店名 松屋 長野鶴賀七瀬店
場所 長野県長野市鶴賀七瀬578-1 [地図はこちら]
電話 026-267-6635
ジャンル 牛丼チェーン店
バリアフリー ◯
食べたもの 「厚切りトンテキ定食 W定食シャリアピンソース」1130円、「厚切りトンテキ定食 W定食トンテキソース」1130円
『禍福は糾える縄の如し』
とは長い間生きていればよいことも悪いことも、より合わせた縄のように交互にやってくるのだ。その度にアゲアゲ、サゲサゲやっていると自分にも周囲にもよい影響を与えない。常に油断せず自らを戒め、なにが起こっても動ぜず、未来に希望を持てるように生きてゆけ、そんなような意味だ。出典は司馬遷「史記」にある『因禍爲福 成敗之轉 譬若糾墨』であるとのよし。なかなかよい言葉ではないか。
そもそもお調子ものの私にとって
まことに耳の痛い言葉でもある。アゲアゲの時はどこまでも浮かび上がり、反対のときは地獄の底にまで落ち込んでしまう。そのように常にジタバタしている者が大物であるわけがない。まぁそれは認識していることだから問題はないが、たまに一層の災厄を被ることがあるから面白くてならない。
数日前のこと
いつも通り仕事を終え帰宅。玄関ドアを開けた際小さく『パキ』という音がした。音というよりも軽い違和感といった感じであろうか。まぁいいやと中に入り締めよう、…締まらない。え?締まらない?何度やってもだめ。え?ええええ?よく見るとドアが傾いている。どうやら蝶番が壊れてしまったようだ。その場で直るわけもないので業者さんにお願いして、
…そんなタイミングで胸ポケットのiPhoneに着信
なんだよこんな忙しいときにふざけるんじゃねーよ、と出てみたら
「◯◯専門学校の□□と申します」
息子が通っている学校の担任の先生からだ。聞けば昨日の登校日と今日のオンライン授業に参加しなかったとのよし。要は2日連続でズル休みしたという事だ。おいおいおいおいおいおい。いったい全体なんて日だ!
とりあえず先生が
アパートまで行ってくれ、息子の生存を確認してくれてひと安心。それにしても今どきの専門学校もケアが素晴らしい。生徒の安否確認までしてくれるとはさすがだ。専門学校は新潟専門学校グループ!
翌日になり業者さんに修繕してもらう
とりあえず仮ではあるが、なんとか使える状態となる。ありがとうございました。あああ疲れた腹へった。どうせ今日は一日つぶれてしまったのだ。なにか美味いものでも食べて厄祓いとしよう。Uber eatsでも頼もうか。あ、使い方わからないや。という事でテイクアウトとする。
松屋 長野鶴賀七瀬店
「厚切りトンテキ定食 W定食シャリアピンソース」1130円
「厚切りトンテキ定食 W定食トンテキソース」1130円
大好きな松屋さんのトンテキシリーズ。数年前はトンテキソースのみであったが今回はシャリアピンソースがラインナップ。私はもちろん後者をいただく。
シャリアピンとは
20世紀前半に活躍したロシア人オペラ歌手フョードル・シャリアピンのこと。1936年に来日した際、歯痛に悩まされていた彼のために帝国ホテルの料理長が編み出したステーキ料理をシャリアピン・ステーキだ。肉をすりおろした玉ねぎで漬け込み柔らかくして焼く。他国にはない日本独自のメニューであるとのよし、なるほど。今回はトンテキで再現したというわけだ。
ニンニクの強い香りと玉ねぎの甘さがとにかくよろしい。豚肉もけっこうな厚みがあって食べ応え十分。このタレは絶対にメシに合う、という事で紙のどんぶりにどどどとかけ回し、だだだサラサラとかき込む。あああ美味くてたまらない。
美味いものを食べると
ストレスが溶けていき元気が湧いてきたようだ。ああ幸せだ。ドアは直ったし、息子は無事だったし。その息子だがなにゆえ行方不明であったかというと、課題が間に合わず、数晩徹夜が続いてまる2日間寝ていたとの事。ふざけるんじゃねえよこのクソ餓鬼め。
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