」とも「帰りたい」とも思わずに、むしろ熱心に参加していられたのは他でもない、プロフェッショナルたちの熱気、俳優陣の力量をたっぷり見せてもらえたからである。

プロフェッショナルたち

わずかなシーン、…というのは私が感じているだけだろう。ほんの少しの場面をこだわって作りあげていく。俳優たちのもっともよい瞬間を映しこむべく最大限の努力を払っていく。クリエイターには重要でない場面などないのだ。
そして俳優陣のすごみ。私が接したのはコメディリリーフともいえる役を演じた方であった。失礼な言い方だが、決して名の知られた方ではないが、その演技力、声の質、大きさ、表情、ちょっとしたしぐさなど半端でない説得力に圧倒されてしまった。

ひと通り作業が済み、あと少し撮影せねばならない場面があるがここらで休憩兼ねて昼食にしよう。ということでお弁当をいただく。あゝこれがロケ弁か。

「ロケ弁」

ロケ弁といって、よく聞くのが”冷え切ったお弁当を食べるのが辛くてならない”という苦情である。ずいぶん昔だがある女流作家(たぶん有吉佐和子、古いね)が延々とその不味さを嘆いた文章を読んだ事があるが、いったいどのようなものだろうか?そもそも現場で用意するものだろうから、これといって型があるものではないだろう。と、様々な想いを胸に手に取ると、これがほんのり暖かくじつに美味そうだ。近在にある「万両」というお寿司屋さんで用意されたもののようだ。

プラスチックのケースにゴマと梅漬けの配された白いご飯と惣菜類。玉ねぎがたくさん入った豚焼肉、シュウマイ、春巻といったやや中華に偏った惣菜がメインで、その他にキュウリの漬け物(Qちゃんっぽい)とほうれん草のおひたし、あみの佃煮といったシンプルな構成だ。

どこにでもあるお弁当、お母さんが冷蔵庫の中にあるもので、サッと作ったという風情だ。決して高いものではないだろう。しかしこの暖かさ、温度しかり見た目しかり。この多忙でとてつもなく寒い中、用意してくださったスタッフさんの気づかいがとても嬉しくて、あっという間に食べ尽くしてしまう。

出番の終わり

昼食後、撮影再開。これは少しの間で終わってしまう。エキストラはこれで放免となったが、撮影はまだもうしばらく続く。
「たぶん夜中までかかるのではないか」
という。この環境でこの集中力。正直なところ、もっといい加減な中で撮影しているものだと思っていた自分が恥ずかしくてならない。プロフェッショナルな現場に接することのできた、とても幸せなひと時であった。

新潟市「農園のカフェ厨房 トネリコ」新潟平野の真ん中で


農園のカフェ厨房 トネリコ
場所 新潟県新潟市西蒲区下山1320-1 そら野テラス [地図はこちら]
電話 0256-78-7515
駐車場 あり

イントロ

生まれ育ちは東京だが、20年も長野にいると、すっかりこちら向きの仕様となってしまっている。まずは言葉。伊藤理佐に言わせると、信州言葉は「ほぼ標準語」という。たしかに、標準語ネイティブにとっては首肯するものなのだが、どっぷり入り込むとなかなか濃度の高い世界があるようで、いつぞや東京の姪と会ったとき
「いったいどこの国の人?」
と、真顔で言われてしまった。それほど信州ディープにはまり込んでしまったのか。

次に信州といえば山。眼前に夏は緑、冬は真白な壁がないと、どことなく落ち着かない。そして山があるということは、高低差の激しい地域、坂道だらけの土地であることだ。率直なところ山道・坂道など、体力を消耗するから大嫌いなのだが、歩くにせよ運転するにせよ、ある程度上がったり下がったりしていないと、妙な気分になる。

新潟

この度、新潟にご縁ができたので、頻繁に通うこととなる。といっても移住するわけではない。年に数回、行ったり来たりする程度なのだが、頻度は別としてご挨拶を欠かしてはならないだろう。という事で新潟の数少ない知人である、お二人のマダムをお誘いしてランチとする。

とはいえ、どこで?と問われると土地勘のない者の哀しさよ。まったくわからないのでお任せしてしまう。誠に図々しい限りだがこればかりは仕方がない。そしていろいろ検討した結果連れて行ってもらったのがこちら

