店名 櫻守
場所 長野県松本市並柳2-18-12 [地図はこちら]
電話 0263-27-0639
ジャンル とんかつ
バリアフリー △ 入口に急勾配の階段あり
駐車場 あり
食べたもの 「ソースかつ丼 特ロースかつ仕様」1785円
松本での仕事ができた
昨年9月以来だからおよそ3ヶ月ぶりにお邪魔するのだが、なんとなく嬉しくてたまらない。どうにもこの街が好きでたまらないのだ。以前は嫌で嫌で仕方のない、暗いイメージがあったのだが、それはその時に勤務していた会社の拠点が松本にあり、そこに赴くという事は怒られにいくことを意味するためであったので、必然的に「松本=嫌な場所」と刷り込まれていただけなのだ。その会社ともご縁がなくなって10年以上が経過し、現在はきれいさっぱり、松本大好き人間と化してしまった。
なにはさておき街があか抜けている
人によっては「東京風あるいはモノマネ」というものもいる。たしかにあるとは思うが、それを言い出したら日本中どこでも「東京風あるいはモノマネ」となってしまう。長野MIDORIなんて新宿ルミネかと思ったくらいだ。その点松本は独自の進化を遂げているというか、あか抜け方の方向性が違うというか。街角にひょいとあるカフェの設えなどかっこよすぎるではないか。やぼせってぇ(あああ北信方言!)長野にはあり得ない。
それと松本
いや安曇野といってもよいが彼の地は山が近くて眺望がよい。東京から来たばかりのころは、どことなく怖く感じたものだが、現在はあの山がよい。季節ごとに厳しくも優しくもなる山肌が素晴らしい。長野の山もよいが、やはり日本アルプスの威容の方が好きだ。絶景かな。
松本 並柳に弘法山と呼ばれる地がある
こちらは山の尾根を利用して築造された前方後円墳 弘法山古墳があるくらい眺望がよく(古墳はその地域のもっともよい場所に造られる)、公園状に整備され、桜の名所としても有名な場所ともなっている。私も松本在住時代に娘を連れて何度か訪れたことがある。ここからの眺めは格別だ。
「櫻守」
このとんかつ屋さんは、弘法山の斜面に張り付くようにして建っている。駐車場からかなり急な階段を登ったところにある。登りはともかく、下りが大変だ。ご年配や足の弱い方は充分ご注意いただきたいが、苦労しただけの価値はある。
そして今回は
媒体は忘れたがこちらを紹介する記事に接し、絶対にこれを食べたいと意気込んでやってきたのだ。裏メニュー的な存在であるのに快く応じていただけた。
「ソースかつ丼 特ロースかつ仕様」1785円
特ロースかつとは通常のロース肉よりも重量が多く質も良いとの事。価格を聞いて一瞬ドキリとしたが、言い出したのはこちらだから文句はない。そのままお願いする。
とはいえ
まったく悔いはない。それほど素晴らしかった。分厚くカットされ、たっぷりの脂身にまとわれたロース肉はひと噛みするごとにじゅぶじゅぶと音がたつようだ。薄く敷き込まれた千切りキャベツと、甘々濃褐色のソースはまことに正しいソースかつ丼といえる。
窓辺の
明るく眺望のよいカウンター席でいただくソースかつ丼。迫力がありながらどこか気品のある丼は感動的といえる存在であった。美味かった、松本美味いもの探しは始まったばかり。楽しみで仕方がない。
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