飯山市「イナリ食堂」伝説のかつ丼


イナリ食堂
場所 長野県飯山市飯山新町205-2 [地図はこちら
電話 0269-62-2372
駐車場 あり
バリアフリー △
ジャンル 定食屋

伝説とは

伝説とは説を伝うること、長い間人から人へと語り継がれるような出来事、もしくはそのような出来事を指す。いずれにせよ、よほどの事でなければ伝説となれはしない。じつは、私の周りにはよっぽど”よほどの事”がない(変な表現だなぁ)ようで「伝説の◯◯」に出くわした事がないので、なんとなく「伝説の◯◯」に惹かれてならない。
ひと回り上の世代の方たちの多くからは、「あいつは伝説だった」というのをよく聞くのだが、世代なのか生まれ育った地域によるものなのか。隣町のアイツは30人対ひとりのケンカに勝ったとか、いとこの友だちのアニキの元カノの嫁行った先の義理の兄が300人ナンパしたとかいう極めてローカルなものだし、そもそも大した伝説でもないか。大げさに表現して、面白おかしく言って回っているだけかもしれない。あぁどこかで伝説と出会うことは出来ないか。

飯山へ

またしても飯山行きとなった。10日ほど前にお邪魔した先でやり残した仕事があったのだ。私に出来ない仕事などいくらでもあるのだが、これは特に手の出ないタイプの作業であり、ここはひとつプロフェッショナルである先輩にお出ましいただいた次第である。長野で昼少し前に待ち合わせ、そのまま飯山へと向かう。
お客様宅はちょうどランチタイムであったが、気にせずやってよしとの事だったので作業開始。…したはよいが、さすがプロのやる事だ。あっという間に終わってしまう。
「ちょっとしたことだから、簡単だよ」
とはいうものの、お客様はもちろん、私にもとても出来ることではない。さすがだ。
意外と、というより想定以上の速さで終わった。次の予定まで少し間があるのでこちらもランチタイムとしよう。飯山の街にも有名な店はいくつもあるが、なかまち食堂は先だって行ったばかり。うなぎの本多は簡単に行けるわけもない。したがってお邪魔するのはこちらである。

「イナリ食堂」

古ぶるしい、すすけた白の外壁にレタリングされた”イナリ食堂”の筆文字風の文字からは、ある種の荘厳さが垣間見えてくるようだ。内部の床壁天井テーブルは厨房から美味そうな香りとともに流れてくる、油、油、そして脂のためいたるところがペタペタとした感触にまといつかれている。決して、いや清潔感があるとは断じて言えないが、これがたまらない。これぞ定食屋!という風情はみただけて食欲が増していくようだ。じつはこちらに、すごいものがあると聞きやってきたのだ。

「かつ丼」1100円

刮目してみよ!この迫力を!威圧感を!これはかつ丼ではない。”かつ山脈”という表現が妥当といえよう。かつ1枚のサイズは間違いなく私の掌以上の面積がある。そしてこの厚み、3センチはあるだろう。その大とんかつをまるまる2枚使用したかつ丼である。

これはすごい。見た目のインパクトだけではない、しっかりと美味いのだ。煮干しの香りがするタレは、良い意味での田舎っぽさを醸成してくれる。同様に甘い甘い味わいもよい。このタレがしみしみになったご飯が最高だ、たまらないほどの美味だ。かきこみながら、品悪くノドを鳴らしてしまう。そしてあらためてかつの登場。箸で持ち上げると、ズシっとした重量感がすごい。いつまでも持ち上げていられなほどだ。そんな物体がいつまで経ってもなくならない。トッピングが少なくて困ったことはいくらもあるが、多すぎてというのは初めての体験だ。

30分ほどかかって終了、というのは厳密には間違い。かつはなんとか食べ切ったが、ご飯は1/4ほど残してしまった。あああああ、これはすごい。単に「すげーの」では表現が足らない。これぞまさしく「伝説」といって然るべきであろう。だめだ腹いっぱい。恐らく夕食も食べられないだろう。先輩も決して少食な方ではないのだが、えらい目にあったと目を白黒させていた。

長野市「弁当の松田」TAKE OUT-LUNCH 古の懐かしき…


弁当の松田
場所 長野県長野県長野市下駒沢720-12 [地図はこちら
電話 026-296-5704
駐車場 あり
ジャンル 弁当屋さん

休日の過ごし方

平日が定休なので家族と予定が合わず1人で過ごすことが多い。なんだ、ずいぶん寂しい人生だなと言われそうだが、…いや自分でもさように考えなくもないのだが、逆をかえせばどこに行っても空いている。市役所だろうが、病院だろうが、図書館だろうがゆったりゆっくりと過ごすことが出来る。一番よいのが映画を観るときだ。少々な話題作でも大概はガラガラだし、そもそも同行する者がいないから、あれが観たいこれが嫌だという面倒な文句を言われずに済むのがよい。

引きこもりの日々

ところが時節柄、外に出るな人と会うな、友人メシにもいくな、ライブハウスはだめ、映画館もダメときた。だいたい映画館ほど衛生的な場はないではないか。法規制で換気はしっかりとなされているし、そもそも長野市の映画館はすべて消毒はしっかりしているからこれ以上の清潔空間はない。それにどこ小屋も古いから隙間だらけではないか。失礼なことを言っているようだが、少し古くて不便なくらいが映画館らしくてよいのだ。それなのになぜ休館しなければならないのか。それ以上にパチンコ屋などもっとひどい環境なのに話題にも登らないのはなぜた。と腹の底で憤っていたら県の休業要請に入ったようだ。少しばかり溜飲が下がったが面白くない事態に変わりはない。

そんなわけで引きこもり休日を過ごしている。ほとんどテレビの前で映画やYouTubeを観ていたり、本を読んだりしているのだが、数時間で飽きてしまう。いくら好きだからといってロクに動きもせず座りっぱなしは閉口だ。映画にせよ読書にせよ、探す楽しみ、買う楽しみそして行く楽しみがないと味気ないもの、行動が伴わなければ楽しさも半減してしまう。

という事で暇つぶしに思いついたのが長野市あるいは近郊の弁当屋さん探しだ。ほっともっとやらコンビニやらは別として、個人で経営されている小さな店舗を探すのだ。これで普段のランチもバッチリだぜ。と機嫌が少し治ってきたところで、ごく近所に一件、昔ながらのお弁当屋さんを見つけた。これは行ってみるしかなかろう。

「弁当の松田」

下駒沢にある長野県立総合リハビリテーションセンターの通り挟んで目の前にある小さなお弁当屋さんだ。店舗そのものは以前から知っていたが、弁当屋だとは思っていなかった。こちらは安くてボリュームがあってよいと評判でもある。ご家族で切り回されているのだろうか、年配のご主人と奥様らしい女性、そして息子さんらしい若い男性が厨房にいらした。今回はメニュートップの三品を注文した。

「鶏照り焼き丼」442円

Processed with Focos

ウレタンの小さな器はすき家でいうところのミニサイズなのであろうが、ご飯はかなりぎゅうぎゅう詰めになっている。けっこうなサイズのゴロリと転がっている肉塊は恐らく胸肉であろう。褐色テカテカの表面は口にせずとも美味さを保証しているかのようだ。べったりとしたタレは正しく昔ながらの味わい。しっかりと甘くずっしり美味い。これぞ照り焼き丼!というイメージ通りの品だった。

「チキン南蛮弁当」472円

これまた懐かしの風情だ。プラスチックの黒い容器はご飯、惣菜、漬物類、サラダといったジャンル別に仕切られている弁当こそオーソドックススタイルのど真ん中といえる。
まず、目につくのがご飯の量だ。これは普通の大盛りサイズだろう。定食屋の飯は2割増しにせよ、といわれるがセオリー通りの気持ちよさである。そしてチキン南蛮。竜田揚げに甘だれ、そしてピクルスたっぷりタルタルソース。これだけのタルタルソースを見るだけで背徳感に迫られるような気がするのは私だけか。とはいえマヨネーズ味の強いタルタルソースと甘だれ、ジューシーな鶏のハーモニーは至福の存在といえる。

「から揚げ弁当」430円

こちらの名物とされるメニューである。惣菜専用の容器いっぱいのから揚げは数えきれないほどの個数が入っている。蓋のしまらない弁当というのは、いつ見ても心地よいものだ。そしてご飯。おかずとご飯のみという潔い姿かたちが格好よすぎるのだ。醤油とニンニクの香りが食欲をそそりまくる、帰りの車内では飢餓でおかしくなりそうだった。