「そら野テラス」

こちらはワイエスアグリプラントという農業法人が運営されている農園、マルシェ(農産物直売所)、デリカ(手づくり惣菜のテイクアウトコーナー)、カフェなどが併設されている施設である。お邪魔したときも、いちご狩りのお客様で賑わっていた。

「農園のカフェ厨房 トネリコ」

ランチにお邪魔したのはこのカフェである。中に入ると大きな開口部があり、田園風景がどーんと眺められる。これぞ新潟平野!というロケーションである。ああ、こういう光景を忘れていた。おれはすっかり信州人となってしまった。
いただいたのは「本日のトネリコランチ」と冠されたメニュー。肉と魚の二種が用意されている。

「鰆と春野菜のトマト味噌煮」1188円

お魚ランチを選択。基本、肉食動物だからたまには魚といこう。カフェらしく、迫力たっぷりのメインに副菜類が華を添える、という展開だ。副菜も日替わりらしく、

・ひじきとツナの煮物

・切り干し大根の中華風和え物

これにお漬物、味噌汁、ごはんそしてメイン料理という豪華版ランチ。しかもごはんがおかわり自由というのだから嬉しくてたまらない。

そしてメインである。

メイン料理

大きな鰆の切り身と野菜類、じゃがいも、やらキノコやらがたくさんをトマトで煮込んだ、「お母さんがちょっと気取って作った」然とした料理である。じつにけっこうけっこう。普通に美味いお惣菜であった。

「プチスイーツセット」162円

そしてデザートはこちら。白玉ときな粉のムースである。そもそも粒あんというだけで満足なのに、白玉がついている。きな粉のムースの存在感がまた素晴らしい。ということであっという間に食べ尽くす。

ということで楽しいランチは続く。
田園風景とはいえ、田植え前ゆえに、あまり見栄えしない光景ではあったが、これが最盛期なら素晴らしいだろう。時期を見てまたこなければ。

山ノ内町「クランペット カフェ」山頂にて


クランペット カフェ
場所 長野県下高井郡山ノ内町大字平穏7149 [地図はこちら]
電話 0269-38-0770

イントロ

ずいぶん昔の事だが、週刊朝日誌上で「學門」という連載があった。世の中の森羅万象を”學門”として学ぶというもので、変わった人間や出来事を夏目房之介のイラストとともに報告するものだったが、これが滅法面白かった。

森羅万象を扱うだけあって、内容は様々だったが中でも特に面白かったのが”恐怖症シリーズ”だ。閉所恐怖症、高所恐怖症などという一般的なものだけではなく、血や生肉が怖い”血肉恐怖症”、石像が怖い”巨大人物像恐怖症”、”魚顔恐怖症”などあり得なさそうな恐怖症が登場し、骨がガタガタになるほど笑わせてもらったものだ。

じつのところ私にも恐怖症がある。
ここだけの話だが、高所恐怖症なのだ。厳密にいえば空所恐怖症とでもいうか。標高何百メートルにいようと、足元がしっかりと地についていれば怖いことなどない。また、ジェットコースターやフリーフォールなどといった遊具で何十メートル上昇しようと、どうということはない。ただ、足元に何もないのがいやなのだ。

例えば、見晴らしのよい上り右カーブ。車ごと崖下に落下するのではないかと考えてしまい、総毛立ってしまう。下腹部から股関節のあたりがぞわぞわとしてくる。これに気づいたのはごく最近のこと、若い頃はむしろ楽しんでいたはずなのだが。年齢を重ねて感覚も変わったのか。謎である。

娘の帰郷

娘が帰ってきた。
最終学年となりそろそろラストスパート、の前に帰宅して一休みという事らしい。いろいろ用事もあるようだが、こちらの休みの日と重なったので、久しぶりに外出しようと志賀高原 横手へ向かった。山頂の清冷な空気の中で美味しいランチを頂こうという計画である。

中野から国道292号線をひた走り横手山ドライブインへ。そこから横手山スカイレーターというエスカレーターとリフトを乗り継ぎ標高2700メートルの山頂へ。風も雲も少しはあったが、ほぼ快晴の状態でじつに快適な環境である。ただこの日は気温10℃を下回っておりとても寒い状態だった。もっと早い時期ならまだまだ快適であったろう。
完全に晴れ渡っていれば日本海、条件が揃えば佐渡まで見えるという展望テラスでしばらくすごした後、昼食へと向かう。

