須坂市「龍音 新店」つけ麺はうまいのだ


龍音 新店
場所 長野県須坂市大字幸高120-1 [地図はこちら]
電話 不明
ジャンル ラーメン店
バリアフリー ◯

世の中

なにがつまらないといって無為な論争ほどつまらない事はない。
たとえば政治論争。右か左か、自民党か共産党かなんて交わりようのない議論のどこに意味があるのか。政策論争は必要だ、という意見には賛同するが、最後は大概感情的な言い合いになるだけだからつまらない。「三島由紀夫vs東大全共闘〜50年目の真実〜」で描かれたような交わらずともスリリングなものであれば問題はないのだが。

そうだ、

なにによらず、とくに論争なんてものはエンターテインメント性を帯びていなければならないし、そうでなければ単に無責任な言いっぱなしでしかない。立花隆のロッキード裁判論争なんて涙が出るほど面白かったではないか。渡部昇一が立花隆から一方的にぶったぎられる様は最高に楽しかった。

邪馬台国論争

もそれはぶっ飛んでいて楽しかった。九州説、畿内説はもとより四国、東京、北海道、台湾、ハワイ。ハワイは豊田有恒のフィクションだけではなかったのか。なにしろほぼ原点である『魏志倭人伝』、正確には『三国志 魏志 東夷伝倭人条』は漢文にして2000字程度、読み下しにしても原稿用紙10枚前後だから、だれでも気楽に参加できて、誰をも傷つける事がない。これぞ論争の極みと言える。ああ楽しい楽しい。

「龍音 新店」

こちらは西尾張部にあった時代はずいぶんと通わせていただいたものだ。台数の少ない駐車場と狭い狭い店舗で供されるラーメンが素晴らしかったのだが、須坂駅下に移転されてしまってからなかなかお邪魔できず、あれ?なくなっちゃった。と思ったら現在の場所に移転されていたという。現在の店舗は初めてではないが、これで2年ぶりくらいか。すっかり忘れてしまったので少々楽しみではある。

「醤油つけ麺」800円

極太麺の上に無造作におかれたトロトロのチャーシュー1枚、極太のメンマそして板海苔。ごく一般的なつけ麺のフォルムである。

豚骨ベースの濃厚スープからは節の香りが。通常はそこにチャーシューやらメンマやらが沈んでいそうだが、それがない潔さも心地よい。

「しらす丼」500円

久しぶりだからサイドメニューも注文してしまえ。他のラーメン屋であればチャーシュー丼なるものが多いのだが、…こちらにもあるが、しらす丼というのは聞いた事がない。熱いご飯をびっしりと覆い尽くす釜揚げしらす。サッと醤油もかけまわされているので少し塩辛くもあるが、これはこれで老舗っぽく感じられてよい。

このところ

ある論争に巻き込まれている。
さして広くもない、ごくローカルな範囲での論争だ。…というか、私と友人の間だけの事だからローカルもへったくれもないが、その内容は

「つけ麺はうまいのか」

スープと麺をべつにしただけのラーメンではないか。スープに浸して食べなければならないのが面倒だ。スープが濃い味になってしまうのが気に入らない。なんだあのスープ割りとは、男ならそのまま飲め。という友人に私が受けてたつという、絶対に世の中のためにはならない、時間の無駄づかいが楽しくてならない。

長野市「麺屋蕪村 権堂店」秘密の夜


麺屋蕪村 権堂店
場所 長野県長野市鶴賀権堂町2284 ロードスビル権堂 1F [地図はこちら]
電話 050-5597-7900
ジャンル ラーメン店
バリアフリー ◯

誰にでも秘密はある。

あの失敗がバレたらオレは破滅だァァァァァァァ!とか、この金をせしめた事は永久にお前の腹にしまっておけよとかいう秘密は持っていてあまり気持ちのよいものではない。『新宿鮫』の鮫島のように、警視庁を揺るがすほどの大秘密を持っている。なんて秘密は間違っても持ちたくない。あんなものはフィクションで接しているからよいのだ。