じつに気持ちのよいお弁当屋さんだ。牛丼、天丼、かき揚げ丼といったスタンダードメニューやデラックス弁当なる魅力的なもの、あ!マーボ茄子弁当なんてメニューもある。

配達します!との記載もあるが、詳細はお問い合わせいただきたい。敷地内に高低差があり、店前に高い階段があるのと、駐車場が少ないのでお越しの際には注意が必要かもしれない。なお、3点の弁当は私1人で食べたわけではないので、お間違いのないようお願い申し上げる次第だ。

長野市「三幸軒」街角のiUnaGi


三幸軒
場所 長野県長野市大字安茂里大門1768-6 [地図はこちら
電話 026-228-6435
駐車場 あり
バリアフリー ◯

下魚

下魚とは、漁獲量が多すぎて市場に出しても価格のつかない、価値の低い魚を指す。かつてはアジ、イワシ、サンマなどは長い間そのように呼ばれていたし、秋田ではハタハタが代表格だったそうだ。いつぞや秋田の親戚が
「ハタハタなんて買ってくるものじゃない。海に行ってバケツですくってくるのだ」
と言っていた。バケツは大げさだろうが、それだけよく獲れたという事でもある。東北の貧乏人(私およびその一族が裕福であるわけがない)が厳しい冬をやり過ごすための、唯一の食料であった。そんな下魚ハタハタが少なくなり、一時禁漁となり現在では高級魚へと発展したとは皮肉以外の何者でもない。

ウナギ

かつての下魚、現代では高級魚というのでは、やはりウナギが最高峰といえよう。ウナギといえばかつて(といっても江戸・明治のことだが)はドジョウとほぼ同じ扱いだったのだとか。そこいらの川や田んぼにいくらでもいたのだが、脂がキツすぎてあまり喜ばれず、食卓に上がることは少なかったそうだ。ただ、吉原の門前で屋台で食べさせるようになってから大流行。安い蒲焼で精をつけ吉原(なか)へ繰り出す、というのが江戸っ子の気質にうまくハマったのであろう。
そのウナギが、そうでなくとも高級魚であったウナギが、超、いや超超超超超超高級な存在となって久しい。シラスウナギが激減した、原因がわからない、養殖できない。と様々議論されているがよくわからないというのが歯痒くてならない。そもそも貧乏人最高峰の私には、あまり関係のない事柄だが、ないとなれば寂しいではないか。
どれほど少なくなったとはいえ絶滅したわけではない。お金を積みさえすればウナギなどいくらでも食べられるのだ。ただランチタイムで3000〜4000円かかるとなればまったく面白くない。だから街で安いウナギを見つけて食べる、というのを密かな楽しみとしている。吉野家の短冊状に処理されたウナギ、すき家の牛とウナギの相盛りであるうな牛などけっこうイケるのだ。長野市内の某喫茶店(教えないよ)の1200円ウナギは感動的だった。

「三幸軒」

こちらは長野市に2店舗、中野に1店舗あるのだが、支店なのか暖簾わけの関係なのかよくわからない。ただ、どちらも安くてボリューミィで美味しくて、常にたくさんのお客様で賑わっている。この日はカツカレーもしくはかき揚げ丼、と決めて来たのだが、壁に掲げられた別の短冊メニューに心奪われ、注文してしまった。

「うな丼定食 タンメン付 並」1000円

牛丼でもない、カツ丼でも天丼でもない。うな丼に野菜たっぷりのタンメンがついてこの価格である。安いウナギマニアとしては、注文せずにいられない。

「タンメン」

丼もの+ラーメンといえば、そのボリュームを指摘する人が多いのだが、そもそも麺料理はスープ類に相当するものなのだ。

野菜たっぷり、塩スープ、細麺とくればこれ以上の存在はない。このタンメンは立派にその機能を果たしている。何はさておき塩スープに酢をじゃばじゃばと入れて食べるのを好む。美味い美味い。

「うな丼」

紅いプラスチックの丼に白い飯、瑞々しい緑の大葉と紅生姜、そしてぬれぬれとしたこげ茶の蒲焼。堂々たるフォルムといえよう。濃度の高いタレは味わい深く、丼全体を引き締める。ウナギはやや脂が不足気味。やや皮が固く、身はふんわり、ではなくホロリとほぐれていく。三角の形状といい、今まで食べてきたウナギとは少し違う種類なのかもしれない。

詳細が不明なのでとりあえずiUnaGiとしておこう。もちろん私の腹の中だけの事だが、これはこれで十分美味いものだ。次回は上1250円を試してみよう。

iUnaGiの” i “に意味はない。
何にでも” i “さえ加えれば意味などなくとも、シャレオツと化す。iPhoneしかりiPadしかり。両者とも意味などまったくないのだ。だから、気にしてはならぬ何事も。

長野市「秋山食堂」親子丼


秋山食堂
場所 長野県長野市小柴見375 [地図はこちら
電話 026-228-8431
駐車場 あり

名物に美味いものはない。

というのは言い得て妙なことと言える。あれって前評判ほど美味くなかったよね。そんなささやきは、随時聞こえてくるし自ら発することもある。常套句といっても支障はないだろう。

理由はいくつかある。まずは郷土食であった場合。田舎の貧乏食であったから、材料が特殊だから、昆虫食だからまずいという事ではない。郷土食はそのコミュニティにいたから、ある種の共通理解があるから美味い、という事も言えるわけであって必ずしも誰もが心地よく感じられるとはいえないこともある。

次にブランディングされたものである場合。
これらは最初からそれなりに完成度を高められたものが多いはずなので、極端にまずく感じるわけもないはずだが、その分こちらのイメージが増幅されている事がある。これは絶対に美味いものだ、という刷り込みがなされていればいるほど、激しくギャップに見舞われる、ということになる。

どれもこれも、たくさんの方が一所懸命つくってくれたものなのだから、あまり文句を言ってはならないのだが。人間とはかくもわがままな生物なのだ。

「秋山食堂」

親子丼が食べたくなったはよいのだが、いざ探すとなるとなかなか行き会わない。街場の蕎麦屋を廻ればそのうち出会すのだろうが、立ち回り先に蕎麦屋がなく、あっても丼ものを扱うような大衆店ではなかったり。そもそも蕎麦屋は草笛くらいとしかつきあいがないのだ。
であればリアル深夜食堂であるこちらにお願いするしかなかろう。昼どきにメニュー外注文は失礼かもしれないが、カツ丼・玉子丼があるのだからさほどでもないだろう。大将も快く引き受けてくれた。

「親子丼」

近年は半熟とろとろが持て囃されているようだ。無論のこと嫌いではないのだが、トロトロすぎは今ひとつ好まない、あれは丼ではなく雑炊だ。ほどほどに固めの玉子にまとわれた具材は玉ねぎとひとつがひと口半サイズくらいの鶏肉がゴロゴロ、そして少しの三つ葉のみ。鶏の火通りがじつによい。当然生ではなくかといって通しすぎのぱさつきもない、シャキっとぷりっぷりの歯ごたえだ。

準つゆだくという程度に高い水分量だが、雑炊とまではいかない。ほどほどにサラサラがすばらしい。適度に甘すぎの味つけがよい。変な表現だが、玉子焼き・親子丼・かつ丼は甘すぎるくらいがデフォルトであると確信する。

上田の名物は親子丼

であると、長い間思い込んでいた。昔、祖母が旅行先の上田市で食べた親子丼が美味かった美味かった美味かった。と言い回っていたのを覚えていたのだ。さぞやすごいものなのだろう、池波正太郎も食べたかな。なんぞと思っていたらさにあらず。乗っていたバスが渋滞で遅れに遅れ、上田の旅館に到着したのが真夜中。当然、夕食など残っておらず、やむを得ず近隣の蕎麦屋で親子丼を食べた、という話を聞いたのは祖母が亡くなってからずいぶん経過してからだった。
「お腹がすききったところの親子丼だったから、余計と感動したんじゃない?」
とは母親の談。名物だから美味なのではない、心動かされるからこその美味と感ずる、という事なのであろう。

東御市「ぷくぷく食堂」出会い、そしてまたマンガ盛りとの…


ぷくぷく食堂
場所 長野県東御市加沢1448-18 [地図はこちら
電話 0268-64-0625
駐車場 あり

前段

人間はひとりでは生きていけない。
家族・親戚・友人・知人・仕事など様々な関係のものたち相互に支え合い、もたれあった上でないとそこに立っている事すらできない。長い年月を孤島で過ごしたロビンソン・クルーソーですら、唯一残された聖書と接する事で信仰に目覚め、神と対峙し、間接的に人間との関係を保てていた事で38年もの間ひとり過ごすことができたのだ。ちなみに、途中で登場するフライデーは神を知らぬ未開のもの、すなわち人あつかいされていないのだ。