「クランペット カフェ」

“日本一標高の高いところにあるパン屋さん”である横手山頂ヒュッテが、この日はランチ休業とのことで、もう一つある”日本一標高の高いところにあるカフェ”にて昼食を取ることに。クランペットとは丸く小さく成形されたパンのことで、こちらでは様々な具材をのせて供される。

「バター&卵+ハム・トマト」650円

初体験はデフォルトから、というのは原則行動であろう。名前の通り、バターをたっぷり塗ったクランペットに卵、ハム、トマトを乗せたもの。厚く切られたトマトの存在感がすごい。

「ロックス&クランペット」800円

こちらは名前の響きのみで決定したもの。すなわち登場するまで何が出てくるかわからなかったので、スライスオニオンとスモークサーモンだったのは、新鮮な出会いで嬉しかった。ケッパーのクセと香りが効いていて、これもまた新鮮。

「ラクレット」1350円

じつはこれも初体験。焼いたソーセージと茹でジャガイモに、溶けたチーズをドロリとかけた料理。チーズの香りがすごい、ソーセージがぷりぷり、ジャガイモが甘い。

以上、感嘆状態で食べつくしてしまう。

アウトロ

じつは、ここまで平静に書いてはいるが、密かに冷や汗をかいている。山頂ならまだよい。地に足がついている。テラスには手すりもあるので安心だ。しかし、問題はリフトである。またあれに乗らねばならぬ。

行きに乗ったのだから大丈夫だろう?
たしかに同じ高低差を上るか下るかというだけなのはわかる、しっかりと理解できる。当然のことだ。しかし上りは大した事はない、足元が見えるではないか。行き先が見えるというのはとてつもない安心感がある。問題は下りだ。前方には空間しかない、足元には何もあるわけもない。おおおおおおおお、ぞわぞわする。いや、ここで怯んでは父としての尊厳が。おいおい、前列の若者ども、ゆらすなゆらすなゆらすな。え?リフトが支柱を渡るときの振動だ?いやいや、そんな事はわかっている、それ以上ゆらすなと言っておるのだ。落ちてしまうではないか。ひひぇぇぇ、止めてくれぇ、いやいやいや止められてはたまらない。早く早く早くスピードをあげて。こ、こ、こここ怖いよーーーーーーーーーッ!

伊那市「志をじ」ソースかつ丼


志をじ
場所 長野県伊那市西春近2701-2 [地図はこちら
電話 0265-98-7527
駐車場 あり

はじめに

こう見えても東京の出身だ。
といって特にいばるつもりもないのだが、ある方から「東京都新宿区生まれだなんて、大それた経歴だ」と言われたことがある。何をばかなことを。東京をはじめとした都心部は地価も高い家賃も物価も高いので定住するにここ以上安定性のない場所はない。独り身ならまだしも、所帯を持った時点で住んではいられなくなり、移住せざるを得なくなる。要するに東京は地方出身の移住者だらけ、という事となる。現にわが家だって父母こそ東京生まれだが、その前は千葉・秋田・台湾からやってきた田舎者だ。

そんなエクセレントな経歴をもつ私だが、ひとつだけ”東京の”と冠してもよい常識をもつ。それは

「かつ丼って玉子とじだよね?」
とんかつと玉ねぎをしょう油味の割り下で煮込んで玉子でとじて、熱々ご飯にのせて出来上がり、という料理を「かつ丼」と呼ぶのではないか。たまぁに玉子なしの、割り下でさっと煮込んだだけのものと出くわすことはあったが、それ以外のものは想像したこともなかった。”東京の”といったが、経験した範囲では関東一円および東北地方にまで”玉子とじ”がかつ丼のスタンダードと思っていた。

ソースかつ丼なる存在をしったのは、20歳を過ぎてからではなかったか。丼メシにキャベツと煮ていないかつがのってソース味だ?なんでそんな品のないものを喰わねばならぬのだ。普通のとんかつ定食を食べればよいではないか。