あそこで

遊んでいた事はお互いの家族には内緒だからな!わはは!といった、秘密というより仲間同士、あるいは『あの晩の事は2人だけの秘密だよ。さぁキミのひとみに乾杯!』といった仲間同士、恋人同士の情報や体験の共有はまた別のこと。むしろあればあるほど人生が深まるのだ。

そして

密談の時が巡ってきた。
密談というからには、場所、時、そしてその内容などすべてが秘密だ。もちろん、よいことか悪いことかすらも話してはならない、誰にもしられてはならない。謀議、という表現が妥当であると確信する。本当はこんな事すら語ってはならないのだが、そこはおしゃべりゆえ気にしないでいただきたい。

秘密の密談(原文ママ)

謀議がある程度固まったところでお開きとする。これでひとまず持ち帰り、各々ことを済ませまた集まり。という事が幾度が繰り返されまとまっていく。これぞ秘密の醍醐味だ。

秘密の

醍醐味を味わうのはよいが、その緊張感たるや凄まじいものがある。緊張は、時に運動以上の体力消耗を強いられる。となれば栄養補給を施すべき時であろう、さぁメシだメシだ。

「麺屋蕪村 権堂店」

長野の地に『節系ラーメン』をもたらしたといってもよい存在であろう。石堂町の裏手で小さく小さくオープンした店なのに、いまや各所に支店を持つ大物ラーメン店となってしまった。

「つけそば」891円

蕪村スーパーデフォルトメニューと認識する。太い太い太いうどんのような極太麺、大量の白髪ネギそして板海苔一枚。熱いスープの中には角切りチャーシューがゴロゴロ。

あまりにゴロゴロなので麺がなかなかスープに浸からないほどである。魚介の香りが凄まじい。この過剰さを好まぬものがいるが仕方のないことかもしれない。これが美味いのだが。

「餃子」450円

つけ麺あるいはラーメンに餃子はつきものではないか。ましてや次行程がない、打ち合わせもお客様と会う予定もないとなれば、餃子まで食べてしまうしかないではないか。薄い皮に包まれた小さな餃子はひと噛みすると中から肉汁がドバドバと溢れ出てくる。にんにくの効きは軽いが、肉々しく狂おしい、という表現が妥当であろう。

密談が

成就するまであと数ヶ月の期間がかかる。それまで人知れず、深く静かに潜航しながら進めていくのだ。楽しい楽しい

長野市「秋山食堂」14回目はうな丼とラーメン


秋山食堂
場所 長野県長野市小柴見375 [地図はこちら]
駐車場 あり
バリアフリー ◯
ジャンル 定食屋

予定変更

先からあった予定が変更された。そのまま自宅でゴロゴロしていてもよかったのだが、夜の外出機会そのものが少ないので出かけることとした。もちろんひとりで酒を飲みに行くなどという事はあり得ないし、他にすることなどあろうわけもない。私の行く場所といえば映画館くらいなものだ。ちょうど観逃していた作品がかかっていたのでロキシーへ向かう。

篠突く雨

土砂降りとまではいかないが、間段なく高密度に降り続ける雨足はまるで竹林の中にいる様だ。まさしく篠突く雨という状況だ。権堂の有料駐車場から濡れながらロキシーに到着。そもそも傘を持たずに出る者が悪い。悪いといえば、目指す作品の上映時間を間違える者はもっと悪い。おっとっと。仕方がないので20分ほど時間をつぶし別の作品とする。

「私の知らないわたしの素顔」

という作品を観たのだが、これが予想以上によかったのだ。『ほんの出来心で足を踏み入れたSNSの世界は、二転三転のジェットコースターだった』なるポスターの知識から、サスペンスものと想像していたのだが、これがなんと純愛もので、純正フランス映画という風のしっとりした作品であった。常ならば絶対に選択しない類のものだから、じつに嬉しかった。

