店名 MULBERRY DELICATESSEN & CAFE
場所 長野県長野市大字鶴賀上千歳町1138-5
電話 026-223-8270
ジャンル デリカテッセン、カフェ
バリアフリー ◯
駐車場 なし
食べたもの 「Pasta Lunch 3品」1780円 、「Quish Lunch 大盛」1760円
若い頃
…いやもちろん今でも若いのだが、30年近く前の20歳代のころ昔の映画が好きでよく観ていた。当時はビデオ全盛期、しかもバブル時代でもあったから、名作大名作はもとより、よほどマイナーな作品や、現在ではほぼ忘れ去られた作品などがバンバンとソフト化されていた。
とはいえ
黒澤明やら小津安二郎など有名な作品はともかく、マイナーな作品やシブーい作品は借りる人も少なくあっという間に100円コーナー行き。お金のないもの好きな私はそこを狙って借りては観るを幾度も繰り返していた。
もっとも好んだのは
古い日本映画。どうも外人や外国語はわからない、というのではなくその頃すでに見かけなくなった昔の風景、風俗、昔の話し言葉などに接するのが面白くてならなかったからだ。
ある時
たまたま手に取った古い映画、おそらく森繁久彌主演「暖簾(1958)」だったと思うのだが、その一場面であった買い物のやり取りが妙に心に残ったのだ。
「塩昆布を400gください」
「えろぉすんまへんな、うちはグラムではやってないんだすわ」
「そうですか。それでは百問目ください」
そもそも
量り売り自体が経験ないところにもってきて、なんだこの百匁とは?400gなんて中途半端な注文をするのだと、?が400個ほど並ぶ自体と相なった。いったいなんだったのだあれは。
「MULBERRY DELICATESSEN & CAFE」
どこの都市でも同様であろうが、駅に近くなればなるほど困るのが駐車場だ。東京、名古屋、大阪のような交通網が整備された大都市ならまだしも、地方都市になればどうしても自動車に頼らずにはいられない。したがって余計なお金のかかる方面にはなるべく近寄らない。
そんな事態と相なってしまうわけだが
反対にどうしても赴かねばならぬとなれば、では溜まっていた用事を全て済ませてしまえ!との貧乏根性が湧き出てきてしまい、といってもあまり高額な料金を払うのも癪にさわるので、わずかな時間を利用して駆けずり回る事となる。
この日も
家内を伴いあちらこちらでの用事を済ませる。傍からみればなにをアタフタしてるんだよ、とずいぶんコミカルな姿に見えたであろう。おいおいもうこんなものだ、11:30だから少し早いが昼にしようではないか。場所はあれに見えるカフェでよかろう。
「MULBERRY DELICATESSEN & CAFE」
鶴賀上千歳 昭和通り沿いにある古い家屋をリノベーションしたカフェ。デリカテッセンというだけあっていくつかの惣菜が用意されており、ランチタイムは1〜3品を選択していただくというシャレオツなシステムだ。まずは家内のメニューから
「Pasta Lunch 3品」1780円
2種のパスタの中からひとつと惣菜を3品選択するセットメニューだ。パスタは
・真鯛のトマトラグーパスタ
・レモン風味のスパイスチキンラグー
となっている。真鯛という響きに惹かれたが彼女が選択したのは後者だった。
パスタが来るまでに惣菜のご紹介しよう
「海老とセロリのマリネ」500円/100g
この組み合わせでマリネといえば、これ以上当たり前のコンビネーションはないだろう。しかし、当たり前のことを当たり前に行うことはなかなか難しいのだ。これをしっかりやり遂げる、こちらの技量のほどがしれる名品であった。
「明太子オムレツ」450円/100g
前者と同様こちらも極めてスタンダードな品だ。玉子の旨味、甘味とピリ辛明太子のつぶつぶ感が残っていてとても美味い。
「豚肩ロースといろいろ野菜のバルサミコ和え」550円/100g
これは名前そのまんまの惣菜だ。ゴロゴロ肉感と野菜類がばっちりな炒め物。これは私の惣菜とかぶるのでレポートはまた後ほど。
「レモン風味のスパイスチキンラグー」
レモン風味の、と冠されてはいるが『風味』ではなくハッキリとレモンの香りそして味わいが漂う爽やかなパスタ。チキンよりもレモン、トマトよりもレモン、水菜よりもレモンそしてパスタよりもレモンが主役。これはなかなか新しい存在感なのではないか。
という事で
長くなったので私のランチは次回への続きものとしよう。乞うご期待、お楽しみに。ついでに「暖簾」解決編も次回に回してしまおう。
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