のり弁は
わが家の伝統なり、とゆーか昭和のお母さんが作った弁当なんて、ほぼのり弁ではなかったか。ご飯を盛り上げ海苔をのせ、醤油をじゃじゃっとかけて、またご飯を盛って海苔をのせ醤油をじゃじゃっとかけて、玉子焼きやらナニやらのおかずをいくつか入れて出来上がり。新聞紙でくるみ、輪ゴムでパチンとまとめて、はい!いってらっしゃい!
子ども時代の弁当は
こんな感じだったなぁ。あるとすればおにぎりくらいか。いずれにせよ、海苔とご飯のコラボレーションである事には違いはないが。しんなり醤油の味・香りをまとった海苔と、冷んやり固くなったご飯双方を頬張ると、ああうんまいいいッ!
そういうのり弁のイメージを
覆してくれたのが、一連のお弁当チェーン。具体的には「ほっかほっか亭」ののり弁であろう。平たいウレタンの器にほかほかご飯の上に鰹節と昆布の佃煮を敷きならし、板海苔一枚ペローっと被せ、ちくわの磯辺揚げ、白身魚フライ、きんぴらごぼう、桜漬けが配されたお弁当。昔は250円くらいだったのではないか
よくばりオヤジは
その両方を食べたいと切にねがった。しかしながら、いくら願ったところで誰も作ってはくれない。致し方ない、自分で作ろうか。幾日かの検討と試行錯誤の末に出来上がったのが以下の通り
まずは
ご飯を盛りつけ塩こんぶ、鰹節をふりかけ上から焼き海苔をふわっと。一枚まるまるでのせようかとも思ったが、前に大失敗したので、細かく切ってから乗せてみた。これで食べる時にペロリ剥がれてしまう哀しい出来事にはならぬ。調味料は生醤油ではなく出汁醤油とした。旨味をプラスするのと、わずかでも減塩になれば、という気持ちをこめても、今さら意味がないかもしれない
惣菜類は以下の通り
①白身魚フライ
②ちくわの磯辺焼き
③ソーセージ
④厚焼き玉子
⑤タラの芽の胡麻和え
①はいつものアレ。前夜から自然解凍しておいてから、②はちくわの中にチーズを入れ、水でといた小麦粉にくぐらせ、そして③は賞味期限が迫っていたもの。大きめのフライパンに油を入れ、いっぺんに揚げ焼きにする。こうすると、なんとなくプロ主婦っぽく感じられるから心地よい。
おっとっと、隙間がまだあるか、④と⑤を並べてしまおうか。後者は最後のタラの芽だ。作り置きもちゃっちゃと使ってしまわねばならぬ。色味が足りないので、ミニトマトを添えて完成
どーも上手く感じられない
この手のものに欠かせない「ゴロっと感」が今ひとつ。厚焼き玉子は半分でよかったなぁ。黄色が主張してしまっているのが最大の原因かと。修正しようかともチャレンジしたが、海苔とくっついてしまい簡単にはいかないので断念。単に技量の問題なのではあるが気に入らない
だからといって
お弁当づくり歴ふた月ほどのオヤジが、パパッと母親やらプロ主婦のみなさんに肩を並べられるわけもなし。修行はまだまだ始まったばかり
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