夕食

映画が終わればメシだメシだ。
権堂でなにかを、と思ったのだが夜は飲み屋だらけとなってしまう、当たり前のことだが。井之頭五郎のように居酒屋メシもよいのだが、気遅れしてならないので、ここはやめて夜のレジェンドへ行こう。

「秋山食堂」

夜のこちらにお邪魔するのは久しぶり、3年ぶりくらいか。基本昼と変わらないが、夜は常連さんの居酒屋と化すので別の楽しみがある。おじちゃんどもの酒飲み話を聞きながらの食事も悪いものではない。

黒板メニュー

そして何より黒板メニューが多くなる。

今回も『ゆでイカ 生姜醤油付』『オクラヤッコ』『まぐろヌルヌル定食』『焼鳥塩ダレ定食』なる魅力的なメニューで溢れていたが、今回はこれ一択であろう。

「うな丼とラーメン定食」990円

今年はシラスウナギが豊漁とのことで、夏くらいから価格が下がる、というウワサは聞いていたがこれもその影響だろうか。レンジの音が聞こえたから冷凍ものには違いないだろうが。いつもの醤油ラーメンは安定的な存在。メンマ、チャーシューとナルト1枚ずつ、ネギ少しに細麺というシンプルすぎる構成は『輝ける安心感』と呼ぶにふさわしい。

いつもの丼に無造作に盛り込まれた飯の上に、これまたトロリとおかれた蒲焼き、というより冷凍だから『蒲煮』に近いがこれもまたよし。

市内某鰻屋のように関西風蒸しなしでパリッとした、タレのかかりの少ない端の方が塩焼きっぽい仕上がりの蒲焼きも美味いが、関東ふわふわで育った身としては、この方が相性がよいかもしれない。値段も合っているし。添えられた2枚の大葉も食堂らしさを醸し出していてじつによい。

14回目

秋山食堂は調べてみたら食レポだけで14回目だという。レポートしていないものまで含めれば数えきれないほどだろう。それだけここにはsomethingがあるという事だ。もっと近くにあれば毎日通ってしまうのだが。

長野市「煮干しらーめん専門店 麺屋 晴」雪の日もラーメン晴々


煮干しらーめん専門店 麺屋 晴
場所 長野県長野市鶴賀七瀬中町142-6
電話 不明

世の中、パーマ屋とラーメン屋の起業ほど楽なものはないらしい。「らしい」というのは聞いた話、確認したわけではないので、あくまでもウワサ話の域をでないのだが、双方とも巷に溢れているところを見ると満更ウソでもないと思わなくもない。とはいえ、継続していくことはさほどに甘いわけもなく、それなりの技量あるいは惹きつけるものを持たずにはいられない、ということも必然である。

私は床屋派なので、パーマ屋さん事情には疎いのだが、ラーメン屋の新規開店にはけっこう反応する方だ。「新規開店」と聞けば、何をおいても駆けつける、というほどの情熱はなくなったが。こちらは2017年4月オープンというから、私の中では新しい方の店だ。お邪魔するのは今回でが初訪問である。

以前から妙に気になっていたのだ。東通り沿いで、駐車場が少ないというアクセスの悪い地という割りにはいつも混雑しているのだ。これは行ってみねばならぬ。と思いながら2年も経過していた。もっと早く行っておけばよかった。

この日は店の近在で用事があり、その後駐車させてもらい徒歩で向かうこととする。数分程度で到着。日曜昼過ぎというタイミングであったが、雪なので空いているだろうと思っていたが甘かった。行列、というほどでもないが、5〜6人並んでいる。正直なところ、行列は大嫌いなので常であればスルーするのだが、戻るのも嫌なので並ぶこととする。

10分ほどであろうか。
ちょうど何組かが終わったのでわりと早く入店できた。通りに面して大きな窓のある、白を基調とした明るく清潔感のあるインテリアである。注文品はデフォルトメニューとし、

