大町市「豚のさんぽ」遥かなり黒部のダム


【お店のデータ】
豚のさんぽ
場所 長野県大町市仁科町3168-8 [地図はこちら]
電話 0261-85-0129
駐車場 なし

池田町から大町へ

台風雨の中、池田町まで他行である。
ひと通り用事を済ませたら13:00を回っている。当然、昼どきである。池田町で美味いものを、と食べログその他、いくつか情報収集したが、今ひとつよい店が見つからない。美味しい店など必ずあるはずだが、今の場に間に合わない。調べてからくればよかった。もう少し、時間をかければ良いのかもしれないが、後工程もある。やはり全く知らぬ地で良店を探すのは至難であったという事で大町まで戻ることとした。だからといって、決してよく知っているわけではない。数年前、地域リーグ時代の長野パルセイロの試合が大町サッカー場であったので、何度か通ったことがある。という程度のつきあいだから、はっきり「知らないレベル」であろう。

「豚肉料理専門店 豚のさんぽ」

ということで大町駅前のこちらである。
今や、すっかり「超」がつくほど有名になってしまった店である。パルセイロの試合観戦以来だから、5年ぶりかそれ以上となる。
日曜日とはいえ雨中、しかも昼すぎではあるものの、数組ならんでいる。さすが有名店だ。面倒だが待つしかなかろう。前述したが、他を知らずにここへ来たのだ、仕方がない。大した時間もかからないだろう。掲示されているメニューを眺めるうちに、徐々に黒部ダムカレーを食べたくなってきた。

黒部ダムカレー

黒部ダムカレーとは大町市内にある食堂、カフェ、洋食店やレストランなどいくつかの飲食店が提供しているカレーライスで、黒部ダムをモチーフとしている。
大町は立山黒部アルペンルートの長野県側の拠点である。昭和40年代よりトロリーバス扇沢駅にある、「レストラン扇沢」で考案されたと言われている。ご飯をダム状アーチ型に盛り、ダム湖をカレールーで表している。(詳細はHP参照のこと)
黒部ダムカレーはこちら「豚のさんぽ」でも、看板メニューともいえる存在である。ただ、こちらの場合は量がすごいのだ。ご飯でいえば(小)300g、(並)400g、(大)500g、(特)に至っては600gと尋常なボリュームではない。私も一般的には大喰らいの部類に入るが、いくらなんでも無謀な試みだ。

「贅沢定食」

黒部ダムカレー単品は回避、小盛りバージョンカレーとラーメン双方を楽しめる、このセットメニューとする。…それでもけっこうな量なのが素晴らしい。

黒部ダムカレー 豚のさんぽVer

U字型に盛られた向う側に野菜類、反対側にダム湖を模し、並々注がれたカレー、破砕帯を模したほぐしチャーシューと、小なりと言えど、黒部ダムカレーの定義はきちんと守られている。辛くはない、というより少々甘めのカレーである。軽くスパイシーで、ドロドロなところは、金沢カレーのイメージに近いかもしれない。たっぷりの生野菜、ほぐしチャーシューを少しずつ混ぜながら頂くと、とても美味い。

ラーメン「岳」

ラーメンはクリーミーな豚骨スープの「げんこつラーメン」か、透明塩スープの「岳」の2種からの選択である。豚骨という気分でなかったので、後者とする。げんこつというだけあって、肉塊が迫力を放つ。大きなバラチャーシューとほうれん草、もやし、ネギが大量に載っている。麺も細、太からの選択なので太麺としたのが正解であった。

ダムカレーカード

会計時にレジ脇に「ダムカレーカード」なるポスターを発見。さすが町おこしメニューである。各店で黒部ダムカレーを食べるとカードが貰えるそうだ。全18種、コンプリートするか。


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長野市「赤兎馬」マジカルジャンルラーメン


【お店のデータ】
赤兎馬
場所 長野県長野市若里6-1-6
電話 026-228-7623
営業時間 10:30〜20:30
定休日 日曜日
駐車場 あり

ラーメンなる食べ物は、気にして食べるものではない。

と以前は考えていたものだ。そばうどんなどと同じで、カツ丼天丼親子丼のセットもの。ボリュームアップのためにあるようなものである。二十代のころはそのようにも考えていた。

長野市はラーメン激戦区である。

といわれるようになったのは10年ほど前からであろうか。所詮はマスコミが騒ぎ立てているだけ。激戦区といっても新宿や池袋ほどではないのだろう。と鼻で笑っていたものだ。

