店名 サハディ
場所 長野県上田市中央5-13-31 [地図はこちら]
電話 0268-75-7762
ジャンル インドカレー
バリアフリー ◯
駐車場 あり
食べたもの 「LUNCH SET(B)」1050円
夜半から降り始めた雨は
次第に激しくなり、災害に発展するのではないか、というほどの勢いとなる。雨音が妙に気になるのは3・11だったからかもしれない。もう10年なのか、まだ10年なのかはわからない。被災され大変な労苦を重ねられた方々には、ただ、心からお見舞い申し上げますとしか言いようがない。いくら言葉を積み重ねようと、どれほど気持ちを込めようとも、遠く離れたわれわれは門外漢でしかないのだ。
正直なところ
当時はいったいどうしたらよいのか、どのように処したらよいのかと、身の置きどころがないような気にさせられたものだった。だからといって私になにが出来るというのか。そんな事を悶々と考えていた時に、ある方の言葉で気持ちが軽くなったのだ。
いつもの通りでよいのだ
と、彼は言った。各々個人が出来ることなど知れている。ならば自分が今やっている事に精進せよ。社会を止めるわけにはいかない、それは被災地もここの場も変わらない。だから今の生活は変えない。頑張って努力していつもの事をしていこう。そして被災地を被災された方を想ってあげよう。まさにまったくその通り、彼の言葉を胸に現在もなお過ごしている。
そして雨の中をいつも通り現場へ向かう
まずは御代田町へ。工事前の計画段階なのだが、これでようやく最終局面へと進めそうだ。お客様のご要望と様々な制約との折り合いがつき、形になる瞬間がもっとも心地がよい。もちろん、労苦はまだまだ続くのだが。
次は東御市へ
着工したばかりなのだが、まだ先を見渡すことができる段階ではない。われわれは慣れているからよいのだが、反対にお客様にとってはもっとも不安にさらされるタイミングといえるのだ。したがって私の仕事は現場監理云々も大事だが、それ以上にお客様に対するケアが大切なのだ。とはいえご機嫌でいてくださっているので安心できた。
じつはものすごく気を使っている。偉そうに書いてはいるが、さほど真面目な人間でもないのだ。このままでいるとぶっ倒れるかもしれないし、そもそも腹がへった。こういう時はちょっとした刺激を与えるのが効果的だ。という事でカレーを、インドカレーを求めて上田まで。
「サハディ」
上田のザ ・ビッグの一画にあるインドカレーの店。以前はANONDで、カレーバイキングの方式と記憶していたが現在では違っているようだ。其れにしてもいつの間に変わったのであろうか。カタコトの日本語を話す、ニコニコ笑顔のインディアンにランチメニューを注文する。
「LUNCH SET(B)」1050円
ナンまたはライス、4種のカレー(チキンカレー、野菜カレー、マトンカレー、豆カレー)の中から2種、サラダ、タンドリーチキンまたはチキンティッカ、コーラかお茶を選択するというボリューミーなメニューとなる。
インドカレーには
ナンであろう。カレーはチキンと豆カレー。タンドリーとティッカとはどのような違いがあるか、彼に訊ねようかとも思ったが、通じないと嫌なのでサッとWikipediaで調べてみる。大まかにいえば前者が骨付きという事なので面倒嫌いな私は後者とする。ドリンクはお茶を注文したらコーラしかないとのこと。なんだそりゃ
チキンカレーの
濃厚な味わいに対して豆カレーのさっぱりしたこと。豆のザラリとした舌触りがよろしい。デカいナンを千切り千切り、カレーにジャブリとつけていただく。ああカレー美味いなぁ。チキンティッカは骨なしでよいがなぜかライス付き。ライスを注文したらどうなっていたであろう。久しぶりのコーラでナンを飲み下しランチ完了。さぁ長野へ帰ろう。
先の言葉をくれた彼は
私よりひと回りも下の方だが、人間としての凄み、深みは比較にならないほど素晴らしい人物である。しばらく交流がないから久しぶりに連絡をとってみるか。
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