店名 昭和軒
場所 長野県大町市大町3215 [地図はこちら]
電話 0261-22-0220
ジャンル 食堂、定食屋
バリアフリー ◯
駐車場 あり
物事は勝ち負けで決するものではない
とはいえ、ああこれは勝ちだなと思わされるのは長生きをした方と相対した時だ。年寄りが回想録と称してあれもオレがやった、これもオレの功績だ!と手柄を独り占めするなどという事がある。勝海舟が代表例だが、あれは面白いから許す。なににせよ独り占めだろうが自慢話であろうが、健康に長生き出来たからこそなのだ。
安倍晋三首相が辞任を表明された
失礼を承知で言うのだが、アンチの身としてはまことに喜ばしい事ではある。だからといってご体調を崩され、加療が必要な方を面罵する必要はないだろう。どうぞゆっくりご養生ください、とだけ言っておくこととしよう。だけどあなたのやった事は忘れないからね。
それにしても
これほどドラマティックな展開を目撃するのは初めてだ。あれほどうまく行っていた事が、森友学園、加計学園、桜を見る会と少々悪いことをしても数の力でもみ消してもらえる。気に入らないマスコミを排除し、沖縄の民をいや国民を踏みにじり政権を私物化(彼は否定しているが)し、果たすと言った説明責任を無視するというやりたい放題の状態でも、昨年の参院選大勝、天皇陛下ご退位、改元と確実な道行きを遂げ、本来であれば今ごろオリンピックうまくいった万歳!マンセー!万々歳!さぁ憲法改正だ!日本からパヨクを追い出してヘルシーで美しい国にしてやるZE!
かようにこの世の春を謳歌していた筈が
たかがウイルスのために、満身創痍で終わらざるを得ないとは。あれだけすっとこどっこいが連続すれば体調を崩して当然だし、辞めざるを得なくなるのも仕方がない事ではあるものの、彼にとっては無念以外の何者でもなかろう。
「志なかば」
と彼は言ったがなかばどころかあと少し、あと一歩のところだったのだ。これをドラマティックと言わずして何という。因果応報という言葉はうかつに使いたくはないし、特定の信仰を持っているわけではないが、どこかにいる絶対的な第三者の鉄槌が下った。そのように感じられてならない。
「昭和軒」
信濃大町駅から歩いて5分ほどの、商店街のど真ん中にある名の通り昭和テイスト満載の店だ。黒部ダム建設時の大いに栄えた時代からある、…のかどうかはわからないが、格天井や網代天井を奔放に用いた和のインテリアからは、かつての勢いが窺い知れる。
『この夏・お盆シーズンの限定メニュー』と冠されたメニューはただでさえ混み合うシーズンであるのと、コロナ対策を兼ねた限定のものであるとの事だ。なるほど。とはいえ私の目当ては決まっているのだ。
「ソースがけ かつ重」1000円
かつ重とは?と、メニューに解説が記載されている。
『御飯の上にキャベツと厚いかつ、四角い器なので少し食し難い、そこで外した蓋を上向き返しそこへおかずを取り置き、かつと御飯を別々に食して味覚ヴォリューム感を楽しみたいアイテムです。』
じつに懇切丁寧、このようにしてくれているとブロガーとしてじつに喜ばしくもありがたい。
長方形の重箱に
ぴったり嵌め込まれたかのように鎮座する分厚いかつ。これは重に合わせてカッティングしたものではないか。かつの下にはやはり分厚く敷き込まれた千切りキャベツ。私は半蒸しされたキャベツが好きなのだ。しかし、食べづらい。なにしろ具材が表面いっぱいなのだから。解説通りに蓋にかつを一時避難する。べったり甘々なソースが素晴らしいのだが、具材だけでなく重箱や盆にもかかっているから両手ともベタベタ化してしまう。こういう無造作さも昭和テイストっぽいから許してしまう。こういうのも含めて絶対的に美味いかつ重といえる。
この間から
体調が悪い悪いと書いてはいるが、そもそも体調が悪いものがこれほど喰えるか。健康でなものがBLOGなど書けるのか、と思っている。健康ど真ん中とは言わないが、仕事を投げ出すほどではない。私など、安倍晋三氏とは比較するのも憚られる小さな存在でしかないが、それでも現在の彼よりも確実に幸せだ。
安倍晋三氏におかれては
治療に専念され、くれぐれもご養生いただきたい。私もこの幸せが持続できるように、健康に留意し長生きしていきたい。とりあえず目標は120歳にしておこうか。
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