ところが知人から様々なラーメン店に連れだされるにつれ、これはこれでなかなかなものだ、と考えるようになった。

生キャベツとの相性抜群の豚骨醤油ラーメン「よし家」。和風節系ラーメンとも言うべき存在「蕪村」。鶏白湯スープが白眉の「とり丸」など意欲的な店だらけ。じつに楽しかった。現在でも状況は変わらない。いくつかの店は代替わりしたが、意欲十分挑戦的なラーメン店はたくさんあるのだ。

長野日本赤十字病院前にある小さな小さなラーメン店。こちらは「赤兎馬」といい、カーマニアであるご主人がホンダNSXをイメージして作られたというお店である。知人に連れていかれ

『とにかくスゴいから。騙されたと思って食ってみろ!』
と勧められたのが最初の出会いだ。

名物、というかお勧めメニューは店名そのままの「赤兎馬」というラーメンである。

直径30㎝はあろうかという巨大などんぶりに赤いスープがなみなみと注がれている。具は刻みキャベツ、刻みニンジン、刻みサヤエンドウ、豚こま肉その他が投入されている。あんかけ状にどろりと粘度の高いスープは極細麺によく絡むことであろう。

このように紹介するからには、大変美味しい!……といいたいものだが、むしろ反対なのが世間の面白いところである。

『二度と喰うモンか!』

というのが率直な感想なのである。
ではどのようなものなのか。

二度と食べたくないラーメンとはいったい何なのか。いい表すのは簡単なのである。すなわち

熱くて辛くて酸っぱい

のである。

熱くて辛くて酸っぱくて。熱くて辛くて酸っぱくて。熱くて辛くて酸っぱくて。

熱くて辛くて酸っぱくて。熱くて辛くて酸っぱくて。熱くて辛くて酸っぱくて。

熱くて辛くて酸っぱくて。熱くて辛くて酸っぱくて。熱くて辛くて酸っぱくて。

熱くて辛くて酸っぱくて。熱くて辛くて酸っぱくて。熱くて辛くて酸っぱくて。

ウマいマズい以前。味もへったくれもなく、単にガマンして麺たぐっているだけである。

なんとか食べ切れたのは両親から受けた
『食卓に出されたものは食べ切りなさい!』
というキツ〜いシツけに培われた〈義務感〉のみによるものであったと確信する。

お父さんお母さん本当にありがとう。あなた方の三男坊は立派に育ったはよいが40にしてメタボ入り50にして糖尿入口まで来てしまった。惑うより前に主治医と専属看護師(家内だが)より大変な叱責を受ける、辛い日々を送っているのだ。情けない。

無駄話はやめよう。
そういった次第でこちらとのご縁は切って捨てられた。……筈であった。
以来、数日間はあちらこちらで
『二度と喰うモンか!あんなマズいもの!』
と言い触らし歩いたものだが、言えばいうほど
『でもそんなにマズかったかな?』
『あの日は体調も良くなかったし。お腹もそんなに空いていなかったからなァ』

などと何ら根拠性もない期待感が生まれてくる。このようなところが「赤兎馬」のスゴいところ。いや「赤兎馬」が「赤兎馬」である由縁というか。

…では、もう一度確認しに行ってみようや。
などと足を向けたが最後だ、もう後へは引けない。

熱くて辛くて酸っぱくて。熱くて辛くて酸っぱくて。熱くて辛くて酸っぱくて。
熱くて辛くて酸っぱくて。熱くて辛くて酸っぱくて。熱くて辛くて酸っぱくて。
熱くて辛くて酸っぱくて。熱くて辛くて酸っぱくて。熱くて辛くて酸っぱくて。
熱くて辛くて酸っぱくて。熱くて辛くて酸っぱくて。熱くて辛くて酸っぱくて。

コレを体感したくて、
春夏秋冬問わず汗ダクになりたくて。
狭苦しい駐車スペースもなんのその。
気づけば「赤兎馬」かきこんで悦に入る。病みつきになってしまっている。
…なんて生易しいレベルではない。まさしく地の果て至上の時。

ノンジャンル、いや、マジカルジャンルラーメン「赤兎馬」。
『とにかくスゴいから。
騙されたと思って食ってみろ!』

ここまで書いたらとてつもなく食べたくなってきた。明日の昼ご飯はここで汗ダクになるとするか。

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