店名 あつ美二号
場所 長野県長野市桜新町678-1
バリアフリー △ 入口に段差あり
駐車場 あり
食べたもの 「まぜそば 小」800円、「手作り餃子」450円
ひと回り歳上の知人がいる
あるSNSでお行き会いして以来、10年近く交流ささていただいている方で、先方からは友人扱いをしてもらっているのだが、とんでもない。私からしてみればとてつもない上つ方、人生の先輩いや師匠ともいってよい方なので、まことに恐れ入る存在だ。
その方と
たまぁにおしゃべりする機会がある。お忙しい方なので、2年に一度くらいの頻度ではあるが、数時間様々なお話をいただくのだ。読書のこと、歴史のこと、映画のこと、世界情勢のこと、日本の政治のこと。あまりにも多岐に渡り過ぎて目眩を起こしそうだし、そもそもついていくのが大変なのだが、それがまた面白くてならない。
クリエイターは「衝動」で出来ている
という彼の言葉に接したのは数年前のこと。ある映画作家の政治的な発言に、ネット右翼どもが過剰反応して。という出来事があった時だ。作品の内容でもない、そこの浅い発言を笑い飛ばしていたのだが、その際に接したのが先の言葉であった。
ドス黒いことなのだ
モノをつくる、創造することは。そもそも他のどこにもない、自分だけの世界を創り上げるという事はエゴイズムそのものでしかない。いくら作品の中のこととはいえ、この世をぶち壊してやる、なにもかも破壊しつくして、オレだけの世界を創るのだ。それが「衝動」にまで昇華させてこそ優れた作品が出来る。
やや背筋が寒くなる
ような思いがわが身を駆け巡る。ああやはりそういうものなのだよな。オレなど絶対にクリエイターにはなれない。もちろんなれるとも、なりたいとも思ってはいないが、破壊衝動ならあるぞ。という事で本日のランチはココだ。
「あつ美二号」
権堂の本店にはお邪魔した事はないが、コチラには何度も来ているぞ。これまでは『あつ美二郎』しか食べたことがなかったが、今日はべつのものをいただくこととしよう。
「手作り餃子」450円
そういえば、餃子を食べていない。『脂飯』なるマニアックなメニューを試したことがあるにも関わらず。んでゎ、イクしかないではないか。
あまりよそでは
接しないデカいサイズの餃子だ。パリッと焦げ目がつき、香ばしさ満点だが、ひと噛みすると、肉汁がジュワリと染み出してくる。とても美味い美味い。定食にしていただく、という手段もあるな。ニンニクはほどよく効いた感じ。本当はガッツリがよいのだが、平日の、しかも午後に打ち合わせのある身としてはちょうど良い効きといえよう。
「まぜそば 小」800円
小、並、大とあるのは麺の量なのだそうだ。それぞれ150g、200g、300gとの事だ。そして野菜は『増し』、ニンニクは先の理由にて『なし』、脂は『増し』、揚げ玉に一味をまぶした『辛玉』もいただく。
水色の
街中華らしい丼に角切りにされたチャーシュー、背脂、ネギ、そしててんこ盛りにされた野菜はキャベツ+もやし、その傍に節粉が楚々と添えられており、中心部には少々の刻み海苔と生玉子が美しく鎮座している。中にはタレにまみれた熱々麺150g。
いざ参るぞ
コレを上に下に、豪快に撹拌していく。まぜそばなのだから当たり前だが、なかなか大変な作業となる。だから小サイズにしたのだ、野菜増しにしたから、ボリュームはまったく心配ない。そしてひたすら、混ぜる、混ぜる、混ぜて混ぜて混ぜまくる。よぉしこの際だもっとぐちゃぐちゃにしてやれ。このてのものは、経験上混ぜれば混ぜるほど美味くなるのだ。当初はそれなりに納まったフォルムであったが、各々の素材が崩れ、混沌とした、ぐちゃぐちゃな様相となる。
いつもならもういいかな?
と、飽きてくるタイミングではあるが、気にせずどんどんぐちゃぐちゃにしていく。すでに美味がどーのという事ではなく、単に壊したい、ぐちゃぐちゃにしたいという衝動が湧いてきて、気分はもう怪獣。オレはGODZILLAだぁぁぁ!と腹の中で大きくシャウトしながらの作業となる。
ジャンクフード
の最たるもの、というメニューだ。もともと濃いめのタレに様々な具材が交わりあった、繊細とは言い難い、いやむしろ「粗雑」といってよい味わいで、海原雄山なら鼻で笑うかもしれないが、コレが美味いのだ。うーむ、ニンニク満載でいただきたい。
というわけで
本日の破壊衝動は打ち晴らされた。私はクリエイターにはなれないが、お腹いっぱいになる事は出来るのだ。最後にネット右翼どもに告ぐ。長澤まさみちゃんは立膝が可愛らしいのだ。文句はよく観てから言いなさい。
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