出会い

したがって、人間にとって最も重要なことは”出会い”であると断言して差し支えなかろう。念のため申し添えておくが、”出会い系”ではない。人との出会い、場との出会いそのものが人を育み大きくするのだ。そして今日も出会いを求め、書を捨て街へ繰り出すのだ。

東御市

東御市という地は、地味な街と受け取られる事が多いと思う。かくいう私自身がそのようなイメージを持っていた。ところが、接してみるとこれが見どころのある地なのだ。雄大な湯の丸高原あり、雅な海野宿あり。旧北御牧村の「梅野記念絵画館・ふれあい館」は小さいながら見応えのある施設だ。こちら在住であった梅野満雄氏のコレクションが主な収蔵品となっていて、青木繁の作品が展示されている。名作「海の幸」の実物大レプリカなど、とてつもない迫力に満ちている。

雷電爲右エ門

そして東御市といえば雷電爲右エ門であろう。江戸中期、明和から文政という爛熟の時代を駆け抜けた名力士の生涯は、異国船の来訪やシーボルト事件など、そのまま幕府崩壊への道行へと直結する。その辺りを描いた雷電の評伝はないか。喜んで読んでしまうのだが。先だって、その雷電為右衛門の生家とされている地から2キロほど行った先にある食堂にお邪魔したのだが、とても気持ちよく、美味しい出会いとなった。

「ぷくぷく食堂」

一般の住宅を改装したとおぼしきこちらは、昨年(2019年)10月にオープンしたばかりという。若きご主人のニコニコ顔だけで美味しさが保証されたように感ずる。色紙に手書きのメニューが幾枚も壁に張られている。うどん、カレー、定食もの、スパゲティと様々なメニューが用意されており目移りして敵わない。優柔不断、試行錯誤、そして逡巡の果てにこちらとする。

「肉だんご鍋定食 ご飯大盛り」

日替りメニューとされるコーナーより選択した。冬場(あまり寒くはないが)の鍋というだけで食欲がいや増すようだ。

土鍋に美しく設えられた木綿豆腐、白菜、長ネギ、シメジ、うどんそして大きな肉だんご3点。醤油仕立てのスープはあっさりかつキリッとした味わいだ。生姜の効いた肉だんごが美味い。

マンガ盛り

+100円でご飯を大盛りとしめもらったが、これはまさにマンガ盛りといえる。思わぬ再会に心躍らされたが、いつまで経ってもなくならない。最後はスープをかけてさらさらと流しこんだが、これがまた美味い。

そのほか、隣の方が食べていた「豚生姜焼定食」、同行のものが注文した「麦とろ定食」が美味そうだった。また「ウルトラマン定食」、「大盛山盛りナポリタン」など魅力的なメニューが目白押しだ。これはよい店と出会う事ができた。望外の幸せと言えよう。

山ノ内町「クランペット カフェ」山頂にて


クランペット カフェ
場所 長野県下高井郡山ノ内町大字平穏7149 [地図はこちら]
電話 0269-38-0770

イントロ

ずいぶん昔の事だが、週刊朝日誌上で「學門」という連載があった。世の中の森羅万象を”學門”として学ぶというもので、変わった人間や出来事を夏目房之介のイラストとともに報告するものだったが、これが滅法面白かった。

森羅万象を扱うだけあって、内容は様々だったが中でも特に面白かったのが”恐怖症シリーズ”だ。閉所恐怖症、高所恐怖症などという一般的なものだけではなく、血や生肉が怖い”血肉恐怖症”、石像が怖い”巨大人物像恐怖症”、”魚顔恐怖症”などあり得なさそうな恐怖症が登場し、骨がガタガタになるほど笑わせてもらったものだ。

じつのところ私にも恐怖症がある。
ここだけの話だが、高所恐怖症なのだ。厳密にいえば空所恐怖症とでもいうか。標高何百メートルにいようと、足元がしっかりと地についていれば怖いことなどない。また、ジェットコースターやフリーフォールなどといった遊具で何十メートル上昇しようと、どうということはない。ただ、足元に何もないのがいやなのだ。

例えば、見晴らしのよい上り右カーブ。車ごと崖下に落下するのではないかと考えてしまい、総毛立ってしまう。下腹部から股関節のあたりがぞわぞわとしてくる。これに気づいたのはごく最近のこと、若い頃はむしろ楽しんでいたはずなのだが。年齢を重ねて感覚も変わったのか。謎である。

娘の帰郷

娘が帰ってきた。
最終学年となりそろそろラストスパート、の前に帰宅して一休みという事らしい。いろいろ用事もあるようだが、こちらの休みの日と重なったので、久しぶりに外出しようと志賀高原 横手へ向かった。山頂の清冷な空気の中で美味しいランチを頂こうという計画である。

中野から国道292号線をひた走り横手山ドライブインへ。そこから横手山スカイレーターというエスカレーターとリフトを乗り継ぎ標高2700メートルの山頂へ。風も雲も少しはあったが、ほぼ快晴の状態でじつに快適な環境である。ただこの日は気温10℃を下回っておりとても寒い状態だった。もっと早い時期ならまだまだ快適であったろう。
完全に晴れ渡っていれば日本海、条件が揃えば佐渡まで見えるという展望テラスでしばらくすごした後、昼食へと向かう。

「クランペット カフェ」

“日本一標高の高いところにあるパン屋さん”である横手山頂ヒュッテが、この日はランチ休業とのことで、もう一つある”日本一標高の高いところにあるカフェ”にて昼食を取ることに。クランペットとは丸く小さく成形されたパンのことで、こちらでは様々な具材をのせて供される。

「バター&卵+ハム・トマト」650円

初体験はデフォルトから、というのは原則行動であろう。名前の通り、バターをたっぷり塗ったクランペットに卵、ハム、トマトを乗せたもの。厚く切られたトマトの存在感がすごい。

「ロックス&クランペット」800円

こちらは名前の響きのみで決定したもの。すなわち登場するまで何が出てくるかわからなかったので、スライスオニオンとスモークサーモンだったのは、新鮮な出会いで嬉しかった。ケッパーのクセと香りが効いていて、これもまた新鮮。

「ラクレット」1350円

じつはこれも初体験。焼いたソーセージと茹でジャガイモに、溶けたチーズをドロリとかけた料理。チーズの香りがすごい、ソーセージがぷりぷり、ジャガイモが甘い。

以上、感嘆状態で食べつくしてしまう。

アウトロ

じつは、ここまで平静に書いてはいるが、密かに冷や汗をかいている。山頂ならまだよい。地に足がついている。テラスには手すりもあるので安心だ。しかし、問題はリフトである。またあれに乗らねばならぬ。

行きに乗ったのだから大丈夫だろう?
たしかに同じ高低差を上るか下るかというだけなのはわかる、しっかりと理解できる。当然のことだ。しかし上りは大した事はない、足元が見えるではないか。行き先が見えるというのはとてつもない安心感がある。問題は下りだ。前方には空間しかない、足元には何もあるわけもない。おおおおおおおお、ぞわぞわする。いや、ここで怯んでは父としての尊厳が。おいおい、前列の若者ども、ゆらすなゆらすなゆらすな。え?リフトが支柱を渡るときの振動だ?いやいや、そんな事はわかっている、それ以上ゆらすなと言っておるのだ。落ちてしまうではないか。ひひぇぇぇ、止めてくれぇ、いやいやいや止められてはたまらない。早く早く早くスピードをあげて。こ、こ、こここ怖いよーーーーーーーーーッ!