ちゃんとしたソースかつ丼との出会いは、松本に越してきてからだ。あぁこれはとんかつ定食をワンドンブリ化しただけのものではない。これはこれで、しっかりとジャンル化されたもの、いや文化であると確信する。やはり接しなければならないのは本物である。

「志をじ」

天竜川にへばりつくようにして展開する伊那市街の、南側末端に近いところにこちらはある。古めの小さな喫茶店という風情だが、中は広々としている。ぴったり昼どきで、お客さんでごった返していたが、ちょうどテーブル席があき、4人がけをひとりで占拠できた。

「ソースかつ丼 大」1500円

“ジャンボです…覚悟してオーダーを!”とい惹起に接すれば注文しないわけにいくまい。おれはジャンボが好きなのだ。
でかい丼に分厚いかつが3枚、どん!どん!どん!の山積みされている。これひとつで十分、「とんかつ定食」が成立するであろうサイズだ。

箸で持ち上げるのが困難なほどの重さ、といえば大げさだが、それでも一瞬え?と思うほどの重量だ。甘いソースはびちゃびちゃしているわけでもなく、といってしっかりと染み込んでいて美味い。丼上からは確認できないが、かつの下にはキャベツが敷き込まれている。かつと重量と、ご飯の温度でほどよくしなしなに。これもまたよろしい事態である。

まとめ

山積みをなんとか片付けて外へ。天竜川の川面から吹く風が心地よい。まだまだ南信には美味いソースかつ丼、いやそれだけではなく、もっと美味いものがあるはずだ。極めに来なければ。

昭和の食堂


長野市「やばね食堂」

場所 長野県長野市安茂里小市2丁目17-38

電話 0262-27-5365

駐車場 あり



令和の御代となり半年近くが経過した。

元号不要論などいまだに喧しい限りだ。たしかに、西暦だけで進めてくれた方がどれほど具合がよいかと思うのだが、これも日本文化のひとつ。今さらやめられないし、仕方のない事であろう。それに建築屋である以上、行政とは切っても切れない関係にある。手続きその他は元号を使わざるを得ない。ということで”令和”とは本気でおつきあいしなければならぬ。ようやく”平成”に慣れたのに。普通に”令和”が使えるようになるまで、また30年かかりそうだ。



それにしても、昭和-平成-令和とみっつの元号を経験する事となった。平成生まれの女の子から

「ずいぶん古いんですね」

と言われてしまったが、考えてみればわれわれだって、明治-大正-昭和を生き抜いてきたときけば、歴史的人物に感じるのだからおあいこだ。



いつの時代も、何かしらの問題を抱えているものだから満足できるときなどないのだから、”あのときはよかった”というのは単に個々人のノスタルジーでしかない。とはいえ昭和、とくにバブル期の前くらいまでは現代よりもはるかに大らかな時代であった。今とは比較にならないほど差別や不公平はあった筈だが、もっと寛容さがあったような気がする。



悪い大人もいたし、いじめもあったが、大人と子どもが正しい関係にあった。小学校の入学式で校長先生が「自分の身は自分で守ろう」などという講話をすることはなかったし、少なくともコンプライアンスなんていう、嫌なものもなかった。すべてがよかったとは言わないが現代よりはよい時代だったと思う。





「やばね食堂」

国道19壕線を松本方面へ向かい、安茂里駅、小市の交差点を越えて少し行ったところにこちらはある。南側斜面の山裾に建っているので、絶対に眺望がよいだろう。そして、その古びたフォルム。モノクロ撮影したら間違いなく昭和30年代前半としか見えない外観が気になっていたのだが、なかなかタイミングが合わずようやくまかり越す事となった。店内は古くはあるが清潔感たっぷり、何より南への眺望が素晴らしい。壁面に掲示されている黄色の短冊メニューがまた昭和っぽい。



「カツカレー」800円

じつは前夜と当日の朝はカレーであったのだが、隣席のおじさんが食べていたこちらの魅力にこうし切れず、つい注文してしまう。まぁカレーは大好きなので文句はないのだが。たっぷりご飯にまずはカレー、その上にカツが載るという理想的なフォルム。揚げ物はカリカリが好きなのだ。

ルーからは固形の具材は確認できないが、大量の玉ねぎとにんじんが入っているであろうと推察できる。何がよいといって、スパイシーいやはっきりと辛口であること。現代風な甘口ではなく、ジャワカレー辛口レベルなのがよい。ここはひとつ、昭和風にソースをじゃぶじゃぶかけて食べてみよう。





