店名 まあまあ屋 南千歳店
場所 長野県長野市南千歳2-17-2 [地図はこちら]
電話 026-219-3538
ジャンル デリカテッセン、弁当、定食屋
バリアフリー ◯
駐車場 なし
食べたもの 「だし巻き弁当」500円
「長野なんかに行って困ることはない?」
などと言われた事が何度かあった。20年ほど前、長野に来てしばらく経ったくらいの時期のこと。年に数回、東京を訪れたときに知人、…さほど深いつきあいのないレベルの方からではあったが。Uターン・Iターンなんて言葉が浸透し始めた時期ではあったが、現代のように地方創生、東京脱出が提唱されるはるか以前のことだったから、まだまだ「都会」と「田舎」は隔絶とまでは言わずとも、距離的にも意識的にも遠い時代であったと思う。そういう背景あっての発言だから、さして失礼にも感じなかったし、いくら長野が田舎だってコンビニもあるファミレスもあるからそんなに困らないよ。で終わる程度の話題でしかなったが。
そうなのだ
コンビニもあるファミリーレストランもある。映画館もあるし本屋もある。けっこうマニアックな品揃えのCDショップだってあるし、大きなスーパーマーケットだってある。うっかりすると私が住んでいた東京多摩地域よりも便利なくらいにはインフラが行き届いていた。当時でも困るような事はなかった。とはいうものの、強いてあげれば一点のみ気になることがなくもない。
選択肢が少ないのだ
コンビニエンスストアはセブンイレブンとローソン、ヤマザキデイリー。ファミリーマートが進出してきたのは10年経っていないのではないか。ミニストップはないしモンマートもない。ポプラのお弁当なんて食べてみたくてたまらないのに。ファミリーレストランはガスト、デニーズ、ロイヤルホストはあるけれどジョリーパスタはないしサンデーズサンもない。
そりゃ都会に比べれば
人口は少ないし産業もない。そもそも活気が違うから致し方のないことだし、われわれのような中年以上の者にとってはさして痛痒に感じないが、若い者にとってはあまり面白くないのかもしれない。テレビや雑誌、インターネットで当たり前のように扱われているものがないののだから。働くところも遊ぶところも比較しようのないほどなのだから、まだまだ若者の流出はなくならないのではないか。
「まあまあ屋 南千歳店」
南千歳にできた新しいお弁当屋さん、東京世田谷区を拠点にチェーン展開されているようだ。定食屋も兼ねているようでなかなか楽しそうな業態でもある。長野で弁当といえばコンビニかスーパー、ほっともっとになってしまう。個人店もなくはないが、ごく限られてしまう。テイクアウトという手段もあるがやや億劫に感じてしまう。選択肢が少ないのが残念であったから、こちらのオープンはじつに喜ばしい。メニューをみると既製品的でないのもよい。
「だし巻き弁当」500円
メニュー表をパーっとみてもっとも素朴なものを選択。デカいデカいだし巻き玉子、千切りキャベツとポテトサラダが下敷きになっているとは思わなかった。傍らにコロッケひとつ、たくあんそして真っ白なご飯には梅漬けとゴマがふられている。
玉子焼きは甘くあるべきだ、という主張は曲げるつもりはない。しかし甘くないこちらのだし巻きもまったく問題はない。これなら許す。
選択肢があるという事は贅沢であることだ
長野に贅沢がひとつ増えたのはまことに喜ばしい。食べた後で気づいたのだが、だし巻きシリーズは他にもあるようで、のり弁に玉子をのせた「黄金のり弁」、惣菜が豪華になった「だし巻きデラックス」などがある。だし巻き以外でも「厚切りベーコン目玉焼き弁当」「照焼豆腐ハンバーグ弁当」などよそでは見かけないメニューがある。これから通って楽しませてもらおう。
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