店名 かねき
場所 長野県須坂市東横町344-1 須坂ショッピングセンター [地図はこちら]
電話 026-245-5611
ジャンル 洋食屋
バリアフリー △ 入口に段差あり
駐車場 あり
食べたもの 「カレーオムライス」740円、「カニコロッケ」200円
もとからあるもの同士を組み合わせて
新しいものを創りあげる。なんだか頭のよいヤツから要領のよさを見せつけられているようで、なんとなく嫌なのだが、実際に便利なものが多いのは本当だ。例えば消しゴム付きの鉛筆。私のようにそそっかしくて忘れ物の多いものにとって、このような存在はじつに助かった。
あんパンなどは
その最たるものといえる。明治の初めに、木村ジャムおじさん、…ではなく木村安兵衛氏の
『あんこをパンで包む』
という画期的なアイディアにより日本にパン食文化を根づかせた、革命的な商品といえる。
カレーパンしかり
こちらは新宿中村屋の相馬愛蔵がインド独立運動家ラス・ビハリ・ボース(チャンドラ・ボースとは別人。井口喜源治記念館の館長さん、間違えてごめんなさい)から伝授された純インドカレーからヒントを得て作り上げた、これも革命的な商品であろう。身近にあるものを、ほんのちょっとした発想の転換で新しいものを作る。これほど素晴らしい行いはなかろう。
「かねき」
豊穣の街 須坂の中心にある商業施設パルム。ほぼシャッター街となったここからは、かつてのエネルギーがまだ残っているように感じられてならない。パルムの中に数軒の名店があるのだが、そのうちのひとつがこの洋食屋さんだ。様々な定食ものと名物オムライス。こちらには3種のオムライスがある。通常のケチャップオムライスと味噌ソースを調じたみそオムライス。これの完成度も高いのだが、私がもっとも好きなのがこちらだ。
「カレーオムライス」740円
黄色の枕にとろりとかかるカレーソース。これがわりとあっさり出来ていてよいのだ。オムライスの中身はケチャップではなく、カレーチャーハン(喫茶店のカレーピラフ風)なのがよい。カレーを少しずつかけ回しながら、パツンパツンのオムライスをさくりさくりの削り取るようにして食べる。いやぁ美味いの美味しいの。
「カニコロッケ」200円
トッピングメニューは今回初挑戦。キムチ、春巻、竜田揚げ、ミニカツとあるが、なんとなく特別感のあるこちらに。さっくりと揚がった衣の中はとろりまったりクリーム仕立て。あまりカニは感じられないが、正統派クリームコロッケには感服せざるを得ない。
カレーとオムライス
これもありがちな組み合わせだし、よく見かける存在だが、あまりうまく出来ているところがない。その点「かねき」のカレーオムライスは双方をうまく調和させていると思う。率直なところケチャップオムライスよりも美味く感ずる。
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