昔がよかった。

といいたい訳ではない。総合的に言えば現代の方が遥かによいだろう。しかし、その分なくなってしまったもの、自分自身忘れ果ててしまった大事なものもあるような気がしてならない。

長野市「ポルカドットカフェ」本日の日替り定食


ポルカドットカフェ
場所 長野県長野市鶴賀権堂町2390-1 [地図はこちら]
電話 026-225-9197

ヒマなとき

基本、ヒマな時には本を読む。というのが習慣であったが、老眼が進行するにつれ紙を見つめるのが辛くなり、どうしてもテレビやネットに頼ることとなる。またしても老眼が進行する、という悪循環の繰り返しとなる。ヒマなら野山を巡り、緑や遠くを眺め視力の回復に努めればよいではないか。との暖かい意見もいただくのだが、残念ながら聴く耳をもつわけがない。
YouTubeに飽き、ネットサーフィンも飽きたらウィキペディアを眺めることが多い。フリー・オンライン百科事典というだけあって様々な事柄が記載されておりじつに楽しめるのだ。「海軍乙事件」などというシブい項目があったりもする。
“誰でも編集できる”百科事典だから、間違いやミスがあったりするが、そこは気をつけながら読み込んでいくのがコツだ。情報はなんでも受け入れればよいというわけではない。

定食の定義

先だって、「定食」という項目で面白い記載を見つけた。日本クラウンタクシー友の会というサイト(現在は閉鎖されている)の定食定義研究会ページにおける”定食の定義 5条件”が記載されている。

1.白飯、味噌汁、おかず2品以上 (主食、汁、主菜、副菜)
2.定食は5種類以上のバリエーションがあること
3.内容のわからない定食名は禁止
4.「お定食」「○○定」は禁止
5.1000円を超えてはならない

わはは
どういう経緯で、どのような過程を経て作られたものかはわからないが、どこまでもまじめにふざける、という事が徹底されていて楽しくてならない。3. 4.などは納得どころか大いに首肯できる事だ。5. はちょいちょい破られているが。

「ポルカドットカフェ」

鶴賀権堂町の古家をリノベーションしたカフェである。お邪魔するのは2度目だが、”らしい”佇まいが気に入っている。そして、先の定義に接して真っ先に思いついたのがこちらの日替り定食だったのだ。

「本日の日替り定食」980円

 

店内に入るなり、日替りのメインメニューを選択せよと小さな黒板を提示される。
・塩鶏ゆずこしょう焼
・イカの南ばんづけ
・ほっけの中華あんかけ
この3品が用意されているという。こういうのは困るのだ、優柔不断だから。
「イカの南ばんづけ」とするまでどれほどの時間わ要したであろうか。しかし、その時間は無駄ではなかった事はすぐさま証明される。
そもそも、こちらの日替りはごはん、味噌汁、のほかメインを含め5種のおかずが登場する。

今回は
・イカの南ばんづけ

・梅肉豆腐

・ズッキーニのエスニック炒め

・ポテサラ

・こんにゃく土手煮

という構成だ。
メインはイカだけでなく豆アジ、にんじん、玉ねぎがどっさりと入りさっぱりと仕上げられている。梅肉豆腐は梅の味わいで、酸味といっても違った展開をみせる。ズッキーニの軽い辛味はよし、ポテサラはマヨネーズっぽくないのもよし。こんにゃくの懐かしさがたまらない。

わけのわからない名前でもない、1000円未満というのもよし。まさにまったく定義通り、いやそれをはるかに超えるといって支障はないだろう。ウィキペディアも悪いものではない。

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長野市「ネパール料理マナスル食堂」カレーな日々


ネパール料理マナスル食堂
場所 長野県長野市稲田2-11-3 [地図はこちら]
電話 026-219-6933

カレー好き

うっかりしていると、すぐに同じ行動を取ってしまうのだ。B型だから、余計とそのような傾向にある。気がつくとラーメンばかり食べている。ふと思うとカツ丼が続く、などということは日常茶飯事だ。今回も、気づいたらこちらのテーブルについていたという。まあ、こちらも美味いしカレーも好きだから問題ないのだが。

