上田市「白扇」鹿教湯温泉のバングラデシュカレー後のデザート

スイーツ

店名 白扇
場所 長野県上田市鹿教湯温泉1428 [地図はこちら]
電話 0268-45-3404
ジャンル バングラデシュカレー
バリアフリー △ 入口に段差あり
駐車場 なし(近隣にあり)
食べたもの 「上田市老舗旅館 桂旅館さん特別ご協力スイーツ」450円

むかしむかし

といってしまえば幅が広すぎて『いつの時代』と特定するのが難しい。昔話というのは説法・説話の一部として成立しているわけだから、あまり正確なことを追求することはヤボとしか申し上げようがない。まぁとりあえず仏法説話ができた平安時代くらいと考えておこう。

では改めてむかしむかし

平安時代くらい…『くらい』といっても400ねん程度のスパンがあるのだがHSPでもあるまいし気にしないでおこう。どからはっきりと『平安時代のあるとき』のこと。草深い科野の、そのまた奥の山奥の丸子という地にいた名もなき猟師ひとりいたのだとか。名もなきというくらいだからどれほどの年齢でどのような人物でいかなる生涯を経てきたか、などはまったく定かではない。かろうじて男性で極めて信心深いものであった、というくらいがわかっている程度か。

かの者が

いつも通り猟のため山中を歩き行くと、彼方に一頭の大鹿がいる。おおおこりゃ大物だと息を潜め矢を放つと見事命中!すべからく捌いて本日の獲物とすべしとかけよったが、さしもの常に野にいるけだもののこと、すぐには絶命せずたったかたったかと逃げていく。

こりゃいかん

と追いかけて行った先に見つけたのは、矢が突き刺さったままの鹿が池で水浴びをしている。これはなんだと手を入れてみると温かい。そこに文殊菩薩が現れて、
「信心深いお前に湯のありかを教え授けた。この湯を世に広めよ」
とのありがたいお言葉を賜った。以来鹿が教えてくれたから「鹿教湯温泉」との名がついた。というのが鹿教湯温泉の由縁だそうだ。ふざけて書いたのは昔話らしい辻褄のあわなさが気になったからで他意はない。

「白扇」つづき

マスターに勧められるままにデザートタイムに突入。2種あるもののどちらにするか迷っていたら、迷ったときは両方だねとハーフ&ハーフとしてくれた。

「上田市老舗旅館 桂旅館さん特別ご協力スイーツ」450円

桂旅館とは上田市内にある有名な料理旅館とのこと。そこで調製されたデザート2種。イタリアンプリンと大人のショコラ。前者はプリンというよりも柔らかめなベイクドチーズケーキといった風情。濃厚な玉子と牛乳の香り・味わいが素晴らしい。後者は超濃厚なガトーショコラ。ねっとりまとわりつくチョコレートは甘さよりも苦味がたっていてこれはまた素晴らしく美味い。

硬い玄米と様々な野菜の素揚げたち

そこに優しい中辛のバングラデシュカレーという目の覚めるような美味い料理を堪能しつくした。先にも書いたとおり、現マスターが残されていた店をそのままに、残されていたレシピのまま継承したカレーなのだという。

たまたま訪れた鹿教湯温泉で

偶然に訪れた元カレー屋さん。4年前2017年5月2日に閉じられたままの空間と出会い、早逝された前オーナーが残された物語をビビビと感じられ、その場で
「私に復活させてください!」
と申し出てしまったのだそうだ。70代なかばの元気いっぱいマスターの気持ちのよい姿が、丸子の信心深い猟師にオーバラップしてなんだか心地よい気持ちになった。


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