店名 麺道 夢幻
場所 長野県中野市吉田84-1
電話 0269-38-0835
ジャンル ラーメン店
バリアフリー ◯
駐車場 あり
食べたもの 「極鶏そば」850円、「ギョーザ3個」300円、「ミニガリバタ丼」300円
物事に対する接し方
というのは人それぞれ千差万別。いろいろあるから面白い。映画の見方、楽しみ方も同様であるものは、現在のアイドルグループ◯◯の誰それが出演している昔の作品を探してコレクションするとか、60年代にフランスで製作されたある作品には後年ビッグネームとなったロックギタリストが演奏している場面があるからなんとか探し出して観るとか。ふたつだけではなく、まだまだあるのだが、自分がやってきた事を挙げていくのだからなんだか空しくなってきたのでやめておく。
もうひとつ
脇役が活躍する様、いや主役をガンガンと食っていく様を観るのが好きなのだがこれは、映画好きには多い事であろう。黒澤明「虎の尾を踏む男たち」ですべてをさらったエノケンの動きとか、「狼たちの午後」のジョン・カザールの目力とか。「羊たちの沈黙」のアンソニー・ホプキンスもすごかったけど、レクター教授の登場シーンは16分しかないのだとか。「ハンニバル」も凄まじかった。
そんなわけで
思わぬ素材が目立ったり、想像もしなかった展開に陥ったりというのがよろしい。食事をとるときも同じで、あれれ?これがこんなに美味かったのか、おやまぁこんなあり方もあったのね。という場面に出くわすと嬉しくてたまらない。
「麺道 夢幻」
中野市江部の交差点を少し北に行ったところにあるラーメン店。以前は豊野にあったらしいが、1年ほど前に移転してきたのだとか。迂闊にも今回が初めてお邪魔するのだが、いったいなにを食したらよいのか分からない。そんな時はメニューの初めの方にあるものを選択するのだ。
「極鶏そば」850円
醤油か塩を選択せよというので塩とする。楚々とした丼に淡褐色のスープが品よく注がれている。表面には大ぶりのチャーシューが2枚、おっとっとその下には鶏チャー、いやこれはほぼゆで鶏だよね、シンプルなものが1枚あった。
柔らかな穂先メンマとネギ、そして中太麺。濃厚ではあるがあっさりという独特なあり方がよい。
「ギョーザ3個」300円
丁寧に包まれた餃子が3個、行儀よく並べられているがこれけっこうデカいよね。もちもちの皮の中は熱々で汁気たっぷり。ひと噛みするとジョバジョバとスープが溢れ出てくる。
…と、ここまでは比較的「美味いラーメンに出会えてよかったね」という事で済んでしまうのだが、ここからがすごかった。まったくのノーマークなメニューがすべてをさらっていったのだ。
「ミニガリバタ丼」300円
ラーメンと同様の三角の丼で登場。こちらは少し小さくて縦縞模様が入っているが。ご飯ものがほしくて注文したのだが、これはなかなかの迫力。ご飯の上は肉だらけ。豚、鶏のチャーシューがゴロンゴロンと乗せられている。そして大量のガーリックバター。ガツンとくるほどのニンニクなのだ。おおおおおお!これは衝撃だ!豚肉の量塊と鶏の優しげな塊双方が口中で混在し踊り狂っている。素晴らしい素晴らしい。ミニにしなければよかった、ラーメンがなければおかわりしたのにぃ。
はい
ラーメンもとても良かったのだが、最後のガリバタ丼がすべてをさらってしまった。脇役万歳!!こういう事を書くと店主に叱られそうだが、美味いものは美味いのだ。次回は早々にお邪魔して、スタンダードガリバタ丼をいただく所存である。
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