「マナスル食堂」

2018年12月にオープンしたばかりというこちらは、ネパールの方数名で切り盛りされている。日本語はあまり上手ではないが、ニコニコ顔で真摯に仕事される姿が気にいった。今回で3度目だろうか。

「今日のカレー チキンとオクラ」790円

毎回、日替わりカレーを注文してしまう。内容がよいので。チキンはともかくオクラとくれば仕方がないであろう。ほどなく、注文品が届けられる。大きなナン、サフランライス、サラダ、漬物、スープそしてカレー。ドリンクはラッシー、マサラチャイ、コーヒー、コーラ、ウーロン茶、オレンジジュースの6種からの選択制で今回はマサラチャイとする。

カレーも辛さ調整が可能。甘口、普通、中辛、大辛、激辛の5段階があるので大辛を注文したが、これがけっこう辛い。ガツンとくるほどではないがボディブローのようにじわじわとくるタイプだ。予想通りオクラがよい。くりっという食感とぬるりとする舌触りが絶妙。旬で勢いのある時期のものだったらもっと美味かったろう。もう少し量が入っているとよかったが、これは板さんの判断だから仕方ない。

ナンは大きくて分厚く、食べるのに苦労する。しかし甘くてカレーにフィットする。サフランライスも香り高くてよい。もう少しサフランが効いている方が好きだが、クセが強すぎて万民受けしないだろう。サラダ、スープ、大根の漬物は普通だがあまり主張しないのがよい。そしてマサラチャイ美味し。ミルクティーなのだろうが、各種のスパイスがしっかり効いている。生姜だろうか、辛いくらいでじつによい。とても暖まる。砂糖を少し入れると余計とよくなると思う。次回はそうしよう。

途中、フロア担当のスタッフが何度か「辛くない?」と訊ねてくる。その度に「大丈夫、大丈夫」と答えるのだが、ネパール人でも辛く感じるレベルなのだろうか。このようなところが気に入ってしまっている。

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長野市「ベビーフェイスプラネッツ 長野北店」友とバリとオムライス


ベビーフェイスプラネッツ 長野北店
場所 長野県長野市北長池1260-2 [地図はこちら]
電話 026-259-7311
駐車場 あり

友来たれり

友が久しぶりに来てくれた。私の、あるいはわが家のPC指南・ネット管理者で、本物のITプロフェッショナルであるに関わらず極めて安価な、…というより機材代金のみで作業していただけるのは、幸いという以外何者でもない。あぁFちゃん大好きだよ。
今回は、以前息子が使っていたラップトップPCをリストアし、スペックアップの上使いよくして私のものにする。という計画だ。朝早くから来てもらい機器の点検を行い、改善計画を練る。メモリはまぁまぁなサイズだからこれでよし。ハードディスクが旧型のものだから、SSDと交換して、あれとこれをこうやって、どれとそれをこうして、◯と×と△をXYZにしてああやればこうなるので案外と安くできそうだよ。…途中から何が何やらさっぱりで、まったくついて行けなくなってしまうが安くできて具合よくなるのだからすべてを、お任せする。

SSD

それから機材調達のためPC専門店に。SSDとあれとこれとそれを購入し帰宅。それからしばらくの間リストア作業。といって時間がかかるのは、OS(Windows10)、メーラー、オフィスなどのアプリをインストールしたりするいわば調整作業だ。私がやればマニュアルやネット検索やらで3日はかかるところを、1時間ほどであっという間に終わってしまう。
素晴らしい。
それまで起動だけで20分近くかかっていたのが、わずか15秒ほどに短縮されたのだ。こりゃすごい。”爆速”と言われたが、まったくその通りとなった。やはり持つべきは優秀な友だ。
その後、家内を交えて世間話。仕事のこと家族のこと、そしてピンク映画業界の現状などが話題にのぼるのがわが家らしいところだが、そこは積極的に割愛する。頃合いとなったので、夕食をとりに出る。せめてメシくらい奢らせてもらわないとバチがあたるではないか。

「ベビーフェイスプラネッツ 長野北店」

北長池の街道沿いにあるレストランだ。バリ島独特のインテリアに彩られ、個室状に設えられた空間で人気の店で、いつもマダムたちで混雑している。この日も平日夜であるに関わらず、8割ほどの入りだったのではないか。

