長野市「中華厨房たな華」麻婆豆腐〜あるいは辣とナスの関係について

中華料理

店名 中華厨房 たな華
場所 長野県長野市大豆島403-1 [地図はこちら]
電話 026-222-1224
ジャンル 中華料理店
バリアフリー ◯
駐車場 あり
食べたもの 「麻婆豆腐定食」900円

わが国日本は

島国であるがゆえの複雑に入り組んだ地形と海洋がおりなす風景があり、そして春・夏・秋・冬とくっきりはっきりした4つの季節があり変化に富んだ豊かな国であると教えられてきた。…と過去形で記すのは四季に関してはこのところかなりあやふやな状態に至ってしまっている。

夏暑く冬寒い、春と秋はほどほどに

というのが通り相場であったはずがずいぶんと様相が変わってきてしまった。夏寒く冬暖かいと真反対になるならまだしも、夏暑すぎて冬はさほど寒くならない、というのはあまり気分がよろしくない。いくらお盆とはいえ40℃はないだろう。20年前、長野に来たばかりの頃は冷房機を設置する方はほぼゼロであったくらいなのに。

地球温暖化の影響

と言ってしまえばなんとなく納得できてしまうが、今のところは「わからない」というのが現状らしい。そもそも地球自体が温暖に向かっているのか、はたまた寒冷化に向かっているのかは誰にもわからない。

旬のもの

というのは地球温暖化以前に変わり果ててしまっている。海産物は養殖で、農産物はハウスものあるいは双方とも輸入やら冷凍やらで一年中変わりなく、しかも安価に手に入れることができる。はなはだけっこうな事ではあるが、私のような極端に傾いた人間はひたすら同じものを食べ続けることとなる。

そうだナスだ、ナスなのだ

以前から幾度も幾度も幾度も幾度も幾度も幾度も幾度も幾度も記している事でわれながら偏執的ではあると思うが、今さら変えることなど出来ない。

そんなことだから

放っておくとしょっちゅうナスを食べている事となる。煮てよし焼いてよし揚げてよし、場合によっては生でもよし。これほど万能な食べ物だからやむを得ない。常にナスを抱き、ナスと添い遂げ、ナスとともに生き抜くことは何の造作もない事ではあるが、所詮は人間と植物の間柄、なかなかうまくはいかないものだ。

せめて冬場くらいは

ナスと距離をおこうと思う。どのみち旬ではない、ハウスものはあるが、季節のど真ん中に出来た、ぴちぴちに張りつめた彼女(なのか?)とはめぐり合いようもないのだ。だから今は距離をおこうと思う。少し離れて感度を高め、感性を磨き再会の喜びをひたるための努力をしておこうではないか。

「中華厨房 たな華」

大豆島のいつもの四川料理店。こちらの麻婆から離れられない。麻婆茄子の完成度の高さなど常人では計り知ることが出来ないほどであろう。しかし、現在は冬、茄子の季節ではないので今回は豆腐、そうハイスタンダード麻婆豆腐をいただくのだ。

「麻婆豆腐定食」900円

どす黒いという表現があるのであればこの器は『どす紅い』豆腐、ひき肉、長ネギなどを深々と炒め煮込まれた色合いにはあまり尋常な表現は似合わない。

このどす紅さは見た目の通り辛い。そして辛口をオーダーしたがために麻:花山椒のしびれ辛いのと辣:唐辛子の火の吹くような辛さが加算されとてつもなく辛い。辛いがやめられないのだ、止められないのだ。

熱いメシの上にのせてかきこみ喰らう。額の汗は熱いから、あるいは冷や汗であろうか。しかし箸を進めるのを止められない。

かか、かかか辛い辛い辛い

しかし美味い、辛いから美味いのか、美味いがゆえに辛いのか判断できない、いやあまりの辛さに錯乱しているのかもしれない。

かか、かかか、かかかかかかか辛い辛い辛い辛い辛いよーーーーーーーーーッ!!!!

つい先程

調べてみたら唐辛子とはナス科に属する植物なのだそうだ。なんだ、そうだったのか。ナスと私は神に選ばれし相思相愛の間柄。やはり離れられないのだ。ああああ、キミと距離をおくなんて出来るわけがないのだ!もう季節など関係ない!ナスよ!私のナスよ!今すぐ食べに行くからね!


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