店名 cafe & bar 梅蔵
場所 長野県茅野市豊平3508-1
電話 0266-82-7050
バリアフリー △ 入口に段差あり
駐車場 あり
寒の戻りとはよくいったもので
ここ数日は春先どころか初夏の陽気。「あたたかでよい」を通り越して「半袖にするか」などと軽口を叩いていたのだが、気がついてみると雪が降っている、風も轟いている。うおおおおお!寒くてたまんねーや!たまりかねて暖房を強くしようか。などと考え始める始末であった。暑いのは閉口だが、寒いのに戻りたくはないなぁ、などと語らいつつ本日は
茅野市までお出かけなのだ
家内の交友関係におつきあいというわけだ。寒いのは嫌だが、このお供は楽しみなのだ。美味いものを食べながら、昔のことやら近況やらをきくのがじつによろしくて。半年くらいの間隔でこれで3回目であったろうか。早起き、…といっても平日よりは遅い時間ではあるがいそいそと出かける
茅野という場所は
甲州街道と中山道の合流点であるのと、浜松から上田に抜ける秋葉街道と、この地から佐久、群馬、埼玉県へ抜ける国道299号線別名メルヘン街道の合流点。街道の交わるところは文化の交わる場所でもある。標高1000m前後で、かなりな山中であるにも関わらず、尖石という縄文時代の大規模遺跡があるのもそのためであろう。こちらから出土した「縄文のビーナス」「仮面の女神」は一度は見ておくべきものだ
今回連れて行ってもらったのは
メルヘン街道から少し南にはいった地にある。地図をみると茅野市尖石縄文考古館にいたる「縄文の道」と名づけられた道の近在で、尖石遺跡のど真ん中、由緒ある地ともいえる場所にある
「cafe & bar 梅蔵」
坂道から一段下がった場所にこの店はある。駐車場から細い通路をそろそろと下っていく。朝方に降り積もった雪の間から福寿草の黄色い花が顔を出している。小さくも可憐な春を愛でるのも、 楽しいものだ。古い民家を改装したイタリア料理店だ。古民家カフェともいうべき業態は、茅野にはやたらとある。長野にもないわけではないが、こちらほどではないからとても羨ましくてならぬ
起伏のある場所にあるためか
室内の床にもレベル差がある。既存の土間と床を取り入れながら改修しているから、完全バリアフリーとはいかないが、既存の小屋組やケヤキの大黒柱をみせたり、自然石を敷き詰めたり、薪ストーブを設置したりと面白い空間となっている
窓際のテーブル席に通される
水やらナフキンはセルフで、中央のコーナーから。オーダーはタブレットでお願いしますと、にこやかに言われてしまえばなんの文句もない。とはいえタブレットは苦手なんだよなぁ、と年配者で構成された私たちは苦笑いするしかない。悪戦苦闘しながらのオーダーしたメニューは以下の通り
コースはないので
各々オーダーするより、何品か注文して取り分けながらいただくのが楽しいであろう。何事も選択肢が多い方がよろしい。ランチタイム・会食であればなおさらだ
そんなわけで
前菜からサラダやらソーセージの盛り合わせやら、カルパッチョやらたくさんあるが、まずはサキベジ、野菜からいただくのがよいでしょう
【AntiPasto】
「サラダ・バッレ」780円
10種以上の野菜を用いた葉野菜山盛りサラダ。高価な葉っぱものが大量かつ無造作に盛りつけられ、粉チーズとオリジナルのドレッシングがふりかけられている。よくみると下には1/8にカットされたレタスがゴロリ。シレッと豪快ユーモラスな姿に感激。添えられたナイフでザクザクと切り分け、混ぜ込んでいくのも楽しい風景だ
「ホウレン草ソテーと半熟卵のサラダ」780円
名前そのまんま葉物野菜にホウレン草のバターソテーとカリカリに加熱されたベーコンがのせられている。傍らにある白く丸い物体はモッツァレラチーズかと思ったが、半熟卵であった。というかメニュー表示に入っているではないか。オレも注意力散漫だねぇ。ホウレン草がじつに優しい。道端に生えている草のように硬く葉っぱくさいホウレン草(©️久住昌之)が好きなのだが、ここではコレが正解であろう
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