長野市「たかの」肉うどんと天ぷらとゆかりのおにぎり

うどん

店名 たかの
場所 長野県長野市中御所4-8-4
バリアフリー ◯
駐車場 あり

 

心頭を滅却すれば火も亦涼し

すなわち、無念無想の境地に入れば、たとえ火炎の中であろうと涼しく感ずるものだ。いかなる艱難辛苦も、そして心の持ちようで耐え忍ぶことが出来るものだ。だからこそ、大切なのは平常心である。怠惰に過ごすな、修行に勤しむべし。というほどの意味だ。

とりあえず生業もあり、家族もいる

という立場ではあるから、少しは真面目に、まるっきり怠惰にすごしているつもりはないが、日常的に十全なる体制でダラダラしている身としては、「火も亦涼し」なる境地にあるわけもなく、夏は暑くてたまらない、冬は寒くて我慢できないと、常に泣いてばかりいる。

そもそも耐えてやろう

という気概がないから、修行もなにもへったくれもない。まったく情けないといえばこの上もない。よいのだ、どーせオレはそんなロクでもないオトコなのだ。とゆーわけで冬の寒い昼は、わが身に暖かいものを摂り入れに行くのだ。

 

「たかの」


中御所の長野県庁通り沿いにあるうどん屋さん。昨年5月にお邪魔して、昆布だしのスープと替玉に衝撃を受けた。また食べにきたいなぁ、左様に思いながら7ヶ月も経過してしまったのは、私の修行が足りないせいであろう。

 

「おにぎり」100円


うどん屋にきてメシものから始めるとは、いかなる態度であるのか!と謗る向きがあるかもしれないが、まぁよいではないか、気にするな。

 

前回はいなり寿司をいただいた。


油揚げに包まれてない、オープンいなり寿司ともいえる存在で、珍しくて美味なるものではあった。そうはいっても同じモノをいただいて、ああ美味かったというのは面白みに欠ける。やはりココはおにぎりにすべきだ。

 

三角のおにぎりは3種用意されている

梅干しを仕込んだもの、側面にのりたまあるいは、ゆかりをまぶしたもの。うーむ、ドレにしようか。悩ましくてならぬ。ここは3時間ほど考えさせてくれーーッ!と申し上げたいところだが、後ろの方に迷惑がかかってしまうのもよろしくないので、咄嗟にゆかりを選択する。

 

ゆかり


とはご存知、赤紫蘇を原材料としたふりかけだ。あの独特な香りと塩気が馥郁たる「和」を感じさせてくれる素晴らしきふりかけ。あれがたっぷりとまぶされているのだ。ああああ、美味い。口内でこちらの昆布だしと合わさるとまた、凄まじき魅力を発揮する。素晴らしい

 

天ぷら


レジ手前の棚には揚げ物が所狭しと並んでいる。今回は下記3点をピックアップした

「ごぼう天」200円


ササガキごぼうをかき揚げ状に仕立てたもの。ごぼうのクセと歯ごたえがクセになる

 

「ちくわ天」100円


ちくわってビンボーくさい感じがしなくもないが、常に傍にいてくれないと落ち着かない。そんな存在感であるからして、ここにある、というだけで嬉しくてたまらない

 

「かしわ天」200円


鶏肉の天ぷらというのは、いまだに違和感があるが、美味いのは確実だから注文してしまう。火通りが絶妙。揚げたてであったらもっと美味かったであろう。

これらを昆布だしにじゅわーっとつけて口中に投入する。幸せの極地とはかようなことを指すのであろう。

 

「肉うどん」790円


ここまで役者が揃っているのだから、かけうどんにすべきであったろうが、そこはそれ、名物と冠されているメニューに目がいってしまうのは仕方がない。甘く煮た薄切り肉がたくさん乗っている。肉の味、昆布だし、そしてとてつもないゴン太うどんによる、超骨太ハーモニー。

 

「替玉」100円


主役にいろいろ載せてしまったから、最後はシンプルに、とゆー事で替玉を注文。精算はその場で行う。こちらの替玉は麺だけではなく、昆布だしまでついてくる。すなわちかけうどんがそのまま出てくるという事。純粋なる昆布の味わいと、固くて太いうどんを楽しめます。

 

幸せなるランチタイムの終了


そうだ、そうなのだ。修行などせずとも暖かければよい、美味ければよいのだ。最後にちらり他の席を眺めると、美味そうな鍋焼きうどんを食べている。なんと!目の前のコンロでぐつぐつやっているではないか。ああああ、このような魅力的なメニューを見逃すとは。やはり修行は必要なのかもしれない。

コメント

タイトルとURLをコピーしました