店名 ニューフライパン
場所 長野県東御市本海野1601-1 [地図はこちら]
電話 0268-62-1332
ジャンル 洋食屋
バリアフリー ◯
駐車場 あり
食べたもの 「スパカツ」1100円
子供のころ
というと私の場合小学生くらいのことを指すが、21世紀といえばものすごく光り輝き、空気もほんのりバラに彩られていると思い込んでいた。1999年に気になることがありそうだ、と知ってはいたがどうにも与太話臭が強くて信じる気にはなれなかった。あんまり面白くないガキだったねぇ。
そして何より
暗いことよりも明るいことを想像していた方がよいではないか。「2001年宇宙の旅」のディスカバリー号でマラソンをしてみたい!星新一「ゆきとどいた生活」みたいなゆきとどいた生活を体験してみたいぜ!と、ただただ空想しているのがとても楽しかった。
とはいえ
楽しいのは空想だけで、現実の21世紀はあまり面白いものではなかった。便利にはなったし物資も当時よりは増えた。社会的なインフラだって現在の方が遥かに整っているだろう。スマホもインターネットもあった方がよいに決まっている。40年前から比べれば選択肢も多くなっているのもよいはずだ。
…ただ
選択肢が多いという事は本当に良い事なのか。進路のこととか、職業選択において数は多ければ多いほどよいが、そのほかの服であるとか食べ物で、AとBとCとDとEとFとGの中からひとつ選べと言われても大概のものは困り果ててしまう。それにAとGにた違いがあっても、AにはB差がないよなどという場合の方が多い。
昔はよかった
と単純に言うつもりもないが、昔はシンプルでよかった。私の子どもの頃はスパゲティだってナポリタンとミートソースしかなかったのだ。バジリコもボンゴレもボロネーゼもカルボナーラもなかったが、幸せであった。
「ニューフライパン」
東御市の老舗洋食店。ランチタイムはいつも混雑している。うまくて安くてボリューミーといえば致し方のないことだ。狭い駐車場になんとかとめていざメシだ。本日のメニューは決まっている。
「スパカツ」1100円
タイトル通りナポリタンスパゲティの上にとんかつがドンと積載されている。これ以上シンプルなメニューはない。
とんかつはしっかり一人前
厚さもサイズも相当量ある。しかも揚げたてだからいう事なし。ナポリタンが真下にあるに関わらずソースをだばだばかけてしまう。だってこれが美味いのだから。
『昭和のナポリタン』
というサブタイトル通り、玉ねぎ、マッシュルーム以外の具材はなく、あとはひたすらケチャップ!ケチャップ!ケチャップ!真紅に染められたケチャップ、ケチャップのみの味つけスパゲティ!美味い!美味い!スパゲティはナポリタンはこれでなければならないのだ!
くちびるの周りを
真っ赤に染めてランチ終了。ケチャップドリンカーとして、昭和のナポリタン好きとして幸せなランチタイムであった。
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