長野市「秋山食堂」モツ味噌焼

秋山食堂

店名 秋山食堂
場所 長野県長野市小柴見375
電話 026-228-8431
ジャンル 食堂
バリアフリー ◯
駐車場 あり
食べたもの 「モツ味噌焼定食」850円

亡くなってずいぶん経つが

どうしても会ってみたい人が3人いる。ひとりめは母親の姉で私を溺愛してくれた伯母だ。母より1歳上だから86歳になるのか。彼女に私の家族と会わせたらどのような反応をみせるであろうか。ふたりめは中学からの親友の父親だ。あのおじさんにはお世話になった。そのうち顔を見に行こう見に行こうとそのままにしていたらというパターンが悔やまれてならない。そして最後が家内の父親だ。義父とは会いたい会いたくないというよりも、もっと長く共に過ごせたのだ、という感覚の方が強い。それほどあっという間の別れであったのだ。

以上の3人となるが

中に4年ほど前に亡くなった実父が入っていないのが、われながら薄情であると思わなくもない。別に嫌いなわけでも関係が薄かったわけでもない。ただ、実父だけあって充分ご堪能させていただいたし、あの人はいろいろと面倒ところがありすぎるので、もうしばらくはいいかな、という感じか。

とはいえ

なんだかんだ言いながら、私の感性や価値観といった部分に深々と影響を与えているのも彼なのは間違いない。ここいら辺を語ると長くなりすぎてしまうのでやめておくが、観るもの、食べるもの、考え方などは彼から授かったものが多いのが、今になってよくわかる。

 

ここは間違いない

という部分もあれば、あのオヤジがもう少し柔軟だったらオレの人生ももっと変わっていたよな。なんてところもずいぶんある。これはごく普通のことで、どこの家庭にもあることであろうが。

朝日新聞、朝日ジャーナル

周辺にいた新左翼系文化人の物言いが好きで、斜に構えて『市井に埋もれた文化を再発掘する』みたいな有り様が大好きで、居酒屋にいってもつ煮を注文しては、
「これぞ庶民の食い物!」
といって喜んで食べていた。お前本多勝一や筑紫哲也の文章を一度でも読んだことがあるのかよ。と当時は思ってみていたが、単純シンプルで愛すべき人物であるがゆえ、なにも言わなくてよかったと思う。

 

「秋山食堂」

8月以来久しぶり。たった2ヶ月行かないでこんな感覚になるのだから、よほど入り浸っていたのだなぁ。このところ立ち回り先が変わってしまったから、平日にはなかなか行けずに残念でならぬ。メニューは相変わらず少ないままだが、オヤジさんは元気そうでよさそうだ。はてさて本日のご注文品はいったいどれにしたらよいのであろうか。

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「モツ味噌焼定食」850円

これ以上シンプルな料理はないだろう。そんな印象の皿が目の前にある。豚の白モツを玉ねぎ、長ネギとともに味噌味で炒め焼したもの。野菜どもは甘く、長ネギの歯ごたえがとてもよい。モツは下処理がよいのでとても柔らかく、臭みなどひとつもない。

小鉢は

なんじゃらほいと覗いてみたら、刻みネギが大量に投入された納豆。この無造作な感じが本来の秋山食堂っぽい。辛子もバッチリついている。醤油をたっぷりふりかけてご飯をのせる。勢い余ってテーブルに少しこぼしてしまったが気にしない気にしない。

考えてみると

もつ焼きに納豆ご飯を喜んで食べている自分の姿は間違いなく父親の好みと同じであろう。秋山食堂だってあの人は絶対に好きなはずだから。いやはや、まだしばらく会いたくないなぁ。あちらに行ってからご挨拶という感じでよい。同じところに行けるかどうかはわからないが。

 

 

 


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