「味玉らーめん ★★★」900円
「トッピング チャーシュー」100円

人気No.1と冠されていたものを選択したわけだ。★の数でスープに投入する「煮干し」の量が決まるそうだ。たしかに煮干しの香りがすごい。今回は最も低いレベルのものだが、それでも「ブワ」という表現が妥当なくらいのボリュームである。ジャンルでいえば「和風節系」となるであろうか。日本人のDNAに刻み込まれた香り、とでも言えよう。とはいえここまで高濃度だと、嫌う人もいるかもしれないが、逆にこちらの個性を際立たせている証明であろう。だからここまで混雑するのだな。
味玉はスープに比してあっさり仕上げ、ご太いメンマと海苔がとてもよろしい。刻み玉ねぎも気に入った。トッピングチャーシューも分厚くてじつに美味い。

「にぼ肉マヨ丼 ハーフ」350円

こちらは普通といえば普通なのだが、チャーシューが美味い。マヨネーズがしっかりまったりしている。ごはんも熱々でよろしい。

以上である。
次回は空いた時間帯に、…というと夜になってしまうのだろうが、もう少しゆったりとメニュー選択してみたい。

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長野市「ラーメン山岡家 長野南長池店」安心の…


ラーメン山岡家 長野南長池店
場所 長野県長野市南長池292 [地図はこちら]
電話 026-274-5011

「醤油ラーメン」650円

仕事始め後、2度目の昼食は典型的豚骨醤油ラーメンを頂くことに。海苔、チャーシュー、ほうれん草、ネギにゴマというスタンダードな構成の丼である。これで極太麺だったら当たり前すぎる存在となるが、中太麺なので案外と優しげなフォルムとなる。
こちらはもともと札幌の商社が全国展開しているもので、この地に来てから10年ほどになるか。当初は油が多くて辟易としたが、現在はさほどの事はなくなったが、あれは元からの仕様だったのか、はたまたオペレートが悪く調理ミスだったのか。いずれにせよ普通に美味い存在となったから、なんの文句もない。

「ミニチャーシュー丼」330円

サイドメニューが必要なのは当然の事である。本当はギョウザと行きたいところだが、ニンニクぷんぷんで午後を過ごすわけにいくまい。いや、あれはじつによいものだが、平日は自粛しよう。という事でミニ丼系からの選択となる。
ミニチャーシュー丼、ネギマヨチャーシュー丼、玉子かけご飯の3種が用意されている。マヨネーズという気分ではないし、TKGは究極を食べたばかりなので「ミニチャーシュー丼」。小さな丼に熱々ご飯、チャーシュー3枚に甘いタレそこにネギ、ゴマがちらされている。これも飛び抜けた存在ではなく、ごく「普通に美味い」というもの。これあっての市井、安心を感じさせてくれる。といったものだ。じつによい。


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大町市「豚のさんぽ」遥かなり黒部のダム


【お店のデータ】
豚のさんぽ
場所 長野県大町市仁科町3168-8 [地図はこちら]
電話 0261-85-0129
駐車場 なし

池田町から大町へ

台風雨の中、池田町まで他行である。
ひと通り用事を済ませたら13:00を回っている。当然、昼どきである。池田町で美味いものを、と食べログその他、いくつか情報収集したが、今ひとつよい店が見つからない。美味しい店など必ずあるはずだが、今の場に間に合わない。調べてからくればよかった。もう少し、時間をかければ良いのかもしれないが、後工程もある。やはり全く知らぬ地で良店を探すのは至難であったという事で大町まで戻ることとした。だからといって、決してよく知っているわけではない。数年前、地域リーグ時代の長野パルセイロの試合が大町サッカー場であったので、何度か通ったことがある。という程度のつきあいだから、はっきり「知らないレベル」であろう。

