長野市「すき家 長野SBC通り店」小鍋だての夜

すき家

店名 すき家 長野SBC通り店
場所 長野県長野市上松1-16-41
電話 不明
ジャンル 牛丼チェーン店
バリアフリー ◯
食べたもの 「牛すき鍋定食」780円

 

先だって

帰省した息子が戻っていく際に、なにか面白い書籍はないかと訊ねてきた。わが家の子どもたちは私に似たのか読書好き。ただ息子は読書よりもゲームの方に興味があって、しばらく離れてはいたが、この頃再燃してきたのだが自室にあるものはみんな読んでしまったのだとか。

わが家にあるものを

持っていけばよい。とはいったものの、私の整理が悪すぎてどこになにがあるかわからない。そんなことよりも買ってしまった方がよいと、本屋へ行く。新刊を購入したが、たった3冊で10000円近くなってしまう。もともと本は高いものだったが、異常だよこれは。

 

それでもまだ

物足りなさそうなのでBOOKOFFへ。ここなら好きなだけ選びなさい。備えつけの買い物カゴへバサバサと入れていく姿は、ああ昔のオレだなぁと変な感慨をもった。いくつか選んだところでなにかおすすめはないかというので、彼と同年代のときに読んだ山崎豊子「白い巨塔」を選んでやる。

彼が帰っていって

数日経過したわけだが、その後あれもよかったこれを持たせてやればと浮かんできてしまう。特に薦めてやりたいのが池波正太郎、もちろん「仕掛人 藤枝梅安」。昼は腕利きの鍼師であり、夜は「生かしておいてはこの世のためにならぬもの」を始末する殺し屋を描いた作品群。池波正太郎はなにを読んでも面白いが、とくに藤枝梅安がよい。アクションから濡れ場、しっとりとした人情ものまでバランスよくまとまった傑作だと思う。未完なのが残念でならない。

そして

いつも通り美味いものが登場するのもよい。殺しを成功したあとに
「彦さん、ねぎはあるかい」
「あるよ」
「味噌は」
「そんなもの切らすわけがないさ」
「それじゃ根深汁をつくって、熱いのをふうふうやりながら酒を飲もうよ」

 

なんて場面を読むと

ぞくぞくしてくるほど面白いし美味そうだ。ところで根深汁ってなんだ?そして小鍋だて。鍋に湯をはり昆布を一枚敷き出汁をとった中に輪切りにした大根をいれ、柔らかくなったところに醤油をさして食べる。あるいはむき身のアサリを入れ、軽く醤油と酒を薄く利かせ火が通ったところを食べる。

 

くーーーッ!

美味そうだ!本当に美味いかどうかはわからないが、なにを描いても美味そうに思わされるのは池波正太郎マジックとしかいいようがない。こんな事を想像していたら、腹がへってきた。そうだひとり鍋を食いたい!という事でこちらへ

 

「すき家 長野SBC通り店」


今夜はすき家でゆっくりと。牛丼屋にはちょいちょい来ているが、主役をほとんど食べていないが、まあよいだろう。そしてご注文はこれ

 

「牛すき鍋定食」780円


たしか何年か前にも登場したものだが、今回はトッピング類はなく、ごくシンプルな鍋ものとなった。要は鍋にいつもの牛肉煮と白菜、ネギなどの野菜類にシラタキ、うどんが搭載された牛鍋である。

 

固形燃料を


用いた簡易コンロで煮込むので、しばらく時間がかかるが、これはこれで楽しいものだ。藤枝梅安とはずいぶん風が違うが、それは池波正太郎と私の違いでもあるから当たり前だ。ぐつぐつしてきたところで溶き玉子にくぐらせいただきます。

多彩な具材と

なによりも玉子がふたつもついてくるのがよい。片方はそのままくぐらせて、片方は鍋に投入して玉子とじにしてもよい。あーこりゃこりゃ美味くてならぬ。こんな事は池波正太郎は絶対に書かないな。

年末年始に

息子が帰省した際には藤枝梅安シリーズを持たせてやろう。ああそういえば「鬼平犯科帳」と「剣客商売」は書棚に揃ってはいるのだが手をつけていない。これはリタイヤ後の楽しみで保存してあるのだが、そろそろ読んでしまおうか。

 

 


信州の定食 写真集・フリー素材集 あらら?のランチ

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