長野市「麺屋 蕪村 篠ノ井店」変わらずにそこにある存在

唐揚げ

店名 麺屋 蕪村 篠ノ井店
場所 長野県長野市篠ノ井西寺尾2763-1
電話 026-285-9272
ジャンル ラーメン屋
バリアフリー ◯
駐車場 あり
食べたもの 「唐揚げ定食」935円

 

しばらく前

といってももう10年は経過してしまっているが、専門学校の先生とメールで繋がったことがある。先生といっても本業は建築設計事務所の代表すなわち建築家の方。あとで知った事だが専門誌にも幾度も作品を発表されているほどほどに有名な方であったのだが、私からすれば建築法規と設計製図を教えて下さった、ねずみ顔の面白い先生でしかない。

いや10年という事はないかもしれない

携帯メールは一般化していたが、インターネットなるものはまだまだ知られていなかったし、PCだって勤務先でようやく1人1台配備されたころだった。ホームページだってまだまだ個人のものが多く、大企業が作り始めたかなぁという時期。ヒマつぶしに会社のPCでネットサーフィン(なんて言葉の流行り始めのころ)していた時に、ふと友人知人の名前を検索したらたまたま彼の名前がヒットしたのだ。

 

どこかの建築ファンが立ち上げたHP

…そうまだブログなんて便利なものがない時代だったから、小器用なヤツが一太郎かなにかでサイトを作り発信した記事に彼の名前があったのだ。内容もなにもまったく覚えていないが、そこになぜか事務所の所在地とアドレスが記載されていたのだ。

んぢゃひと言挨拶でもしておくか

と何気なくメールを送信したらすぐに返信があった。
『ああキミはあの体格のよい子だよね?』
『そうですそうです。肥満体は今も昔も変わりません』
といった調子でお互いの近況報告やら雑談を数回に渡ってやり取りしたのだが、彼がもっとも喜んでくれだのが私がいまだ建築を生業としている事だった。

 

こちらとしては好きで行った学校だし

好きでやっている仕事だし。実入りが悪いこと以外はなんの文句もないから辞めようとも思わないし、辞めるつもりもない。そんなだから、このオッサンなにを言ってるんだと不思議に思っていた。専門課程を卒業しても、10年経過したらその業界にいないのがほとんどで、とくに建築屋など2割に満たないと聞いた。そのまま変わらずにいるというのはよいこと、よそ様から喜んでもらえる事なのだなとしみじみ思った出来事であった。

 

「麺屋蕪村 篠ノ井店」


そもそも蕪村とのつきあいは長い。10数年前に現在の本店に訪れて以来である。いわゆる節系ラーメンとの出会ったのがこちらなのだ。当時の店長は独立し上田に行ってしまい、営業形態もずいぶん変わってしまったが、蕪村であることには変わりないことが嬉しくてたまらない。そんな存在の支店で、なんとラーメンではなくランチ定食を喰らうという暴挙にでた!

 

「唐揚げ定食」

こちらに入ったはよいが、どうにもラーメンという気にならなかったのだ。節系ラーメンやつけ麺が嫌いになったわけではない、どこかでみたここの唐揚げ定食の盛りっぷりを確認したかっただけなのだ。注文の際に
「レモンかタルタルソースのどちらにしましょうか?」
では、本日はこってりタルタルで。

ハンバーグをのせるような鉄板で登場。数こそ数えなかったが、なかなかの唐揚げ山で壮大な眺めだ。

ポーションのサイズは大小様々だが、あまりデカいのはカットしてくれている。おおお気がきくではないか。下味しっかりでほどよくにんにくが効いている。お楽しみタルタルソースは別添えなのがよい。たまにのせてくれるところもあって、あれはあれでよいのだが、途中で飽きてしまう時もあるのでやはりこの形式がよい。タルタル→なし→タルタル→なしとリズミカルに食べていくのも楽しくてよい。

その後しばらく

先生とはメールのやり取りをしていたが、バタバタしているうちにやめてしまった。現在はアドレスもわからない状態だ。なんてひどい教え子だろう。また探してみようか。当時とは違ってネット環境もよくなったから、すぐに見つかるかもしれない。

 

 

 

 


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