かつて土曜日は半ドンであった
いきなりなんここっちゃ?と言われる向きが多いだろうが、30年ほど前の土曜日の学校も休みではなくお昼まで登校していたのだ。会社も「やる事なけれび帰っていーよ」という感じであったと思う。なんとも昭和らしい雅な風景だ
したがって給食はない
昼食は自宅で済ませるわけだ。大概母親が作るものは冷蔵庫整理を兼ねたチャーハン。入っているものはキャベツやら大根の葉などのクズ野菜か、ハンペンやらさつま揚げ。肉やらソーセージが入っているときなど僥倖というしかない。まぁ嫌いなものはないし、お腹いっぱいになれば文句はない方なので、美味しくいただいてはいたが
好きだったのはチキンライス
チキンなど入っていた事はほぼなかったから、単なるケチャップライスに過ぎないのだが、ここではこれで通すが、あの朱に染まったペタペタのご飯が好きでたまらなかった。それも、口にするとむせ返るほど大量のケチャップを用いたものが好きだった、いや現在でも大好きだーーーッ!
しかしながら
あっさり味志向の現代、しかもより一層あっさり好きの家内が仕切るわが家では、そんなぺったりチキンライスなど出てくるはずもない。ではどーしたらよいか?自ら作るしかないではないかーーーッ!とゆーわけで本日のメニューは以下の通り
①豚肉の塩胡椒焼き
②ハート形目玉焼き
③なんちゃってチキンライス
①は昨夜の残った豚肉を軽く塩胡椒してフライパンで焼いたもの。のちにクドいのが登場するので、あくまでもシンプルに。②は丸くする自信がないので、魚肉ソーセージを用いて焼いてみた。新機軸ではあるが、オリジナルではない。そして③となる
【なんちゃってチキンライス】
[材料]
ご飯 200g
⚫️ミックスベジタブル お好みで
⚫️ケチャップ 大さじ3
⚫️オイスターソース 大さじ1/2
⚫️コンソメ顆粒 適量
⚫️塩 少々
1.耐熱ボウルに⚫️を入れレンジで1分加熱
2.ご飯とまぜる
本来のレシピであればミックスベジタブルは玉ねぎやにんじんだったりする。レンチンではなく、フライパンにオリーブオイルで軽く炒めて香りを出して、という事なのだが、そこはそれ「なんちゃって」だからお許しいただきたい。ケチャップもかなり多めだと思うが、これが私の好みなのだ。お試しの際はご調整いただきたい
チキンライスとは
かくも懐かしき料理なのである。日本の洋食文化のごく初期からあったとされる。初めての給与で、銀座の洋食店でチキンライスを食べた時はものすごく誇らしい気分となった。なんて書いていたのは池波正太郎だったか
とはいうものの
気負って作り上げたはよいが、すべての具材、サイズ感を見誤り、てんこ盛り弁当となってしまった。目玉焼きは黄色くならなかったし、肝心のチキンライスが見えなくなってしまったーーーッ!はい、素直に認めます。大失敗ーーーっ!いつも通りといえばそのまんまの結果である。まだまだまだまだ修行が足りぬ
追伸
近年の印象的のメニューで見かけないのはなぜか。オムライスやナポリタンは復活したというのに。チキンライス復権を心より願うものである
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