店名 うどん天国 麺天
場所 長野県東御市和3628-6 [地図はこちら]
電話 0268-71-6311
ジャンル 讃岐うどん店
バリアフリー ◯
駐車場 あり
そもそも
麺類などというものは数のうちに入らないと思っていた。そば、ラーメンなるものは定食にプラスいくらかで味噌汁と変更して虫休めとするか、カツ丼親子丼天丼のお供に別途注文してお腹いっぱいにするという、大喰らい道を正しく進むためのアイテムであるとしか認識していない、とてつもなく失礼なものである。
しかしながら
その麺類の中にうどんがエントリーされていない事実こそ、まったくをもって失礼であるとしか表現しようがない。だいたい、20歳半ばを少し超えたくらいまで、うどんなどまともな食べ物ではなく、具合の悪いときに消化のよいものとして食べるというくらいの認識しかなかった。
これは
関東の、関西のという事ではなく単にそこまでのキャリアにおいて家庭内では病人食として、外部ではまともに美味いうどんと出会ったことがなかった、という事でしかない。いやまぁ幸薄い人生を送っていたことよ。それから幾星霜、本場の讃岐うどんを経験し、讃岐生まれのはなまるうどん、讃岐とは関係のない丸亀製麺がお気に召した現在では、おうどん様とは良好な関係を築くことができた。以来美味そうなうどん屋をみると飛び込んでみるのが習慣となったが、この度また良店と巡り合うことができた。
御代田町での打ち合わせを終え
帰途は浅間サンラインをゆっくりゆっくりと進む。さぁ昼ごはんは何にしようかと道端を眺めながらいたら、下大川交差点の少し先くらいに見慣れぬ店舗があった。店名からすればうどん屋らしい。よしここがいい、ここでよい。
「うどん天国 麺天」
チェーン店っぽい名前と外観だが、あとで調べてみたら地元の有力企業が新規事業として始めたものらしい。カウンターでの注文、待機中の天ぷらなどはなまるや丸亀によく似ている。
釜揚げ、ぶっかけと基本メニューは他の讃岐うどんチェーンと変わりがない。しかしながら、こちらは同じことをしたくない天の邪鬼オヤジである。なにか変わったメニューはないかと仔細に検討した結果たどり着いたのがこちらだ。
「ごぼう天うどん」500円
ささがきにしたごぼうをかき揚げに、というのはよく聞くが、丸のまま、長いままの天ぷらは珍しく感じる。先方には馴染み深いやり方なのか。ごぼう特有のクセを残しつつ軽く下味をつけているようでなかなか複雑な味わい。ゴリゴリっとした硬さを残しているのもよい。出汁がしっかりと効いたスープもよし。これはどうやらイリコでとっているようだ。そして主役のうどん。もっちりもちもちの歯応え、腰のよさ、喉越しなどどれも満点だ。
うどんを食べながら
店内を見渡すと、妙に気になるメニューを発見。これはなんとなくイッておかないとまずいであろうと急遽注文。
「骨付き鶏 ひなどり」850円
香川の隠れ名物といわれているメニュー。塩胡椒のみでパリパリに焼かれたもも肉はジューシーでうまし。小鉢に入ったキャベツは、残った肉汁をつけて食べろという小粋な演出である。
また
新しいうどんと出会えてとてつもなく嬉しい。ぶっかけ、しょうゆうどんと試してみたいメニューだらけなのもよい。再訪決定。蜂の子メニューも楽しみだ。
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