須坂市「とら食堂」腹がへったら”とら食堂“


【お店のデータ】
とら食堂
場所 長野県須坂市大字相之島539 [地図はこちら]
電話 026-245-8100
営業時間 11:00〜20:00
定休日 月曜日
駐車場 あり

海街diary

先ごろカンヌ映画祭でパルムドールを受賞した、是枝裕和が2015年に製作した作品「海街diary」を観た。鎌倉に住む、歳の離れた4人姉妹の日常を淡々と悠々と描いた佳作だ。



4人の暮らしがたっぷりと描写、…というより映画そのものが、彼女たちの暮らしの中にあるのだ。かしましく、などという可愛らしいレベルではないほどの騒がしさ。間段のないおしゃべりと共に食事をとり、服を選び、ケンカをし、酒をのみ、いたわりあう様が面白くてならない。女だらけの暮らしってこんな感じなんだ。と、男三兄弟の末っ子は深く感じ入る。

男ばかり産んでしまって面白くない
と母親は嘆いた。4姉妹+長男1という、「海街diary」以上の場に育った母にとって、まさかこんなむさ苦しい家庭を作り上げてしまうとは、まったく想定外であったようだ。
でかくて重くてくさい洗濯物、ケンカは一度始まると物は壊れそこいら中がめちゃめちゃとなり果てる。おしゃべりではあるが、女性と違い「間段なくしゃべる」ということがない、割と静かな茶の間など、思ってもみない状況であったのだから。しかもそれが、すべて自分が生み出したもの、自分の責任なのだから余計と面白くなかったのかもしれない。
中でも、もっとも面白くなかったというのは食事の場だったとか。たしかに、一人当たり肉を2キロずつ平らげたり、朝食用に一升、弁当用に一升ご飯炊かなければならない状況は、彼女からすれば無残としか表現しようがなかったかもしれない。

母の激怒

それ以上に腹が立ったのはその光景。肉2キロ食べようと、どんぶり飯三杯喰らおうと仕方ない、我慢しよう。問題は、おかわりする際に
「んッ」
とだけ言って差し出すこと。
「せめて『おかわり』くらい言いやがれ!」
と、叱られた小学3年夏休みを現在でも鮮明に覚えている。

「とら食堂」

須坂市相之島、小布施街道添いにあるこちらはまさしく「オアシス」であると思う。わが家と比較して、ということだが、ご飯、みそ汁、キャベツ食べ放題という豪快かつ太っ腹なお店で、「んッ」とどんぶりを差し出しても怒られないところが何よりもよい。しかしまぁキチンとした飲食店であるし、こちらも「んッ」なんて無礼なことはしないが、ご主人以下全員がいつもニコニコ。「いらっしゃいませ」「おかわりいかがですか?」と気配りを怠らない、その笑顔こそ「オアシス」と感じる次第だ。本日も、いつも通りのニコニコの中で、いつも通りのメニューを注文することとなる。

「焼肉定食 超大盛」

特製のタレと最後にどっかりと投入されるマヨネーズによって、まったりと仕上げられている。ぷりぷりの豚バラ肉がたまらない。タレにからめていただく千切りキャベツほど美味いものはない。


「ご飯おかわり記録」

なるものが店内に掲示されている。いつぞや最高で20杯と聞いたが、その後更新されたであろうか。この貼り紙を見るたびに、母のあの日の怒鳴り声がどこからか聞こえてくるような気がする。

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