諏訪市「諏訪市役所 食堂」市役所食堂 ランチバイキング

バイキング・ビュッフェ

店名 諏訪市役所 食堂
場所 長野県諏訪市高島1丁目 22番30号
駐車場 あり
バリアフリー ◯
食べたもの 「ランチバイキング」780円

 

急ぎの仕事で

諏訪まで行ってきた。高速道路で優雅に諏訪インターまで直行のつもりでいたが、岡谷JCTは、ただいま絶賛工事中。そのまま進んでも良かったのだが、案内板に「諏訪まで高速40分、下道50分」とあるのを見て、思わず塩尻インターで降りてしまう。急ぎの仕事ではなかったのかと、自分にツッコミを入れなくもないが、10分程度の差であればどうということもない

塩嶺峠は降り口こそ混雑していたが

その後は意外なほどスムーズ。岡谷市街地を抜けて諏訪湖の西側を駆け抜ける。空はまぁまぁの晴れ。もう少し雲が少なければ絶景だったのだろうが、そうなると今度は暑さが増すのだろう。季節は移ろい、暑さもあと少しの辛抱だ。やがて寒くなり、凍えるような風景が待っている

仕事を済ませた時刻は11時少し前

午後にも予定があるので、早いが昼食とすることにした。このあたりのランチ事情にはあまり詳しくないが、今日はどうしても行きたい場所があった。しばらく車を走らせ、辿り着いたのは諏訪市役所。その庁舎の中にある

「諏訪市役所食堂」

市役所の食堂といえば、味はそこそこだが安くて安心感のある場所、という印象が強い。私もあちこちの役所メシにはお世話になっているが諏訪市役所の食堂は初めてだ。仕事柄、市役所に寄ることは少なくないものの、諏訪市役所に来るのは数年ぶり。まして食堂を使うなど縁がなかった。そんな私が今回足を運んだのは、あるSNSで情報を仕入れたからだ

「ランチバイキング」780円

市役所職員は680円。内容を確認するとその充実ぶりに驚かされる

さんま塩焼
焼きそば
茶碗蒸し
肉じゃが
カット野菜や各種サラダ
漬物類
きんぴらごぼう
ひじき煮
とろろ汁
納豆
梅干し
カレー
ご飯(9月12日新米とのよし)
味噌汁
ヨーグルト
バナナチップ

など
これで780円は犯罪的といえる

注意書きもある

バイキングだが食べ放題ではない
基本おかわりは一度
残したら追加料金
など、ごく常識的なマナーが明記されている。なるほど、と頷きつつ、節度を守って皿に盛りつけていく

 

 

「さんま塩焼き」

塩焼きがまるまる一本、バイキングで出てくるとは思わなかった。保温機から取り出すとまだ温かい。今年は豊漁と聞くが、こうして役所食堂でいただけるとはありがたい。少々細身で脂の乗りは控えめだったが、カボスと大根おろしが添えられており、爽やかに味わえる。バイキングでここまで出すとは、驚きとともに嬉しさがこみあげる

 

「焼きそば」

やや太めの中華麺を使った、昔懐かしいソース焼きそばだ。具材はキャベツ、もやし、ニラとシンプル。どこか縁日の屋台を思わせる素朴な味で、これがまたご飯に合う。チープであることが、逆に良い。焼きそばは奇をてらわないのが一番だと再認識した

 

「茶碗蒸し」

保温バットに入れられ、アツアツのまま提供されていた。枝豆が入っていて、出汁の香りがふわりと広がる。やや卵とじ寄りの風合いではあるが、それもまた愛嬌。大きな具はなくとも、なぜか心が和む

 

「肉じゃが」

むしろ「豚肉とつきこんの煮物」という趣。豚こま肉がどっさり入り、つきこんにゃくと一緒に甘辛く煮込まれている。その中にジャガイモが控えめに顔を出す。ボリュームがあり、ご飯が進む。これだけで丼一杯いけるほどの力強い味

「もずく酢 石垣島産」

一般的にスーパーで見るものより色が濃く、歯ごたえがしっかりしている。ぽん酢を好みで加え、ほどよい酸味でいただくと、爽やかさが口いっぱいに広がった。ザクザクとした歯ざわりは、普段口にするもずくとは別物。ショウガかワサビが添えられていれば、さらに至福だっただろう

「とろろ汁」

ランチバイキングでこれが出てくるとは思いもしなかった。山形村産の誇り高きとろろを、すり鉢からすくってご飯にかける。適量との注意書きがあったので控えめにしたが、できることなら山盛りで食べたいところだ。淡い味わいながらも、ご飯を噛むほどに旨みが染み渡る。日本人に生まれてよかったと心底思わせる一品

「納豆」

こんなものがあるのだから、当然手を伸ばす。とろろと納豆を一緒に味わう贅沢。さらに先ほどのもずくを加えて「ネバネバ三昧丼」にすれば良かったかもしれない、と後になって気づいた。次回の課題である

「味噌汁」

シンプルにネギとシイタケ。ほっとする滋味深さ。舌にとろりと広がる、まさに日常の味、だがそれが一番ありがたい

 

一通りいただいて

どれも美味しく完食した。業務用食材を一部使っているのは当然だろうがそれを補って余りある誠実さと工夫がここにはある。追加料金を恐れて残さない、というのではなく、最後の一口まできちんと食べたいと思わせる料理だった

市役所の一食堂で

これほど楽しめるとは思わなかった。味だけでなく節度やマナーの大切さを改めて教えてくれる場でもある。また機会を作って、再訪したい。次はネバネバ丼を忘れずに

コメント

タイトルとURLをコピーしました