「コブサラダ」880円

レタスの上に玉ねぎ、カリカリベーコン、コーン、ゆで玉子、アボカド、エビ、トマトなどを彩りよく盛りつけたサラダ。よく混ぜ合わせると、様々な具材の様々な味わい、舌ざわり、食感が一度に楽しめる、じつにお得なサラダだった。

「ナスとモッツァレラのミートオムライス Sサイズ」1180円

“ナス”と聞けば、どのようなものでも注文せずにいられない体質なのだ。決して薄くはない”薄焼き玉子”に包まれたケチャップライスはまったく正しいオムライスといえる。ひき肉たっぷりのデミグラスソースにモッツァレラチーズとナスが絶妙なとろとろコンビネーションをみせる。

Sサイズ

問題なのは味ではない、サイズなのだ。
通常Sサイズといえば小さくなるはずだが、こちらの場合は大きくなる。デフォルトをセレブサイズといいそこからS、レギュラー、相撲レスラーとサイズアップしていく。少し軽めにしたかったのでSにしたのだが…。

まとめ

彼とは同じ東京出身だが、知り合ったのは長野に来てからだ。移住とほぼ同時だったので、すでに20年以上のつきあいとなった。次はこちらが役にたってあげなければ、と思いながらずいぶん長い時間が経ってしまった。ここまでくれば死ぬまで仲良くしていきたい。

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千曲市「丸亀製麺 千曲店」うどん屋の天丼あるいは過ぎたるはなお…


【お邪魔したお店】丸亀製麺 千曲店

場所 長野県千曲市大字粟佐1562-1

電話 026-273-2101

駐車場 あり

どうも丼ものにはカーストがあるのではないか。そんなイメージを持っている。

どこへ行っても親子丼・カツ丼の上に天丼、その上にうな丼といったような序列がある。価格も違う、メニューの順位も違う。様々な丼ものの登場した近年ではさほどの差はなくなったようにも感じないこともないが、そこにはやはり厳然とした何かが存在している。…と、若干オカルティックに考えている私がおかしいのか。

うな丼は理解できる。

このところの暴騰ぶりには腹立たしさしか感じないが、もともと”高いもの”とされているものだし、仕方のないことでもあろう。

それはさておき、いやそれでもなお天丼が上というのはどういうことか。手間がかかるから?高鮮度の素材が必要だから?はたまた私の思い込みなのか?

天ぷらというと、池波正太郎と山ノ上ホテル料理長 近藤文夫との斬り合いのような関係を思いだす。天ぷらを食べるときは真剣勝負、話などせずに揚がったのを即座に喰え。という池波師匠が視線の中で作業する近藤。あぁおれなら耐えられない。すべてが終わった後、締めのときに池波が

「近藤くん、ご飯に醤油をかけて食べたいんだ」

「あぁあれは美味いですからね」

という緊張と緩和がたまらなくよい。

と、そんなことを考えていたらどうにも天丼を食べたくなってきた。B型単純人間にはよくあることだが、あいにくランチタイムを過ぎたところで、ちょうどいい店がない。さぁどうしたものかと思案していたら、あったあったよいところがありました。

 

「丸亀製麺 千曲店」

 

 

ご存知、讃岐うどんのチェーン店。ご当地でも人気店と聞いたがどんなものであろうか。いつも通りのカウンターで、うどん以外のものを注文するのは初めてのことだ。

「天ぷら4種、天丼用ごはん」620円

 

 

天丼用ごはん 130円

野菜かき揚げ 130円

なす天 110円

いか天 120円

れんこん天 130円

 

 

というラインナップである。この際だから好きなものだけぶち込んでやろう、というコンセプトのチョイスだ。レジで天丼用のタレをもらいテーブルへ。丼上に盛り上げるのは私の仕事、…だが、天ぷらひとつひとつが天丼用のわけもなく、かなり大きいので苦労しながら積み上げる。おいおい、これじゃ食べられない。写真撮影ののち、結局解体して食すことに。天丼用のタレは甘すぎずグレード高し。天ぷら類、とくにかき揚げの油に辟易としつつ完食。

毎度思うことながら、欲張りは万病の元。好きだからといって載せすぎるのはよくないと思う。…のだが、またやってしまうなぁ。絶対に