「豚肉料理専門店 豚のさんぽ」

ということで大町駅前のこちらである。
今や、すっかり「超」がつくほど有名になってしまった店である。パルセイロの試合観戦以来だから、5年ぶりかそれ以上となる。
日曜日とはいえ雨中、しかも昼すぎではあるものの、数組ならんでいる。さすが有名店だ。面倒だが待つしかなかろう。前述したが、他を知らずにここへ来たのだ、仕方がない。大した時間もかからないだろう。掲示されているメニューを眺めるうちに、徐々に黒部ダムカレーを食べたくなってきた。

黒部ダムカレー

黒部ダムカレーとは大町市内にある食堂、カフェ、洋食店やレストランなどいくつかの飲食店が提供しているカレーライスで、黒部ダムをモチーフとしている。
大町は立山黒部アルペンルートの長野県側の拠点である。昭和40年代よりトロリーバス扇沢駅にある、「レストラン扇沢」で考案されたと言われている。ご飯をダム状アーチ型に盛り、ダム湖をカレールーで表している。(詳細はHP参照のこと)
黒部ダムカレーはこちら「豚のさんぽ」でも、看板メニューともいえる存在である。ただ、こちらの場合は量がすごいのだ。ご飯でいえば(小)300g、(並)400g、(大)500g、(特)に至っては600gと尋常なボリュームではない。私も一般的には大喰らいの部類に入るが、いくらなんでも無謀な試みだ。

「贅沢定食」

黒部ダムカレー単品は回避、小盛りバージョンカレーとラーメン双方を楽しめる、このセットメニューとする。…それでもけっこうな量なのが素晴らしい。

黒部ダムカレー 豚のさんぽVer

U字型に盛られた向う側に野菜類、反対側にダム湖を模し、並々注がれたカレー、破砕帯を模したほぐしチャーシューと、小なりと言えど、黒部ダムカレーの定義はきちんと守られている。辛くはない、というより少々甘めのカレーである。軽くスパイシーで、ドロドロなところは、金沢カレーのイメージに近いかもしれない。たっぷりの生野菜、ほぐしチャーシューを少しずつ混ぜながら頂くと、とても美味い。

ラーメン「岳」

ラーメンはクリーミーな豚骨スープの「げんこつラーメン」か、透明塩スープの「岳」の2種からの選択である。豚骨という気分でなかったので、後者とする。げんこつというだけあって、肉塊が迫力を放つ。大きなバラチャーシューとほうれん草、もやし、ネギが大量に載っている。麺も細、太からの選択なので太麺としたのが正解であった。

ダムカレーカード

会計時にレジ脇に「ダムカレーカード」なるポスターを発見。さすが町おこしメニューである。各店で黒部ダムカレーを食べるとカードが貰えるそうだ。全18種、コンプリートするか。


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長野市「赤兎馬」マジカルジャンルラーメン


【お店のデータ】
赤兎馬
場所 長野県長野市若里6-1-6
電話 026-228-7623
営業時間 10:30〜20:30
定休日 日曜日
駐車場 あり

ラーメンなる食べ物は、気にして食べるものではない。

と以前は考えていたものだ。そばうどんなどと同じで、カツ丼天丼親子丼のセットもの。ボリュームアップのためにあるようなものである。二十代のころはそのようにも考えていた。

長野市はラーメン激戦区である。

といわれるようになったのは10年ほど前からであろうか。所詮はマスコミが騒ぎ立てているだけ。激戦区といっても新宿や池袋ほどではないのだろう。と鼻で笑っていたものだ。

ところが知人から様々なラーメン店に連れだされるにつれ、これはこれでなかなかなものだ、と考えるようになった。

生キャベツとの相性抜群の豚骨醤油ラーメン「よし家」。和風節系ラーメンとも言うべき存在「蕪村」。鶏白湯スープが白眉の「とり丸」など意欲的な店だらけ。じつに楽しかった。現在でも状況は変わらない。いくつかの店は代替わりしたが、意欲十分挑戦的なラーメン店はたくさんあるのだ。