伊那市「志をじ」ソースかつ丼


志をじ
場所 長野県伊那市西春近2701-2 [地図はこちら
電話 0265-98-7527
駐車場 あり

はじめに

こう見えても東京の出身だ。
といって特にいばるつもりもないのだが、ある方から「東京都新宿区生まれだなんて、大それた経歴だ」と言われたことがある。何をばかなことを。東京をはじめとした都心部は地価も高い家賃も物価も高いので定住するにここ以上安定性のない場所はない。独り身ならまだしも、所帯を持った時点で住んではいられなくなり、移住せざるを得なくなる。要するに東京は地方出身の移住者だらけ、という事となる。現にわが家だって父母こそ東京生まれだが、その前は千葉・秋田・台湾からやってきた田舎者だ。

そんなエクセレントな経歴をもつ私だが、ひとつだけ”東京の”と冠してもよい常識をもつ。それは

「かつ丼って玉子とじだよね?」
とんかつと玉ねぎをしょう油味の割り下で煮込んで玉子でとじて、熱々ご飯にのせて出来上がり、という料理を「かつ丼」と呼ぶのではないか。たまぁに玉子なしの、割り下でさっと煮込んだだけのものと出くわすことはあったが、それ以外のものは想像したこともなかった。”東京の”といったが、経験した範囲では関東一円および東北地方にまで”玉子とじ”がかつ丼のスタンダードと思っていた。

ソースかつ丼なる存在をしったのは、20歳を過ぎてからではなかったか。丼メシにキャベツと煮ていないかつがのってソース味だ?なんでそんな品のないものを喰わねばならぬのだ。普通のとんかつ定食を食べればよいではないか。

ちゃんとしたソースかつ丼との出会いは、松本に越してきてからだ。あぁこれはとんかつ定食をワンドンブリ化しただけのものではない。これはこれで、しっかりとジャンル化されたもの、いや文化であると確信する。やはり接しなければならないのは本物である。

「志をじ」

天竜川にへばりつくようにして展開する伊那市街の、南側末端に近いところにこちらはある。古めの小さな喫茶店という風情だが、中は広々としている。ぴったり昼どきで、お客さんでごった返していたが、ちょうどテーブル席があき、4人がけをひとりで占拠できた。

「ソースかつ丼 大」1500円

“ジャンボです…覚悟してオーダーを!”とい惹起に接すれば注文しないわけにいくまい。おれはジャンボが好きなのだ。
でかい丼に分厚いかつが3枚、どん!どん!どん!の山積みされている。これひとつで十分、「とんかつ定食」が成立するであろうサイズだ。

箸で持ち上げるのが困難なほどの重さ、といえば大げさだが、それでも一瞬え?と思うほどの重量だ。甘いソースはびちゃびちゃしているわけでもなく、といってしっかりと染み込んでいて美味い。丼上からは確認できないが、かつの下にはキャベツが敷き込まれている。かつと重量と、ご飯の温度でほどよくしなしなに。これもまたよろしい事態である。

まとめ

山積みをなんとか片付けて外へ。天竜川の川面から吹く風が心地よい。まだまだ南信には美味いソースかつ丼、いやそれだけではなく、もっと美味いものがあるはずだ。極めに来なければ。

昭和の食堂


長野市「やばね食堂」

場所 長野県長野市安茂里小市2丁目17-38

電話 0262-27-5365

駐車場 あり



令和の御代となり半年近くが経過した。

元号不要論などいまだに喧しい限りだ。たしかに、西暦だけで進めてくれた方がどれほど具合がよいかと思うのだが、これも日本文化のひとつ。今さらやめられないし、仕方のない事であろう。それに建築屋である以上、行政とは切っても切れない関係にある。手続きその他は元号を使わざるを得ない。ということで”令和”とは本気でおつきあいしなければならぬ。ようやく”平成”に慣れたのに。普通に”令和”が使えるようになるまで、また30年かかりそうだ。



それにしても、昭和-平成-令和とみっつの元号を経験する事となった。平成生まれの女の子から

「ずいぶん古いんですね」

と言われてしまったが、考えてみればわれわれだって、明治-大正-昭和を生き抜いてきたときけば、歴史的人物に感じるのだからおあいこだ。



いつの時代も、何かしらの問題を抱えているものだから満足できるときなどないのだから、”あのときはよかった”というのは単に個々人のノスタルジーでしかない。とはいえ昭和、とくにバブル期の前くらいまでは現代よりもはるかに大らかな時代であった。今とは比較にならないほど差別や不公平はあった筈だが、もっと寛容さがあったような気がする。



悪い大人もいたし、いじめもあったが、大人と子どもが正しい関係にあった。小学校の入学式で校長先生が「自分の身は自分で守ろう」などという講話をすることはなかったし、少なくともコンプライアンスなんていう、嫌なものもなかった。すべてがよかったとは言わないが現代よりはよい時代だったと思う。





「やばね食堂」

国道19壕線を松本方面へ向かい、安茂里駅、小市の交差点を越えて少し行ったところにこちらはある。南側斜面の山裾に建っているので、絶対に眺望がよいだろう。そして、その古びたフォルム。モノクロ撮影したら間違いなく昭和30年代前半としか見えない外観が気になっていたのだが、なかなかタイミングが合わずようやくまかり越す事となった。店内は古くはあるが清潔感たっぷり、何より南への眺望が素晴らしい。壁面に掲示されている黄色の短冊メニューがまた昭和っぽい。



「カツカレー」800円

じつは前夜と当日の朝はカレーであったのだが、隣席のおじさんが食べていたこちらの魅力にこうし切れず、つい注文してしまう。まぁカレーは大好きなので文句はないのだが。たっぷりご飯にまずはカレー、その上にカツが載るという理想的なフォルム。揚げ物はカリカリが好きなのだ。

ルーからは固形の具材は確認できないが、大量の玉ねぎとにんじんが入っているであろうと推察できる。何がよいといって、スパイシーいやはっきりと辛口であること。現代風な甘口ではなく、ジャワカレー辛口レベルなのがよい。ここはひとつ、昭和風にソースをじゃぶじゃぶかけて食べてみよう。





昔がよかった。

といいたい訳ではない。総合的に言えば現代の方が遥かによいだろう。しかし、その分なくなってしまったもの、自分自身忘れ果ててしまった大事なものもあるような気がしてならない。

長野市「ポルカドットカフェ」本日の日替り定食


ポルカドットカフェ
場所 長野県長野市鶴賀権堂町2390-1 [地図はこちら]
電話 026-225-9197

ヒマなとき

基本、ヒマな時には本を読む。というのが習慣であったが、老眼が進行するにつれ紙を見つめるのが辛くなり、どうしてもテレビやネットに頼ることとなる。またしても老眼が進行する、という悪循環の繰り返しとなる。ヒマなら野山を巡り、緑や遠くを眺め視力の回復に努めればよいではないか。との暖かい意見もいただくのだが、残念ながら聴く耳をもつわけがない。
YouTubeに飽き、ネットサーフィンも飽きたらウィキペディアを眺めることが多い。フリー・オンライン百科事典というだけあって様々な事柄が記載されておりじつに楽しめるのだ。「海軍乙事件」などというシブい項目があったりもする。
“誰でも編集できる”百科事典だから、間違いやミスがあったりするが、そこは気をつけながら読み込んでいくのがコツだ。情報はなんでも受け入れればよいというわけではない。

定食の定義

先だって、「定食」という項目で面白い記載を見つけた。日本クラウンタクシー友の会というサイト(現在は閉鎖されている)の定食定義研究会ページにおける”定食の定義 5条件”が記載されている。

1.白飯、味噌汁、おかず2品以上 (主食、汁、主菜、副菜)
2.定食は5種類以上のバリエーションがあること
3.内容のわからない定食名は禁止
4.「お定食」「○○定」は禁止
5.1000円を超えてはならない

わはは
どういう経緯で、どのような過程を経て作られたものかはわからないが、どこまでもまじめにふざける、という事が徹底されていて楽しくてならない。3. 4.などは納得どころか大いに首肯できる事だ。5. はちょいちょい破られているが。

「ポルカドットカフェ」

鶴賀権堂町の古家をリノベーションしたカフェである。お邪魔するのは2度目だが、”らしい”佇まいが気に入っている。そして、先の定義に接して真っ先に思いついたのがこちらの日替り定食だったのだ。

「本日の日替り定食」980円

 

店内に入るなり、日替りのメインメニューを選択せよと小さな黒板を提示される。
・塩鶏ゆずこしょう焼
・イカの南ばんづけ
・ほっけの中華あんかけ
この3品が用意されているという。こういうのは困るのだ、優柔不断だから。
「イカの南ばんづけ」とするまでどれほどの時間わ要したであろうか。しかし、その時間は無駄ではなかった事はすぐさま証明される。
そもそも、こちらの日替りはごはん、味噌汁、のほかメインを含め5種のおかずが登場する。

今回は
・イカの南ばんづけ

・梅肉豆腐

・ズッキーニのエスニック炒め

・ポテサラ

・こんにゃく土手煮

という構成だ。
メインはイカだけでなく豆アジ、にんじん、玉ねぎがどっさりと入りさっぱりと仕上げられている。梅肉豆腐は梅の味わいで、酸味といっても違った展開をみせる。ズッキーニの軽い辛味はよし、ポテサラはマヨネーズっぽくないのもよし。こんにゃくの懐かしさがたまらない。

わけのわからない名前でもない、1000円未満というのもよし。まさにまったく定義通り、いやそれをはるかに超えるといって支障はないだろう。ウィキペディアも悪いものではない。

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長野市「ネパール料理マナスル食堂」カレーな日々


ネパール料理マナスル食堂
場所 長野県長野市稲田2-11-3 [地図はこちら]
電話 026-219-6933

カレー好き

うっかりしていると、すぐに同じ行動を取ってしまうのだ。B型だから、余計とそのような傾向にある。気がつくとラーメンばかり食べている。ふと思うとカツ丼が続く、などということは日常茶飯事だ。今回も、気づいたらこちらのテーブルについていたという。まあ、こちらも美味いしカレーも好きだから問題ないのだが。

