店名 食房べに家
場所 長野県中野市中野170-6 [地図はこちら]
ジャンル 食堂
バリアフリー △ 入口に段差あり
駐車場 あり
食べたもの 「アスパラフライ定食」300円、「コロッケ」70円
どうにもご年配者・お年寄りに弱いのだ
70歳代後半より上の方と出会うと、妙に手を出したくなってしまう。これは家内の父親、すなわち義父と伯母との関わりから来ている。そもそも長野に来たのが、そばにいてやりさえすれば、彼らに何かが起きても対応できるであろうと考えたからであったし。
したがって
伯母と過ごした6年ちょっと、義父と過ごした12年長の期間は彼らと子どもを中心とした生活であった。だからといって、伯母の最後の数年を除いて大して手がかかった事もないし、両名とも性格のよいつきあいやすい人だったし、私も大好きだったから特段のトラブルもなく過ごすことができた。
そんな経験があるものだから
どうも似たような世代の方と接すると気になって仕方がない。ばちばちに凍った道路をゴミ出しによたよた歩くおじいちゃんや、溶けた雪の中立ち往生しているおばあちゃんを手助けして変な顔をされたり。どうにも困ったものだがやめられないとまらない。
「食房べに家」
中野の激安食堂に久しぶりにお邪魔した。開け放った窓からは明るい日差しと風が入り込んで心地よい。壁には黄色の短尺メニューが大量に掲示されている。
・超うす切りハムカツ定食
・サバ缶詰(水煮)定食
・くずキャベツハム炒め定食
『超うす切りハムカツ』、『サバ缶詰(水煮)』、『くずキャベツ』など正直すぎるというか、個性的すぎるネーミングセンスが光る。そして今回のご注文は
「アスパラフライ定食」300円
中野市名産アスパラガスのフライ。パン粉をつけてソースをかけて、といえば普通の揚げ物と一緒だが、まったく趣きが違う。アスパラガスの歯ごたえ、ずいぶんそして味わい。かすかなエグみまで含めて存在感のあり様がまったく違う。これが名産の威力なのか、と心から感じた。
「コロッケ」70円
価格が価格だけに一品では悪いかなと注文。それでも食べに70円だからあまり変わらないか。これは自家製か業務用かはわからないが、揚げたてホクホクでよい。これはメシよりもパンだよなぁ。
価格のことを気にしながら
ご飯もみそ汁もおかわりしてしまうのは矛盾しているようだが、こればかりは無視するわけにいかないではないか。当年88歳のおばちゃんが切り盛りするこちらは、今年の9月30日で閉店するときいた。会計の際ご挨拶と今まであまり来られなかったことを詫びると
「ありがとうねー。ちょっと寂しいけど人生これからだから。たっぷり楽しませてもらうよー」
と元気な言葉が返ってきた。こういう姿をみるとなにやら元気が出てくるようだ。
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