「よしの屋」学生街の…

地域

店名 よしの屋
場所 長野県長野市若里4-2-18
電話 026-227-6357
ジャンル 食堂
バリアフリー △ 入口に段差あり
駐車場 あり

今さら

言わずともご理解いただいていると思うが、私も世間並みの大喰らいなのである。したがって店の選定となれば、味わいよりも量、ボリュームを重視する傾向にある。だからえらい目に合っている、なんぞという話はさておいてそちら方面の情報収集に余念がない。Yahoo!検索で「長野市 デカ盛り」などと調べてみてはそちらに赴きいただいて。と、楽しく過ごさせてもらっている。

テラめし倶楽部
というサイトがある。
マエダンゴさんという方が運営されている、全国各地のすげー食事が紹介されている。ちなみ“テラ“とは数の単位を指し、キロ、メガ、ギガ、テラというアレのことだが、これは大盛り、特盛り、デカ盛り、メガ盛りのさらに上をいくボリュームというほどの意味。

マエダンゴさんは全国各地をこまめに回られていて、その見事な喰いっぷりをユーモラスな語り口で魅せてくれる。それにしても世の中すげー店があるもので、福島県いわき市「中華のんき」の『のっけ丼』、愛知県名古屋市「カフェ・ダッカ」『ピラフ特盛バーグ』、大阪市北区「喫茶Y」『サンドウィッチ・モーニング』など凄まじいメニューがある。

面白いのはテラ盛りメニューのある店というのは、大概が学生街にあることだ。若い食べ盛りの彼らに必要なのは安いかテラ盛りか、あるいは両方という事だろう。まぁそんなものだよね。東京でも早稲田から高田馬場あたりまでは、そんな楽しい店ばかりだ。

長野県には信州大学という大きな学校がある割に、テラ盛り店は少ないのではないか。松本は4学部+全学部の一年生が集まるからない事もないが、上田にせよ長野にせよあまり見かけないので寂しい限りだ。

あ、長野市にひとつあった。
テラ盛りではなく、そこそこな盛りといったところだが極端に安い定食屋さんが。

「よしの屋」

信州大学工学部の並びといった場所にある小さな定食屋さんだ。住宅街のど真ん中にあり、学校やホームセンター、スーパーやホクト文化ホールといった大型施設があるようには思えない静けさに囲まれている。こちらはとにかく安いのだ。店内の短冊メニューを見るとその凄まじさがよくわかる。

豚しょうが焼定食 450円
鳥唐揚定食 400円
月見とろろ定食 360円
玉子丼 300円
カツ丼 420円

などなど。原価計算しているの?という気がしなくもないが、これで何十年もやっているのだから大丈夫なのであろう。もちろん学生専門ではないから、一般の社会人や私のような社会不適合者まで来るからいつも満杯だ。そして注文品はこれだ。

「日替定食」350円

この日のメニューは『魚フライの野菜あんかけ』との事だ。白い楕円の洋皿に千切りキャベツと野菜あんの山が出来ている。さっぱり黄緑のキャベツと白菜、にんじん、インゲン白赤緑のコントラストが美しいメイン料理。

あんをかき分けるようにしてようやく顔を出す魚のフライは、衣がほどよくスープを吸っている。小鉢には切り干し大根の煮物と漬物、丼すりきりメシに味噌汁がついてこの価格は素晴らしすぎる。ボリュームだってかなりなものだ。

「厚焼玉子」150円

入口脇にあるホワイトボードのメニューは通常メニューとは違ったサービス価格なのだとか。

定食とは別にもう一品ほしいときなどによい。今回は厚焼玉子としたが、これ玉子を3個くらい使っているし、作り置きではないよね?それにしてもけっこうなボリュームだ。次回はおばちゃんに頼んで思い切り甘くしてもらおう。

「テラめし倶楽部」はじつは現在休止中で、かれこれ10年は止まったままだ。まことに残念と思っていたが、風の噂で強烈なドクターストップがかかったのだとか。私ですら主治医から叱責を受けるのだからさもありなん。現在は別の趣味である山歩きのサイト(「よたよた山歩き」)を運営されている。とはいえたまに掲載される外食のスケッチを読むと、昔とあまり変わらない、素晴らしい食べっぷりを魅せてくれているのであまり寂しくはない。

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