店名 サンポー
場所 長野県上田市上田弥吾平233-1
電話 0268-27-9658
ジャンル 洋食店
バリアフリー ◯
駐車場 あり
人はどうして哀しくなると、海をみつめに来るのでしょうか
とは言われはするが、実際のところどんなものであろうか。そりゃぁ波が行ったり来たりする風景は、ひとつとして同じものがないからいくら見ていても飽きが来ない。だから行動そのものは問題がないのだが、われわれ海なし県民はそこに行くまでが大変ではないか。
とりあえず
近くの海といえば上越か。電車で行くのは億劫だから、車出して70Km1時間ちょっとの道のりをたらたら行き、直江津の海をみたらああはらへった、アジフライでも喰っていくかと、海沿いの徳市に向かってしまい気分爽快!…という事になりそうで嫌だ。え?そんなのはおれだけ?
「かもめが翔んだ日」
は港町の歌だよ、という事なのかもしれない。であれば海の光景を観るのは造作のない事でもある。しかしながら、毎日みているものをあらためて見ても気が晴れるものなのか。港の坂道を駆け降りる時に涙も消えるとは思えないのだが。
そんな野暮はやめようか
とりあえず私は悲しいこと、面白くないことはその場限りでためない主義だ。したがって気晴らしにどこかへ赴くという事もないが、絶景を愛でるのは好きだ。それなら、と知人がよいところへと連れて行ってくれた。
「サンポー」
上田の土地勘はほとんどない。したがってこちらも上田バイパスから少し上がったところ、という雑な説明しかできないが、狭く曲がりくねった山道を登りきったところにある。以前は市街地の中心部にあったという老舗の洋食店。山中、といえば失礼かもしれないが、かなり上ったところにあるのだがとても繁盛されている。安くて美味くてボリューミーとくれば当然のことだし、いろいろ食べたくなるのも人情だ。という事でいくつか注文して、知人とシェアしていただく事とした。
「コンビネーションサラダ」800円
まずは山盛りのフォルムに圧倒されてしまう。千切りのキャベツの麓にはトマト、きゅうり、ハム、チーズ、フルーツが添えられている。山を突き崩せば中からはツナ、シーフードなど様々な具材が鮮やかなコンビネーションを魅せてくれる。これは楽しいぞ。
「チキンカツカレースパゲティ」1150円
かつが好きだがカレーも食べたいがスパゲティもよいかもしれない。というわがままかつ優柔不断な者に最適なメニューといえる。さくふわの衣に包まれたぷりっぷりのチキンカツはどこまでも大きく厚くジューシーだ。そもそもカレーが美味い!濃褐色のどろどろは洋食屋らしく優しい辛さ。カレースパイスを効かせた黄色いスパゲティとの名コンビが素晴らしすぎる。
「サンポー チーズオムライス」1150円
『ユニーク!!あなたを未体験ゾーン食感に引き込む、当店の歴史が詰まった』
と、メニューに記載されているだけあってよほど歴史ある自信作のようだ。オムライスというからには、洋皿に黄色いマクラというフォルムを想像していたのだがまったく予想を外されてしまった。
木製の鍋敷に置かれたのは小ぶりの鉄鍋。表面は溶けたチーズに覆われて中身は伺いしることが出来ない。熱々の鉄鍋にふれないように、そーっとスプーンを差し入れると、チーズの直下に薄焼玉子、その下にケチャップライスがぎゅうぎゅうに詰め込まれている。あ、スパゲティも混ぜこんである。時々ミートソースにも突き当たるが、これはそぼろ状にしたハンバーグとの事だ。熱くて美味い!これはたしかに未体験ゾーンだ。それにしても量が多い。大盛りにしなくてよかった。
2階にある
バルコニーに出させてもらった。席で眺望を楽しみながの食事していたら、やはり肉眼で絶景を楽しみたいと思うのは人情というものだろう。少々寒いが塩田平は美しい。仲良きものと美味いものを楽しみながら。最高ではないか、ああ絶景かな
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