上田市「キッチン樹」ご縁のある名前と真田丼

丼もの

店名 キッチン樹
場所 長野県上田市中央西1-3-37 [地図はこちら]
電話 0268-21-0260
ジャンル 洋食店
バリアフリー ◯
駐車場 あり
食べたもの 「真田丼」1000円

このところよそ様の日記や手紙を覗く機会がとても多い

よそ様の、といっても伯母や伯父または義父のもの。全員物故されているし、個人情報云々といっても60年乃至80年も前のものが大半だから、登場人物はほぼ亡くなっている。したがって問題はないだろう。と気にせずばんばん読んでしまっている。

伯母伯父といっても家内の縁戚のこと

6年ほど同居していた伯母のことはともかく、伯父は昭和19年に23歳で戦死しているのだ。家内や義姉が知るわけもなく、また彼と直接交際したものは恐らく絶無であろう。そういう意味で、少しは彼の痕跡を残してあげるのが筋だ。そう考えるだけでなにやら切なくなってくる。

手紙の内容はほぼ他愛のないものだ

簡便な通信手段が書簡しかなかった時代のこと、現代でいえばSNS、LINEと同じだからね。それにしても伯父がこのまま生きて過ごすことが出来れば、戦争に行かずとも、いや行っても無事に帰って来ることが出来ていたらどうなっていたか。家族は、義父はどのような人生を送ることが出来たのか。歴史にIFはないが想像力を巡らせてみたくなるひと時であった。

「キッチン樹」

上田城址公園すぐ脇にある洋食店。以前から気にはなっていたもののなかなか行けず、先だっては長野からわざわざ出向いたが臨時休業と、私にとってはレアな存在であった。今回こそ!と勢いこんでお邪魔したら無事営業中。これは嬉しい楽しい。品のよいマダムがフロアを仕切られている。奥のテーブル席に通され注文したのはこちらの名物メニューだ。

「真田丼」1000円

なにやら黒々とした丼が登場。薄切りにされたきゅうりが2枚飛び出ているのと、大きな揚げ物には味噌ダレ、2枚の大葉そしてちくわの天ぷららしきものが6個。なるほど真田だから戦国武将を表現しているのか。きゅうりは角で大葉はヒゲ、ちくわ6個は六文銭か。なかなかしゃれのめしている。

まずなにはさておきちくわの天ぷらから。小さいが揚げたて熱々だから気をつけながら口に運ぶ。あれあれあれ?きな粉がまぶしてあるぞ。会計時に訊いたら同じ豆同士、きな粉と味噌の相性がよいからこうしたのだとか。なるほど。

当の味噌だれは甘さ控えめでよろしい。おやきの味噌くらいの味わい。揚げ物はとんかつなのだろうな、と持ち上げてみるとあれあれあれ?中に何かが挟まっている。緑っぽいところもあるからきゅうりかや?いやそんな事はないよなぁ。ひと口食べてみると……、

あ、あああああああああああナスだァァァァァ!!!

ナスのおやきに見立てた挟みカツという事となる。これは素晴らしい!素晴らしすぎる!中には先と同じ味噌だれが仕込まれている。これがまずいわけがない。ご飯の上半分には刻みノリ、下半分すなわち揚げ物の下には大根のツマが敷き込まれている。見た目、味わいと食感すべてがユーモラスに、巧妙に仕組まれたひと品だ。そしてサラリと作っているところなど真田昌幸をみているような気がしてくる。マスターなかなかやるな。

◯◯だったらどうなっていたか

そんな事は私にもある。私の名は「新(あらた)」というが、これは母方の伯父が仕事中に『新しく生まれてきた子だし、父親は新平だし』なる理由でこうなったそうだ。やけに簡単につけられたようだが文句はない。ただその少し前に「樹(いつき)」とする構想もあったのだとか。出生届けの期限は今も昔も2週間以内だからほんの数日の事だろう。知人に似たような名前がいるとか、呼びづらいとかいう理由でうやむやになってしまったらしいが、こっちの方がカッコいいと思うのだが。新ではなく樹であったらどんな人生であったろうか。ちょっと興味がある。中身は変わらないからあまり変わってもいないだろうが。


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