長野日本赤十字病院前にある小さな小さなラーメン店。こちらは「赤兎馬」といい、カーマニアであるご主人がホンダNSXをイメージして作られたというお店である。知人に連れていかれ

『とにかくスゴいから。騙されたと思って食ってみろ!』
と勧められたのが最初の出会いだ。

名物、というかお勧めメニューは店名そのままの「赤兎馬」というラーメンである。

直径30㎝はあろうかという巨大などんぶりに赤いスープがなみなみと注がれている。具は刻みキャベツ、刻みニンジン、刻みサヤエンドウ、豚こま肉その他が投入されている。あんかけ状にどろりと粘度の高いスープは極細麺によく絡むことであろう。

このように紹介するからには、大変美味しい!……といいたいものだが、むしろ反対なのが世間の面白いところである。

『二度と喰うモンか!』

というのが率直な感想なのである。
ではどのようなものなのか。

二度と食べたくないラーメンとはいったい何なのか。いい表すのは簡単なのである。すなわち

熱くて辛くて酸っぱい

のである。

熱くて辛くて酸っぱくて。熱くて辛くて酸っぱくて。熱くて辛くて酸っぱくて。

熱くて辛くて酸っぱくて。熱くて辛くて酸っぱくて。熱くて辛くて酸っぱくて。

熱くて辛くて酸っぱくて。熱くて辛くて酸っぱくて。熱くて辛くて酸っぱくて。

熱くて辛くて酸っぱくて。熱くて辛くて酸っぱくて。熱くて辛くて酸っぱくて。

ウマいマズい以前。味もへったくれもなく、単にガマンして麺たぐっているだけである。

なんとか食べ切れたのは両親から受けた
『食卓に出されたものは食べ切りなさい!』
というキツ〜いシツけに培われた〈義務感〉のみによるものであったと確信する。

お父さんお母さん本当にありがとう。あなた方の三男坊は立派に育ったはよいが40にしてメタボ入り50にして糖尿入口まで来てしまった。惑うより前に主治医と専属看護師(家内だが)より大変な叱責を受ける、辛い日々を送っているのだ。情けない。

無駄話はやめよう。
そういった次第でこちらとのご縁は切って捨てられた。……筈であった。
以来、数日間はあちらこちらで
『二度と喰うモンか!あんなマズいもの!』
と言い触らし歩いたものだが、言えばいうほど
『でもそんなにマズかったかな?』
『あの日は体調も良くなかったし。お腹もそんなに空いていなかったからなァ』

などと何ら根拠性もない期待感が生まれてくる。このようなところが「赤兎馬」のスゴいところ。いや「赤兎馬」が「赤兎馬」である由縁というか。

…では、もう一度確認しに行ってみようや。
などと足を向けたが最後だ、もう後へは引けない。

熱くて辛くて酸っぱくて。熱くて辛くて酸っぱくて。熱くて辛くて酸っぱくて。
熱くて辛くて酸っぱくて。熱くて辛くて酸っぱくて。熱くて辛くて酸っぱくて。
熱くて辛くて酸っぱくて。熱くて辛くて酸っぱくて。熱くて辛くて酸っぱくて。
熱くて辛くて酸っぱくて。熱くて辛くて酸っぱくて。熱くて辛くて酸っぱくて。

コレを体感したくて、
春夏秋冬問わず汗ダクになりたくて。
狭苦しい駐車スペースもなんのその。
気づけば「赤兎馬」かきこんで悦に入る。病みつきになってしまっている。
…なんて生易しいレベルではない。まさしく地の果て至上の時。

ノンジャンル、いや、マジカルジャンルラーメン「赤兎馬」。
『とにかくスゴいから。
騙されたと思って食ってみろ!』

ここまで書いたらとてつもなく食べたくなってきた。明日の昼ご飯はここで汗ダクになるとするか。

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