飯山市「イナリ食堂」レジェンドのかつ定食

とんかつ

店名 イナリ食堂

場所 長野県飯山市飯山新町205-2

電話 0269-62-2372

バリアフリー入口に段差あり

食べたもの 「かつ定食」1300

 

飯山市にいる

もちろん仕事での事だ。現場をみたり、行政機関をいくつかまわったり。雁木で囲まれた小さくも鄙びた街並み、などというと大変失礼に聞こえるであろうが、これがまたよいのだ。数年前に開通した新幹線と、その駅前のモダンでさっぱりした風景とが、穏やかに調和してよろしい

 

飯山市役所で

いろいろと協議を行う。といってもこちらがほぼ一方的に教えていただいているようなものだ。あああ、もっと調べて、いや勉強してくればよかった。こちらのトンチンカンな質問に親切に対応してくださるご担当者たち。昔の役所なんてひどいものであった。東京の調◯市役所のアイツなんて!などと過去の私怨はさておき、近年の行政は素晴らしい

 

こちらのご担当者方は、というよりも飯山の方々はみんなよい人なのではないか。そんな気がする。素朴、というか朴訥というか。言葉遣いは丁寧だし、私のような、都会育ちのボンボンかつ態度の悪いものでも親切にしてくださる。もちろん中に入り込んだわけではないから、底のそこまで理解したわけではないが、現在のところまったく悪い感情はない

 

市役所内を

ひと通り回らせていただいた。あとふたつお邪魔する課があるのだが、夕刻でないとお帰りにならないとのよし。ではお楽しみランチタイムとしよう。新しい飯山駅前広場の一画に、最近できた居酒屋兼定食屋に赴いたが臨時休業。あれまぁこの間も同じだったよな。店主と私のバイオリズムが一致しているのであろうか。では老舗のあそこ!と行ってみるとこちらは定休日。うーむ、困った。では最終手段、いや最強最恐手段と参ろうか

 

「イナリ食堂」

千曲川の河岸通りをひとつ下りたところにある老舗の食堂。アロワナがゆったり泳ぐ大きな水槽にとても癒される。

古々しくも油じみた店内は、率直なところ清潔感にあふれるとは言い難い。とはいえここがよい、これでなくてはならないという『古い定食屋』のファンであふれている。なにを隠そう、私自身がそのひとりだ

 

先ほどこちらを

『最強最恐』と言ったが、なにゆえかと言えばそのボリュームにある。すべてのメニューではないが、からあげ定食の山、かつ丼のすさまじさは、一瞥しただけで冷や汗が滲み出てくるほどだ。

それだけ見事なる両者はとてつもない人気メニューだから、あっという間に売り切れとなってしまう。私が入店したのは、ちょうど席が埋まったくらい。あるかな?どーかな?というタイミングであったから、恐る恐る聞いてみると、あった!あった!ありましたーーーッ!

 

「かつ定食」1300円 

こちらのかつ丼は何度かいただいた事があり、という事は大変な目にあった経験があるのと同義なのである。したがっていつまでも若くはない身としては、玉子とじは避けようと定食、しかもご飯半分にしたのだが、これはこれで十分『大変な』状況であると思われる。

 

2種の副菜は

ポテトサラダと切り昆布の煮つけ。ニンジンやらハムの入った、ほのピンクのポテトサラダはマヨネーズ多めでまったりやや甘めの優しい味わい。小皿の切り昆布はシンプルだが、手の込んだ一品と一目でわかる。これだけでご飯3杯はイケてしまうかもしれない

 

透明なスープは

かきたまとなっており、ナメコが浮いている。初めてみるタイプ。しっかり出汁が効いているが、あっさり旨味たっぷりの美味いスープ。

ご飯は硬めの炊き具合。少し汁気がある方がよいかな、という感じではあるが、硬めご飯は好きなので問題はない

 

メインである「かつ」

これこそ最強最恐そして最凶といえる存在感を放っている。厚さは1.5cmくらい。もっと分厚いとんかつとは幾度も出会ったことがあるが、このサイズ長径40cm、短径15amというやや歪な楕円形まで含めると、その迫力には圧倒されるばかりだ

 

脂身たっぷりの

とんかつは、塩でいただくのがよいとされている。たしかに甘味が増して美味い。

しかしながら、別の小鉢に仕立てられ、白ゴマの浮いたソースはとても素晴らしい。

ソース男子、いやソースオヤジとしては洋ガラシをたっぷり塗りつけ、じゃぶりとソースをつけ、かぶりつくという行為そのものが好きなのだ

 

とかなんとか

エラそうなことを言っておきながら、とんかつを食べ切るだけで目一杯。ご飯を半分以上のこしてしまった。なんとかイケないことはなかったが、午後の仕事に差し支えるというものだ。親切な方々に失礼があってはならぬ。いつまでも若くはないのだし

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