山ノ内町「関英ドライブイン」美味い生姜焼きとおじさんと

日替わり

店名 関英ドライブイン
場所 長野県下高井郡山ノ内町大字平穏4168 [地図はこちら]
電話 0269-33-2705
ジャンル 食堂
バリアフリー ◯ 入り口に段差ありだがスロープ付き
駐車場 あり
食べたもの 「生姜焼き定食 半ワンタンスープset」1100円

年末年始と

雪に見舞われたが、大した量ではなく数回雪かきした程度で済んでしまいじつによろしい事態であった。ただ、その後気温がなかなか上がらないためかいつまでも雪が残っている。晴れるかさもなければ雨でも降ってくれれば溶けてくれるのだが。と思っていたら雨だ雨だHappyハッピー。このまま春にならないかとあるわけもない妄想を胸に昼メシ求めて北へと車を走らせる。

ああそういえば

新しいハンズフリーイヤフォンが来たんだよな、と装着したところにAから着信。かれは数少ない中学からの友人で、かれこれ40年のつきあいになる。お互い所帯をもち、長野静岡と離れてしまえば会う機会も少なくなったが、話をすればあっという間に元通りになってしまう。何事かと思いきや、彼のお父さんが亡くなったのだという。

早くに母親を亡くした

Aを男手ひとつで育て上げおじさんは、男らしくて豪快なわりに細やかで筋の通らないことが大嫌いで。ずいぶん可愛がってもらったが、怒られもした。

それだけ息子も友人も分け隔てなく「男」として扱ってくれた方であった。Aの結婚式以来だから20年も会っていなかった。一度会ってご挨拶したい方の筆頭だったが亡くなってしまったのか。

ああああああああああしまったァァァァァァァ!!!

50を過ぎると

知人が病を得たり死んでしまったりなどという事が多くなってくる。当然自分もどうなるかはわからないのだ。したがって会える時に会っておけ、どんどん出かけていけと家内には言っていたのだが、まさか自分に起こるとは。悔やんでも悔やみきれない。半泣きしながら電話を切るとなんと山ノ内町まで来てしまっている。ひと休みがてら昼食としよう。

「関英ドライブイン」

数ヶ月ぶり2度目の関英ドライブイン。前にいた赤ちゃんは今日はみえないのが残念でならぬ。名物である入口の大メニュー表に目を奪われっぱなしでなかなか決められない。こういう場合は日替わりとするのが吉であろう。

「生姜焼き定食 半ワンタンスープSET」1100円

数量限定『本日はりんご入りの特製だれ!!』という生姜焼きは肉も玉ねぎもたっぷりで、つやつやに輝いていてこれまた量がすごい。肉増しにしなくてよかった。甘めではあるがベタベタではなくサラリとしているのは『りんご入り特製だれ』の特徴であろうか。千切りキャベツにこのたれとマヨネーズを混ぜると絶品化するのは言うまでもない。

オプションメニューである

ワンタンスープのサイズは『半』ではなく十分に一人前以上のものがあって素晴らしすぎる。ちゃんと中華のちゃんとした醤油味なのもよし。ワンタンにはしっかり肉入りで美味い美味いうんますぎる。

Aのおじさんは

家事をこなし、息子に食事を与えながら銀行員という激務についていた。
「上司とケンカして出世し損ねた」
と笑っていたが、どこかの支店長クラスにまでなった筈だから軽口を叩いていたか、よほど実力のある人だったか。クラシック映画が大好きな私と幾度大盛り上がりしたことか。黒澤明「天国と地獄」のラストシーンをモノマネしたら大喜びしてくれた。オレも変な中学生だったね。


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