「マナスル食堂」

2018年12月にオープンしたばかりというこちらは、ネパールの方数名で切り盛りされている。日本語はあまり上手ではないが、ニコニコ顔で真摯に仕事される姿が気にいった。今回で3度目だろうか。

「今日のカレー チキンとオクラ」790円

毎回、日替わりカレーを注文してしまう。内容がよいので。チキンはともかくオクラとくれば仕方がないであろう。ほどなく、注文品が届けられる。大きなナン、サフランライス、サラダ、漬物、スープそしてカレー。ドリンクはラッシー、マサラチャイ、コーヒー、コーラ、ウーロン茶、オレンジジュースの6種からの選択制で今回はマサラチャイとする。

カレーも辛さ調整が可能。甘口、普通、中辛、大辛、激辛の5段階があるので大辛を注文したが、これがけっこう辛い。ガツンとくるほどではないがボディブローのようにじわじわとくるタイプだ。予想通りオクラがよい。くりっという食感とぬるりとする舌触りが絶妙。旬で勢いのある時期のものだったらもっと美味かったろう。もう少し量が入っているとよかったが、これは板さんの判断だから仕方ない。

ナンは大きくて分厚く、食べるのに苦労する。しかし甘くてカレーにフィットする。サフランライスも香り高くてよい。もう少しサフランが効いている方が好きだが、クセが強すぎて万民受けしないだろう。サラダ、スープ、大根の漬物は普通だがあまり主張しないのがよい。そしてマサラチャイ美味し。ミルクティーなのだろうが、各種のスパイスがしっかり効いている。生姜だろうか、辛いくらいでじつによい。とても暖まる。砂糖を少し入れると余計とよくなると思う。次回はそうしよう。

途中、フロア担当のスタッフが何度か「辛くない?」と訊ねてくる。その度に「大丈夫、大丈夫」と答えるのだが、ネパール人でも辛く感じるレベルなのだろうか。このようなところが気に入ってしまっている。

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長野市「ベビーフェイスプラネッツ 長野北店」友とバリとオムライス


ベビーフェイスプラネッツ 長野北店
場所 長野県長野市北長池1260-2 [地図はこちら]
電話 026-259-7311
駐車場 あり

友来たれり

友が久しぶりに来てくれた。私の、あるいはわが家のPC指南・ネット管理者で、本物のITプロフェッショナルであるに関わらず極めて安価な、…というより機材代金のみで作業していただけるのは、幸いという以外何者でもない。あぁFちゃん大好きだよ。
今回は、以前息子が使っていたラップトップPCをリストアし、スペックアップの上使いよくして私のものにする。という計画だ。朝早くから来てもらい機器の点検を行い、改善計画を練る。メモリはまぁまぁなサイズだからこれでよし。ハードディスクが旧型のものだから、SSDと交換して、あれとこれをこうやって、どれとそれをこうして、◯と×と△をXYZにしてああやればこうなるので案外と安くできそうだよ。…途中から何が何やらさっぱりで、まったくついて行けなくなってしまうが安くできて具合よくなるのだからすべてを、お任せする。

SSD

それから機材調達のためPC専門店に。SSDとあれとこれとそれを購入し帰宅。それからしばらくの間リストア作業。といって時間がかかるのは、OS(Windows10)、メーラー、オフィスなどのアプリをインストールしたりするいわば調整作業だ。私がやればマニュアルやネット検索やらで3日はかかるところを、1時間ほどであっという間に終わってしまう。
素晴らしい。
それまで起動だけで20分近くかかっていたのが、わずか15秒ほどに短縮されたのだ。こりゃすごい。”爆速”と言われたが、まったくその通りとなった。やはり持つべきは優秀な友だ。
その後、家内を交えて世間話。仕事のこと家族のこと、そしてピンク映画業界の現状などが話題にのぼるのがわが家らしいところだが、そこは積極的に割愛する。頃合いとなったので、夕食をとりに出る。せめてメシくらい奢らせてもらわないとバチがあたるではないか。

「ベビーフェイスプラネッツ 長野北店」

北長池の街道沿いにあるレストランだ。バリ島独特のインテリアに彩られ、個室状に設えられた空間で人気の店で、いつもマダムたちで混雑している。この日も平日夜であるに関わらず、8割ほどの入りだったのではないか。

「コブサラダ」880円

レタスの上に玉ねぎ、カリカリベーコン、コーン、ゆで玉子、アボカド、エビ、トマトなどを彩りよく盛りつけたサラダ。よく混ぜ合わせると、様々な具材の様々な味わい、舌ざわり、食感が一度に楽しめる、じつにお得なサラダだった。

「ナスとモッツァレラのミートオムライス Sサイズ」1180円

“ナス”と聞けば、どのようなものでも注文せずにいられない体質なのだ。決して薄くはない”薄焼き玉子”に包まれたケチャップライスはまったく正しいオムライスといえる。ひき肉たっぷりのデミグラスソースにモッツァレラチーズとナスが絶妙なとろとろコンビネーションをみせる。

Sサイズ

問題なのは味ではない、サイズなのだ。
通常Sサイズといえば小さくなるはずだが、こちらの場合は大きくなる。デフォルトをセレブサイズといいそこからS、レギュラー、相撲レスラーとサイズアップしていく。少し軽めにしたかったのでSにしたのだが…。

まとめ

彼とは同じ東京出身だが、知り合ったのは長野に来てからだ。移住とほぼ同時だったので、すでに20年以上のつきあいとなった。次はこちらが役にたってあげなければ、と思いながらずいぶん長い時間が経ってしまった。ここまでくれば死ぬまで仲良くしていきたい。

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千曲市「丸亀製麺 千曲店」うどん屋の天丼あるいは過ぎたるはなお…


【お邪魔したお店】丸亀製麺 千曲店

場所 長野県千曲市大字粟佐1562-1

電話 026-273-2101

駐車場 あり

どうも丼ものにはカーストがあるのではないか。そんなイメージを持っている。

どこへ行っても親子丼・カツ丼の上に天丼、その上にうな丼といったような序列がある。価格も違う、メニューの順位も違う。様々な丼ものの登場した近年ではさほどの差はなくなったようにも感じないこともないが、そこにはやはり厳然とした何かが存在している。…と、若干オカルティックに考えている私がおかしいのか。

うな丼は理解できる。

このところの暴騰ぶりには腹立たしさしか感じないが、もともと”高いもの”とされているものだし、仕方のないことでもあろう。

それはさておき、いやそれでもなお天丼が上というのはどういうことか。手間がかかるから?高鮮度の素材が必要だから?はたまた私の思い込みなのか?

天ぷらというと、池波正太郎と山ノ上ホテル料理長 近藤文夫との斬り合いのような関係を思いだす。天ぷらを食べるときは真剣勝負、話などせずに揚がったのを即座に喰え。という池波師匠が視線の中で作業する近藤。あぁおれなら耐えられない。すべてが終わった後、締めのときに池波が

「近藤くん、ご飯に醤油をかけて食べたいんだ」

「あぁあれは美味いですからね」

という緊張と緩和がたまらなくよい。

と、そんなことを考えていたらどうにも天丼を食べたくなってきた。B型単純人間にはよくあることだが、あいにくランチタイムを過ぎたところで、ちょうどいい店がない。さぁどうしたものかと思案していたら、あったあったよいところがありました。

 

「丸亀製麺 千曲店」

 

 

ご存知、讃岐うどんのチェーン店。ご当地でも人気店と聞いたがどんなものであろうか。いつも通りのカウンターで、うどん以外のものを注文するのは初めてのことだ。

「天ぷら4種、天丼用ごはん」620円

 

 

天丼用ごはん 130円

野菜かき揚げ 130円

なす天 110円

いか天 120円

れんこん天 130円

 

 

というラインナップである。この際だから好きなものだけぶち込んでやろう、というコンセプトのチョイスだ。レジで天丼用のタレをもらいテーブルへ。丼上に盛り上げるのは私の仕事、…だが、天ぷらひとつひとつが天丼用のわけもなく、かなり大きいので苦労しながら積み上げる。おいおい、これじゃ食べられない。写真撮影ののち、結局解体して食すことに。天丼用のタレは甘すぎずグレード高し。天ぷら類、とくにかき揚げの油に辟易としつつ完食。

