店名 ミルキーウェイ
場所 長野県上田市神畑乙57-1 [地図はこちら]
電話 0268-25-0823
ジャンル レストラン
バリアフリー △ 入口に段差あり
駐車場 あり
食べたもの 「ビジネスセット」770円
お子様ランチなるものはほとんど食べたことがない
絶無ではないから「ほとんど」と表現したのだが、なぜかというと幼稚園に入る前くらいの段階でお子様ランチ程度のボリュームでは不足であるという事が判明したからだ。そうだ、私の大喰らい人生はごく初期から始まっていたのだ。
いくらお子様が食べるからといって
お子様ランチ食べさせておけばよい、というのは安易にすぎるのではないか。日の丸が掲揚されたチキンライスにせよ、紅いケチャップが素敵に飾られているハンバーグにせよ、はたまた母親があまり作ってくれないエビフライにせよ、これほど小さく少なければお腹がいっぱいにならないではないか!
と思っていたのをなんとなく覚えている
私が言わずとも周囲の大人も理解して、ほどなく通常メニューから選択させるように導いてくれた。ありがとうお父さんお母さんおばちゃん。
だから
お子様ランチとのご縁はごく薄いものとであった。周囲の友人知人たちが
「お子様ランチって楽しかったよな」
「いろいろ乗っていて、いろいろ食べられて嬉しかった」
などと郷愁の念をこめて語るのに、どうもリアリティを感じない。お前らはそれで満足できたのか。いや、じつは本当に美味かったのかもしれない。現在だって充分なバカ舌バカ腹なのだ。味わいの甲乙、優劣などつけられるわけがないではないか。
では確認してみようか
と、簡単にはいかないのだ。いくらなんでも50オヤジがお子様ランチを注文できないではないか。女性だらけのカフェでひとりスイーツを食べることはできても、どうにも気恥ずかしくてならないからだ。というか、そもそもお子様ランチなんて、現代社会にあるのか。
そんな時によいものがある
ヤングシティ信州上田のある場所に、現代のお子様ランチがあるのだ。
「ミルキーウェイ」
こちらは、ずいぶん古くから続くファミリーレストランであるという。かつてのお兄ちゃん片隅、現在の60歳代くらいの方々が、夜な夜なここに集まりうち騒いだと聞く。
そしてこちらにはいかにもお子様ランチ然としたメニューがある。一人前ずつのスパゲティナポリタンとカレーピラフが大皿を彩る「アイドルセット」。一人前ずつのスパゲティナポリタンとカレーライスが大皿を彩る「ビジネスセット」。今回はカレーの気分だったので後者とした。
「ビジネスセット」700円
無造作というのはいい加減を意味するのではなく、ゆとりの精神と大らかな優しさから溢れ出てくるのだ。そんな言葉が思い浮かびそうな盛り合わせである。
スパゲティナポリタンとカレーライスは双方とももともと好きだが、これほど心躍らせられるのは、やはりこの無造作な盛りつけからくるのだ。真っ赤なナポリタンは昭和のケチャップたっぷりナポリタン。私の好む「咽頭部がいがらっぽくなるほどの酸味」とまではいかないが、充分濃厚なケチャップが美味すぎる。おおおお!カレーライス!辛さよりも濃厚なコクと旨味のある、これも古き良きカレーライス。これぞまさしく現代のお子様ランチだ。
お子様ランチ
といえば怒られてしまうかもしれない。べつに悪口を言っているわけではないから、お詫び申し上げるが、お子様ランチ仕様のビジネスセットは美味かった。みなさももよろしければお試しくださいませ
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