店名 松屋 長野柳原店
場所 長野県長野市大字小島86-1
電話 026-256-4072
ジャンル 牛丼チェーン店
バリアフリー ◯
駐車場 あり
食べたもの 「ビーフシチュー ライスセット 豚汁変更」1080円
本当に美味いものを喰いたければ自分で作れ
とは巷間よく言われている事だ。北王子魯山人か池波正太郎、海原雄山みたいでカッコいいことこの上ないが、まことのあいにくなことで私には料理の素養、あるいはセンスがない。いや絶無といってよいだろう。
食べるものを作る
という事であれば出来なくもない。カップラーメン、インスタント袋麺だけでなく、目玉焼きだって出来る。やろうと思えば揚げ物だって出来る。煮物も作った事があるし、焼魚も出来るし、カレーや親子丼だって作る事が出来るぞ!!!
とはいえ
基本的にお腹がいっぱいになればよい、という人間にとって自ら調理するものなんてどうでもよいのだ。量があればよい、見た目も味もそこそこであればよい。このような者に素養あるいはセンスがあるわけがない。
したがって私は「ぼく食べる人」でしかない。といえばボンクラにしか見えないがその通りだから仕方がない。だからといって、家内が調理するのをボーーーっと観ているだけなどという事はしない。配膳もすれば片づけもする。なんでも残さず美味しくいただく、これが私のポリシーだ。お気楽といえばこれ以上お気楽な立場はないだろう。内食にせよ外食にせよ、いつも美味しい食事を作ってくれている方々に厚く御礼を申し上げる次第だ。
作り手になる事がない
という事は悩みもない、という事にもなる。あれはあれでなかなか大変な作業のようで、もっとも辛いのはメニューづくりなのだそうだ。家内はもとより世の主婦連は毎日悩みに悩んでいる。それは辛いなぁ、とひと事のように言ってはならない。
これは聞いた話だが、メニューには自分の嫌いなもの、好まないものは入らないのだとか。そりゃ当たり前であろう。誰だって嫌いなものをわざわざ苦労して作って食べたくはないしね。
「松屋 長野柳原店」
チェーン店が嫌い嫌いといいながら牛丼屋、とくに松屋に足繁く通うのは、こちらの攻め方が好きだから。せんだっていただいた『ふあとろ朝食』『牛チゲカルビ焼肉膳』まだ食べてはいないが『牛リブロースのカットステーキ定食』など、おてもカウンター式のファーストフード店とは思えないようなメニューだ。そして今回も意欲的なものが登場した。
「ビーフシチュー ライスセット 豚汁変更」1080円
昨年に続き登場したとろっとろ牛肉がごろっごろシチュー。
赤ワイン風味の特製ソースでとろとろに煮込んだ牛肉とじゃがいもがごろごろ入った旨みたっぷりの本格メニュー。
との事だから楽しみで仕方がない。
こういう業態には珍しくしっかりとした鍋で登場、しかも熱々でくるのがとてつもなく好ましい。
惹句の通り、牛肉もジャガイモもごろっごろに入っている。傍らの丸いものはなにか、と仔細にみたらゆで玉子であった。シチューは牛丼の旨味、脂の甘みがとてつもなく濃厚。肉もとろとろでよし。ほぼほぼ流動食といえるほどの柔らかさだ。
わが家の調理人、…ではなくて家内は好き嫌いなくなんでも食べるが、牛肉とデミグラスソースは好まない。前者は香りのクセが、後者はくどいのが嫌だという理由からとの事だが、したがってわが家でビーフシチューなるものは登場した事がない。子どもたちには食育も必要だからちょっと作ってやればよいではないか。といっても頑として聞き入れない。
ある時、某ファミリーレストランで食事をした時に、まだ小学生だった息子がビーフシチューを注文した。食べた事のない味に驚愕というほど感動した彼は
「お父さん!お母さん!ビーフシチューって美味しいね!こんなに美味しいものをぼくは食べた事ないよ!」
と店中に響き渡るほどの声で語った。
ほれみろ。子どもには満遍なく食べさせないと。すんげー恥ずかしかったじゃないか。
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