毎度思うことながら、欲張りは万病の元。好きだからといって載せすぎるのはよくないと思う。…のだが、またやってしまうなぁ。絶対に

長野市「インド料理レストラン サンディア」インドのかわいこちゃん


インド料理レストラン サンディア
場所 長野県長野市南高田2-4-11
電話 026-219-6511
駐車場 あり

カレーが好きなのだ。

365日食べ続けたい、とまでは思わないが、3日程度の連続ならイけるかな?そんな気はある。やった事はないが。
業務用もご家庭用も、はたまたタイカレーもエスニックも好きだが、中でも本場インドのカレーがすこぶる好きなのだ。本場には行ったことがないし、おいそれと行けるような場所でもないので、なるべく本場に近い、あちらの方が切り盛りされている店に通い詰めるようになる。
とはいえ、日本の秘境 長野の街にもインドカレーの店はけっこうある。乱立とまではいかないが、それなりの数量があるし、各々特徴があるので迷うことこの上ない。今日の気分はどの店に向いているのだ?まこと優柔不断なものにとっては辛いひと時である。
ではあそこにしよう。悩みに悩んで決定したのは、長野市高田の住宅街にある

「インド料理レストラン サンディア」

日曜などはいつも大混雑の店である。安くて美味しくてボリュームあり、という事で人気があるのは当然だがそれだけではない。…スタッフの女の子が可愛らしいのだ。片言の日本語で
「ナニタベマスカ?」
「HOTハカライヨォ」
などと対応されると、ついニコニコとしてしまう。

「Aランチ」850円

2種のカレー、ナン、ライス、サラダ、ドリンクという豪華なメニューである。

食前に登場するサラダはキャベツ、コーン、キュウリにゴマドレッシングというスタンダードサラダ。飾り切りされたにんじんと大根が可愛らしい。カレーは豆とチキン。大豆のクセと刻み生姜がばっちり。チキンにはバターたっぷりで香り高い。骨つきまたは皮つきを好むのだが、対応してくれないものか。試しに頼んでみるか。双方ともに辛さは普通とした。とてつもなく大きいナンにもバターたっぷりでふんわりと甘くカレーにぴったり。ライスは日本米、小さくみえるがけっこうな量だ。チキンカレーのコクとよく合う。ナンもライスもおかわり自由というが、おかわりするものがいるのか?ドリンクはラッシーを選択。乳酸菌の甘さがほどよい。

数人いるスタッフの女の子はみな可愛らしく真面目なよい子ばかりである。中年おやじが何をいやらしい事いってるんだ?という指摘もあるかと思うが、まったくそんな事はない。もちろん若い頃なら、なんとか話ができないか、連絡先を教えてもらおう、どうにか連れ出すことができないか。などと考えたものだが、さすがに50過ぎてからは思いもよらない。邪なことはひとつもない、わが娘をみるようにやわやわと愛でているだけなのがよいのである。すっかり老境の域に達してしまった、今日この頃なのである。

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長野市「ラーメン山岡家 長野南長池店」安心の…


ラーメン山岡家 長野南長池店
場所 長野県長野市南長池292 [地図はこちら]
電話 026-274-5011

「醤油ラーメン」650円

仕事始め後、2度目の昼食は典型的豚骨醤油ラーメンを頂くことに。海苔、チャーシュー、ほうれん草、ネギにゴマというスタンダードな構成の丼である。これで極太麺だったら当たり前すぎる存在となるが、中太麺なので案外と優しげなフォルムとなる。
こちらはもともと札幌の商社が全国展開しているもので、この地に来てから10年ほどになるか。当初は油が多くて辟易としたが、現在はさほどの事はなくなったが、あれは元からの仕様だったのか、はたまたオペレートが悪く調理ミスだったのか。いずれにせよ普通に美味い存在となったから、なんの文句もない。

「ミニチャーシュー丼」330円

サイドメニューが必要なのは当然の事である。本当はギョウザと行きたいところだが、ニンニクぷんぷんで午後を過ごすわけにいくまい。いや、あれはじつによいものだが、平日は自粛しよう。という事でミニ丼系からの選択となる。
ミニチャーシュー丼、ネギマヨチャーシュー丼、玉子かけご飯の3種が用意されている。マヨネーズという気分ではないし、TKGは究極を食べたばかりなので「ミニチャーシュー丼」。小さな丼に熱々ご飯、チャーシュー3枚に甘いタレそこにネギ、ゴマがちらされている。これも飛び抜けた存在ではなく、ごく「普通に美味い」というもの。これあっての市井、安心を感じさせてくれる。といったものだ。じつによい。


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長野市「カリメーラ」“ひっそり喫茶店”のうれしいランチ


カリメーラ
場所 長野県長野市西和田433-11 [地図はこちら]
電話 026-244-7300
営業時間 9:30~22:00
休日 第2・第4木曜日
駐車場 あり

喫茶店に、出くわさなくなった。いや、
「コーヒーを飲みながらひと休みする」
という場所ならいくらでもある。しかし、スタバやタリーズではなく、いわゆる昔ながらの『喫茶店』が少なくなってしまったのは本当に寂しいことではないかとつくづく思うのだ。

ここでいう『喫茶店』とは、先にあげた『誰でも入れる空間』ではない。ひっそり裏通りにあって、誰にも見つからず静かに1人、コーヒー飲んだりタバコ吸ったり、ご飯食べたり、あるいは漫画読んだり何時間もぼーっとする場の事である。

昔はそこここにあったものだ。
振り向くとKEY COEFEEやらUCCのロゴ入り看板があり、ではひと休みしていくか、メシ喰っていくかなどとやっていたものだ。『もやもやさまぁ〜ず』の終盤のような感じ、という分かってくれる方もいると思う。

絶滅したわけではない。
長野市内でもあそことあそことあそこ、などと数件あげる事はできる。ただ、昔ながらの使い方のされている店はあるのだろうか。ぶっちゃけて言わせて貰えば、今どきの高校生はどこでタバコを吸っているのか。

未成年の喫煙を奨励しようということではない。あくまで昔の話、自分の若いころのことを例に出したまでである。10才代後半、背伸びしたい盛りの子供たちが、親にも教師にも知られずにいられる空間が今でもあるのだろうか。という事を言っている。

きっとあるのだろう。形式が変わっただけ、私が知らないだけで。どんなところか見てみたい気もするがそこは彼らの空間だから汚れたオヤジが覗く事は遠慮しておこう。では身近にある、イメージに近い『喫茶店』に行ってみよう。

『カリメーラ』

長野市西和田の陸運局斜向かいにあるこちらは、国道沿いにあるのだが道路と店の間に植え込みや駐車場があるため、中が伺えずどことなく『裏通りのひっそり』感があり、ドライバーたちでいつも混雑している。

最近では定食屋として定着してしまった感があるこちらを『喫茶店』と言い切るのには、少し抵抗があるかもしれない。しかし、カウンターに『コーヒー粉入りの灰皿』があるだけで、十分その資格があると申し上げよう。さて、何を食べようか。

申し上げたように、こちらはほとんど『定食屋』として機能している。カレー、ハンバーグはもとより『海老フライとナポリタン』『ビーフ・チキン・海老フライコンボ』なる魅力的なメニューもある。こうなると目移りしてならない。さぁ、何がよいのだ、何を食べれば喜ばれるのか。

うな重 サラダ・味噌汁付』880円

本日のおすすめメニューである。『牛ステーキ』にも『マーボ豆腐ラーメン』にも惹かれたのだが、ここはやはりうなぎの魅力に勝てるものはなかなかいないだろう。きちんと重箱に入っているのも好感度が高い。

シラスウナギの不漁でうなぎの値段が高騰して始めて何年になるだろう。本寸法の鰻屋など自費ではとても行けなくなってしまった。という事でこのところ、うなぎといえばすき家の『うな牛』となってしまったが、この場で再会できるとは嬉しくてならない。

出自はよく分からない。無論、国産ということはないだろうが。とはいえ、かなり立派なうなぎである。厚みも十分、ぽってりとした舌ざわりもよし。脂ののり具合は今ひとつだが、880円でここまで食べさせてくれるのだから、文句など言う筋はない。

思わぬ場所で思わぬものを頂いてしまった。本当は『喫茶店メシ』っぽいものを食べる予定だったのだが、これはこれで結構、じつに楽しいランチであった。


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山賊焼、じいちゃんばあちゃんお孫ちゃんのいるお店 塩尻市「正和食堂」


【お店のデータ】
正和食堂
場所 長野県塩尻市大門七番町13-28 正和コーポ 1F [地図はこちら]
電話 0263-52-1242
営業時間 12:00~14:00、17:00~21:00
駐車場 あり(5台)

辰野町まで道行きである。
無論、仕事である。時間にゆとりがあった上に、お客様より『少し遅くしてくれ』との連絡があったので、ゆっくり下道で行くことにした。もともと、スピードを上げる方ではない。ゆったり風景を眺め、美味しいものを食べながら行こう。

『山賊焼』

なる面妖な食べ物を知ったのは松本に移り住んでからだった。鶏肉に下味をつけ片栗粉をまぶして揚げる。
『鶏を揚げる=取り上げる=山賊』
からとられた、あるいは塩尻にある『山賊』という居酒屋が発祥だからと、諸説あるようだが、地域の皆に愛され、今や松本塩尻地域のB級グルメとして知らぬものはないほどの存在になった。

せっかくだから昼は山賊焼としよう。
様々な調査を行い、いくつかの店がピックアップされたが、ここはやはり初訪問を優先すべきであろう。ということで今回は塩尻市にあるこちら

『正和食堂』

以前から名のみ知っていたが、北信住みゆえになかなか来ることが出来なかった店だ。塩尻駅近の住宅街の真ん中にひっそりと建っている。経験上、このような店に間違いがあったことはない。

六畳ほどの小上がり二つとカウンター席の小さな店内。
ご主人と奥様お二人で切り盛りされているようで、ガラス仕切りの向こうで忙しそうに働いている。どこに座るかな、と見回していたら小学生くらいの可愛らしい女の子がひょいと現れ「何名様ですか?」

1人である旨を伝えると、カウンター席に通される。
お孫さんだろうか。後片付けや水を出したりと健気に働いている。ロリコンの気は全くないが、一所懸命の子どもを見るとホロりとさせられる。あゝオレも「はじめてのおつかい」で涙する歳になったか。

「山賊焼定食 大」1180円
糖質制限中のためご飯は小盛りでの注文とする。だったら単品を注文せよ、と思わなくもないのだがそこはそれ、定食のフォルムを確認しておかないと気が済まないのだ。それにしても大変な迫力である。特に骨つきタイプが尋常ではない。

骨つきタイプの隣には、胸肉であろうか、骨なしのものがふたつ、可愛らしく鎮座している。揚げたてあつあつでうっかりすると、肉汁が零れ落ちそうになるほどジューシーだ。向こう側につけあわせのナポリタンがレタスの山とともにひっそりと、しっかりと山賊どもを支えている。

小鉢もの
『冷奴』と『白菜の漬物』

冷奴には味がついてますという。白出汁でうっすらとした味わいが珍しく、品が良い。白菜もしっとりと美味い。自家製であろうか、さくりとした歯ごたえと、薄味なのもよい。豪快なメインのサポートに徹した存在だ。

みそ汁はエノキと白菜。

定食屋のみそ汁は煮詰まり気味が『らしく』てよいと確信する。大量に作り長い時間温め続けるから、どうしてもこうなってしまう。あまりよろしい所作とは言えないが、流行っている定食屋なら許す。こちらも同様だ。みその香りのとんだ、少し塩辛いくらいの味わい、しかしこれだからよい。これでなければならない。

調味料として洋がらしとごま塩が装備されている。

下味がついているので不要の気がするが、双方ともに揚げ物との相性は否定出来る筈もない。したがって喜んで使わせて頂く。塩が美味い、ごま塩というのが泣かせる。『ごまかす』は『胡麻化す』なのだ。何でも美味くなってしまう。

いつも通り、ご飯を盛大に残して終了。清算の際にお尋ねしたらやはりお孫さんとのことだ。学校が休みの時に手伝ってくれているという。かわいらしいお手伝いさんがいて、おじいちゃんおばあちゃんは助かりますね。とお話したら、『ようやく使えるようになったんだよー』と言いながらも、満更でもなさそうな笑顔を浮かべた奥様がとても印象的だった。

長野市「やきにく屋さん HABUKIYA」“ボリュームランチ”と鈴木その子


【お店のデータ】
やきにく屋さん HABUKIYA
場所 長野県長野市川中島町御厨2414-1  [地図はこちら]
電話 026-214-6928
営業時間 11:30~15:00、17:30~22:30(L.O)日曜営業
定休日 月曜日
駐車場 あり

ダイエットと鈴木その子

ダイエットとひと口に言っても様々な方法がある。最も有効なのは摂食あるいは運動だと思うのだが、中にはリンゴだけ食べる、バナナだけ食べると痩せる。水だけ、コーヒーだけ飲んでいれば○Kgいけると種々様々、百花繚乱と言えるほど種類がある。
今まで出会った中で最も面白かったのはやはり鈴木その子であろう。料理・美容研究家としての晩年、テレビに出てその異様な白面美で世間を騒がせていたのを覚えている方も多いのではないか。「笑っていいとも」に出ていた頃はすごかったなぁ。鬼気迫るとはまさにこのことである。
彼女を有名にしたのは『やせたい人は食べなさい』(1980年)のベストセラーであろう。絶食・節食法ではなく、いろいろ食べながら痩せられる!ご飯食べても大丈夫!という先駆的な存在だった。

あの書はずいぶん評判になった。好きなだけ食べてよい、というのだから。とはいえ中味には??がたくさんついてくる不思議な内容だった。とりあえず何でも食べていいよ。というのはよく分かる。過剰な絶食は体調を崩してしまうだけなのである。

トンデモ本

問題はここから先だ。
もちろん肉も食べてよい。ただし、調理の際は一晩水に浸けておけ、という。旨味はそのまま、脂肪分が溶け出して最適なダイエット食になるというのが彼女の主張であった。さすがはベストセラー、通常とは違った発想である。
んなアホな。茹でる、というならまだしも肉の脂肪が水に溶ける?そんなことがあるわけがない。とそこで読むのをやめてしまった。いわゆる『トンデモ本』の嚆矢ともいえる存在だと思う。なにゆえそこまで詳しいかというと、母親がこの書を一所懸命読んでいたからである。まったく軽薄な母親だ。恥ずかしい。
もっとも、その軽薄さ加減を一番受け継いだのは私なのだから気をつけねばなるまい。
しかしながら近年になって糖質と血糖値の相関性が確認されてからというもの、炭水化物=糖質の摂取をある程度気をつけていればそこそこのダイエットにはなる、というのが主流となった。ご飯をごく少量に、または食べすぎなければ焼肉だって大丈夫。やせたい人は食べなさい、ということは現代において実現したのだ。

「焼肉屋さん ハブキヤ」

ではひとり焼肉としよう。相変わらず前置きが長くて恐縮だが、気にしないでほしい。こちらはいろいろハブいてコストダウン。その分を価格に反映するといってずいぶんと安く食べさせてくれる。土曜日・日曜日でもランチタイムのある素晴らしい店なのである。

「ボリュームランチ」1,000円

鶏豚牛揃って全350g、サラダバー付というすごい内容だ。

鶏のみはタレ焼きのみ、豚牛は塩とタレどちらかを選択できるので塩を。もともと好きなのだ。ダイエットのためだけではない。あらかじめ申し上げておく。
豚はSPF、鶏牛の品種は失念したがどれも柔らかくあっさりしていて品がよい。
よい肉を扱う店は出来るだけ焼くな、というが、こちらのマスターも同様である。焼きすぎるなという。左から右へとドライブスルーのように動かしながら、白くなったら焼き上がりという。早く焼けるので食べ放題向きだよ、とも言われた。

どんどんと焼きあがる肉ども

どんどん焼き上がるのでどんどん頂く。
ちなみにサラダバー・スープバー付である。マスターにほとんど焼いてもらって(他のお客様が少なかったのもあるが)上に1,000円ポッキリ。あまりに申し訳ないのでドリンクバーも注文。それでもプラス140円は安すぎる。
つけだれも試してくれ、とのことで二種類。信州りんごを用いたものと、何かのたれである。詳細は失念。これは美味かった。何者にも得難い店である。また来よう。ダイエットのためにも通い詰めなければならない。

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長野市「牛若」ステーキ、その悠々たる多幸感について


【お店のデータ】
牛若
場所:長野県長野市篠ノ井会54-3 [地図はこちら]
電話:026-293-8929
営業時間:《ランチタイム》11:30~13:30(L.O)《ディナータイム》17:00~22:00(L.O.21:30)土日祝日もランチ営業
定休日:火曜日

きのう何食べた?」なる漫画をご存知だろうか。
映画化された「大奥」などを著した、よしながふみの作品である。コミックモーニング誌に月一回連載という、じつに悠々たる姿勢で描かれている。

『悠々たる』とは言ったが、内容はというと中年のゲイカップル、几帳面で内向的な弁護士と人当たりのよい開けっぴろげな美容師。まったく正反対な二人がの生活を淡々と描いただけのものである。
派手なストーリー展開はほぼない。しかし二人の仕事や、彼らを巡る人間模様、あるいはゲイに関する諸事情、カミングアウトの是非、両親や兄弟姉妹、職場との向き合い方などシビアな問題はきちんと扱われる。
そして何より重要なのが、主人公の調理シーン。毎回かなりのページを費やして語られるのは、ほとんどレシピ本同然に詳細に描写し尽くされ、かつ各回のストーリーに密接に関わっている。

二人がステーキを食べる、という回がある。
何話目のことかは失念したが、到来物の高級牛肉を苦労しながら、胃もたれしつつも『肉を喰らう多幸感』に浸り切るというお話である。

われわれの子どものころと違い、近年では冷凍技術は発達し、関税が緩和されたりもしているので、輸入状況がよくなっているから、牛肉もずいぶん安くなった。とはいえ、ステーキともなればどことなく「高級」というイメージが払拭出来ないのは貧乏育ちだからか。

昔、新宿二幸(現スタジオALTA)裏にあった小さな洋食屋の店先にあったショーケース。その中に陳列されていたロウ細工のステーキ。楕円の銀皿の上に埃むしながらゴロリと鎮座しているディスプレイモデルの脇には、「ステーキ2000円」の文字。40年前の2000円がどれほどの価値があったかは分からないが、けっこうな高額商品であったことは間違いないだろう。そんなわけだから、ステーキ食べて多幸感に浸るのは中年ゲイカップルだけではないのだ。

そんなわけで今回はステーキである。本当は巨大な鉄板を前にして、というのをいきたいがそんなものが食べられる訳がない。しかし1,000円未満でステーキを食べられると聞き、篠ノ井までいってきた。

「焼肉 牛若」

篠ノ井駅にほど近い旧18号線沿いの小さな焼肉店である。壁面に「牛若」と大書されてはいるが、開口部の少ない外観は、昔ながらの焼肉屋という風情がして好感が持てる。
店先にはランチメニューがぶっきらぼうに掲示されている。この素っ気なさがかえって期待感を高めてくれるのだ。
ランチメニューは
焼肉定食
ステーキ定食
の二種だが、注文はもちろん一択である。

「ステーキ定食」980円

ドリンク(コーヒー・コーラ・カルピス・ウーロン茶・ジンジャーエール・メロンソーダ)
オーストラリア産チルド牛肉150g(特製ソース付)
新潟産コシヒカリ・特製コーンスープ・野菜サラダ

刮目して見よ!この威風堂々たる陣容を。鉄板の上でパチパチと、小気味好い音を立てている肉塊を!生野菜サラダの楚々とした姿を!コーンスープの見るからに滑らかな素肌を!などと、勇ましく語りたくなるようなステキなフォルムである。

肉はやや硬め、ウェルダンというくらいだ。塩コショウは少なめで、ソースで食べると丁度よい作りとなっている。あるいは卓上の天然塩を少し用いるとよいだろう。
ガシガシとナイフ、フォークを繰るのは多幸感を増幅してくれるようで、楽しいのではあるが、正直いうと疲れる。誰か切ってくれないか。高校の同級生Sくんのナイフ使いは一流で、面倒くさがりの私はよく切ってもらっていたものだ。邪道中の邪道なのはよく分かっているが、楽して美味しいのが一番である。あゝSくんがこの場にいてくれればいいのに。


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長野市「アルテリア・ベーカリー長野店」メロンパンなひと時


【お店のデータ】
アルテリア・ベーカリー長野店
場所 長野県長野市長野東後町2 [地図はこちら]
電話 026-217-2655

メロンパンのおやつである。
こちらのオープンはいつだったか。すでに権堂の名店と認知され、行列が絶えたことがない。とはいえ、昼過ぎの中央通りはさすがに並んではいない。

『メロンパンアイス カフェセット』500円

例の「500円でなっちょ」を使い、冷たいデザートという訳である。名物であるメロンパンにバニラアイスを挟み込んだものと、250円までのパイ、200円までのドリンクを選択できるという

メロンパンは、クッキー生地のサクサクとした歯ごたえと、もちもちの内部のコントラストがとても楽しく、抑制された甘味もよろしい。そこにバニラアイスが挟まれたとあれば、美味しくないわけがない。

冷たいバニラアイスが、少しずつ溶け出し生地に染み込んでいくと、双方の旨味と、舌ざわりがほどよく合わさる。これは絶品だ。しかし、これひとつでかなりの大きさとなり、お腹いっぱいになってしまう。


コーヒーの苦味と暖かさが口中を塩梅よい風にしてくれる。もう一つはカレーパンとしたが食べ切れないのでお土産に、こちらもほどよく辛く美味しかった。

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長野市「COLORFUL」若者たちの…


【お店のデータ】
COLORFUL
場所 長野県長野市南千歳1-16-14 [地図はこちら]
電話 026-219-2144
営業時間 11:00~17:00(LO PM17:00)17:00~23:00(LO PM22:30)
定休日 月曜日

若者」とは何歳くらいまで呼んでよいのだろうか?10代まで?いや20歳まで、いやいや今どきは精神年齢ひくいから30まではよいのではないか?

……このオヤジはいったいナニを言いたいのか?別に気にすることなどない。など思わなくもないのであるが、「若者」でなくなってから幾星霜、心身ともに汚れてしまった身としては、彼らが眩しくて仕方がない。寒い寒いと言いながらも▲20℃の環境下でスキースノボに昂じられる彼ら素晴らしい。今日は海水浴、明日はディズニーランド明後日は、などと2日も3日も寝ずに遊んでいられる彼らが羨ましくてならない。

戻ってみたい
と思っているわけではない。現在だってそれなりに面白いことはある。「若者」には出来ないこともある。
あゝ、オレもあんな時代があったのか?いやまぁあったのだが、何十年も前のことすっからかんに忘れてしまった。
ということなのだ。汚れたオヤジは元には戻らないが、汚れっぱなしは話にならない。少しは細胞を活性化させないと長生きできない。

そんなバカなことを半ば本気で考えながら選んだ店がこちらである。

COLORFUL

長野の「若者」といえばアゲインあるいはC-1じゃないの?と言う向きもあるかもしれないが、対象年齢が低すぎて、50オヤジは入っただけで空中浮揚したような気分となってしまう。だからCOLORFULくらいがちょうどいいのだ。

広くガランとした室内に高い天井、通りに面した側の大ガラスからは、方位のせいか柔らかな日が差しこむ。健康的でじつに若々しい空間である。シーズンともなればJ3長野パルセイロのパブリックビューイングが行われるという大きな白い壁面に圧倒されつつ頂いたのが

『カレーLUNCH+カラフルセット』
6種のカレーとご飯が食べ放題。そこにサラダバー、ドリンクバー、スープバーが装備される。

6種のカレーとは
◯スパイシーカレー 香辛料たっぷりの本格的なカレー(豚肉、玉ねぎ)
◯ビーフカレー かくし味はデミグラスソース☆(牛肉、玉ねぎ、さといも)
◯チキンカレー (たぶん、説明なし)
◯ハヤシライス トマトとデミグラスソースたっぷり!(豚肉、玉ねぎ)
◯レッドカレー 赤唐辛子のペーストをベースにココナッツミルクと沢山の具材のタイ国カレー(とり肉、キノコ、たけのこ)
◯グリーンカレー ココナッツミルクがたっぷり入ったタイ風カレー(たけのこ、とり肉、アサリ、ナス)

ご飯をうまく盛りつけ、6種すべてを一つ盛りにするのがオシャレなのだと言う。

『カラフル盛り』

とも言うのだそうだ。不器用なオヤジの盛りつけはオシャレとはほど遠くなってしまったが、
#カラフル盛り
というハッシュタグをつけてSNSに投稿すると、デザートが貰えるというので、つい頑張ってしまう。結果、バニラアイスをGET。よかったよかった。

カレーには失敗がないという。肉野菜を煮込み
、ルーを加えれば完了である。逆を返せば、個性の出しづらい料理でもあるのだ。
その点、こちらはじつにうまく個性を作り込んでいる。スパイシーカレーは苦味を加え、ビーフカレーは和風っぽい感じ。チキンカレー、ハヤシライスはコクのある濃厚な仕上がり。一番気に入ったのはタイ風カレー2種。とくにレッドカレーは辛くてとても美味かった。

葉物野菜が高い昨今、サラダバーといえばレタスたっぷり盛りつけてしまうのがビンボー性をいやますようでイヤなのだが、こればかりは仕方ない。

スープバーはコーンスープとキノコとかアサリのスープ。後者をいただいたがアサリ出汁たっぷりで濃厚で。
ドリンクバーはリンゴ、グレープフルーツ、紅茶、ウーロン茶など。

久しぶりにシャレオツな空間でシャレオツなランチを頂いた。時間帯が少しズレていたせいか、あまり若者の姿を見かけなかった。次回はもっと早く来ることにしよう。

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